- 初投稿のため、至らない点が多々あるかと存じますが、よろしくお願いします。
- 投稿時点(2019/12/13)の環境を想定しています。
- 文中に、非公式な表現や略称表記を使用しています。
- 特に指定のない場合すべてのポケモンを理想個体として考えます。
- ダメージ計算には「ポケマス ダメージ計算ツール(ポケモン ソード/シールド対応)」を使用しています
はじめに
ヌケニンは、特性「ふしぎなまもり」により弱点タイプ以外の攻撃技を無効化できる反面、HPが1しかない特殊なポケモンです。今作では強力なゴーストタイプポケモンが多数(ドラパルトサニーゴポットデス等)登場し、ヌケニンにとっては厳しい環境となっています・・・
しかし、新システムのダイマックスの登場はメリットです。
- ダイマックス中、攻撃技は各タイプのダイマックス技へと変化する
- ダイマックス中、変化技はダイウォールへと変化する
上記2つの仕様により、いつも変化技や技の追加効果で瞬殺されがちだったヌケニンにとって相手のダイマックスはむしろチャンスとなるのです!今回はそのダイマックスを意識した型を紹介します。
この型のコンセプト
「ふしぎなまもり」「きあいのタスキ」「ゴーストダイブ」「こらえる」により、敵ダイマックスの3ターンをノーダメージで受け流します。以下、具体的な流れを説明します。
- パターン1 敵ポケモンと直接相対した場合
1ターン目:相手がダイマックス。きあいのタスキで攻撃を耐え、「ゴーストダイブ」を繰り出す
2ターン目:ゴーストダイブの効果により相手の攻撃をかわす
3ターン目:「こらえる」で攻撃を耐える
- パターン2 他のポケモンからヌケニンに交代する場合
1ターン目:相手がダイマックス。ヌケニンに交代し「ふしぎなまもり」で攻撃をかわす
2ターン目:「こらえる」で相手の攻撃を耐える
3ターン目:「きあいのタスキ」の効果で相手の攻撃を耐え、適当な技で攻撃する
- パターン3 他のポケモンで一度ダイマックス技を受けてからヌケニンに交代する場合
1ターン目:相手がダイマックス。味方ポケモンがダイマックス技を受ける。
2ターン目:ヌケニンに交代し、「きあいのたすき」の効果で相手の攻撃を耐える
3ターン目:「こらえる」で相手の攻撃を耐える
持ち物について
コンセプト上ほぼ「きあいのタスキ」一択ですが、タスキ枠がもったいない場合は「だっしゅつボタン」でも似たような動きができます。
技構成について
コンセプト上、「こらえる」「ゴーストダイブ」は確定技とします。
その他の技候補は以下の通りです。
- かげうち
倒せる範囲が大きく広がるため、ほぼ確定技です。
- おにび
特に受けループポケモンと組み合わせての運用に最適です。交代読みでも打てて腐りにくく、扱いやすい技です。
- うらみ
「ストーンエッジ」「だいもんじ」「ふいうち」「かえんボール」などの、標準PPが5の技を削ってヌケニンへの有効打を無くすことができます。受けポケモンや特性「プレッシャー」持ちと組み合わせるとより決まりやすいですが、PPを増強されていたり、有効打となる別の技を持っている場合は効果が薄いです。
- おんねん
抜群技の使用を躊躇させる、後続ポケモンへの決定打を無くす、こだわり系アイテム持ちポケモンのPPを0にして詰み技の起点にするなど。
- トリック/どろぼう
「きあいのタスキ」消費後に相手のこだわり系アイテムや「しんかのきせき」を奪ってステータスを下げることができます。
- にほんばれ
晴れパのにほんばれ要員としての役割が持てるほか、「ダイロック」の天候変化を上書きして強引に耐えることができます。晴れにしたいだけなら他のポケモンの「ダイバーン」や特性「ひでり」で事足りるため優先度は低め。
得意なポケモン
ダイマックスしがちな各ポケモンについて、考察を記述します。
- ギャラドス
パターン1,2,3どの場合でも有効です。
ヌケニンに対する有効打が「とびはねる」しかないことが多いので、「かげうち」を覚えていれば受け流し後は高確率で完封できます。またパターン2では「おにび」を使用したりHPを削ることが可能なので、ヌケニンが不意に倒されたり、交代された場合も後続への負担を大きく減らすことができます。
- ブリムオン
パターン2の場合に特に有効です。
3ターン目の「ゴーストダイブ」と受け流し後の「かげうち」により、交代されなければH振り個体を確定で倒せる火力が出ます。トリックルームが発動している環境下でも同様の動きができるため、ターン数稼ぎにもなります。
- ドラパルト
パターン1,2の場合に特に有効です。
パターン1の場合、相手がフルアタ構成かつ耐久無振りなら、ダイマックス中の「ゴーストダイブ」と受け流し後の「かげうち」により高乱数で倒せます。
パターン2の場合には、ブリムオンと同様に3ターン目の「ゴーストダイブ」と受け流し後の「かげうち」により、交代されなければH振り個体を確定で倒せる火力が出ます。ただし、相手が「ふいうち」を覚えている場合は先制されてしまうので、注意が必要です。
- パッチラゴン ウオノラゴン
パターン1,2,3どの場合でも有効です。
こだわり系アイテムを持っていることがかなり多く、ダイマックスの受け流し後は立ち回り上非常に有利になります。
- アイアント
パターン2の場合に特に有効です。
自身の攻撃力を上げる「ダイナックル」を無効にできます。また、ヌケニンが「おにび」を覚えている場合は攻撃力を下げて無力化できます。ただし、そこそこの確率で「ダイロック」を放ってくるので過信は禁物です。
苦手なポケモン
- トゲキッス
「ダイジェット」でトゲキッスの素早さが上がる上に、ヌケニンからあまり有効な技がないため、ダイマックスの受け流し後はかなり厳しい状況になります。
- ドリュウズ
特性「かたやぶり」によって「ふしぎなまもり」が無視されるので、天敵級に相性が悪いです。
- バンギラス等のいわポケモン
「すなおこし」「ダイロック」によって天候が「すなあらし」となり、「こらえる」「きあいのタスキ」を貫通してダメージを受けてしまいます。
- ヒヒダルマ コオリッポ等のこおりポケモン
バンギラスと同様、「ダイアイス」によって天候が「あられ」となってしまいます。ただし、「ダイアイス」を「ふしぎなまもり」で無効化した場合は天候が変化しないため、パターン1,2ならダイマックスの受け流しが可能です。
組ませると良いポケモン
- メタモン@こだわりスカーフ
ヌケニンでダイマックスを受け流したあとで死に出しして、相手のステータスアップをまるっとコピーして3タテを狙います。先発で出せば相手の技構成が丸わかりになる点も含めて、今作でのヌケニンの相棒とも言えるポケモンです。
- ウォッシュロトム
ヌケニンの弱点タイプ5つのうち2つ(ほのお、ひこう)を半減し、自身の弱点であるくさ技はヌケニンに任せることができます。「トリック」でこだわり系アイテムを押し付けて、ヌケニンで完封する戦術も優秀。ただし、ドリュウズなど特性「かたやぶり」のポケモンはヌケニンともども苦手なので注意。
- ドヒドイデ
ヌケニンの弱点であるほのおタイプを半減し、自身の弱点であるでんき、じめん、エスパー技はヌケニンに任せることができます。さらに「どくどく」「ねっとう」による状態異常や特性「さいせいりょく」による交代時の回復など、サイクル戦を得意とするヌケニンとの相性は抜群です。
- キリキザン
ヌケニンの弱点タイプ5つのうち4つ(ひこう、いわ、ゴースト、あく)を半減し、自身の弱点3タイプの内じめん、かくとう技をヌケニンに任せることができます。
また、ヌケニンに向けて放たれる「ダイホロウ」「ダイアーク」をキリキザンで受けることにより、特性「まけんき」によって攻撃力を2段階アップする立ち回りが強力です。
あとがき
ヌケニンは環境に非常に左右されやすいポケモンです。これから環境がどうなるかわかりませんが、ヌケニスト(ヌケニン使いの意)の方は、環境の変化がヌケニンが実用できる範囲であれと共に祈りましょう・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。