はじめに
こんにちは。なーさんと申します。
3度目の投稿である今回は対戦で滅多に見ないオーロットについて考察していきます。
ご指摘、ご質問等ございましたらコメントをよろしくお願いします。
注意
- 今回の型は相手のポケモンがこちらより遅いと使用できないため、相手のポケモンはこちらより速いと想定して考察を進めます。
- この育成論は他の育成論でも使用されている程度の非公式の用語や略称を使用しています。
- ダメージ計算はポケソル様、ポケマス様のツールを使用させていただきました。
- 指定がない場合個体値はV(31)とさせていただきます。
オーロットオーロットについて
ところで皆さんオーロット知ってますか?知らない人も多いんじゃないでしょうか。何を隠そうこのポケモンは剣盾始まってから1度も使用率150位以内に入ったことが無いのです。そんな可哀想なオーロットですが、このポケモンは"しゅうかく"という珍しい特性を持ちます。この特性は使用したきのみを50%(晴れ時は100%)で回収するというものです。従来の型はオボンの実や混乱実をこの特性で回収し、やどりぎ等を合わせて耐久戦をするというものでした。しかし、今回の型はイバンを持たせることで、かつての猫の手レパルダスとメガジュペッタのような戦術を使えるようになります。
性格・努力値と調整
ゆうかん H252 A252 B4
実数値 H192 A178 B97 C− D102 S54
H…4n調整
A…ゴーストダイブの火力が欲しいからぶっぱぁ
B…余り
S…イバン未発動時に後攻したいので最遅
持ち物
イバンの実
技使用時にHPが1/4だと1回だけ先制できます。コンセプトのため確定。
技構成
ゴーストダイブ
1ターンのラグがある技。
今回はその特徴を活かして、1ターン目にイバンで先攻で使用、2ターン目に後攻で攻撃することで、相手の攻撃を避けます。(詳しくは後述の戦術1参照)
みがわり
HPの1/4を消費して分身を作り出します。
この技を使いイバンの実の発動圏内までHPを削ります。
こらえる
使用したターンに瀕死になる攻撃を受けてもHPが1残るようになる技です。
相手の攻撃を耐えれない時や、イバンの実を回収するためのターン稼ぎとして使います。また、相手のダイマターンを稼ぐ目的でも使えます。
みちづれ
相手の技で瀕死した時、その技を使用したポケモンを瀕死にします。
今回は、イバンの実を使い先制でこの技を打ち、次のターン後攻で攻撃を繰り返すことでほとんど確実に相手をみちづれにします。(詳しくは後述の戦術2参照)
- 入れ替え候補
まもる
みがわりを壊さずにイバンを回収できるようになります。
入れ替え候補:こらえる、みちづれ(戦術2非使用時)
ポルターガイスト
戦術2使用時に変化技で粘ってくる相手に圧をかけれます。ただし、ノーマルタイプや道具を持っていないポケモンに無効。
入れ替え候補:みがわり、ゴーストダイブ(戦術1非使用時)
たねばくだん
戦術2使用時に変化技で粘ってくる相手に圧をかけれます。ポルターガイストより威力が劣りますが無効化されることが少なく安定して使えます。
入れ替え候補:みがわり、ゴーストダイブ
戦術1(∞ゴーストダイブ)
- イバンの実発動時、ゴーストダイブを先制で使用して相手の攻撃を避けます。
- 次のターンイバンの実を回収せずに後攻でゴーストダイブを使います。こうすることで相手の攻撃を避けます。
- 次のターンイバンの実を回収することで先制でゴーストダイブを使います。
- 2→3→2→3→…といった感じに繰り返すことで相手の攻撃を受けずに一方的に攻撃することができます。
これが、今回の型の1つ目の戦術の理想ムーブです。実質猫の手レパルダスですね。
しかし、毎回このムーブをすることはできません。ゴーストダイブで隠れている間にイバンの実を回収してしまったり、ゴーストダイブで隠れてないターンにイバンの実を回収できなければ、このムーブは止まってしまいます。そこで、みがわりを使うことでこれらの動きを1回防ぐことができます。
また、こらえるかみちづれ(戦術2を使用しない場合)の枠を守るに変えることでみがわりを壊されずにイバンを回収することができるようになります。えっ、毎回できないならレパルダスの劣化じゃないかって…。昔の害悪ポケモンと比べるのが間違いです。
戦術2(∞みちづれ)
- イバンの実発動時、みちづれを先制で打ちます。
- イバンの実発動の次ターンにイバンの実を回収しなかった時
- 次のターン、イバンの実を回収しなかった時は後攻でみがわりを使いましょう。こうすることで相手はみちづれ状態のオーロットを殴ることになります。
- 次のターンイバンの実を回収していればみちづれ、回収していなければこらえるでイバンの実の回収を待ちましょう。
これを続けていくのが戦術2の理想ムーブと なります。
- イバンの実発動の次ターンにイバンの実を回収した時
- こらえるで相手の攻撃を耐えて、イバンの実を回収しましょう。次のターンにイバンの実を回収できない気がしたら、ゴーストダイブで時間を稼ぐのもありです。
- 次のターン、イバンの実が発動するので先制でみちづれを打てます。
この動きをすることで相手と1:1交換を取れます。実質メガジュペッタですね。
しかし、オーロットのみちづれはあまり読まれないため、あまりこの動きを続けることはありませんでした。
また、みがわりやゴーストダイブ(戦術1を使用しない場合)の枠をポルターガイスト等の1ターンで攻撃する技にすることで相手の補助技連打に圧をかけ易くなります。え、イバンの実の回収はランダムだからメガジュペッタの劣化じゃないかって…。万年使用率150位圏外をメガと比べるんじゃありません。
確率
実際、1ターン目にイバンの実を回収せずに、2,3ターン目に回収する確率は3/8と少し低いです。
しかし、みがわりを使用することで、相手のポケモン一匹をゴーストダイブで倒せる確率はかなり上がります。
例えば、ライコウ等の並耐久のポケモンであると、ゴーストダイブ2発で倒せます。みがわりが残っている時オーロットがゴーストダイブを2発打てる確率は7/8、つまり約87.5%の確率でライコウ等の並耐久ポケモンを突破できます。
また、H252テッカグヤといった耐久が高めなポケモンも、相手のきのみやたべのこしを考慮しなければゴーストダイブ3発で倒せます。みがわりが残っている時オーロットがゴーストダイブを3発打てる確率は7/8×(1-5/8×5/8)=273/512、つまり約53%でテッカグヤ等の耐久が高めのポケモンも倒せます。
立ち回り例
- みがわりやこらえるでイバンの実発動圏内までHPを削りましょう。
- 状況に応じて戦術1、戦術2のどちらかを行います。この時、みがわりが残っている場合や相手をゴーストダイブで確定1発とれている場合は先制1を、みがわりが残っておらず、相手を1撃で倒せない場合は戦術2を使用することをオススメします。
また、相手のDMポケモンに対して後出し、死に出しして、こらえるやゴーストダイブでターンを稼ぎ、みちづれで相打ちを狙うといった動きもかなり強力です。
使用時の注意
- 注意欄でも記載しましたが、このオーロットの戦術は、相手より遅い場合にのみ有効です。
- ゴーストダイブはノーマルタイプのポケモンに無効の為、戦術1はノーマルタイプのポケモン相手に使えません。
- HPを1/4にして運用するため、やけどや霰、さめはだといった定数ダメージに弱いです。また、定数ダメージ等でオーロットが倒された時みちづれは発動しません。
- ダイマ技で倒された場合、みちづれは発動しません。相手のDMはこらえるやゴーストダイブを駆使してDMターンを消費させましょう。
- イバンの実発動中でも相手が先制技を使用している場合は後攻となります。先制技を考えられる場合は裏に引きましょう。
与ダメージ計算
ゴーストダイブ
H4ドラパルト…106〜125.6%
H252メタグロス…64.1〜77%
HB特化クレセリア…43.1〜51.1%
H4レジエレキ…82.6〜98%
H4エースバーン…61.5〜73%
H252テッカグヤ…36.7〜43.1%
H4ランドロス(霊獣)…33.3〜40%(威嚇込み)
H252ランドロス(霊獣)…28〜33.6%(威嚇込み)
H4ファイヤー(ガラル)…25.3〜29.5%
被ダメージ計算
物理耐久指数:192*97=18,624
A252エースバーン火炎ボール…122.9〜144.7%
A252ミミッキュシャドークロー…60.4〜72.9%
A252テッカグヤヘビーボンバー…61.4〜72.3%
A特化ラグラージ冷凍パンチ…54.1〜64.5%
A252ドラパルトドラゴンアロー…53.1〜63.5%
特殊耐久指数:192*102=19,584
C特化テッカグヤエアスラッシュ…76〜90.6%
C0テッカグヤだいもんじ…54.1〜64.5%
C252ドラパルトシャドーボール…69.7〜84.3%
C252アーゴヨンりゅうせいぐん…67.1〜79.6%
C特化レジエレキエレキボール…53.6〜63.5%
C特化カプ・レヒレムーンフォース…43.7〜52%
C特化FCロトム悪の波動…53.1〜63.5%
苦手な相手
下記のポケモンがいる場合、このオーロットは動かしにくくなるため、選出を控えてください。
ゴーストダイブが無効のため戦術1の使用ができなくなります。
- 悪タイプポケモン(ファイヤー(ガラル)ウーラオス(いちげき)バンギラス等)
ゴーストダイブが半減で受けられるため戦術1での突破が困難になります。
- 先制技持ち
イバン発動時でも上から動かれるため、これらが多い構築には出せません。
相性のいい見方
- 格闘タイプ
苦手な悪タイプやノーマルタイプに強く出れます。選出の際、相手により強い圧をかけれる、高火力ポケモンがオススメです。
- 天然ピクシーピクシー
悪タイプやポリゴン2に強く出れます。また、みちづれが読まれて相手の積みポケモンの起点になってしまっても、カバーできます。
おわりに
最後までご閲覧いただきありがとうございます。
オーロットはイバンの実としゅうかくを組み合わせることで、レパルダスやメガジュペッタのようなことができるようになります。また、上手く決まれば3タテする可能性も秘めています。
もし興味が湧きましたらぜひ使用してみてください。
ご指摘、ご質問等ございましたらコメントをお願いします。