はじめに
ref(れふ)と申します。よろしくお願いします。
育成待ちのポケモンが大量に発生して、育成論もなかなか書く時間も取れていませんでしたが、ようやく雪原育成論第一弾をお届けすることができます。
(皆さん筆が早いな〜)
今回は超巨大時空石垣ツンデツンデツンデツンデをご紹介させていただきます。
説明しよう!
超巨大(ダイマックスする)時空(トリックルームで大暴れする)石垣(要塞)ポケモン、それがマクr・・ツンデツンデなのだ!
トリックルームの中では時空が歪み、遅いポケモンほど早く行動できるぞ!
ニャースニャーんてな!ソーナンスそーーナンス!
実はこのツンデツンデ、剣盾でダイマックスとプレス技複数を新規習得しており、いずれも非常に強力な強化ポイントとなっています!巨大質量兵器で数多の相手ポケモンを踏み潰してやりたい、という野望に皆様も是非加担していってやってください。
ではいつもながら簡単にアナウンスです。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
- 例:DM(ダイマックス)、トリル(トリックルーム)、ステロ(ステルスロック)等
ツンデツンデツンデツンデについて
常識破りの狂った種族値配分が目立つウルトラビーストの中、このいしがきポケモンツンデツンデは比較的分かりやすい配分をしています。
そう、正に石垣。そこにきょせきポケモンイシヘンジンのように特殊技を許してくれるような甘さは残されていません。(イシヘンジン「!?」)
いつも通り特徴を箇条書きしていきます。
- すばやさ種族値13
- ぼうぎょ種族値211
- すばやさと引き換えに得た高ステータス
- 耐性がかなり優秀
- 特性とDMによる要塞化
詳しく見ていきましょう。
- すばやさ種族値13
→これは最終進化形ではツボツボナマコブシに次ぐ環境第三位の遅さであり、アタッカーとしては堂々のトップです。そう、環境最速のトリルエースになれる逸材なのです。
- ぼうぎょ種族値211
→ぼうぎょも特筆に値します。これはツボツボに次ぐ環境第二位の硬さであり、ボディプレスを習得するポケモンとしては堂々のトップです。
- すばやさと引き換えに得た高ステータス
→不要なすばやさととくこうを低く抑えた物凄く効率のよいステータス配分です。
- 耐性がかなり優秀
→弱点は格闘・地面・水のみであり、半減以下のタイプが9つと総じて優秀。格闘と地面が4倍弱点なものの、物理技が多いタイプのため自身のステータスでカバーできています。
- 特性とDMによる要塞化
DMでHPを倍加させた上、技と特性の効果により更なる耐久向上が可能です。
→実は剣盾で最も強化されたポイントがこのダイマックスです。
従来は4倍弱点を突かれて勝てない相手が多く、タスキを持たせて運用されていることもあったポケモンでした。が、HP倍加により一撃死はなくなり、さらにトリルによる先制DM技で耐久向上を繰り返せる事により、石垣の名に恥じぬ要塞として生まれ変わりました。
コンセプトについて
トリルDMエースとして運用し、DM終了後も要塞化した耐久で継戦を狙います。
また、トリルやDMを前提とせずとも耐性の多さを活用したサイクル要員としても採用可能な調整とし、選出の幅を広げます。
性格について
下記理由により、ゆうかんです。
- S下降補正:最遅にする=環境最速のトリルエースにする
- A上昇補正:DMエースとしての運用を想定しているため、A特化させることでDM中の火力向上を図ります。
性格の上昇補正の基本として、種族値の高い値にかけるのが効率的と言われています。
ツンデツンデは無補正無振でB実数値231もあり、特化させるとなんと289まで伸びます。これはHB特化カビゴンを無積ボディプレスで確2も可能な驚異的な値です。
この通りAの代わりにBの値を参照するボディプレスだけ考えればB特化が理想なのですが、DM中はAが参照されるため噛み合いがよくありません。
無補正無振でも十分高く積みやすいBではなく、Aを伸ばしてDMエースとしての火力を確保することを優先しました。
努力値について
H252 A252 D4(S逆V+C除く4V個体想定です)
実数:168-201-231-x-122-16
S:最遅、故に最速
H:HP種族値が低めであり、振れば振るだけ総合耐久が向上するためぶっぱ。活きる場面は少ないと思いますが奇数調整で8n-1かつ6n-1にする場合はBかDへ。
A:性格の項目で説明した通り特化させて火力確保。エース運用のため、ここは甘えない方が良いでしょう。
D:余り。チョッキの補正と相性のよい2n。
持ち物について
物理に比べて低い特殊耐久をとつげきチョッキで補います。
サイクルで後出ししたい相手には特殊も多く、サイクル要員としての役割を持たせやすくなります。
また、弱点の水技に特殊が多いことも考えると、要塞化するというコンセプトに最も合致しているのがチョッキではないかと考えました。
本論ではこのアイテムを前提に論を進めます。
下記は選択肢。
<以下は主にDM運用重視>
- ラムのみ:DMエースとして運用する場合に障害となるあくびなどの状態異常対策
- じゃくてんほけん:弱点は3つと少ないですが、割とメジャーなタイプではあるため、発動機会はそれなりにあるはず
<以下は主にサイクル運用重視>
- 回復木の実/たべのこし:苦手な物理受けに対し、てっぺきボディプレスで崩しにいくような選択肢が取れます。
- ふうせん:弱点のうち最もサブウェポンとしてメジャーな地面技を1ターン遅らせられるため、先発や死に出しから自分でトリル始動する選択肢が取りやすくなります。
チョッキ以外を持たせることで特殊耐久を薄くする代わりに変化技を採用できるようになります。
ただ、変化技を採用することで攻撃技範囲を狭めてしまう面もあるため、一長一短といったところです。
特性について
ビーストブースト一択です。
相手を倒すたびに一番高いステータスのランクが積まれます。本論の調整だとBが積まれていきます。
(2020/11/8追記)BではなくAを積める?
一部で話題となっていますが、ビーストブーストでBではなくAが積まれるようになる調整が存在します。
これはB個体値を厳選し性格をさみしがり(A↑B↓)にする(B実数値をA特化時の201以下まで下げる)ことにより実現可能です。別の育成論でそちらの調整も投稿されていますので参考にしてみてください。
本論は要塞化を目指した論ですので、せっかく無振でも高いBを30以上(努力値200以上に相当する数字です)削る事になるこの調整の推奨はしません。サイクル運用や4倍弱点を突かれた際にこの差が響いてきます。
また、些細な差ですが、最遅にできない事により、環境最速のトリルアタッカーが名乗れなくなりますし、ジャイロボールやボディプレスの威力にも影響が出ます。
本論の調整でA上昇を狙う選択肢としてはダイナックルか弱点保険がありますので、突破力を高めたい方はこれらの利用をご検討ください。
技構成について
タイプ一致の鋼と岩技は確定です。
ダイスチルでB上昇する他、岩タイプのためダイロックの砂嵐で擬似的なD上昇効果が得られます。
- ジャイロボール:S実数値96以上の相手にタイプ一致威力150で撃ち込めるツンデツンデの最強技です。
- ストーンエッジ:命中80%威力100急所狙いのストーンエッジか、命中90%威力75のいわなだれか、命中90%威力25(2〜5hit)でみがわり崩しのロックブラストの3択となります。確定欄は期待値の高いストーンエッジとしていますが、ダイロックにすれば同じ威力なのでお好みで。
サブウェポンを以下から選択します。
- ボディプレス:剣盾で新規習得したBの値を参照する格闘技です。DM中はダイナックルでA上昇、DM後は上昇しているであろうBで高火力が出せます。確定欄はこちら。
- じしん(10まんばりき):ダイアースで天候に左右されないD上昇効果が得られます。毒・電気への打点にもなる強力な技ですので採用する価値は高いです。確定欄はこちら。
→ゴリランダーカプ・ブルルと組ませる場合は、グラスフィールドの影響を受けない10まんばりきも選択肢となります。(通常威力/命中は少し下がります)
→晴れになるので砂嵐とは競合しますが、水技対策としては晴れの方が効果が高くなる面もあります。
タラプのみやふうせん等、とつげきチョッキ以外を持たせる場合は下記も選択肢に上ります。
いずれもサイクル戦の中で有利対面を作れた場合に狙っていく技となります。
- トリックルーム:自身でトリル始動して高速アタッカーに変身します。
- ステルスロック:サイクル戦を強く意識するなら。
- てっぺき:DM無しで積みにいけるボディプレスとのコンボ技です。物理詰ませの性質が濃くなります。
運用方法まとめ
- トリルDMエースとして
こちらの運用方法は単純明快です。
トリル始動役からつなぎ、DM技と特性でどんどん耐久向上させ要塞化しましょう。
- サイクル要員として
耐性の多さを活用して、お互いの弱点を補いながら戦う、スタンダードな戦法です。高耐久高火力を活かして相手のサイクルを崩していきましょう。
与ダメージ
・ダイマックス技にする場合については[ ]で記載
・ばけのかわやマルチスケイルなしの場合で記載
・積んだ数をB↑↑等、↑の数で表現しています。
- ジャイロボール: 威力150(最大)/[130]
相手のS÷自分のS(16)×25+1の威力(最後に小数点切り上げ)で最大威力150です。最遅カバルドン相手でも威力70確保できているといえば強さが分かりやすいでしょうか。
実威力は相手のSに左右されるため、持ち物なし+無振で計算します。(とはいえ大抵150)
無振アーゴヨン123.6〜145.9%[107.4〜126.3%]
無振ドラパルト109.2〜129.4%[95.7〜112.8%]
→目を疑い何回も見直しましたが確1です。
B4ランドロス(霊獣)(A↓)62.1〜73.7%[54.8〜64.6%]
HB特化カプ・レヒレ52.5〜62.7%[45.7〜54.2%]
H252ミミッキュ(B↑)140.7〜166.6%[122.2〜144.4%]
H4カイリュー88.6〜104.7%[76.0〜90.4%]
HB特化クレセリア40.0〜47.5%[34.3〜40.9%]
HB特化カバルドン(威力105)29.7〜35.3%[36.7〜43.7%]
- ストーンエッジ: 威力100/[130]
等倍相手のDM技は計算同じのため割愛してますが、砂嵐のダメージ分こちらが有利です。
無振エースバーン154.8〜183.2%[201.2〜237.4%]
H252ミミッキュ70.3〜83.3% (B↑)46.9〜55.5%[61.1〜72.2%]
H4カイリュー119.2〜140.9%[152.0〜180.8%]
H244ヒードラン46.1〜54.8%[59.5〜70.2%]
HB特化テッカグヤ32.8〜39.7%[42.6〜50.4%]
- ボディプレス: 威力80/[90]
Bを参照するので1段階防御アップするたびに、大体約1.5倍、2倍、2.5倍・・と増えます。ダイナックルはAを参照する事に注意。
H252ツンデツンデ73.8〜88.0%[71.4〜85.7%]
B4ランドロス(霊獣)18.9〜22.5%
H252メタグロス25.1〜29.9%[24.5〜29.4%]
H244B特化輝石ポリゴン231.4〜37.6%[31.4〜37.6%]
H244ヒードラン56.5〜66.6%[55.5〜65.6%]
H252カビゴン61.4〜72.6%[59.9〜71.1%]
→DMするしないで似たようなダメージになりますね。
- じしん: 威力100/[130]
H252ツンデツンデ80.9〜95.2%[102.3〜121.4%]
無振アーゴヨン110.8〜131.0%[143.2〜168.9%]
H244ヒードラン123.8〜146.1%[160.4〜188.8%]
H252メタグロス54.5〜64.1%[70.5〜83.4%]
- ヒートスタンプ: 威力120(最大)/[130]
ダイバーンにしていない場合は下記に注意
・威力は相手の重さ次第(164kg以下:120 / 165〜205kg:100ペンドラードータクンジバコイル / 206〜274kg:80コバルオンダダリン / 275〜410kg:60マッシブーン / 411kg以上:40テッカグヤメタグロス)
・DM相手には無効
被ダメージ
- 物理
A252珠エースバーンとびひざげり 167.2〜198.2%
→DMで確定耐え
A252珠エースバーンとびはねる [10.1〜12.5%]
A252珠ドラパルトドラゴンアロー16.6〜20.2%
A252珠ミミッキュじゃれつく12.5〜14.8%
A252珠ミミッキュシャドークロー 19.6〜23.2%
→硬すぎる
無振カバルドンじしん 78.5〜95.2%
A252珠ランドロス(霊獣)じしん 151.7〜179.7%
A252鉢巻ウーラオス(いちげき)すいりゅうれんだ 96.4〜117.8%
→弱点属性もトリルDMで先制で積むことができればかなり耐えてくれます
- 特殊(砂嵐は非考慮)
C特化眼鏡カプ・レヒレなみのり 79.7〜96.4%
C特化ポリゴン2ほうでん(C↑)25.5〜30.3%
C特化珠サンダー10まんボルト41.6〜49.4%
C特化珠サンダーぼうふう [16.0〜19.6%]
C252珠アーゴヨンりゅうせいぐん27.9〜32.7%
C特化眼鏡ヒードランラスターカノン44.6〜52.3%
C特化眼鏡ヒードランだいちのちから133.3〜157.1%
→特殊も物凄い範囲を耐えますね
相性の良い味方
先発トリル始動役としては変化技を跳ね返せ、自己退場技も完備しているブリムオンが適任だと思います。
クレセリアは格闘と地面を補完してくれるので、サイクルの中でトリルを狙いにいくような戦法が可能です。また、みかづきのまいで消耗したツンデツンデを回復させながら退場できるので、サイクル後もツンデツンデをエース運用できます。(コメントで提案いただきました)
のろまもや、やどみがなどのハメ殺しも有効です。
いきなりトリルではなく、場を整えてから仕事をさせるというのも手です。ユクシーはトリル始動要員と兼任もできますね。
草やドラゴンと補完させるのが有効です。ゴリランダーは先制攻撃持ちでトリル有無に関わらず先制が狙えますし、ボーマンダはいかく持ちでサイクル適性が高いです。
苦手な相手
4倍弱点の地面タイプは下記に該当する事が多いため、パーティ単位で地面に強く組むと動きやすくなります。
- 物理受けやいかく持ち(サイクル戦で対応)
- あくびやおにび持ち(ラムのみやカプ・レヒレで対策)
- タスキカウンター(ステロで対策)
最後に
いかがでしたでしょうか。
異次元の硬さと火力を両立していて、筆者もダメージ計算で驚きの連続でした。こいつは間違いなく強いです。
思えば初めての愛の旅立ち育成論はバイウールーでしたが、筆者はこの頃からボディプレスという技が大好きで、やっとこの技の後継者に巡り会えました。
要塞化した後のこいつでボディプレスを決めるのは間違いなく楽しいと断言できます。
最後に、使用した感想など聞かせていただけると筆者のモチベーションあがるので是非コメントで教えてください。
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。