はじめに
- 採用理由は愛。
- 指定のない限りすべてのポケモンは理想個体を想定します。
- HP(H)、攻撃(A)、防御(B)、特攻(C)、特防(D)、素早さ(S)等の略称を使用します。
チルタリスとは
冠の雪原の解禁おめでとうございます。
残念ながら、我が愛しのもふもふ隊の一翼を担うデンリュウは未解禁となってしまいましたが、ふっくらほっぺたのチルタリスはついに剣盾環境にやってまいりました!
・・・が、しかし!
メガシンカ剥奪のあおりを受け、弱体化の一途を辿ることになっています・・・。
さらにボーマンダボーマンダやカイリューカイリューというタイプモロ被り環境トップ600族の参戦や、フェアリータイプをもつカプシリーズの全機投入、UBの侵略によって、8世代も大荒れの模様を呈しています。
そんな中でも!やっぱりポケモン達への愛を忘れぬよう、考察していきたいと思います。
採用理由
- 愛
採用理由は愛です。大好きなこの子に活躍してほしい。そんな願いをこめて、歌います。聴いてください。
- 特性「ノーてんき」による天候パへの切り返し
チルタリスの夢特性「ノーてんき」は、場にいる間、天候の影響をなくす特性です。
冠の雪原より登場した「とくせいパッチ」によって解禁された、パッチラゴンパッチラゴン、ウオノラゴンウオノラゴンの”すなかき”をはじめ、”すいすい”キングドラキングドラ、”すなかき”ドリュウズドリュウズ、”ようりょくそ”フシギバナフシギバナ等々・・・、警戒すべき天候アタッカーは多くいます。
そんな天候パの高速アタッカーのS上昇を無視しつつ奇襲を仕掛けられるのが、”ノーてんき”チルタリスチルタリスの強みになるのです。
同じドラゴンタイプで小学生型カラフル技構成ができるポケモンに、ラティ兄妹ラティオスラティアス等もいますが、この「ノーてんき」という特性のおかげで、天候エースを上から殴れるという点で差別化ができます。
天気を無効化するポケモンで、キングドラキングドラやパッチラゴンパッチラゴン、ウオノラゴンウオノラゴンを相手にできるのは、チルタリスだけなのです。
特性
上記の理由から今回は「ノーてんき」一択です。
天候無効により天候アタッカーの上から殴れることが強みです。
良くも悪くも、天候ダメージによる確定数のずれがありません。
持ち物
こだわりスカーフで確定です。
S80という微妙なラインですが、最速スカーフにすることで、天候によるS上昇に頼ったポケモン達を全て抜くことができます。
ついでに最速ドラパルトドラパルトまで抜けるようになっています。
また、竜の舞を1回積んだ最速カイリューカイリューと同速勝負ができたり、スカーフ以外のランドロスランドロス(化身)に上から冷凍ビームを撃てたりと、意外と活躍の場ができます。
さらにランドロス対面は、威嚇とノーてんきの発動タイミングから、素早さ関係を推し量ることができます。
そうすることで、ランドロスのスカーフを確定したり、チルタリスの冷凍ビーム読み交換読み交換なども決めやすくなります。
性格
上記の理由からも最速で、いらない攻撃に下降補正をかけたいので、おくびょうで確定です。
努力値
H4C252S252です。
Sは何度も言うように最速、Cは相手へできるだけ負担をかけたいのでこれもぶっぱ、残りは適当にHに振りました。
技構成
- 流星群
”すいすい”キングドラキングドラ、”すなかき”パッチラゴンパッチラゴンウオノラゴンウオノラゴンを落としたいので確定。この子の最大打点です。
カイリューカイリューやボーマンダボーマンダといった氷4倍族にも、実はタイプ一致流星群の方が入ります。
流星群威力130×タイプ一致1.5×効果抜群2.0 > 冷凍ビーム威力90×効果抜群4.0
カイリューカイリューにはマルチスケイル潰しのステルスロックをお願いします。
vs キングドラキングドラ
H252キングドラ 156~186(85.7~102.1%) 低乱数1発
vs パッチラゴンパッチラゴン
H252パッチラゴン 200~236(101.5~119.7%) 確定1発
vs ウオノラゴンウオノラゴン
H252ウオノラゴン 180~212(91.3~107.6%) 中乱数1発
vs カイリューカイリュー
H252カイリュー 152~180(76.7~90.9%) 確定2発
ステルスロック込みで、101.5~115.6% 確定1発
H4マルチスケイルカイリュー 76~90(45.5~53.8%)
vs ボーマンダボーマンダ
H252ボーマンダ 180~212(89.1~104.9%) 低乱数1発
vs ドラパルトドラパルト
H252ドラパルト 188~224(96.4~114.8%) 高乱数1発
H252振りのドラゴンはほぼいないので、ドラゴン相手ならほぼ確定1発に持ち込めるでしょう。
ステルスロックによるサポートでドラゴンを確定1発で落とせます。
- 選択技
暴風
タイプ一致技。
主に”ようりょくそ”持ち草タイプへの打点に。
雨下でも必中にならないのが悲しいところ。
ダイジェットとしても使えますが、基本的にこの子にダイマックスは切らないでしょう。
vs フシギバナフシギバナ
H252フシギバナ 128~152(68.4~81.2%) 確定2発
vs ラフレシアラフレシア
H252ラフレシア 138~164(75.8~90.1%) 確定2発
vs リーフィアリーフィア
H252リーフィア 180~212(104.6~123.2%) 確定1発
vs ドレディアドレディア
H252ドレディア 162~192(91.5~108.4%) 中乱数1発
vs ダーテングダーテング
H252ダーテング 188~224(95.4~113.7%) 高乱数1発
晴れパの皆様に対しては2発になることもありますが、相手からも有効打はないため、2発撃つ余裕はあります。
被ダメ
物理
A特化リーフィアリーフィア
珠リーフブレード 21~24(13.9~15.8%) 乱数7発
珠アイアンテール 62~73(41.0~48.3%) 確定3発
特殊
C特化フシギバナフシギバナ
珠ヘドロばくだん 82~98(54.3~64.9%) 確定2発
C+2ヘドロばくだん 135~160(89.4~105.9%) 低乱数1発
弱点保険発動後の特化ヘドロ爆弾だとやられる可能性があります。Hに76まで振れば、C特化+2ヘドロ爆弾を最高乱数以外耐えますが、CやSもギリギリなので・・・。
冷凍ビーム
主に飛行タイプへの打点に。
スカーフ以外のランドロスランドロス(化身)などへ。
vs 霊獣ランドロスランドロス(霊獣)
H252霊獣ランドロス 168~200(85.7~102.0%) 低乱数1発
ステルスロック込みなら耐久振りランドロスもほぼ確1です。
ちなみにA252霊獣ランドロスの岩技は、ストーンエッジ以外なら確定で耐えます。
ストーンエッジ 136~160(90.0~105.6%) 中乱数1発
大文字
主に”すなかき”ドリュウズドリュウズなどの鋼タイプへの打点に。
vs ドリュウズドリュウズ
H252ドリュウズ 120~142(55.2~65.4%) 確定2発
H4ドリュウズ 120~142(64.5~76.3%) 確定2発
確1にはできず、返しの岩技で粉砕されます。そのタイプ相性は残念ながらひっくり返りませんでした・・・。
大人しく引きましょう。もしくは事前に半分程度削りをいれておきましょう。
ムーンフォース
悪、挌闘などへ。連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)ですら確1とれないので微妙。
Cダウンも狙えるかも。
vs 連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)
H4連撃ウーラオス 110~130(62.5~73.8%) 確定2発
一撃にはこの倍入るので、確定1発。
ソーラービーム
4倍弱点ピンポイント。晴れの恩恵を受けられないので、ダイソウゲン前提。
飛行タイプゆえにフィールド効果も受けられない。
以上になります。
ムーンフォースとソーラービームはほとんど撃てない上に、スカーフによって撃ち分けもできないため、流星群、暴風、大文字、冷凍ビームの4つでよいでしょう。
相性の良い味方
ステルスロックを撒くことができ、チルタリスに抜群な氷、岩、妖、竜を半減できる鋼タイプのポケモンと相性が良いです。
HAチョッキメタグロスメタグロスなどと組み合わせると、地面を無効にできるなどの利点もあり、メタグロスのステロ+バレパン等で削った相手を狩れるという意味でも相性が良いでしょう。
また、壁貼りレジエレキレジエレキ等も地面技を呼ぶのでよいかもしれません。
そして、すでにお気づきでしょうが、上のダメージ計算は全て、自分も相手も非ダイマックス前提で計算しております。
チルタリスを出すまでに、こちらのダイマックスで相手にダイマックスを強要し、消費させておくのがよいでしょう。
よって、ステロサポート+ダイマックスエース+天候エース返し&掃除役チルタリスという構成がオススメです。
被ダメ
抜群技はほぼ耐えません。
それ以外はほぼ1発は耐えます。
今回はダメージを受けることを想定していない&確定2発ラインの仮想敵からは有効打がなく、ほぼ1発耐えることから、技構成欄以外の被ダメの計算は省略しています。
ご了承ください。
おわりに
もう一度言いますが、採用理由は愛です。
この先、天候パがどの程度流行るかは分かりませんが、”すなかき”ウオノラゴンに上からエラがみを撃たれるだけのゲームになったときには、この子のことを思い出してあげてください。