ツディメと申します。育成論の投稿は2回目です。この育成論は、私の一番好きなポケモンであるフリージオの育成論となります。
また、カジュアルバトルで軽く試運転はしたものの、実戦で使用していないのであくまで考察となります。
この育成論では次のような略称を使用します。
攻撃=A,防御=B,特攻=C,特防=D,素早さ=S
採用理由と役割
このフリージオの役割は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、高耐久ポケモンを交代させずに突破orダイマックスを切らせることで、アタッカーの通りをよくしたり、サイクルで有利をとるという役割です。
フリージオは、「しめつける」という拘束技を覚えます。しめつけるは、他に有用な拘束手段があるのもあってあまり注目されず、威力は低く命中不安ではありますが、相手の交代を縛ることができる有用な技です。
この技や絶対零度を使い、アシレーヌやカプ・レヒレなどの高耐久ではあっても、採用率の高い技ではフリージオの弱点を突くことができない特殊アタッカーや、ドヒドイデやラッキーなどの受けポケの交代を縛り、絶対零度で倒すorダイマックスを切らせることで、こちらのアタッカーを通りやすくしたり、サイクルで有利な状況を作ると言った役割を持たせることができます。
2つ目は、氷技を上から叩き込む高速アタッカー としての役割です。 S105という素早さから氷技を撃つことにより、ボーマンダやランドロス(霊獣)といった氷4倍弱点の環境上位となると思われるポケモンを上から叩く高速アタッカーとしての役割がもてます。
持ち物
かえんだま
特に、1つ目の役割を重視し、持たせた持ち物です。一応この論のタイトルにもなっていますが、状態異常を撒いてくる相手と遭遇しない限り有効に作用する場面は無いため、食べ残し等に変えてもいいでしょう。やけどになることで、ドヒドイデなどの毒毒や、カバルドンなどのあくびなど、厄介な状態異常を防ぐのが目的です。しかし、場に出した時点で即発動する訳では無いので、発動させるには工夫が必要です。
(立ち回りの欄で解説。)
性格・努力値と調整
おくびょう
ガブリアスやランドロス(霊獣)、3鳥(原種、ガラル両方)などを抜くことができるので、これでほぼ確定です。しかし、火力アップアイテム無しのこの二者の岩封程度なら確定で耐えることができ、(ガブリアスの雪崩は耐えますが、ランドロス(霊獣)の雪崩は乱数。エッジは無理。)タイプ一致技は効かないか、何らかの難があるので、より特殊耐久を重視したおだやかなどにしてもいいかもしれません。
努力値調整
H=余り
C=H4振りガブリアスをフリーズドライで確1
S=最速ガブリアス抜き
技構成
確定枠
ぜったいれいど
主に拘束した相手に撃って突破を狙うorダイマックスを誘います。相手に零度を無効化できるポケモンがいない場合、1度撃つだけでも圧をかけることが出来ます。
しめつける
この型の役割上、確定枠の技です。使い方は上記で示した通りです。命中率が85と低いのが難点ですが、外した際に交代を読み、絶対零度を裏に打ち込むという動きも可能です。
選択枠
フリーズドライ
一応選択としましたが、ほぼ確定枠です。水タイプに対して抜群であり、氷4倍弱点の相手を上から叩けるほどの火力もあるため、最もこの型に適した氷技です。
じこさいせい
拘束した相手から受けたダメージや火傷によるスリップダメージを回復するために使用します。主に、アシレーヌやカプ・レヒレなどのそれなりに火力のある相手や、ドヒドイデなどの受けポケとの対面が長引いた際に相手の前で使用します。また、相手をダイマックスさせた後のターン稼ぎにも使えます。
まもる
状態異常を撒いてくる相手の前でも、火炎玉を安全に発動させることができます。対受けポケ、受けルを強く意識する場合、採用の価値が上がります。
れいとうビーム
氷4倍弱点の相手へのアタッカーとしての役割を意識する場合に。弱点をつける範囲がフリドラより狭いのであまりオススメしません。
みがわり
ダイマックスターン枯らしを重視する場合に。
立ち回り例(具体例が無くてすいません)
相手の選出画面にフリージオが強く出られる受けポケがいる場合は後発、氷4倍弱点かつ先発に出してくる可能性の高い相手がいる場合は先発に出します。高耐久特殊アタッカーがいる場合は他の手持ちを見て選出するか、先発か後発化を決めましょう。
後発の場合の動きの例
初手で有利対面を取る事が出来た際を想定します。その際、相手にそのポケモンの技を受けることができる、高耐久であり、フリージオが有利に立ち回れる相手が裏にいる場合、交代を読んでフリージオを出すことで火炎玉を発動させることができます。
そこから相手の状態異常を受けることなくしめつけるによる交代縛りや、ぜったいれいどによって圧をかけることで、対戦を有利に進められます。
先発の場合の動きの例
初手でカバルドンやランドロス(霊獣)などの氷弱点の相手と対面した場合を想定します。
それらの型は起点作りのタスキ型や、元の耐久が高いためにオボンのみを所持していることが多いため、(カイリューはマルスケを利用した弱保型が多くなると予想されるため、氷技を撃つと起点にされてしまう可能性があります。)基本的には遠慮なく氷技を撃ち、削っていいと思います。
その後、相手がタスキの場合は相手を倒さないように立ち回ってビーストブーストや自信過剰などの起点にする、相手が倒れ、フリージオにとって不利な相手が出てきたのならば起点されないよう立ち回るなど、状況によって立ち回りを変えましょう。
与ダメージ計算
フリーズドライ
H252振りガブリアス
85.5〜102.3%
H252振りランドロス(霊獣)
97.9〜116.3%
H252振りボーマンダ
95.0〜112.8%
H252振りカイリュー
80.8〜96.9%(マルスケ込みの場合、この半分)
H252振りドラパルト
52.3〜61.5%
H252振り{サンダー(原種)}
43.6〜52.7%
H252振りウーラオス(れんげき)(連撃)
57.9〜69.5%
H252振りカバルドン
48.3〜58.6%
HD特化カバルドン
33.4〜40.0%
H252振りドヒドイデ
38.2〜45.8%
HD特化ドヒドイデ
30.5〜35.6%
H252アシレーヌ
38.5〜45.9%
HD特化アシレーヌ
28.8〜35.2%
H252カプ・レヒレ
37.2〜44.0%
HD特化カプ・レヒレ
28.2〜33.8%
H252振り輝石ポリゴン2
14.5〜17.7%
H252振りクレセリア
14.5〜17.1%
D+1込み
H252アシレーヌ
26.7〜32.0%
HD特化アシレーヌ
19.2〜23.5%
H252カプ・レヒレ
24.8〜30.5%
HD特化カプ・レヒレ
18.0〜23.7%
HD特化アーマーガア
16.0〜19.0%
被ダメージ計算
弱点の一致物理技は基本耐えないため、特殊多めです。
A特化ランドロス(霊獣)がんせきふうじ
75.6〜89.7%
A特化ガブリアスいわなだれ
87.5〜103.7%
C4アシレーヌムーンフォース
27.5〜32.9%
C特化アシレーヌムーンフォース
36.2〜43.7%
C4+1アシレーヌムーンフォース
41.0%〜49.1%
C特化球アシレーヌムーンフォース
47.0〜56.7%
C4カプ・レヒレムーンフォース
22.7〜26.4%
C特化カプ・レヒレムーンフォース
30.8〜36.2%
C4+1カプ・レヒレムーンフォース
36.2〜42.7%
C特化+1クレセリアサイコキネシス
37.2〜44.3%
C特化+1クレセリアサイコショック
72.9〜85.9%
C特化ポリゴン2トライアタック
27.5〜32.9%
C無振りドヒドイデねっとう
11.8〜14.5%
C特化キュウコン(アローラ)ムーンフォース
27.5〜32.9%
C特化ラプラスダイストリーム(威力130)
38.9〜45.9%
C特化ラプラス雨下ダイストリーム(威力130)
58.3〜68.6%
相性の良い味方
ヒードラン
フリージオにとって苦手な受けポケであるエアームドやアーマーガア、ナットレイなどに強く出ることができ、専用技のマグマストーム(こちらも命中が少し低いですが…。)でたとえ交代されても、相手を縛ることができます。毒が効かないので、読まれない限り(エンニュート以外には)毒々を撃たれることがなく、ドヒドイデなどと対面しても安心してフリージオに引けるのも強みです。また、弱点である地面をフリージオでスカせるため、そういった面でも相性がいいです。しかし、ボディプレスには弱いため、交代のタイミングには注意する必要があります。
オススメの調整・型としては、性格はB↑かC↑のもの、努力値BCに降り、鉄壁とボディプレスを搭載することでラッキーにも強く出られる型が挙げられます。持ち物は耐久を重視した食べ残し、ボディプレスや鉄壁を積んだ後の物理弱点技、熱湯などを受けることで反撃に繋げられる弱点保険が挙げられます。
この型のヒードランも使ってみて強かったら、育成論を投稿するかもしれません。
パッチラゴン
この論で解説しているような、耐久型のカプ・レヒレやアシレーヌにダイマックスを切らせた後に、でんげきくちばしによって倒すことができます。(フリドラで少し削っておく必要はありますが。)一応、カプ・レヒレには種族値で抜かれていますが、この育成論で想定している耐久型には基本上が取れるため、持ち物は命の球がいいと思われます。このパッチラゴンの裏に全抜きするためのエースを選出しておき、体制を整えるという構成にするのもいいと思います。
ウーラオス(いちげき)(一撃)
上記に挙げた、クレセリアやポリゴン2といった、フリドラでは削れない受けポケに対して強力な打点を持ちます。それらのポケモンにダイマックスを切らせるところまで持っていければ、 相手に対して有利を取ることができます。
ボーマンダ、アーゴヨンなどのダイジェット+自信過剰・ビーストブースト持ち
先述した通り、タスキ圏内まで削った氷4倍ポケを起点にしてダイジェットを積みつつ、AかCを上げることができます。
このポケモンの対策
ダメージ計算からも分かるように、このフリージオは身代わりにとても弱いです。そのため、上記の受けポケで身代わりを張るだけで機能停止してしまうため、その点もカバーできる構築にしておく必要があります。また、絶対零度も氷技も物理アタッカー相手には何もできないため、積みの起点にされてしまいます。
終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。このポケモンとの差別化点を教えてほしい、このポケモンにこの技を打たれたときのダメ計を乗せたほうがいい、などの要望、アドバイスがあれば是非コメントしてください。