はじめに
12度目の投稿、ぴょぴです。
文章がおかしいこともあるとは思いますが温かい目で見ていただければ嬉しいです。
間違っているところや意見などはコメントで教えて下さい。
今回は遂に解禁されたカミツルギカミツルギについて考察していきたいと思います。
諸注意
- 本育成論ではHPをh 攻撃をa 防御をb 特攻をc 特防をd 素早さをsと表記します。また、このほかにも略称を使用します。
- ダメージ計算はVS SWSH様を使用しています。
- 個体値は指定が無い場合全て31(V)とします。
- 一部の技を漢字表記します。
- どこか一つの能力に努力値を252振っている状態をぶっぱ、さらに性格補正をかけた物を特化と表記します。
- ダメージ計算はあくまでも指標として載せているため、実際にあり得る対面かは想定していません。
カミツルギカミツルギについて
カミツルギカミツルギは第7世代(サンムーン)から登場した、くさ・はがねタイプのポケモンで、ウルトラビーストという区分ですが、主に準伝説として扱われます
その種族値はH59/A181/B131/C59/D31/S109となっています。
なんといってもまず目をひくのは、非常に高いAでしょう。この181という数値はなんと、メガシンカを除くと全ポケモンのなかで1位なんです!
またHは低めですがBが高いため、並以上の物理耐久があります。
Sは激戦区95〜105属ガブリアスウーラオス(いちげき)サザンドラミミッキュを抜く109という数値ですが、高速と呼べる部類ではなく若干の不安が残ります。
え?Dを飛ばしたって?
…………
そうこのポケモンカミツルギ最大の課題はDの低さにあります。
どのくらい低いかというと特殊耐久指数ではオタチやヤヤコマと肩を並べ、ピカチュウに惨敗するレベルで低いです。
さらに例をあげるなら耐久無振りだとC無振り無補正ニャビーの「ひのこ」で落ちますやめたげてよお!
しかも、このポケモンカミツルギの問題点はDだけではないんです…
カミツルギはAは物凄く高いですが、覚える技は低威力の物が多く、数値ほどの火力が出ません。
またカミツルギはSが109と心許ないですがSの補強手段に乏しく、上から高火力特殊技で一撃という事態も結構発生します。
…というのは第7世代の話。
第8世代のカミツルギは問題点を克服しました。
ということでカミツルギには第8世代でどんな変化があったのかを次項で見ていきましょう。
第8世代におけるカミツルギ
カミツルギの問題点は前述の通りです。
では第8世代でカミツルギはどのように変わったのか。それはダイマックスの登場です。
- ダイマックスによる恩恵
- 耐久力が倍増
→擬似的に特殊耐久を上げられるため、一致等倍くらいなら耐えるように。
- 技がダイマックス技に変化
→技威力の低さが解消。
→つばめがえしをダイジェットに変えることで簡単にSを補強することが可能に。
→ダイマックスで相手の1匹目を倒すことで、ビーストブーストが発動してAが上昇し、ダイマックス終了後も高い攻撃力を維持できる。
と見事に前世代での弱点を克服しています。
カミツルギの概要(まとめ)
- 強み
・ダイマックスすると高火力。
・ダイジェットによるS上昇で上から圧力をかけていける。
・ダイナックルにより自発的な火力増強が可能。
- 弱み
・一致技のくさ打点の通りが悪い
・ダイマックスしないと火力不足気味。
・火傷に弱い。
・特防が低すぎる。
- カミツルギの概要まとめ
- Aは高いが技威力が低いため数値ほどの火力はない
→ダイマすれば高火力になる。
- 物理耐久は高め
- Dがペラペラ
→ダイマすれば多少ましになる
- Sは高めだが高速と言える程では無い
→ダイジェットで補える
- 1匹目を倒せた場合、抜き性能が非常に高くなる。
では以上を踏まえて型の考察にはいりましょう。
今回の型の概要
H4/A252/S252
ようき いのちのたま
- S
単純明快なぶっぱ。
- A
単純明快なぶっぱ。
- H
あまり。
カミツルギぐらい尖ったポケモンになると努力値も尖らせるのが使いやすいでしょう。
以前の調整について(読み飛ばしていただいて大丈夫です)
2023/10/09追記
H116/A164/B4/D20/S204
ようき いのちのたま
ガブリアスまで確定で落とせるようにしておけばそれ以上の火力は必要ない、ガブリアスまで抜いておけばもう抜きたい相手もいない(どうせキュウコン(アローラ)とは同速)、カミツルギはHに振ると意外と耐久がある、だったらHに振ったほうがいいじゃないか、という考えのもとの調整であり、私イチオシの型だったのですが、ウツロイドが抜けない、耐久も明確な差が出ないとはっきり言って微妙だったのでコメントをいただき考え直した結果今の調整となりました。
スリップダメージなど過去の調整のほうが生きる場面もあります。
ありがたいことに過去の調整を使ってくださった動画を見つけたので載せておきます。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38232050
(※リンクがうまくつながらないのでやむを得ずこのままにします)
修正後の調整の動画が見たい人方は、お手数ですが各自で検索してください。YouTubeとかで検索して出てくる動画はほとんどが修正後の調整ですのでわざわざ私が紹介する必要は無いと判断しました。
なぜ「いのちのたま」を持たせるのか
ここまで読んできた型の中にはこんな疑問を持たれた方もいるのでは無いでしょうか。
なぜこれまで「高火力!」といってきたのに火力増強アイテムを持たせるのか?と。
しかし、カミツルギは高いA種族値の割にAが上昇するまでは意外と火力不足で、A特化ではH4ガブリアスガブリアスがダイソウゲンでは確定になりません。
ガブリアスガブリアスを重く見過ぎでは?と思われるかも知れませんが、ガブリアス確定1発≒並耐久は確定1発なのでガブリアスまで見られるようにしておくに超したことはないと考えます。
また、等倍で並耐久をおとせないのは当たり前だから、無理に一撃で落とそうとしなくていいのでは?と思われるかも知れませんが、カミツルギは特殊耐久がペラッペラなうえに、サブウェポンとして非常に採用率の高いほのお技が4倍弱点なので、相手を一撃で落とせないとかなりの確率で返り討ちに遭います。
ちなみに他に確定数が変わる相手の例としては、ジェット+ソウゲンで(いかく込みで)H252霊獣ランドロスランドロス(霊獣)が確定1発になります。
特性
ビーストブーストしかないのでビーストブーストで確定です。
ビーストブーストは少し特徴的な特性なのですが、カミツルギの場合はじしんかじょうと同じものだととらえてもらって差し支えないです。
因みに実際の効果は相手を倒したとき、自分の実数値が一番高い箇所の能力ランクが一段階あがる、です。
技構成
- 確定枠
- つばめがえし
ダイジェットの元技です。
ダイジェットでSを上げることができるので非常に強力です。とくに外す理由もないので確定。
没収されて無くて良かった。
- スマートホーン
残念ながら物理はがね技はこれしかありません。刺さる相手も多く、物理耐久の補強までできるタイプ一致打点を切る理由もないので確定です。
- 選択枠(攻撃技)
- リーフブレード
オススメ度★★★★★
タイプ一致メインウェポン。威力は90とそこそこですが、通りが悪いのが懸念点。
ワンチャン急所が狙えます。
- せいなるつるぎ
オススメ度★★★★★
ダイナックルの元技です。
ダイナックルでAを上げることによって一気に突破力が上がるのでとても有用です。また、相手の能力変化を無視して攻撃できるためてっぺきナットレイやちいさくなるラッキーを積む相手にも強気に立ち回れます。
- つじぎり
オススメ度★★★☆☆
くさもはがねも通らない相手への打点。サブウエポンのなかではギガインパクトに次いで火力が高いため、くさ枠かせいなるつるぎを搭載しない場合には候補に入ります。とはいえ大体は上記の技で事足りるのでピンポイント気味かと。
- ハサミギロチン
オススメ度★★★☆☆無 限 の 勝 ち 筋
ネタだと思われるかも知れませんが、こちらから有効打のない高耐久の奴らテッカグヤサンダーを突破できる可能性があるので十分に有用です。最後の悪あがきや、有効打はないが後にも引けないとき等にも脳死で打ったり、相手の起点作成をある程度戒めることができます。
あれば何かと便利ですが、上記の技に比べれば一歩劣るかと。
- ギガインパクト
オススメ度★★☆☆☆
タイプ一致補正を考慮しても火力はリーフブレードに次いで第二位です。しかし反動があることや他の技に比べて特筆すべき特徴がないこと、抜群がつけないことから上記の技を切ってまで採用するほどのものではないと思います。
一応、メインウエポン(+ダイジェット)が通らない相手に対して役割が持てます。
- しんくうは
オススメ度★☆☆☆☆
どうしてもタスキとがんじょうとミリ耐えが許せない方へ。威力はまったくありませんので本当にタスキ、ミリ耐えピンポイントになります。
- かわらわり
オススメ度★☆☆☆☆
壁ピンポイントメタ。どうしても壁が許せない方はどうぞ。
- 選択枠(補助技)
ダイウォール枠用。
- つるぎのまい
オススメ度★★★☆☆
火力強化につかえますが、今作ではダイナックルで殴ったほうがいいと思われます。ダイマックス終了後も火力強化ができるのは高評価ポイント。
- まもる
オススメ度★★☆☆☆
相手にほのお技があるかが見られます。ちなみにみきりはまもるよりPPが少ないのでまもるをオススメします。
- こらえる
オススメ度★★☆☆☆
ダイマックス枯らし用。この型だと、採用価値はそこまでないと思います。
- とぎすます
オススメ度★☆☆☆☆
次の攻撃が確定急所になります。Aを下げられた場合には有用ですが、それ以外ではほぼ使わないです。
与ダメージ計算
- リーフブレード
- ダイソウゲン(リーフブレード元)
- H4ガブリアスガブリアス
104.9〜124.0% 確定一発
- H252ランドロス(霊獣)ランドロス(いかく込み)
65.8〜77.5% 確定二発
- HB特化ドヒドイデドヒドイデ
63.0〜75.1% 確定二発
- H252カプ・レヒレカプ・レヒレ
186.4〜220.6% 確定一発
- ダイスチル
- ダイジェット
- H4リザードンリザードン
83.7〜98.7% 確定二発
被ダメージ計算
- 物理方面
- A特化ウーラオス(いちげき)ウーラオスのインファイト
133.3〜157.0% 確定一発
A特化サンダー(ガラル)ガラルサンダーのらいめいげり
97.7〜115.5% 乱数一発(75.0%)
- A特化ガブリアスガブリアスのじしん
56.2〜66.6% 確定二発
- A特化ミミッキュミミッキュのシャドークロー
31.1〜36.2% 乱数三発(55.17%)
- 特殊方面
- C特化テッカグヤテッカグヤのエアスラッシュ
106.6〜126.6% 確定一発
- C特化ボーマンダボーマンダのぼうふう
160.6〜188.8% 確定一発
- C特化カプ・レヒレカプ・レヒレのハイドロポンプ
71.8〜85.1% 確定二発
特殊耐久が紙過ぎる…
立ち回り
基本的には抜きエース枠として後発からだします。
たまに先発ダイマで荒らすこともありますが基本的には後発です。
相手に特殊アタッカーが4匹以上いるときは選出を避けます。また、物理相手でも(ひこう弱点以外の)ほのおタイプには役割が持ちにくいので、特殊アタッカーと合わせて4匹以上いるときには選出を避けます。
カミツルギがパーティーにいるだけで相手は高速特殊アタッカーを選出せざるをえないので、選出誘導力もカミツルギの強みです。
相性のいい味方
- ステロ撒き
タスキ持ちに返り討ちにされやすいので、タスキケアとして。カミツルギに限らずすべての抜きエースにとって相性のいい味方です。
- しっぽトリック要員
このカミツルギは相手より早く行動できないとやられてしまうので、相手にダイジェット等を積まれた場合にしっぽトリックから切り返していく流れが強いです。
- カプ・レヒレカプ・レヒレ
特性でミストフィールドを展開することでカミツルギの苦手な鬼火をケアできます。また、カミツルギの苦手なほのおとかくとうを半減で受けられます。
対策=苦手な相手
- 高速特殊アタッカー
再三言ってきましたが特殊耐久が紙なので上から一致特殊技を打たれると、ダイマックスなしでは等倍でもほぼ受かりません。ほのお技なんて食らったら4匹くらい消し飛びます。なので上から特殊技でぶっ潰すのが一番楽な対策です。
有効打皆無です。もともと、タイプ一致打点であるくさとはがねが通らない相手テッカグヤヒードランヒートロトムには弱めではありますが、くさ、はがねに加えてひこう、かくとうまで通らないでんき・ひこう複合には、カミツルギのAを持ってしてもダメージがだせません。
あとがき
いかがでしたでしょうか
かなり尖ったポケモンですか、ダイマックスとの相性もよく、十分に活躍できるスペックのあるポケモンだと思います。
読みづらい箇所もあったと思いますが、暖かい目で見ていただけると幸いです。間違っているところ、おかしいところ等はコメントで教えていただければ嬉しいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。