- ダメージ計算はOZYさんのVS SWSHを使用させていただきました。
- 略称を使っています。
- H:HP A:攻撃 B:防御 D:特防 S:素早さ
- ポケ徹育成論初心者なので、ポケモン自体や投稿の改善点をコメント頂けると嬉しいです。
要旨
基本的には一般的な物理受けバンバドロであり、他投稿と大差がないので、コンセプトは違うものの技構成の似た論にフォーク投稿させていただきました。
採用理由と役割
バンバドロは物理受けに適した種族値・特性を持つが、単純な物理受け、アタッカー、ステルスロックによる場作り要因としては、カバルドンの使い易さには到底敵わない。大きな違いとなり得るのは特性"じきゅうりょく"であるが、再生回復のないH100B100という数値では現状の高火力ダイマックス物理アタッカーを受けることは難しい。物理受けとしての役割だと、現状ねむカゴが最も使われていると思われるが、カバルドン以上に活躍させる事は難しいのではないか。
そこで目を付けたのが"まもる"と"じきゅうりょく"の組み合わせによる対物理ダイマックスアタッカー性能である。まもるはダイマックス技を完全に防ぐ事はできず、1/4の貫通ダメージを受けるが、じきゅうりょくが発動し、Bが1段階上昇する。単純計算であるが、まもる(25%)→B+1状態(66.6%)で91.6%のダメージとなり、普通に1発受けるよりも、ダメージがやや減り、ダイマックスターンを余分に枯らす事ができる。またボディプレスのダメージも増える。ダイナックル・ダイホロウにも強いが、再生回復がなく火力も高くないバンバドロではダイマックスを枯らした後の攻撃で押し切られ、ダイナックルを積まれていると全抜きされる可能性がある。
そこで"ほえる"が重要になる。ダイマックス技によるステータス上昇を流す事ができ、特にペンドラーのようなバトン型には圧倒的に強い。またダイマックス関係なく物理アタッカーは特性を嫌って積み技を使う事は多く、かつ一撃で倒そうと複数回積んでくる事も少なくない。アーマーガアも完封し得るが、ちょうはつの採用率が高くクッション程度の役割か。
バンバドロの強み(特にカバルドンに比して)は物理アタッカーのダイマックスに対して、後出しからダイマックスを行わずに起点にならず"ある程度"以上戦える事と考え、そのために"まもる"と"ほえる"は必須級だと考える。
カバルドンと比べなければ、パッチラゴンアイアントやドサイドンホルードカビゴンハッサムウォーグルウインディルガルガン(まひる)など中堅ダイマックスアタッカーに強いので役割対象自体は狭くはない。
持ち物
たべのこし
まもると相性が良いたべのこしが一番の候補。
A252+珠パッチラゴンのダイジェット→ダイドラグーン→ダイドラグーンを受けるために何らかの回復手段は必要。他はオボンのみなどが候補か。
A252+珠パッチラゴン最大ダメージ
ダイジェット(110):96
→ダイドラグーン(140) B+1 まもる:30
→ダイドラグーン(140) B+2:94 合計220
H252バンバドロHP:207 たべのこし回復量:12
性格・努力値と調整
H252 B252 D4
元の耐久はそこまで高くはなく、ほぼ防御特化でなければたべのこしでパッチラゴンに後出しし、ダイマックスターンを枯らしつつ1回行動する事ができないので、調整を行う余地はほぼないか。耐久調整やとつげきチョッキなどで特殊相手を考えるなら本当にカバルドンの完全劣化になりかねない。
Sについても、トリックルーム構築自体が少ないので調整は不要か。もし考えるなら、カビゴンなどのS30族や(あまりいないが)最遅でないナットレイとの関係を考えたい。
技構成
ボディプレス/ステルスロック/まもる/ほえる
あくまで感想だが、候補に入れた技は全て試してみて、この構成が圧倒的に強く、扱いやすいと感じた。
- 確定技
まもる
コンセプトの一つ。
ダイマックス技はまもるを貫通し、じきゅうりょくが発動するが、ダメージは1/4となる。
じきゅうりょくという特性、ダイマックス物理アタッカー対面、たべのこしとの相性を考えると必須級に有用な技。ただし水タイプに引かれる事が非常に多いので、相手がダイマックスしていない時は安易に打たない。
ほえる
コンセプトの一つ。
バンバドロと対面した物理アタッカーは特性を嫌って積んでくるか、退く事が非常に多いので、ほえるは刺さりやすい。逆にほえるがなければ積みアタッカーの起点となり、交代先にも大した負荷はかけられない。まもるでダイマックスをいなしても、その後殴り負けると積み状態の相手が残る。こちらも必須級。ダイマックス時無効。
- 選択技
ボディプレス
攻撃技1。特性との相性がよく、ウォッシュロトムなど浮いてるポケモンを後出しされる事が多いので扱いやすい。岩や電気タイプのじゃくてんほけん持ちに対して不用意に弱点を突かないのも良い。
じしん
攻撃技2。タイプ一致メイン技だが浮いてるポケモンへの交代や、パッチラゴンドサイドンのじゃくてんほけんが怖く扱いにくい。また相手がダイマックスしていると大したダメージにならない。ダイドラグーンや鬼火を受けてAが下がっている事も非常に多い。
最近数は少ないがアシレーヌなどのみがわり残させないのが良い点か。
カウンター
攻撃技3。ダイマックスパッチラゴンドサイドンなどに対して、弱点を突かずに削るための技。ただ特性との相性は微妙で、倒せる訳ではない。
- 選択技
ステルスロック
ダイマックス物理アタッカー対面で、まもるをしないターン、耐久ポケモン対面、相手の交換時に仕事をするための技。ほえるとの相性も良い。
構築・選出・立ち回りについて(シーズン6時)
構築段階では物理受けや地面枠として考え、ドサイドンホルードではPT単位で重いポケモンがいる時(例えばドサイドンだとアイアントに弱い時など)に選択肢に入る。
選出時にはパッチラゴンドサイドンホルードカビゴンアイアントなどの物理アタッカーが多い構成、パッチラゴンが重い選出をせざるを得ない場合などに選出を考える。ただしウーラオス(いちげき)アシレーヌマリルリなどの水ポケモンは必ずいるので、退き先を常に考えなければならない。
立ち回りとしては、当たり前だが物理アタッカーを流しつつステルスロックを撒いて、次の物理アタッカーのストッパーとして控えるか、物理アタッカーにダイマックスを先に切らせる立ち回りができると強い。ただ種族値はH100B100(ウーラオス(いちげき)と同値)と、耐久が非常に高い訳ではなく再生回復もないため、例えばパッチラゴン後出し時にドラゴン技を打たれるとすぐに受け切れなくなる。特にげきりんを打たれた際はこちらがまもると交代できるようになるので辛い。
ダイマックスをする事で相手のダイマックス物理アタッカーを倒せる場面もあるが、バンバドロがダイマックスするくらいなら、まもるなどで相手のダイマックスターンを枯らしステルスロックを撒き、裏で抜いていく方が当然強い。
被ダメージ計算
A252パッチラゴン
ダイドラグーン(140):52.6.5-62.3%(B+1時:35.2-42.0% B+2:26.5-31.8%)
ダイジェット(110):27.5-32.8%
げきりん:44.9-53.6%
A252珠パッチラゴン
ダイドラグーン(140):68.5-81.1%(B+1時:45.8-54.5% B+2:34.2-41.5%)
ダイジェット(110):35.7-42.5%
げきりん:58.4-69.5%
A252+珠パッチラゴン
ダイドラグーン(140):73.9-88.4%(B+1時:49.7-58.9% B+2:37.6-45.4%)
ダイジェット(110):39.1-46.3%
げきりん:64.2-75.8%
A252ホルード
じしん:35.2-42.0%
ダイアース(130):45.4-54.1%
ダイアタック(150):52.6-62.8%
じたばた(200):70.0-83.0%
A252+ドサイドン
じしん:34.7-41.0%
ダイアース(130):44.9-53.6%
A252珠アイアント
ダイスチル(130):66.6-79.2%
ダイナックル(95):32.8-29.1%
相性の良い味方
上記にも書いたが、相手の水枠を受けるポケモン(ナットレイハピナスアシレーヌなど)は、相性が良いというよりも必ず選出に組み込まざるを得ない。鈍足で特殊耐久は低いので居座るのは難しいので、ステルスロックやほえるで対応したい。
このポケモンの対策
物理アタッカーは安易にダイマックスを切らず、削っていけば、再生回復のないバンバドロはきつくなる。
また水フェアリーに打点がないので後出し自体はそう怖くない。
最後に
バンバドロというポケモンは、正直カバルドンに比べて難しいポケモンであることは否定できません。ねむカゴやダイマックスしてBDを上げて不沈艦となる型はあるものの、それもカバルドンに勝っているとは言い難いと思います。
バンバドロが一番活躍できる型が対ダイマックス物理アタッカーに強いまもるほえる残飯型だと考えました。ぜひ使ってみて感想をお聞かせください。
2020/10/20 シーズン6がもう終わるので、環境前提の部分を順次修正していきます。