はじめに
皆さんこんにちは。じゃくしゃと申す者です。
カビゴン愛がどんどん高まっていく今日この頃です。
今回は
"S10特別ルール環境に適応したカビゴンカビゴン"
をコンセプトに、
まだ当サイトでは考察されていないカウンター搭載型のカビゴンについて考察していこうと思います。
注意点
- この育成論は他の育成論でも使用されている程度の非公式の用語や略称を使用しています。
- 特別記述がない限りダメージ計算は6Vを前提としています。
- ダメージ計算はダメージ計算SSというアプリを使用しています。
カビゴンカビゴンとは
ポケモン赤緑にて登場した いねむりポケモン。
種族値は
H160、A110、B65、C65、D110、S30
と典型的な"鈍足高耐久"のポケモンです。
今回はこの恵まれた耐久力を活かしてクッション役として運用します。
採用理由と役割
大きく2つです。
- クッションとしてあくびで対面操作+エース圏内への削りをする
恵まれた耐久力を活かして相手に受け出し、そのままあくびを使って
相手の裏を見たり、
対面操作をしたり、
ステロダメを稼いだりします。
今環境はあくび使いとして有名なカバルドンや鬼火電磁波型が多いドラパルトのリストラの影響で状態異常対策が甘いパーティが増えていて、あくびの通りがいいです。
環境的ににカビゴン自体の通りがいいんですね。
※対面操作というのはあくびを相手に入れることで眠ることを嫌って交換してくる相手に合わせて自分のポケモンをローリスクに繰り出す方法です。
- カウンターで相手の物理アタッカーを処理、もしくは大ダメージを与える
カビゴンは、"ぼうぎょ"の種族値が"とくぼう"に比べて低く、物理技で攻撃される事が多いです。それを利用するのが"カウンター"です。
1発耐えてカウンター、と動くことで苦手なウーラオスなどが相手でも1対1での相討ちを狙えます。
これが環境に適応ポイントです。ウーラオス(いちげき)に対しての苦手を克服しました。
残飯型との違い
それぞれの強みと弱みについて述べていきます。
- 残飯型
・強み
あくび連打と残飯とのシナジーが強い。
自然にまもるを採用でき、ダイマターン枯らしが容易。
・弱み
大ダメージをくらった際、復帰が困難。
- 混乱きのみ型
・強み
2回の行動保証が見込みやすい
強引な動きが成立しやすい
・弱み
使い切りのため、長期戦となった場合に場持ちが悪くなる
まとめると
- 残飯型は安定するが瞬間火力に弱い
- きのみ型は立ち回りの幅が広いが場持ちが悪い
です。
カウンターの採用可/不可で差別化は出来てます。
特性
フィラのみを発動させやすくするためくいしんぼうで確定です。
混乱きのみ以外を持たせた型で採用する場合リザードンやヒヒダルマ(ガラル)、ラプラスなどに強く出ることが出来る"あついしぼう"を採用するとよいでしょう。
"めんえき"に関しては
・受けループに対しての選出を想定していないこと(そもそも低負担で繰り出せるのでクッションが要らない)
・のろいリサイクル型などと異なり長く居座り続ける必要がないこと
などの理由から不要だと考えます。
持ち物
確定欄は過労死を防ぐためのフィラのみです。
あくび型カビゴンはたべのこしを採用するのが一般的ですが、カウンター後にもう1発耐えてあくびしたい場面が多かったことから混乱きのみを採用しました。
どうしても構築的にリザードンやヒヒダルマ(ガラル)が重ければオボンのみを持たせてあついしぼうにするのも手です。
性格・努力値と調整
わんぱく
H252 B252 D4
不特定多数の相手に対してクッションにすることを想定しているため、細かい調整を施すよりもなるべく多くのわざを耐えるために振り切った方が良いでしょう。
【キョダイマックス個体にするべきか?】
(ヨワ氏様のご指摘より)
結論から言うと、理想はキョダイ個体ですが絶対にキョダイマックス個体にしなければいけないかと言われればそうでは無いです。
なぜなら、あくびカビゴンの強みは自分のアタッカーにダイマックスを残しつつ相手のダイマックスをいなせる点であり、こいつ自身はダイマックスしないからです。
ポケモンバトルは何があるか分からない、もしかしたらカビゴンにダイマックスを切らざるを得ない状況があるかもしれません今までそんな状況に出くわしたことはないですが。なのでキョダイ個体を推奨しますが必須とはしません。
技構成
- 確定枠
・ノーマル技
メインウェポンになります。以下2つから選択でしょうか。
のしかかり
麻痺による勝ち筋を作ることができる。
からげんき
鬼火を打たれても機能停止しない。
【なぜからげんきでなくのしかかりなのか?】
S9までのカビゴンは、からげんき採用が最もメジャーでした。
なぜのしかかりを採用したのかという理由としては、鬼火使いの減少が挙げられます。
S9までの環境では、鬼火使い最大手のドラパルトが環境に蔓延っていました。
しかし、このS10特別ルールにおいては、ドラパルトは出禁となっており、
現環境で鬼火を使ってくる相手はかなり減少したと言えます。
よって、撃たれにくくなった鬼火をケアするからげんきよりも麻痺による勝ち筋が生まれるのしかかりの方が環境に合っている、と判断しました。
・対面操作技
要するにあくびです。
あくび
採用理由と役割、の項で述べた通り、カビゴンの採用理由とも言える技です。
- 準確定枠
カウンター
パッチラゴンやウーラオス(襷、スカーフ)、マリルリなど物理アタッカーへの遂行技です。ダイマックスを切られても1発は耐えるので何も出来ずに死ぬ、ということがなくなります。この技は個人的にはほぼ必須クラスだと思っています。
- 選択枠
サブウェポンを1つ採用しましょう。
ノーマル技との補完が取れていると自己完結できるのでよいです。
この枠はパーティの中で重い相手に対する打点とするのもよいでしょう。
カビゴンは技範囲がバカみたいに広く、いちいち解説を付けると論が長くなり過ぎるので解説は省略します。
・ヒートスタンプ
・ヘビーボンバー
・DDラリアット
・アームハンマー
・じしん
・れいとうパンチ
・かみなりパンチ
・げきりん
・タネばくだん
・しねんのずつき
・いわなだれ
与ダメージ計算
- のしかかり
H4パッチラゴン
34.9〜41.5% 確定3発
B4ウーラオス(いちげき)
29.7〜36.0% 中乱数3発(32.4%)
HB特化アシレーヌ
24.5〜29.4% 高乱数4発(99.8%)
B4リザードン
41.8〜49.6% 確定3発
- ヒートスタンプ
HB特化ナットレイ
88.5〜104.6% 低乱数1発(18.7%)
H252ギルガルド(シールド)
44.3〜52.6% 低乱数2発(16.7%)
H252ハッサム
76.8〜90.3% 確定2発
HB特化アーマーガア
33.1〜40.0% 高乱数3発(99.9%)
被ダメージ
陽気珠パッチラゴン
先攻でんげきくちばし
83.1〜98.5% 確定2発
ダイサンダー(でんげきくちばし)
63.2%〜74.9% 確定2発
※この時のダイサンダーの最低ダメージは169で、
カウンター時の与ダメージは169×2=338
一方H4パッチラゴンのダイマックス時のHP実数値は332なので、
陽気ASのテンプレ型でかつでんげきくちばし/げきりん/ダイサンダー/ダイドラグーンで突っ込んできたならばカウンターでワンパンすることができます。
なお、カウンターケアでダイジェット、ダイバーンから入られた場合カウンターでの処理はできません。
倒せる可能性がある、くらいに考えておいてください。
意地ウーラオス(いちげき)
インファイト
79.4〜94.3% 確定2発
ちからのハチマキver.
87.6〜103.3% 低乱数1発(18.7%)
たつじんのおびver.
95.1〜113.1% 高乱数1発(68.7%)
いのちのたまver.
103.3〜122.8% 確定1発
帯以上のアイテムを持っている場合カウンターすら出来ずに落ちる可能性が高いです。
考慮しておきましょう。
臆病珠リザードン
キョダイゴクエン(ブラストバーン)
51.3〜60.2% 確定2発
混乱実込みで2回動けます。
このポケモンを採用できる構築
- 対面構築
初手不利対面を取った時の引き先、初手ダイマックス展開をしてからの相手のダイマエースを受け流す枠として活躍が見込めます。
- 展開構築
ステロ+あくびループのあくび要員になることができます。
対策
わかりやすいのはラム+積み技で起点にするなどでしょうか。
あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございました!
これ残飯で良くないか...?(笑)
と苦悩しながらもあくびに受け出してサンダーしてこようとしたパッチをカウンターでカモった時の快感が忘れられなくて、皆にもその快感を味わって欲しくて使って欲しくて、その一念でこの育成論をしたためました。
不備不足、質問などございましたらコメント欄までよろしくお願いします。
更新履歴
・ウーラオスへの与ダメ計の記述ミスを修正しました。(確定3発→中乱数3発(32.4%))
・キョダイマックス個体についての記述を追加しました。