はじめに
初めまして。マルガリータと申します。育成論の投稿は初めてなので、疑問点や改善点などがあれば都度コメントにて指摘してください。
- 指定のない限り、この論のすべてのポケモンは理想個体を想定します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様、ポケマス様のものを使用させていただきました。
- HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをH、A、B、C、D、Sと表記します。
- なるべくわかりやすく書くことを心がけますが、調べれば分かる程度の用語(ぶっぱ、特化、等)を使います。
- 12/13 ダイソウゲンとグラスフィールドについて追記しました。
エレザード
エレザードについて
第6世代(ポケットモンスターX・Y)で登場した発電ポケモン。エリキテルエリキテルにたいようのいしを使い進化したことで、発電能力が強化された。襟巻きの部分を広げる発電方法からか、3つの天候に関する特性を持っています。特にみずタイプの技を無効化できるかんそうはだはでんきタイプのエレザードと相性がよく、みずタイプの技には低い耐久値を気にせず繰り出すことができます。技範囲もくさむすび、なみのりの2つの技のおかげで、やや広めとなっています。
本育成論ではエレザードの高めのCとSを活かし、高速特殊アタッカーとしてどのように活躍できるか考察していきます。
採用理由
- でんき・ノーマルという固有のタイプ
- ともに109と高めなCSの種族値
- でんき、くさ、みずの技範囲
以上の3つの条件を満たすポケモンはエレザードのみとなります。
でんきタイプでありながらみずタイプとくさタイプの両方の技を持っているエレザードは、呼ぶじめんタイプのポケモンに強く出ることができます。似たポケモンとしてライチュウライチュウが挙げられますが、特殊耐久や火力においてわずかに(と言っても有効な範囲で)エレザードに軍配が上がります。
型
- 特性 :かんそうはだ
- 持ち物:こだわりメガネ
- 性格 :おくびょう
- 努力値:[H0][A0][B0][C252][D4][S252]
- 実数値:[H137][A-][B72][C161][D115][S177]
今作からダイマックスにより天候を自発的に変えることができるようになりましたが、エレザードはほのお、いわタイプの特殊技をもっていませんA種族値55。また、すながくれやサンパワーと違い、かんそうはだは天候に変化がない状態でもみず技を無効化でき、先述のとおりでんきタイプのエレザードと相性がいいため特性はかんそうはだで確定とします。砂パ、晴れパならば、ほかの2つの特性も十分に有用ですが、今回はより多くのパーティーに組み込みやすいエレザードを考えます。
持ち物は少しでも打点を上げるためにこだわりメガネとしていますが、たつじんのおびやいのちのたまもアリだと思います。難点としては、こだわりメガネだと持ち前の技範囲を活かしづらくダイマックスとの相性も悪い。たつじんのおびは効果抜群をとれない相手に対して火力が全然足りない。いのちのたまはミミッキュミミッキュを筆頭としたダイマックスエースと競合しやすく、ただでさえ低いエレザードの耐久がさらに低くなる。と、それぞれあります。ここでは最も打点の高くなるこだわりメガネを確定とします。
努力値は単なるぶっぱとなっていますが、ダイマックスにより役割対象のみず、ひこうタイプのポケモン耐久値が上がっていること、最近話題のアイアントアイアントとの同速対決を考えると、Cはぶっぱ、Sは特化することが望ましいと考えられます。残りの努力値はどこに振ってもかまいません。
技構成
構成内容:10まんボルト/なみのり/くさむすび/選択技
確定技
選択技 優先度順
- ハイパーボイス:タイプ一致かつ威力・命中ともに安定した技であるものの中間択の域を出ず、打つ相手は多くないです。しかし、あれば便利なのは間違いない(特に身代わり持ち)と実感できたので、技構成欄にはこれを採用しました。
- ボルトチェンジ:上から打って相手のきあいのたすきやばけのかわを削ることができます。ノーマル複合のおかげでミミッキュ
ミミッキュにはほとんどの場合フェアリー技を打たれるかつるぎのまいをされます。なので、ダイホロウに悩まされることなく後ろのはがねタイプのポケモン
ドリュウズ
アーマーガアにつなぐことができます。
- あくのはどう:ノーマルタイプをもつエレザードは環境に存在するゴーストタイプのポケモンにもある程度強いです。しかし、物理型のドラパルト
ドラパルトには弱いので(基本的にドラパルトの方が早く、ドラゴンアローで高乱数1発)素直に交代することをおすすめします。
- りゅうのはどう:でんき、みず、くさタイプを半減にしてくるドラゴンタイプに抜群がとれます。筆者は採用したことがないので使用感は分かりませんが、これならドラパルトを高乱数1発にできます。
- きあいだま:いのちのたま、こだわりメガネを持たせることで、特性により特防お化けになるバンギラス
バンギラスをH振りまでなら
当たれば確定一発にできます。が、たいていの場合バンギラスはダイマックスをしてこれを耐えてきます。交代読みで当てるぐらいしかバンギラスに勝つ方法はないので、これも素直に退きましょう。 - かみなり:さらに火力を求める方へ。こだわりメガネを持たせることで、ダイマックスしたリザ−ドン
リザードンすら中乱数一発、さらに珠ダイサンダーにすれば確定1発です。ダイマックス前提ならばこちらの方が10まんボルトよりいいかもしれません。
- はかいこうせん:さらにさらに火力を求める方へ。こだわりメガネを持たせれば、いわ、はがね、ゴーストタイプの複合でなければサザンドラ
サザンドラすら確定一発にしてしまえます。これにサンパワーを加えると、H振りニンフィア
ニンフィアを確定一発にしてしまうロマン砲が完成します。晴れパならば一考の価値ありです。
与ダメ
ここまででかなり長くなってしまったので、ダメ計は最小限にとどめます。
基本的にこだわりメガネで計算しますが、有意差がある場合はこだわりメガネ/いのちのたまと分けて表記します。
ダイマックスは単純に耐久が2倍になると考えます。
- 10まんボルト
H4トゲキッストゲキッス(≒H252アーマーガア)
113〜134.1% 確定1発
H4ルチャブルルチャブル(ダイマックス)
95.4〜112.9% 乱数1発(75%)/83.4~98.7% 確定2発
無振りアイアントアイアント
135.3〜160.1% 確定1発
無振りウオノラゴンウオノラゴン(これといって耐久調整をしている個体はいなかった。)
74.5〜87.8% 確定2発
H252ロトム(ウォッシュ)
61.7〜73.2% 確定2発
H252ドヒドイデドヒドイデ
96.8〜114.6% 乱数一発(75%)
高耐久みずタイプはH252振りで確定2発なので割愛ラプラス
ミロカロス
オニシズクモ
- なみのり
無振りドリュウズ
103.7〜123.2% 確定1発
無振りマンムー
110.2〜130.8% 確定1発
- くさむすび
H252ヌオー(威力80)
168.3〜200% 確定1発
H252チョッキトリトドン(威力60)眼鏡くさむすび<珠ダイソウゲン
66〜78.8% 確定2発/123.8〜147.7% 確定1発
- ハイパーボイス
無振りバタフリーバタフリー
91.1〜107.4% 乱数1発(50%)
- あくのはどう
H252D4輝石Rサニーゴサニーゴ(ガラル)
47.9〜57.4% 乱数2発(90.2%)
無振りドラパルト
94.4%〜111.6% 乱数1発(62.5%)
- りゅうのはどう
無振りドラパルト
99.3〜117.7% 乱数1発(93.7%)
無振りサザンドラ
83.8〜99.4% 確定2発
- きあいだま
H252バンギラス(砂込)
117.8〜139.1% 乱数1発(70%)確定1発
- かみなり
無振りリザ−ドン(ダイマックス)
94.1〜110.4% 乱数1発(62.5%)
- はかいこうせん
無振りサザンドラ
111.3%〜131.1% 確定1発
H252ニンフィア(サンパワー込み)
100.9〜119.3% 確定1発
HD252マホイップマホイップ(サンパワー込み)
103.4〜122% 確定1発
被ダメ
食らえば確定1発なので、じしんのダメ計は載せません。
ダイソウゲンによってグラスフィールドがはれること。それに伴いじしんの威力を半減できることについて、あさんからご指摘いただきました。補足欄にて被ダメ計を追加します。
A252陽気ミミッキュ じゃれつく(いのちのたま込み)
97〜113.8% 乱数1発(75%)
C252臆病トゲキッス ダイフェアリー(マジカルシャイン)
81〜96.3% 確定2発
C252控えめロトム(ウォッシュ) 10まんボルト
27.7〜32.8% 確定4発
C252控えめトリトドン だいちのちから
102.1〜122.6% 確定1発
A252陽気ドラパルト ドラゴンアロー(1発)
48.9〜59.1% 高乱数1発(98%)
C252控えめドラパルト りゅうせいぐん
78.8〜92.7% 確定2発
C252臆病サザンドラ りゅうせいぐん
83.2〜98.5% 確定2発
C252臆病リザードン オーバーヒート
94.1〜111.6% 乱数1発(62.5%)
同 だいもんじ
79.5〜94.8% 確定2発
相性のいい味方
- ひこうタイプのダイマックスエース
エレザードの弱点であるじめん、かくとうタイプの技を半減以下で受けることができます。また、ダイジェットを使えるポケモン同士でつぶし合いになることを防ぐことができます。
- ドサイドン
ドサイドン
物理方面に弱いエレザードの安全な退き先になってくれます。また、4倍弱点のみずタイプの技をエレザードが無効化できます。
- はがねタイプのポケモン
ボルトチェンジを採用する際、ミミッキュ対面での安全な退き先になります。
最後に
本育成論ではエレザードをダイマックスエースとして運用することを推奨していません。むしろ裏のダイマックスエースのための削り要員として運用することを推奨します。使っていただければ分かるのですが、何かと苦手な物理アタッカーが環境トップに多いためです。
しかしエレザードは環境トップが苦手なポケモンたちに強く、特にナットレイナットレイ以外の受けポケモンには
読みを通せれば簡単に勝つことができます。
「交代読みしなきゃいけないマイナーポケモンなんか使ってられっか!」という方にはいのちのたまを持たせることを推奨します。ダイマックスすると能動的に天候を雨にできたり、グラスフィールドやエレキフィールドをはれたりとなかなか面白い動きができます。
補足
本育成論はエレザードでダイマックスをすることを推奨していません。2回目しかしながらいのちのたまを持たせることによって、ダイマックス中でもエース級の火力を維持することができます。また、ダイマックスすることによる利益も認められるため、ここで補足を行いたいと思います。
- ダイソウゲン(くさむすび)によるグラスフィールドの発生
くさタイプのダイマックス技、ダイソウゲンにはフィールドをグラスフィールドに変化させるという追加効果があります。グラスフィールドの効果は
- くさタイプの技の威力が1.3倍になる。
- 毎ターン最大HPの1/16を回復する
- 技「じしん」「じならし」「マグニチュード」によって受けるダメージを半減する。
の3つです。
今回3つ目の効果についてご指摘いただきましたので、ここに被ダメ計を載せます。
A252意地っ張りドリュウズ じしん
54.3〜63.7% 確定2発 (エレザードダイマックス グラスフィールド込み)
A252意地っ張りドサイドン じしん
60.8〜71.7% 確定2発 (同上)
ダイソウゲンの与ダメ計についても少し載せておきます。
ダイソウゲン(くさむすび)
無振りドリュウズ
97.8〜115.1% 乱数1発(87.5%)