はじめに
こんにちは、キュウべぇと申します。この度初めて育成論を投稿させていただきます。初投稿でご紹介させていただくのは、ヒートロトムです。
本育成論のダメージ計算はスマホアプリのダメージ計算SSを使用して計算しております。
ステータスに関しましては、それぞれアルファベット表記(HABCDS)とさせていただきます。
採用理由と役割
8月まで使用できたエースバーンやゴリランダーをはじめとした環境上位ポケモンが9月から使用禁止ということで、パッチラゴンやアシレーヌ、ウーラオス(いちげき)といったポケモンが環境の中心になりました。今回紹介するヒートロトムは、これらのポケモンに対して状態異常を撒いたり、対面操作をしたりといった役割を遂行できる調整となっております。ロトム系統の中でもヒートロトムを選ぶ理由は、私が使用しているPT内での相性補完という意味合いが大きいですが、パッチラゴンのでんげきくちばしを半減できて且つドラゴン技やその他サブウェポンで弱点を突かれにくいということです。この対パッチラゴン性能を活かして物理アタッカーに鬼火を撒くのがこのポケモンの役割です。また、Sを伸ばすことで上から鬼火を撃てるだけでなく、試合終盤に高いSを活かして自信がダイマエースになることもできます。
持ち物
オボンのみ
そこそこの物理耐久を更に高めるアイテム。混乱実は水流連打を受けてた時に発動する前に倒されてしまう、オボンの方が発動機械が多いなどの理由から、混乱実よりもオボンのみを優先。
性格・努力値と調整
性格:おくびょう 努力値:H244、B68、S196(156-*-136-125-127-144)
H:4n最大値、サイクル向きのポケモンであるためステルスロック2回でオボンのみが発動する調整。
B:A特化パッチラゴンのげきりん確定耐え。
S:最速75族、ついでに最速ホルード(S種族値78)抜き。
カットロトムとの差別化
同じような役割を持てるポケモンにカットロトムがいます。このポケモンとカットロトムとの差別化のポイントは、「水タイプへの耐性」と「炎・飛行タイプへの耐性」の2つです。カットロトムの場合、水タイプに耐性があるため、パッチラゴンだけでなく冒頭で述べたアシレーヌや連撃ウーラオス(れんげき)にも強気に居座ることができます。対してヒートロトムはアシレーヌや連撃ウーラオス(れんげき)に対して不利ですが(アシレーヌは場合による)、水技を半減できるポケモンを裏に置くことで解決しやすい、パッチラゴン対面でダイジェットを半減、ドラゴン技を誘うことができるなど、対パッチラゴンに寄せた性能となっています。この、相手のパッチラゴンの行動の読みやすさや、アシレーヌ・連撃ウーラオス(れんげき)対面での引き先の用意のしやすさで差別化できます。
技構成
・おにび
今回のコンセプト。物理アタッカーに対して機能停止を狙い、裏のポケモンの起点にする。普段の行いが物を言う技。
・オーバーヒート
最高火力。電気技との相性補完技。
・ボルトチェンジ
基本的に初手に出すポケモンなので、対面操作や水タイプと対面した場合に撃つことを目的とする技。Sを伸ばしたことで不利対面になった際に上からボルトチェンジを撃てるが後続を無償降臨させる性能は低いため要注意。
・ほうでん
火傷にプラスして麻痺を狙うことができる、130ダイサンダーを撃てるなどのメリットもあるが、自由枠であるためほかの技を採用する場合はこの枠を削ることになる。
※候補技
・10まんボルト
放電より高い火力を出せる。火傷展開を阻害したくない場合はこちら。
・あくのはどう
水地面やドラゴンタイプへの一応の打点。ダイアークのDダウンも良い。
・守る
ダイマックスを枯らす、火傷ダメージを稼ぐ、拘りっぽい相手への様子見などの用途がある。ウーラオスには通らないので注意。
立ち回り例
〇初手で選出した場合の1ターン目の立ち回り
・物理ポケモン
ラムのみなどを持っている可能性も考慮しつつ鬼火。頑張って全弾当てましょう。
・特殊ポケモン
基本ボルトチェンジ。こちらに有効打が無いと思われる場合はオバヒや放電で殴りに行く。
〇初手に出すのが望ましくない場合
・相手のPTに高速高火力特殊ポケモンがいる場合
サザンドラやオンバーンが当てはまる。今後の立ち回りに支障をきたす致命傷を負う可能性が高いため。
・ヒートロトムより速く、且つこちらに不利な乱数(50%以上)でワンパンされるポケモンがいる場合
連撃ウーラオス(れんげき)、鉢巻一撃ウーラオス(いちげき)、鉢巻ヒヒダルマ(ガラル)、アイアントなどが当てはまる。裏にこれらのポケモンに受け出しから勝てるポケモンが居ない場合は初手に出してはいけない。
※その他無限に立ち回り例がありますがここでは割愛。
与ダメージ計算
※2020年9月13日時点での使用率TOP30の役割対象ポケモンのみのダメ計です。
無振りパッチラゴン
オバヒ 30.9%〜36.3% 確4、乱3(65.4%)
H252アシレーヌ
放電 44.9%〜54.5% 乱2(37.5%)
ボルチェン 39.5%〜48.1% 確3
無振り連撃ウーラオス(れんげき)
放電 82.2%〜97.1% 確2
ボルチェン 72.0%〜85.7% 確2
無振り一撃ウーラオス(いちげき)
オバヒ 65.7%〜77.7% 確2
無振りリザードン
放電 70.5%〜83.6% 確2
ボルチェン 62.7%〜74.5% 確2
HD特化ナットレイ
オバヒ 112%〜132.5% 確1
H252ギルガルド(シールド)
オバヒ 69.4%〜82.6% 確2
H252マリルリ
放電 56.0%〜66.6%
ボルチェン 49.2%〜57.9% 乱2(91.7%)
D4ホルード
オバヒ 58.1%〜69.3% 確2
H252オーロンゲ
放電 29.7%〜35.6% 乱4(25,8%)
ボルチェン 25.7%〜31.1% 確4
H252カットロトム
オバヒ 92.9%〜110.8% 乱1(56.2%)
H236ハッサム
オバヒ 212.5%〜249.1% 確1
H252ラプラス
放電 43.0%〜50.6% 乱2(0.3%)
ボルチェン 36.2%〜43.8% 確3
H4{ガラルヒヒダルマ}
オバヒ 131.1%〜156.6% 確1
H252{アローラキュウコン}
オバヒ 84.4%〜101.1% 乱1(12.5%)
H252ウインディ
放電 29.4%〜35.0% 乱3(9.2%)
ボルチェン 25.8%〜30.4% 確4
被ダメージ計算
「大」とある場合、その技を媒体とするダイマックス技です。
ロトムがダイマックスする場合は、これらのダメージを半分にして計算できます。
A特化パッチラゴン
でんくち 56.4%〜66.6% オボン込みで乱2(32.8%)
逆鱗 80.7%〜94.8% 確2 珠持ちで確1
陽気連撃ウーラオス(れんげき)
水流連打 115.3%〜138.4% オボン込みで乱1(56.2%)意地っ張りで確1
陽気一撃ウーラオス(いちげき)
暗黒強打 59.6%〜69.8% オボン込みで乱2(78.9%)
インファ 58.3%〜69.2% オボン込みで乱2(66.7%)
・鉢巻
暗黒強打 87.1%〜103.8% 乱1(25.0%)
インファ 86.5%〜102.5% 乱1(18.7%)
臆病C252珠リザードン
エアスラ 22.4%〜26.9% 乱4(14.7%) 大38.4%〜46.1% 確3
暴風 32.6%〜39.1% 乱3(99.4%) 大42.3%〜50.0% 乱3(0.3%)
ブラストバーン 44.8%〜52.5% オボン込みで確3
火傷A特化ドサイドン
ロクブラ 30.7%%〜89.7%%(1発15.3%〜17.9%) 大73.0%〜86.5% 確2
C特化ギルガルド(シールド)
シャドボ 48.7%〜57.6% オボン込みで確3 大78.8%〜92.9%
A特化マリルリ
アクアブレイク 101.2%〜120.5% 確1
アクアジェット 47.4%〜57.6% オボン込みで確3
A特化ホルード
威力200じたばた 125.0%〜148.0% 確1 大81.4%〜96.7% 確2
ギガインパクト 94.2%〜111.5% 乱1(68.7%)
陽気ギガインパクト 86.5%〜101.9% 乱1(12.5%)
C特化ラプラス
うたかた 76.9%〜92.3% 確2
鉢巻ヒヒダルマ(ガラル)
馬鹿力 91.6%〜108.3% 乱1(50.0%)
意地っ張り馬鹿力 101.2%〜119.2% 確1
陽気珠アイアント
ストーンエッジ 111.5%〜131.4% 確1 大144.8%〜171.7% 確1
相性の良い味方
・モロバレル:連撃ウーラオス(れんげき)やドサイドンなどに強く出られる。ヒートロトムがサイクル向きで相性補完に優れるため、サイクルパーツとして非常に優秀。
・積みアタッカー:不意のスカーフや、鬼火放電を撒くことで後続で積む隙を作ることができる。
・その他に私の場合は身代わり瞑想ハピナスを相方として採用していました。ヒートロトム+バコウのみモロバレル+残飯身代わり瞑想ハピナスの3体で上位ポケモンで固めたPTであればだいたい対処できていた印象です。
このポケモンの対策
・サザンドラ
スカーフ、メガネどの型でもキツイです。最近はいませんが残飯身代わり型が恐らく一番の天敵です。
・水地面タイプのポケモン
基本的に打点が無いので、このポケモンに対して安定して受け出しできます。ガマゲロゲの場合は、引き際にステロを撒くこともできます。
・ラムのみ持ち
鬼火という技がそもそも安定感に欠ける技ということもあり、ラムのみ持ちのポケモンには簡単に起点にされてしまいます。