前書き
初めまして、ニンニンと申します。育成論はこれが初投稿ですので至らぬ点が多々あると思いますが何卒よろしくお願いします。
この育成論では、こだわりメガネを持たせたイエッサン♂イエッサン♂を考察していきたいと思います。
- 特に記載がない限り全てのポケモンは理想個体を想定します
- HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをそれぞれH、A、B、C、D、S、ダイマックスをDMと略しています
- その他にもわかる範囲で略称を用います
- ダメージ計算はポケマス様のダメージ計算ツールをお借りしています
https://pokemass.com/swsh/dc
- 質問や指摘はコメントで受け付けますが、育成論に関係ないコメントや無益だと判断したコメントは予告なく削除します
イエッサンについて
剣盾で新たに登場したノーマル・エスパー複合のポケモンです。
現環境で同複合タイプにヤレユータンがいます。
特徴として、イエッサン♂♂とイエッサン♀♀で種族値、覚える技、特性が違うことが挙げられます。
- ♂と♀の違い
♂の種族値:H:60 A:65 B:55 C:105 D:95 S:95
♀の種族値:H:70 A:55 B:65 C:95 D:105 S:85
♂のみ覚える技:トライアタック/じんつうりき/とっておき/アンコール/おさきにどうぞ/パワーシェア/パワースワップ/トリックルーム/ワンダールーム/マジックルーム
♀のみ覚える技:バトンタッチ/このゆびとまれ/ガードシェア/いやしのねがい/ひかりのかべ/リフレクター/しんぴのまもり/ガードスワップ/サイコシフト/いやしのはどう
♂のみの特性:せいしんりょく
♀のみ特性:マイペース
違いをまとめると、♂は攻撃的、♀は守備的な能力となっています。
またイエッサンの最大の特徴として、隠れ特性に『サイコメイカー』を持つことです。『サイコメイカー』は前作の準伝説であるカプ・テテフのみが所有していた特性です。
この育成論では『サイコメイカー』とこだわりメガネで相手に超火力を押し付けるため、C、Sが高いイエッサン♂イエッサン♂を考察していきます。
サイコフィールドについて
「地面にいるすべてのポケモンが相手の先制技を受けなくなり、エスパータイプの技の威力が1.3倍になる。」というフィールド効果を持ちます。
前作までは威力補正が1.5倍だったのですが、今作からエレキフィールド・グラスフィールドと同様に威力補正が下方修正されてしまいました。何故晴れ・雨はそのままなのか
今作ではダイサイコを打つことで、フィールドをサイコフィールドにすることもできます。
他のポケモンとの差別化
- DM無しでもサイコフィールドを張ることができる
- ゴーストの一貫切り
サイコメイカーだけでも差別化は十分ですが、
ゴーストの通らないエスパーとしても評価できると思います。
特性
火力が出せるサイコメイカーで確定
性格
火力が欲しいため、特攻↑攻撃↓の控えめで確定
持ち物
今回のコンセプトのため、こだわりメガネで確定
努力値
C:252 S:252 余りBorD
火力を出すためにCぶっぱ
素早さを妥協して耐久に振ったところで大して役に立たないのでSもぶっぱ
余りをHに振ると偶数になるため、余りはBかDになります。
技
- 確定技
サイコキネシス(威力90*一致1.5*メガネ1.5*場補正1.3=263.25)
or
サイコショック(威力80*一致1.5*メガネ1.5*場補正1.3=234)
→ ダイサイコ(威力130*一致1.5*場補正1.3=253.5)
サイコフィールドの恩恵を受ける技であり、超火力を出すため必要なため確定
現環境では物理受けが多いので確定欄ではサイコキネシスにしています。
サイコショックは相手の特防ではなく防御を参照してダメージ計算をする技で、DMしてダイサイコにすることで参照先を切り替えることができます。
マジカルフレイム(威力75*メガネ1.5=112.5)
→ ダイバーン(威力130)
エスパー技を受けに来るはがねタイプに対する打点。
打つ機会も多いため確定で良いと思います。
ダイバーンで天候を晴れにできます。
- 選択技候補
マジカルシャイン(威力80*メガネ1.5=120)
→ ダイフェアリー(威力130)
エスパーを無効化してくる悪タイプに対する打点。
主にサザンドラズルズキンなどの4倍弱点に対して打つ。バンギラスに打つと弱保のエサになります。
ダイフェアリーでミストフィールドを展開することでカバルドンやブラッキーなどの欠伸展開を阻止できます。
ハイパーボイス(威力90*一致1.5*メガネ1.5=202.5)
→ ダイアタック(威力130*一致1.5=195)
一応タイプ一致で打てるノーマル特殊技で最大火力の技。
身代わり貫通ができるが、それ以外に打つ機会がほとんどなかったため選択技候補止まりに。
シャドーボール(威力80*メガネ1.5=120)
→ ダイホロウ(威力130)
ゴースト、エスパーに対する打点ですが、威力が等倍サイキネ>2倍シャドボのため相手のエスパータイプやギルガルド(シールド)ピンポイントになります。
トリック
こだわりメガネ前提なのでこれが唯一使える変化技となります。
主に輝石持ちや変化技主体のポケモンに対面した時に使うことで機能停止に追い込みます。
ダメージ計算
確定欄にある技、能力値で計算しています。
特に記載がない場合、与ダメはメガネ、サイコフィールド下前提です。
能力名、実数値(努力値)ポケモン名の順に表記
性格補正がある場合、能力名の横に↑↓で表記
ランク補正がある場合、能力名の横に+1などで表記
基本的にサイコフィールド下での技威力は、2倍サイキネ>4倍マジシャ、マジフレ
>等倍サイキネ>2倍マジシャ、マジフレ>半減サイキネ
ポケソル様(https://pokesol.com/rank/tierlist-201911)に掲載されているキャラランクのKP30位までのポケモンを対象に計算しました。
(必要、不要な部分がありましたら、ぜひコメントお願いします)
与ダメ
DM技はメガネの効果が適用されず、通常時の技と比べて少し技威力が高くなるだけなので割愛しました。(サイコキネシスに至っては威力が下がってしまいます)
サイコキネシス
H131(4) D125(0)ミミッキュ:136〜162(103.8〜123.6%)確定1発
H163(0) D95(0)ドラパルト:178〜211(109.2〜129.4%)確定1発
H185(0) D85(0)ドリュウズ:100〜118(54〜63.7%)確定2発
H205(252) D106(4)アーマーガア:80〜95(39〜46.3%)確定3発
H171(4) D120(0)ギャラドス:142〜168(83〜98.2%)確定2発
H157(252) D127(0)ウォッシュロトム:135〜159(85.9〜101.2%)乱数1発(6.2%)
H181(252) D137(4)ナットレイ:62〜73(34.2〜40.3%)確定3発
H157(252) D163(4)ドヒドイデ:210〜248(133.7〜157.9%)確定1発
H161(4) D135(0)トゲキッス:127〜150(78.8〜93.1%)確定2発
H167(252) D121(4)輝石サニーゴ(ガラル):94〜112(56.2〜67%)確定2発
H181(4) D75(0)ヒヒダルマ(ガラル):228〜268(125.9〜148%)確定1発
H201(244) D152(12)ニンフィア:112〜133(55.7〜66.1%)確定2発
H167(252) D160(0)ギルガルド(シールド):54〜63(32.3〜37.7%)乱数3発(94.1%)
H153(60) D85(116)ジュラルドン:100〜118(65.3〜77.1%)確定2発
H153(0) D105(0)リザードン:162〜192(105.8〜125.4%)確定1発
H165(0) D90(0)パッチラゴン:189〜223(114.5〜135.1%)確定1発
H197(252) D100(0)ウインディ:169〜201(85.7〜102%)乱数1発(12.5%)
H155(252) D95(0)エースバーン:178〜211(114.8〜136.1%)確定1発
H215(252) D92(0)カバルドン:186〜219(86.5〜101.8%)乱数1発(12.5%)
H217(252) D↑147(252)トリトドン:117〜138(53.9〜63.5%)確定2発
H165(0) D100(0)ウオノラゴン:169〜201(102.4〜121.8%)確定1発
H267(252) D162(252)カビゴン:105〜124(39.3〜46.4%)確定3発
H211(244) D85(0)ローブシン:270〜318(127.9〜150.7%)確定1発
マジカルフレイム
H185(0) D85(0)ドリュウズ:172〜204(92.9〜110.2%)乱数1発(56.2%)
H205(252) D106(4)アーマーガア:138〜164(67.3〜80%)確定2発
H181(252) D137(4)ナットレイ:216〜256(119.3〜141.4%)確定1発
H167(252) D160(0)ギルガルド(シールド):92〜110(55〜65.8%)確定2発
H153(60) D85(116)ジュラルドン:86〜102(56.2〜66.6%)確定2発
H171(244) D90(0)キリキザン:162〜192(94.7〜112.2%)乱数1発(68.7%)
マジカルシャイン
H167(0) D110(0)サザンドラ:284〜336(170〜201.1%)確定1発
H207(252) D120(0)砂下バンギラス:88〜104(42.5〜50.2%)乱数2発(0.3%)
H201(244) D95(0)壁張りオーロンゲ:82〜97(40.7〜48.2%)確定3発
H201(244) D152(12)ブラッキー:102〜122(50.7〜60.6%)確定2発
H153(60) D85(116)ジュラルドン:91〜108(59.4〜70.5%)確定2発
被ダメ
耐久力がどんなものか分かればいいので少な目です。
- 物理
A107(0) アーマーガア
ドリルくちばし:64〜76(47.4〜56.2%)乱数2発(79.6%)
A115(4) ナットレイ
はたきおとす:112〜132(82.9〜97.7%)確定2発
A142(252) 命の珠ミミッキュ
じゃれつく:122〜146(90.3〜108.1%)乱数1発(43.7%)
A172(252) ドラパルト
ドラゴンアロー(1回あたり):64〜76(47.4〜56.2%)乱数2発(79.6%)
とんぼがえり:120〜142(88.8〜105.1%)乱数1発(31.2%)
A187(252) ドリュウズ
じしん:139〜165(102.9〜122.2%)確定1発
アイアンヘッド:111〜132(82.2〜97.7%)確定2発
A192(252) てつのこぶしローブシン
マッハパンチ:69〜82(51.1〜60.7%)確定2発
ドレインパンチ:129〜153(95.5〜113.3%)乱数1発(75%)
A192(252) ごりむちゅうヒヒダルマ(ガラル)
れいとうパンチ:160〜190(118.5〜140.7%)確定1発
- 特殊
C147(252)バンギラス
あくのはどう:116〜138(85.9〜102.2%)乱数1発(6.2%)
C144(252)トリトドン
ねっとう:58〜69(42.9〜51.1%)乱数2発(3.5%)
C157(252)ウォッシュロトム
ハイドロポンプ:85〜102(62.9〜75.5%)確定2発
10万ボルト:70〜84(51.8〜62.2%)確定2発
ボルトチェンジ:55〜66(40.7〜48.8%)確定3発
C161(252)リザードン
かえんほうしゃ:72〜85(53.3〜62.9%)確定2発
C↑167(252)ドラパルト
りゅうせいぐん:108〜127(80〜94%)確定2発
C172(252)トゲキッス
マジカルシャイン:67〜81(49.6〜60%)乱数2発(99.6%)
C177(252)サザンドラ
あくのはどう:140〜168(103.7〜124.4%)確定1発
メガネイエッサン♂の長所・短所
サイコキネシスのダメージが苦手タイプ以外のポケモンには確定1発〜2発になり
安易な交代出しを許さない火力となっています。
しかし、被ダメを見るとやはり物理に対してかなり脆いため、確定1発の相手でも、DMをされて耐えられて返しの一撃でやられる可能性があります。
また、このイエッサン♂がDMしてもメガネの効果が切れてしまうので、DM技の火力がそこまで上がらないのも欠点です。
運用方法
基本的には先発か死に出しで場に出します。
相手のゴースト技や先制技が読める場面ならば無償降臨できますが、相手との素早さ関係には常に気を使いましょう。
基本的に強力な物理攻撃を一発でも喰らうと耐えられないので、その前に超火力のサイコキネシスを押し付ける必要があります。
どうしても無理な相手(主にあくタイプ)が来た場合は素直に引きましょう。
DMの切り時ですが、対面中の相手ポケモンの残りHPと相談して、拘り中の技では倒せない時、またDMによる拘り解除かつ先制して倒せるなら切るべきです。
DMの仕様上、こだわりメガネの効果は適用されませんが、技威力上昇によって通常時と比べると少しだけ与えるダメージが増えます。
基本的に「やられる前にやれ」の精神が大事です。
どんなパーティを組めばいいか
与ダメを見てもらえると分かりますが、確定1発を取れるポケモンのほとんどがイエッサン♂より素早いorスカーフ持ちが多い印象です。そのため耐久力、素早さの補助ができるポケモン達と組むのが最善だと思います。またイエッサン♂以外に物理の超火力を出すことができるポケモンを入れることで、対応範囲を広げることができます。
以下、自分が実際に使っていたパーティを一部紹介
- オーロンゲオーロンゲ
こちらの育成論(育成論ソードシールド/52)と全く同じ構成の壁張りオーロンゲを使用しています。両壁でパーティの耐久確保、電磁波で素早さの補助ができ、イエッサン♂が苦手なあくタイプに対する引き先になります。(先発要員にすることも多いです)
※補足(コメントでの指摘ありがとうございます!)
サイコフィールド下のいたずらごころは、両壁を先制で張ることはできますが、相手が浮いてない限り電磁波を打つことができなくなる点に注意が必要です。
- デンチュラデンチュラ
こちらの育成論(育成論ソードシールド/73)の技構成をエレキネット→かみなりにした個体を使用しています。ねばねばネット、電磁波により素早さを補助することができ、ねばねばネットに引っ掛からないひこうタイプには複眼かみなりによる一撃をお見舞いできます。
- ウオノラゴンウオノラゴン
物理の超火力枠。スカーフを持たせ上記の2匹と合わせて組むことで大抵のパーティに上からエラがみすることができます。
終わりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ポケモン剣盾が発売してもうすぐ一か月がたつというのにいまだにイエッサン♂イエッサン♀の育成論が投稿されないことにやきもきして、ランクバトルでマスターボール級に行けた記念として初めて育成論を書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
ダメ計など、まだまだ論として甘い部分もあるかもしれませんので、意見、感想、評価などをくださるととても励みになります。ぜひコメントしていってください。