ドサイドン- ポケモン育成論ソードシールド

初投稿となります。
拙い文章ですがどうぞよろしくお願いいたします。

相手のダイマックスをどう切り抜けるか

ダイマックス環境では相手のダイマックスの3ターンをこちらのダイマックスを使わず、かつ犠牲を最小にできれば勝利に大きく近づく。しかし、ダイマックスにより技の威力がメイン・サブともに大きく上昇するため生半可なタイプ受けや数値受けは成立しない。そこで身代わり、こらえる等変化技を用いて相手のダイマックスを枯らす動きもあるが相手を突破するまでには至らない。タスキカウンターも有効な手であるが、ステロで機能停止したり、読まれたりするなどリスクがある。

採用理由と役割

• シリーズ6になり ドラパルト ギャラドス ゴリランダー 等の不在により両刀ポケや水草物理アッタカーの減少に加え、パッチラゴン の台頭により ドサイドン が動きやすくなっている。

• 圧倒的物理耐久による鉄壁＋ボディプレスで相手のダイマックスを受け切りつつ突破していく。ドラパルト ミミッキュ 等のゴーストタイプが減ったことにより、物理ダイホロウの減少や、ボディプレスの通りが良くなったことも追い風に。

以上のことから、この論の ドサイドン はシリーズ6とそれ以外のシリーズで大きく使いやすさが変わるが、それもシリーズの醍醐味ということでどうかご理解いただければ。

持ち物

オボンのみ

性格・努力値と調整

HB特化＋余りA

技構成

• 確定技

鉄壁
ボディプレスと合わせれば攻防一体の積み技と化す。
ボディプレス
ダイドラグーンのＡ下降の影響を受けない優秀な遂行技。

• 選択技

じしん
高威力技。H4 パッチラゴン を確１。
ロックブラスト
タスキカウンター透かしにも使える。
ストーンエッジ
威力重視

後続につなげるなら
じならし
がんせきふうじ

立ち回り例

なるべく死に出しか、電気技に繰り出して無傷で物理ダイマアタッカーに繰り出したい。鉄壁を1回もしくは2回積んだ後、ボディプレス連打。積み技は隙も多く、相手に引かれることもあるので鉄壁は必要最低限にとどめることが大事。

• 陽気はりきり珠 パッチラゴン の場合 ()内はパーセンテージ

ダイサンダーに繰り出した場合 （ ドサイドン のHP はオボン込みで277 )
パッチラゴン げきりんダイドラグーン 118~140 ダメージ ( 53.1~63 )
ドサイドン 鉄壁 オボンぱくぱくして残りHP 137〜159
パッチラゴン ダイドラグーン 60~71 ダメージ ( 27~31.9 )
ドサイドン ボディプレス パッチラゴン に 110~130 (ダイマ状態で 33.1~39.1 ) ドサイドン の残りＨＰは全て最大ダメージを受けたとして66
〜ダイマ終了〜
パッチラゴン げきりん 52〜62 (23.4~27.9)
ドサイドン 確定で耐えてボディプレスで撃破

ダイドラグーンに繰り出してしまったとしても相手のダイマを高確率で枯らすぐらいの働きは可能。対面からだと鉄壁を2積みする必要があり、ダイマを受け切って遂行するのは乱数次第になりおすすめはしがたい。また、相手の引きも考えられるので偶発対面や初手出しは避けたいところ。

さて、陽気はりきり珠 パッチラゴン のダイドラグーンを耐えて遂行できるとはどういうことか。輝石 サイドン や他の数値物理受けとの差別化にもなるが、特性ハードロックによりＡ種族値120程度の火力アイテムなし一致抜群技を耐えて遂行できるということ。
例えば陽気はりきり珠パッチラゴンのげきりんダイドラグーンの火力指数は
A実数値×アイテム補正×技威力×タイプ相性×特性補正であるから
152×1.3×140×1.5×1.5＝62,244
である。陽気ちからもち ホルード の地震ダイアースはハードロックによりタイプ相性が3倍から2.25倍、そう一致はりきりの2.25倍と同等になるのである。ゆえに、
216×130×2.25=63,180
となりほぼ同じで（乱数が絡むが）遂行することが可能。ダイマックスなしの対面対決でも陽気ホルードの地震はドサイに確定３発なのでボディプレス2連で撃破可能。
相手の一致抜群（不一致抜群は言わずもがな）を耐えて遂行することができるのはハードロックを持つ ドサイドン だけであり、タイプ相性や数値受けのどちらかでしかこなせないポケモンよりも見れる相手が多く、汎用性は高めであると言える。

追記：HB特化オボンのみ持久力 バンバドロ との差別化について
まずは素の耐久値において ドサイドン が上です。バンバドロ には持久力という強力な特性がありますが、発動前は HB ともに種族値が100と決して高くはなく、陽気珠 パッチラゴン のダイサンダーに受けだしたとしても初撃のダイドラグーンが 68.5~81.1 とかなり手痛いダメージを受けてしまいます。このため鉄壁を2度積む必要があり、相手に負荷をかけることができません。積み技は相手に逃げられるというリスクが常につきまとうので鉄壁1積みで負荷をかけていくことができるという点で差別化ができると思います。また、ねむカゴ型 バンバドロ も事前にエレキフィールドやミストフィールド等が展開されてしまう ( もしくはする ） 可能性も考慮すれば対策として十全とは言えないのではないでしょうか。

ダメージ計算

以下全ての数値は与ダメのパーセンテージを表す
相手の与ダメ→ドサイの与ダメの順の表記である

• 非ダイマ時

以下のポケモン全てがこの ドサイドン の役割対象というわけではないし、ドサイドン でみる必要もないが、一応対面からであれば勝てるものについての一部をのせておく。あくまで参考程度に。

無理なポケモン
特殊全般 （ ヒートロトム は岩技があれば有利 ）
アイアントマリルリガマゲロゲアイアントウオノラゴンなどの超高火力ポケや4倍弱点を突いてくるもの。

相性の良い味方

物理アタッカーのダイマをこの ドサイドン で受けて、特殊アタッカーのダイマは HD特化あついしぼうチョッキ カビゴン で受けるのがおすすめ。相手の編成にもよるが、 リザードン や ウルガモス ポリゴンZ ラプラス オンバーン など多くの特殊超火力の初手ダイマックスを受けることができる。アシレーヌ や カットロトム も多く存在しているのでHC眼鏡 ロズレイドもおすすめ。また、 ウーラオス(れんげき) や マリルリ ホルード をあつくみるなら HBくろいへどろ マタドガス(ガラル) も良い。他にも、初手ダイマックス リザードン 等の飛行タイプポケモンで暴れた後、ダイサンダーを誘って ドサイドン に交代すれば数的有利を維持することもできる。しかし、無用なリスクを避けるためにも切るときには切るといったことも必要だと思う。