どうも。Wです。
今回は結構この型面白いと思った型をご紹介します。
採用理由と役割
オニゴーリは、『ムラっけ』という毎ターン後に能力値のどれかが上がり、どれかが下がる超運ゲー特性により、守る→身代わりのループで時間稼ぎしつつ、2段階上昇をすばやさや回避率に費やされるのを待ち、回避率が上がれば、相手の技が外れるのを待ちます。能力値が十分上昇すれば、フリーズドライやぜったいれいどで倒す害悪クソ運ゲー型が前世代のUSUMでは流行っていました。
しかし、第8世代の環境になってからは、状況が一変します。
新バトルシステムのダイマックス状態は、一撃必殺が無効化され、それによるダイマックス技は必中となりました。なにより、ムラっけの能力上昇(下降)の確率に、命中率と回避率が含まれなくなった事です。
これはひどい。これにより、オニゴーリはマイナー中のマイナー、本当の物好きにしか使われなくなりました。
また、第8世代からは『だっしゅつパック』という、自分の能力が下がったら交代する持ち物が新しく導入されました。これを使って、ドラパルトカットロトム等は、りゅうせいぐんやリーフストームを撃ち逃げする事が出来ます。
ん??
だっしゅつパックとオニゴーリのムラっけを合わせたらターン後に必ず交代して使いようによってはかなり強いんじゃないか?
ということでこの特徴を活かした型を考えました。
クッションです。ムラっけだっしゅつパックオニゴーリの強みは、ターン後に交代する事です。これにより、交代したい時にオニゴーリを挟む事で、オニゴーリが攻撃を引き受け、ターン後に必ず交代する事が出来ます。これは、交代したい裏のポケモンを相手の攻撃の負担を掛けず出す事が出来ます。また、普通のクッションなら
受け出す→相手の攻撃を耐える→次ターンになる→攻撃を耐える→交代技(ボルトチェンジ等)→ポケモンを出す→次ターンになる
が一般的ですが、オニゴーリの場合は、
受け出す→相手の攻撃を耐える→交代する→ポケモンを出す→次ターンになる
になり、スピーディーに交代出来ます。また、オニゴーリ自体と裏のポケモンを余り消耗せず交代出来ます。
ムラっけのポケモンは他にテッポウオオクタンユキワラシが居ますが、テッポウオユキワラシはしんかのきせきが無いと耐久が全く無い事、オクタンは
でんじは・アシッドボム等を覚え、良耐性を持ちますが、オニゴーリが少し耐久が高く、ちょうはつを覚え、カバルドンポリゴン2を起点に出来るのでオニゴーリにしています。
持ち物・特性
コンセプトなのでだっしゅつパック・ムラっけ一択。
性格・努力値と調整
わんぱくHB特化D4
耐久が居るのでHB特化余りD
技構成
ぜったいれいど
おなじみの一撃必殺。オニゴーリと言ったらコレ!ぜったいれいど撃ち逃げは楽しい。
こおりのつぶて
攻撃用。襷削りに使う。
ちょうはつ
先発カバルドン対面等で使う。すぐ交代出来る事から相手に交代されず、必ず起点に出来る。
オニゴーリでカバルドンにちょうはつして交代してかげふみゴチルゼルでガン起点にするムーブ強そう。
まもる
コレもおなじみ。焦らしプレイ(は?)だっしゅつパックは一回しか使えないので二回目からはまもる+ぜったいれいどのおなじみ運ゲー戦法も出来る。
先発不利対面も誤魔化せる。
- 候補技
まきびし
先発の襷削り。
じばく
だっしゅつパックが無くなった時に自分を犠牲に無理矢理交代する事が出来ます。
フリーズドライ
攻撃用。トリトドンギャラドスに強い。
こわいかお・こごえるかぜ
対面でのS調整用。
ひかりのかべ
先発用。
まきびしは先発の時に襷削りとして優秀で、じばくは二回目から爆発オチ死に出し交代が出来る。フリーズドライはギャラドスやトリトドンに強い。こわいかおとこごえるかぜは対面で相手のSを操作し、交代されにくいオニゴーリと相性が良いです。ひかりのかべは起点用。
立ち回り例
先発orクッション
だっしゅつパックを消費したら運ゲー戦法に切り替え。相手が襷カウンターして来たらこおりのつぶてで処理
与ダメージ計算
ぜったいれいどでラプラスモスノウ等の氷タイプ以外の非ダイマポケモン全て確定一発
こおりのつぶてで
H4エースバーン(リベロで飛行タイプ)が乱数三発
H4ドラパルトが乱数三発
被ダメージ計算
エースバーンはリベロで計算してます。
A252命の珠エースバーンの
とびはねるダイジェットで確定二発
とびひざげりダイナックルで乱数一発
A特化ゴリランダーの
こだわりハチマキグラススライダーで確定二発
グラススライダーで確定三発
ばかぢからで確定二発
C252命の珠ドラパルトの
りゅうせいぐんで確定二発
だいもんじで確定一発
かえんほうしゃで確定二発
A252ドラパルトのドラゴンアローで確定三発
A252命の珠ミミッキュのじゃれつくで確定三発
B特化カバルドンのボディプレスで乱数二発
C特化ジバコイルの
ボルトチェンジで確定三発
ラスターカノンで確定一発
A252ウーラオス(いちげき)のインファイトで乱数一発
A252エースバーンのとびひざげりで乱数一発
相性の良い味方
ゴチルゼル
カバルドンポリゴン2ドヒドイデラッキーカバポリ受けループハメハメ。害悪とはこのこと。
相性補完が良いアタッカー二体サザンドラギルガルド(シールド)等
オニゴーリを中堅として裏のポケモンをノーリスクで出すことが出来て、裏のポケモンで更に有利対面を作る事が出来ます
このポケモンの対策
ウーラオス(いちげき)
コイツで完全に勝てます。まもる無効のふかしのこぶし一致弱点インファイトが痛すぎる。
ウーラオス(いちげき)に有利なアタッカーを採用する事をオススメします。
特性いかくのポケモンギャラドスレントラー
だっしゅつパックが勝手に発動し、交代してしまいます。こうなるとオニゴーリは何をするにしても半端になってしまい、お荷物になります。
エースバーン
シンプルにタイプ相性が悪いです。
この型の弱点
まず、二回目から場に出た場合だっしゅつパック交代が出来ないので、クッションとして機能しなくなる事、そもそもオニゴーリの耐久・耐性が高くない事。
明確な利点は、
何をしてくるか相手に予測されない事、ターンを消費せず交代出来る事、相手に見てから交代の隙を与えない事、スリップダメージ(ステルスロック等)以外で引きたいポケモンに全く負担を与えない事です。この利点は特性ムラっけ以外のポケモンにありません。
だっしゅつボタン持ちとの差別化
コメントより、「対面操作+交代やクッションならだっしゅつパック持ちで出来る」とのご意見を頂きました。
確かにその通りです。クッションに関しては、耐久や耐性、特性からオニゴーリの何倍も強いポケモンは沢山居ます。
そこで先発の性能で差別化します。
やはり鍵は「ターン後に交代する事」にあります。
だっしゅつボタン持ちは、ダメージを受けると交代します。逆に言えば、ダメージを受けないと交代出来ない、相手の素早さ次第でしたい行動が出来なくなる、ということにも繋がります。
例えばだっしゅつボタンガオガエンがカバルドンにちょうはつしたとします。
ここでカバルドンが素直に攻撃技を押して来てくれれば作戦大成功ですが、カバルドンは並ならぬ耐久を持ち、ガオガエンは受かってしまいます。なのでカバルドン側には余裕があり、やる事は裏にも負担を与えられるステルスロックor欠伸(補助技)だと思われます。
なのでカバルドンはそのターン何も行動出来ません。ガオガエンは特性いかく、カバルドンの火力は削がれ、カバルドン側は裏の積みポケモン等に起点をされる事を恐れ、裏に引きます。ガオガエン側はやる事が無いので裏に引きますが、こうなると、裏のポケモンの見せ合いになります。ここで運良く有利対面であれば良いのですが、逆も然りです。不利対面だと、ガオガエンが起点作りである事がバレてしまい、相手が突っ張っても引いても有利になってしまいます。
対してオニゴーリは、
カバルドン対面ちょうはつを押すと、カバルドンが行動出来ない隙に交代し、相手が突っ張っても引いてもターンに猶予が生まれ確実に裏のポケモンの起点に出来ます。
また、型バレが全く無いのも強みです。例えば雨パに入っているニョロトノはほぼだっしゅつボタン持ちで、それを相手に悟られています。ニョロトノ自体に余り火力は無いのでラム剣舞の起点にされてしまい、ダイマックス技で天候も変えられ、パーティが壊滅してしまう事もあります。
ここもオニゴーリの強みです。相手に型バレが無いので変な交代を誘発させる事が出来ます。また、やる事が無くても自発的に交代出来るのであまりリスクが無いです。
よって、オニゴーリは、
自発的に交代出来る
型バレが無い
相手が対応するのに1ターン消費する
この3つで差別化出来ています。
おわりに
如何でしたでしょうか。逃げ足最速オニゴーリ。使い勝手は悪いかもしれませんが、上手く使いこなせればとても強いと思います。困ったらぜったいれいどぶっ放しとけばなんとかなります。
ありがとうございました。