どうも、カラマネロの人です。好きな動物はシャチです。
今回はヤドキングの論です。主にポリゴン2に対してTODを仕掛けます。
注意書き
- この論ではHABCDS等といった一部略称や非公式用語を使わせていただきます。
- 個体に関しては一般的な理想個体とします。分からないものがあれば教えて下さい。
- ダメージ計算はポケマス、 Soldier Calc ダメージ計算機 (イカサマのみ)を使用しました。
- 調べて分かることはご自身で調べていただけると幸いです。(ほえるとふきとばしの違いなど)
ヤドキングヤドキングについて
みず・エスパー複合タイプ。しかし、弱点が くさ・でんき・あく・ゴースト・むし と、サブウェポンとして多いものばかりです。因みにこの複合はめずらしく、ほかでガラルにいるポケモンは、ヤドンヤドランスターミーです。
種族値は、
H95-A75-B80-C100-D110-S30(490)
で、S意外はなかなか良い方の数値です。なのでトリルを用いて使われることが多いです。また、分岐進化のヤドランは、BとDが入れ替わっただけなのですが、物理の多い環境なのでヤドキングよりもよく使われています。ヤドキング派なので悲しい環境です。
採用理由と役割
現環境でエースバーンやトゲキッス、ゴリランダー等と肩を並べる強いポケモンポリゴン2ポリゴン2がいます。
HCアタッカー、HB特化、HD特化等とできることも多く困るポケモンです。
なので、そのポリゴン2に対してTODを仕掛け、勝ち筋を得ようと思い、このポケモンを採用するに至りました。(TODについては下記参照。)
役割対象は、特殊アタッカー寄りの受けポケモン。例を挙げると、
ポリゴン2、ドヒドイデ(くろいきり非採用)、ラッキーハピナス(瞑想非採用)、ヌオー等ですね。
つまり、このポケモンの役割は「受けポケモンへの勝ち筋を一匹で作る」ということです。
持ち物
- 火炎玉
持っているとやけどになってしまう持ち物。よくトリックや根性で使われますが、このポケモンの場合、
ポリゴン2ハピナスのトライアタックによる麻痺、こおりやドヒドイデヌオー等のどくどくや、トリトドン、シャワーズ等のあくび防止というのが主な目的です。
ラムのみにしない理由は、一度しか保証がないので安定性に欠けるからです。
相手に状態異常にさせられた場合、勝ち筋が一気に薄くなってしまうので、どく等の状態異常にならないのは大変なメリットです。
また、ヤドキングはトリックを使えるので火炎玉トリック型だと思われることが多いです。
特性
基本的にさいせいりょくで確定とします。
選出した際にもしポリゴン2等役割対象が居なかったとしても特殊アタッカーへのクッションとして利用できるため、交代後にHPが回復するさいせいりょくがおススメです。どんかんは挑発への耐性になりますが役割対象以外に変化技を打つ機会が少ないので大丈夫です。
性格・努力値・個体値
おだやか H252 D252 B4
個体値 H31 A0 B31 C31 D31 S0
イカサマのダメージを減らす為にA0+下降補正、Sは最後のターンになまけるを使用する際に下から打ちたいので0。因みに性格をなまいきにすれば最遅ドヒドイデの下から打てます。が、基本アシストパワーを打つうえ、イカサマのダメージが変わるのでおだやかがいいです。
努力値はポリゴン2の特殊アタッカー型を意識してHDぶっぱです。
技構成
攻撃技+瞑想+なまける+とおせんぼうで確定です。
とおせんぼうは交代防止、なまけるはHP調整、瞑想はCは火力、Dはポリゴン2のシャドーボール、10万ボルトやその他ポケモンのねっとうに対する耐久を上げるためです。
攻撃技の選択肢だけ挙げておきます。
アシストパワー(推奨)
瞑想を6段階積んだ後に打つ。積んだ状態では威力260と最も高く、HD特化ポリゴン2に対して確定1発をとれる技である。
なみのり
命中安定のタイプ一致技。あくタイプのポケモン(主にブラッキーバンギラス)もみたい方はこちらの選択をお勧めします。また、クッションとしての役割となった際に物理アタッカーへも有効であるねっとうも選択肢の一つです。
サイコショック
物理としてダメージを与えられる特殊技です。
TODの仕様上最終ターンにこちらの方がHP割合が高ければいいので、相手のハピナス、マホイップ、アシレーヌとの瞑想の積み合いが終わった際に有利な技です。
差別化
この論で最も難しい部分です。
差別化対象はヤドラン、ゴチルゼルです。
まず、ヤドランは特防の数値の高さです。ヤドランとの大きな違いがで、役割対象のポケモンが特殊技(ねっとう等)を採用した受けポケモン、特殊アタッカーのポリゴン2であるので特防は大事な数字です。
なので、特防の差により差別化が出来ています。
次にゴチルゼルです。
大きな差別化点は、マイナー故に読まれにくいという点です。
「よくマイナーポケモンの論を書く人が差別化に使っている言葉だな。」
といって読むのをやめないで下さい。お願いします。本当に。
確かに、この言葉はよくマイナーポケモンの差別化に使われています。しかし、TODを狙うポケモンで読まれるのは圧倒的に不利になります。
例えば貴方がポリゴン2を使っている際ゴチルゼルを見るとどうしますか?
恐らくほとんどの人が選出を控えますよね。
つまり、ゴチルゼルはポリゴン2を嵌めるのに強いポケモンなのではなく、ポリゴン2の選出を抑える為の置物に等しくなっているのです。
よって、実際に仕事をすることが出来るという点で差別化が出来ています。
与ダメージ計算(瞑想6積み)
HD特化ラッキーハピナスは少ないと考えられるので考慮しません。
- アシストパワー
HD特化ポリゴン2ポリゴン2
291 ~ 343(151.5 ~ 178.6%)確定1発
HD特化ドヒドイデドヒドイデ
660 ~ 776(420.3 ~ 494.2%)確定1発
H252ラッキーラッキー
375 ~ 442(105 ~ 123.8%)確定1発
D252ラッキーラッキー
298 ~ 352(91.4 ~ 107.9%)乱数1発(50%)
H252ハピナスハピナス
453 ~ 534(125.1 ~ 147.5%)確定1発
D252ハピナスハピナス
375 ~ 442(113.6 ~ 133.9%)確定1発
HD特化トリトドントリトドン
604 ~ 712(277 ~ 326.6%)確定1発
(襷がかなりいるので注意)
HD特化ヌオーヌオー(天然)
174 ~ 205(86.1 ~ 101.4%)乱数1発(12.5%)
HD特化フシギバナフシギバナ
1064 ~ 1254(568.9 ~ 670.5%)確定1発
HD特化ヤドキングヤドキング
270 ~ 318(133.6 ~ 157.4%)確定1発
HD特化シャワーズシャワーズ
552 ~ 651(232.9 ~ 274.6%)確定1発
- なみのり
HD特化ポリゴン2ポリゴン2
102 ~ 120(53.1 ~ 62.5%)確定2発
HD特化ドヒドイデドヒドイデ
57 ~ 68(36.3 ~ 43.3%)確定3発
H252ラッキーラッキー
130 ~ 154(36.4 ~ 43.1%)確定3発
H252ハピナスハピナス
157 ~ 186(43.3 ~ 51.3%)乱数2発(5.9%)
HD特化ブラッキーブラッキー
123 ~ 145(60.8 ~ 71.7%)確定2発
HD特化バンギラスバンギラス(すなあらし)
198 ~ 234(95.6 ~ 113%)乱数1発(68.8%)
- サイコショック
H252アシレーヌアシレーヌ
229 ~ 271(122.4 ~ 144.9%)確定1発
HB特化ハピナスハピナス
318 ~ 375(87.8 ~ 103.5%)乱数1発(25%)
HB特化ラッキーラッキー
232 ~ 274(64.9 ~ 76.7%)確定2発
HB特化ドヒドイデドヒドイデ
194 ~ 230(123.5 ~ 146.4%)確定1発
HB特化ポリゴン2ポリゴン2
139 ~ 165(72.3 ~ 85.9%)確定2発
HB特化ヌオーヌオー
144 ~ 171(75.3 ~ 89.5%)確定2発
HB特化トリトドンドヒドイデ
165 ~ 195(75.6 ~ 89.4%)確定2発
HB特化フシギバナフシギバナ
294 ~ 348(157.2 ~ 186%)確定1発
HB特化ヤドランヤドラン
60 ~ 72(29.7 ~ 35.6%)乱数3発(29.2%)
被ダメージ計算
イカサマ(アイテム無し)
タイプ一致 38.6~45.5%(確定3発)
タイプ不一致 25.7~30.6%(確定4発)
ちきゅうなげ等50定数ダメージ
ヤドキングのHPが202の為、確定5発
C特化ポリゴン2非DL
10万ボルト 68 ~ 80(33.6 ~ 39.6%)確定3発
シャドーボール 60 ~ 72(29.7 ~ 35.6%)乱数3発(25.3%)
トライアタック 45 ~ 54(22.2 ~ 26.7%)乱数4発(15.2%)
C特化ハピナス
かみなり 60 ~ 72(29.7 ~ 35.6%)乱数3発(25.3%)
10万ボルト 54 ~ 64(26.7 ~ 31.6%)確定4発
シャドーボール 48 ~ 58(23.7 ~ 28.7%)乱数4発(95.1%)
トライアタック 36 ~ 43(17.8 ~ 21.2%)乱数5発(14.4%)
無振りドヒドイデ
ねっとう 9 ~ 12(4.4 ~ 5.9%)乱数17 ~ 23発
無振りヌオー
ねっとう 11 ~ 13(5.4 ~ 6.4%)乱数16 ~ 19発
C特化眼鏡トリトドン
だいちのちから 67 ~ 81(33.1 ~ 40%)乱数3発(約100%)
立ち回り
- 役割対象が出されたとき
まずこちらは火炎玉発動の為に後出し(DL調整しているポケモンから)がおススメです。後出しした場合の立ち回りは、
とおせんぼうを打ち、HPをなまけるで調整しながら瞑想を積み最後に攻撃技で倒すというだけです。TOD中にご飯を食べるなどもいいでしょう。
それが決まれば役割対象には勝てます。
- 読みが合わず対象のポケモンが出なかった場合
役割自体は遂行できないものの、特殊耐久指数が35956とかなり高いので、特殊アタッカーに対するクッションとして役立ちます。選出して無駄にはなりません。
条件
役割対象であるが、ある場合において成功しない可能性があるポケモンについて書きます。
ハピナス瞑想採用時(2020-08-19約34%)
ラッキー瞑想採用時(2020-08-19約9%)
ドヒドイデくろいきり採用時(2020-08-19約35%)
ブラッキーバトンタッチ採用時(2020-08-19約13%)
ポリゴン2イカサマ・テクスチャー採用時
(2020-08-19テクスチャー自体9%以下)
トリトドンタスキ採用時 ※立ち回りによる
(2020-08-19タスキが約48%。カウンターのみの可能性を考えるともう少し少なくなるはずです。)
アシストパワーに対しミラーコートを打たれるとキツイですので早めに一度打つなどがオススメです。
ヤドキング瞑想採用時(2020-08-19約20%)
シャワーズクイックターンorバトンタッチ採用時
(2020-08-19クイックターン約32%バトンタッチ約16%)
条件以外のポケモンへの立ち回りとして、かげふみとは違ってそのターンから相手の交代を縛れないため、
時間をかけ、長く考える振りをして出したり、変化技(あくび、じこさいせい等)に合わせて出したり、相手側が、「明らかに不利なため交代しよう。」と思わせないようにするのが大切です。
相性の良いポケモン
他二体の選出で勝ちに行けるポケモン。
簡単に言うと一体で相手のポケモンを1.5体くらい狩れるようなポケモンです。ヤドキングはクッションとして使用することはできるにはできるのですが、それだけで相手に対する打点がないので他のポケモンで持っていく必要があります。
例を上げるとすれば、エースバーンや、ゴリランダー等ですが、とりあえず強いポケモンがいいと思います。ちょっとだけマイナーなものとかだとポリゴンZあたりがおススメです。ダイマ込みで2体程度持って行ってくれることが多く使いやすいです。
さいごに
物理の多い環境でヤドキングを使うのは少し難しいですが、対象をピンポイントとすることで、まだマシになると思います。
何か質問や、感想などございましたらお気軽にコメントください。
下にTODについて簡単にまとめて、この論は終わりとさせてもらいます。
TODについて
TODとは「Time Over Death」の略です。
一言でいうと、「時間切れにより勝利判定を狙う戦術」です。
今の8月シーズンだと、自身の持ち時間は7分で、対戦時間は20分というルールです。勝敗の判定は、自身の持ち時間はなくなると負け、対戦時間が終わるとお互いの状況を見て判定されます。
詳しく言うと、
1、残りポケモンの数
2、残りポケモンのHP割合
3、残りポケモンのHP総量
この3つが判定基準となります。1が重視されます。次に2最後に3が見られます。
因みに、今回の論では 1 のルールによる勝ち判定を狙います。時間ぎりぎりになるまで積んで、最後にアシストパワーなどで倒し、相手のポケモンの数を減らして終わりです。(なみのりにすると倒せないことが多いので 2 を狙いましょう。)
そこまで詳しくは言わなかったので詳しく知りたい方は「ポケモン TOD」で検索!!
では。またの機会に。