採用理由
このガラルマッギョの強み
- ステロ+欠伸の両立
ステロを撒いて欠伸を連打することで、「交代してステロダメを受けるor居座って1体眠らせる」という不利な2択を相手に押し付けることができる。何らかの対策を持つ構築が多いため思考停止で動かせるわけではないが、カバルドンラグラージの使用率の高さが示す通り非常に強力な戦術である。欠伸を使うポケモンとしてはボルチェン/ダイサンダーが無効な点も優秀。
- 高耐久+地鋼複合の優秀な耐性
H109-B99-D84という高い耐久値と無効2/四半減1/半減7という優れたタイプを併せ持つため後出し性能が高い。特に、ウツロイドボルトロス(霊獣)カプ・コケコといった草技持ちやアーゴヨンカプ・テテフキュウコン(アローラ)といった鋼の耐性が活きる相手への受け出しが安定しやすいことがカバルドンラグラージとの明確な差異。ラム持ち以外のUBウツロイドアーゴヨンやダイジェット持ちサンダートゲキッスを後出しから欠伸で止めることもできる。サイクルパーツとしては火力が低いが、ステロ+欠伸や地割れで補うことが可能。
- 良耐性+HD振り+一撃必殺
地割れによりステロダメの蓄積が有効になりにくい高耐久/再生回復技持ちを処理できる。特にトラアタ半減/電気技無効/その他サブ等倍以下という耐性とHD振りのおかげで、使用率の高いポリゴン2に対して試行回数を稼ぎやすい点が優秀。毒毒/電磁波を無効化しながら繰り出す動きもできる。浮いているポケモンやダイマックスによって透かす動きに対しても、欠伸があることで対処しやすい。
- 擬態による特殊な立ち回り
場のフィールドにあわせて自身のタイプが変化するという特性。欠伸を阻害するカプ・レヒレからの水技を等倍に抑えて地割れの試行回数を稼いだり、ゴリランダーカプ・ブルルの草技を半減で受ける/宿り木を無効化するといった芸当はカバルドンラグラージにはできない。ただし扱いやすい特性ではないことは事実で、カプ・コケコのボルチェンを無効化できない/カプ・テテフのシャドボが抜群になる、といった欠点もある。
仮想敵
後出し可能:電レジエレキカプ・コケコボルトロス(化身)ボルトロス(霊獣)ライコウデンジュモクジバコイル/毒ウツロイドヤドキング(ガラル)ゲンガー/岩バンギラスルガルガン(たそがれ)/妖ミミッキュキュウコン(アローラ)オーロンゲピクシーブリムオンニンフィア/超カプ・テテフクレセリアフリーザー(ガラル)/飛ファイヤー(ガラル)/竜ラティオスラティアスヌメルゴン/鋼クレッフィ/受けポリゴン2ドヒドイデヌオーハピナスラッキーカビゴンサニーゴ(ガラル)/(オッカ採用サンダーアーゴヨンドラパルトカイリュー(ボーマンダ)トゲキッスサザンドラ)/(シュカ採用メタグロス(ボーマンダ)ツンデツンデ)
対面起点対象:レイスポスギルガルド(シールド)ゴリランダーカプ・ブルルナットレイブリザポス
※遂行能力を地割れと欠伸に頼るため、役割対象でも身代わり/ラム持ちは苦しい。
構成
性 格:慎重
努力値:H244 B28 D236
実数値:215-101-123-×-147-52
特 性:擬態
技構成:地割れ/ステルスロック/欠伸/自由枠
持ち物:オッカの実
※イカサマ以外の物理技を採用しない場合、A個体値0-1/実数値77
- 配分
H:8n-1調整(宿り木ダメ割合最小)
B:A197ランドロス(霊獣)の地震を最高乱数以外耐え
D:C182ヒードランのオバヒを最高乱数以外耐え
S:4振り30族ブリザポスカビゴンサニーゴ(ガラル)ヤドキング(ガラル)抜き
最低限の物理耐久を確保して、残りは役割対象の多い特殊耐久に寄せる。地割れの試行回数を稼ぎたい相手を考えるとSは落とさない方がよい。
物理耐久 (指数:215*123=26,445)
A140オーロンゲ ソウルクラッシュ 11.1%~13.4%
A101 タイプ一致イカサマ 20.9%~25.1%
A142ミミッキュ A+2シャドークロー 43.2%~50.6%
A194ゴリランダー GF鉢巻ウッドハンマー 48.9%~57.2% (GF時半減)
C167ボルトロス(化身) 珠馬鹿力 74.8%~88.3%
A204カイリュー DM炎のパンチ 75.3%~89.3%
A197ランドロス(霊獣) 地震 84.6%~100.4%
A168エースバーン 火炎ボール 86.5%~103.2%
A205ボーマンダ 珠DM地震 99.0%~117.2%
特殊耐久 (指数:215*147=31,605)
C126ポリゴン2 冷凍ビーム 13.4%~16.2%
C172ポリゴン2 C+1冷凍ビーム 27.9%~33.0%
C116カプ・レヒレ 波乗り 19.5%~22.7% (MF時等倍)
C73 ドヒドイデ 熱湯 22.3%~26.0%
C200ジバコイル 眼鏡ラスターカノン 21.3%~25.1%
C147カプ・コケコ マジカルシャイン 21.3%~25.5% (EF時等倍)
C205ポリゴンZ 適応力DM破壊光線 36.7%~43.7%
C200カプ・テテフ シャドーボール 38.1%~45.5% (PF時抜群)
C179アーゴヨン 大文字 47.4%~55.8%
C197ボルトロス(霊獣) 気合い玉 56.7%~66.9%
C167ファイヤー(ガラル) C+2DM燃え上がる怒り 77.2%~91.1%
C194サンダー 珠DM熱風 78.6%~93.0%
C182ヒードラン オーバーヒート 84.6%~100.4%
C172ウォッシュロトム DMハイドロポンプ 86.5%~103.2%
[他調整案]
腕白 H244 B36 D228 or 慎重 H244 B132 D132 (215-101-136-×-133-52)
A182ウーラオス(いちげき)のインファイトを最高乱数以外耐え/A168エースバーンのリベロ飛び膝蹴りを最高乱数以外耐え/A216ランドロス(霊獣)の地震を確定耐え、C167ファイヤー(ガラル)のC+2DM燃え上がる怒りを最高乱数以外耐え。物理弱点を1発耐える耐久を確保することで行動できる対面を増やした。初手性能重視。
慎重 H244 D236 S28 (215-101-119-×-147-56)
無振り35族ドヒドイデヌオー抜き/最遅60族ギルガルド(シールド)-2。ドヒドイデヌオーの上から地割れを撃て、かつギルガルド(ブレード)の下から地震を撃てる。
- 特性
擬態しかないため確定。
- 技構成
ステルスロック
欠伸
コンセプトであるため確定。
地割れ
高耐久ポリゴン2ドヒドイデピクシーの処理に必要なため確定。飛行/浮遊/頑丈/ダイマックス/身代わりに空かされるため注意。
以下、自由枠。大まかに優先度順。
地震
ウツロイドジバコイルギルガルド(ブレード)ライコウ等への確実な遂行手段。地割れを見て出てくる浮いたポケモンに刺さらないのが難点。
H185-B77 ウツロイド 162.1%~190.2%
H177-B135ジバコイル 94.9%~115.2%
H167-B70 ギルガルド(ブレード) 98.2%~116.1%
H197-B95 ライコウ 60.9%~73.0%
H131-B100ミミッキュ 44.2%~52.6%
トラバサミ
欠伸と組み合わせて相手を確実に眠らせたり、受けポリゴン2ドヒドイデピクシーなどを捕まえて地割れで処理したりできる。
守る
欠伸に対して居座ってきた相手を安全に眠らせることができる。残飯の回復稼ぎやダイマ枯らしなどにも。
身代わり
低火力ポリゴン2ドヒドイデサニーゴ(ガラル)との対面で(特に裏に地割れ無効がいる場合の)安定行動になるが、立ち回りでケアしやすいため優先度は低め。
嫌な音
地割れや欠伸で遂行不可能な身代わり持ち(特にポリゴン2)へのメタとして物理技(地震など)と併せて採用する。同様の理由で鈍いや金属音(+特殊技)も候補に上がる。
- 持ち物
オッカの実
ダイバーン持ちサンダーアーゴヨンドラパルトカイリュー(ボーマンダ)トゲキッスサザンドラに後出しができる。現環境では役割対象から炎技が飛んできやすいため確定欄はこれ。
食べ残し
サイクル負荷の軽減、地割れの試行回数の稼ぎやすさ、欠伸連打で回復可能など、型としてのシナジーは一番強い。
シュカの実
ダイアース持ちメタグロス(ボーマンダ)ツンデツンデに後出しができる。炎技よりも見かけることが少ないため優先度は低め。
等倍技が少ないという耐性の都合上、オボン/混乱実は2耐えできる範囲が広がりにくい。
運用
基本的な動かし方は他のステロ欠伸要員カバルドンラグラージと似ている。相手をいかにして欠伸ループに嵌めるかを意識して立ち回るのがコツとなる。例えば、マッギョ(ガラル)vsポリゴン2ができたら相手がランドロス(霊獣)等に引いてくる可能性を考慮して欠伸から入る、など。この場面ステロから入ってしまうと不利対面となって後続に負担がかかるが、欠伸から入ることで次のターンにランドロス(霊獣)が引くタイミングでステロを撒くことができ、再度ポリゴン2対面ができて欠伸ループの起点にできるか、もしくは相手の3体目を見ることができる。動かし方に慣れていない場合は、先発としてより安定感があるカバルドンラグラージをまず使ってみるのもよい。ラム持ちやEF/MFには要注意。
先発運用の場合は、ステロを撒いて襷を潰したり耐久調整を崩したりすることで後続エースを通しやすくする。加えて、鋼の耐性と高い特殊耐久を活かしたサイクル適性があるのもマッギョ(ガラル)の優秀なところである。役割対象に繰り出しつつステロ+欠伸を展開する、または欠伸でストッパーになるという運用ができる。
構築
展開構築の起点作り要員あるいはサイクル構築で起用するのに向く。タイプ上有利不利がはっきりしており補完に優れる味方は見つけやすい。火力が低く単体で相手を倒すような性能はないため、火力が高いポケモン、特に削れた相手を抜いていけるようなエースタイプのポケモンを1匹は裏に置いておきたい。特性の都合上、フィールド特性持ちとは同時選出しにくい点には注意。以下具体例。
以上です
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