はじめに
今回、デデンネの育成論がまだ投稿されていなかったので、投稿することにしました。最初に、デデンネというポケモンについて詳細に解説した後に、個人的に最強だと思う型としてサポート型を提案しています。サポート型の解説のみご覧になりたい方は「サポート型としての役割」まで飛ばしてください。何かと至らぬ点があるかと思いますが、ご了承ください。
- 注意点
・公式では無い略称・用語を使用します。
・ダメージ計算はSoldier Calc様のものを使用しております。
・その他、何かございましたら、気軽にコメントにてお声掛けください。
デデンネについて
デデンネはXYにて登場した電気・フェアリータイプのポケモンで、その可愛い容姿と特性ほおぶくろ✖リサイクルを生かした戦術を武器としてきましたが、今作にてリサイクルが使用不可になるという弱体化を受け、ただでさえ低かった使用率が下がり、ランキング圏外(執筆時)となってしまいました。そんなデデンネを救うべく、技構成、持ち物、特性などの様々な観点からデデンネの持つポテンシャルについてお話ししつつ、最終的にはサポート型に焦点を当てて、デデンネの魅力について解説していきたいと思います。
種族値
H67:A58:B57:C81:D67:S101:合計431
合計種族値はかなり低いです。S以外特に目立って高いものは無く、耐久も並以下。唯一の長所であるSの高さも、エースバーンやドラパルトなどのデデンネよりSの高いポケモン、ゴリランダーなどの先制技持ちが環境に多いことから、あまり生かせない印象。
タイプ
でんき・フェアリーの複合タイプは希少価値が高く、弱点2個に対し、耐性が6個という優秀な組み合わせ。でんきタイプを半減するドラゴンタイプに、フェアリータイプで弱点をつける事から、アタッカーとして運用する際も、非常に優れていると言えるでしょう。
まとめると、でんき・フェアリーというタイプはデデンネの大きな強みと言えます。
特性
デデンネは、ほおぶくろ、ものひろい、プラスの3つの特性を持っていますが、ものひろいは自分が持ち物を持っていない時に相手の消費した持ち物を拾う、プラスは相手がマイナスの時特攻が1.5倍という非常に限定的な場面でしか発動しないため使い勝手が悪く、採用価値はほとんどありません。それに対し、ほおぶくろは、きのみを食べると追加で最大HPの1/3回復という強力な効果を持っている特性です(覚えるポケモンも少なく、希少価値も高い)。
これらを踏まえると、デデンネは基本的には、ほおぶくろを採用し、持ち物をきのみ以外にしたい場合は、ものひろいにするという事になりそうです。
持ち物
- きのみ系
・オボンのみ:発動機会も多く、回復量も特性込みで最大HPの7/12と十分。無難に強い持ち物。
・1/3回復実:弱体化を受け回復量が減少。オボンのみよりは回復するが1/12しか違いがなく、発動機会を考慮すると採用価値は低め。耐久調整を施す場合は、考えてもいいかもしれない。
・アッキのみorタラプのみ:BかDを上げつつ回復できる。安定した回復ソースを持たないので、回復量を増やした方が対面性能が上がるので、あまりオススメはしません。
- 火力UP系アイテム
・命の珠:ダイマアタッカーとして運用するなら是非とも採用したい(ただし、他のポケモンの持たせた方が強い)。
・こだわりめがね:補助技がうち辛くなるため、あまりオススメしない
- その他の持ち物
・きあいのたすき:耐久の低いデデンネには嬉しい持ち物ではあるが、他のポケモンに採用している場合も多く、デデンネに優先して持たせる理由もあまりない。
・こだわりスカーフ:エースバーンやドラパルトを抜くことができるが、どの道やることがない。
他との兼ね合いという点でも、オボンのみの採用価値は高い。特に理由がないならオボンのみにするべきだと思われる。
技解説
ほっぺすりすり
ダメージを与えつつ、相手を麻痺状態にする非常に強力な技。ミミッキュやたすき潰しとして優秀なので、是非とも採用したい技。
でんじは
90%で相手を麻痺状態にする技。一見ほっぺすりすりの劣化ですが、直接攻撃でないため、トゲキッスやラプラスの弱点保険を発動させないというメリットがあります。
エレキネット
相手のSを一段階下げる技。上二つの技と違って、ラムの実で無効化されないのと、多少のダメージが期待できるという点が強みであるが、余程の事情がない限りは、ほっぺすりすりで事足りると思われる。採用する際は、Sに36振って、最速エースバーン抜き調整をするのがいいと思います。
あまえる
相手をAを二段階下げる技。起点作りの技として優秀なので、サポート型なら優先して採用したい。
かいでんぱ
こちらは、相手のCを二段階下げる技。あまえると同じように起点作りの技として優秀。覚えるポケモンが少ないのも魅力。
なみだめ
相手のAとCを一段階ずつ下げる。起点作りとして不安定になりがちなので、どうしても技スペースが足りない時に採用しましょう。
いかりのまえば
相手のHPを半分にする強力な技。後述する様に、相手の能力を下げる関係で、交換を誘いやすく、交代先に大打撃を与えることができます。相手の能力耐久に努力値を割く場合は、火力が無いため、是非とも採用したい技。また、覚えるポケモンが少なく、差別化がしやすくなる。
ライジングボルト
鎧の孤島にて新規習得。エレキフィールド下では、超火力を叩き込めるため、アタッカー型なら絶対に採用したい。
パラボラチャージ
攻撃しつつ回復できる。中途半端になりがちで、使い辛いところではあるが、貴重な回復技として採用するかもしれない。
とんぼがえり
攻撃と共に手持ちのポケモンと交代する技。サポート型として運用する際に、速やかにエースポケモンにつなぐことができる。後述のボルトチェンジと違い、タイプで無効化されないという点で有効。
ボルトチェンジ
こちらも攻撃と共に手持ちのポケモンと交代する技。タイプ一致なため、威力はこちらの方が優れるが、サポート型として運用する際は、火力はあまり求められないため、基本はとんぼがえりを採用すると思われます。
マジカルシャイン
威力80のフェアリータイプの特殊技。でんきタイプ技といかりのまえばだけだと、ドラパルトに起点にされるため、アタッカー型でなくとも採用してもいいかもしれない。
でんじふゆう
地面タイプの技を受けなくなる。採用するかは微妙。
エレキフィールド
エレキフィールド→ライジングボルトという流れがない訳では無い。眠らなくなるので、カバルドンやモロバレルなどの催眠阻害目的で採用してもいい。
メロメロ
相手の自分の性別が異なる場合、相手を1/2で行動不能にする技。エースバーンやゴリランダー、ウーラオスなどの一部のポケモンはオスの確率が高い(7/8)ので、メスで育成するのはオススメ。性別が違う必要があるかつ交代により解除されることから、不安定になりやすいが、前述のポケモンがパーティーで特に重かったりする時は採用してもいいかもしれません。また、その際は、いかりのまえばを同時に採用することで、シナジーができ、交代際に相手を大きく削ることができます。
- 追加して欲しい技がありましたらコメントにてお願いします。
まとめ
以上でデデンネの詳細解説は終わりとなります。まとめると、種族値の低さという欠点を、タイプや豊富な補助技で補うポケモンと言えるでしょう。
サポート型としての役割
では、ここから個人的に非常に強いと思うデデンネのサポート型について紹介していきます。
- コンセプト
ほっぺすりすりによって相手を麻痺状態にしつつ、あまえるとかいでんぱによって相手の能力を下げることで、後続のエースポケモンの起点作りをしていきます。いかりのまえばによって相手のHPを削ることで、後続が苦手なポケモンも無理やり削ることもできます。また、能力下降技といかりのまえばでシナジーができており、能力を下げられるのを嫌って交換してきたポケモンに対して、いかりのまえばをあてて、一気に相手のパーティーを崩壊させるという立ち回りができます。この型が非常に強い理由の一つです。相手のHPを半分削れば、ダイマックスをさせずらくし、裏のポケモンでワンパンしやすくなるので、強力です。
- 他との差別化点
同じように、起点作りをするポケモンとして、リフレクターやひかりのかべなどの壁技を使用するオーロンゲがいます。また、あまえる、かいでんぱ、ほっぺすりすりを覚え、デデンネより種族値が優秀なパルスワンなども挙げられるでしょう。
これらに対するデデンネの強みは、すりぬけやかわらわりにより無効化されない、相手が居座る限りは効果が続く、お互いが対面した時はこちら側が有利(オーロンゲからの打点がなく、後続の積みエースにも対応できるため)、いかりのまえばの存在などが挙げられます。特に最後のは、自信過剰ギャラドスなどの相性が良い、エースポケモンのダイマックスを抑制するなどの強みもあり、デデンネ独自の戦い方として非常に強力な差別化点です(パルスワンはいかりのまえばを覚えない)。また、マイナー故型が読まれないという点も強力です。
- 運用
基本的には初手に繰り出し、起点作りをするのがいいでしょう。素早さを振っていない関係上、大抵相手の方が速いので、ほっぺすりすりをうつ→物理か特殊か確認する→該当する技をうつという流れが最も多いでしょう。そして、相手が遅いかつ物理か特殊か分かるならば、最初から能力を下げていきます。もし、相手がエースポケモン(ギャラドス、エースバーン、トゲキッスなど)だった場合は、ラムのみを警戒して、最初から能力を下げるのがいいでしょう。オボンのみ込みでHPに余裕があるので、わざわざリスクを取る必要はありません。
ダメージ計算と対面情報
エースバーンエースバーン
- A252無補正いのちのたま
かえんボール
→71.8〜85%(確定二発)
アイアンヘッド
→45.7〜56.8%(乱数二発)
ダイジェット
→39〜45.4%(確定三発)
- ダイマックスをされると乱数になるが、初手からダイマックスをされることはほとんどないため安定していると言えるでしょう。
ゴリランダーゴリランダー
- A特化持ち物無しグラスフィールド下
グラススライダー
→48.2〜57.4%(乱数二発)
ウッドハンマー
→82.7〜97.1%(確定二発)
じゅうまんばりき
→67.8〜80.4%(確定二発)
- 火力UPアイテムを持っていると受からないが、初手は基本的に、きあいのたすきを持っているので、耐えることができます。
ドラパルトドラパルト
- A252いのちのたま
ゴーストダイブ
→55.7〜65.5%(確定二発)
ダイホロウ(ゴーストダイブ)
→79.3〜94.2%(確定二発)
- (執筆時)クリアボディの採用率が20%なことを踏まえるとある程度は仕事ができるものの、そもそもアタッカー型が少なく、身代わりを貼られるとやることがなくなるため、相手にするのは難しい
ミミッキュミミッキュ
- A252いのちのたま
シャドークロー
→35.6〜42.5%(確定三発)
じゃれつく
→45.4〜54.5%(乱数二発)
ダイホロウ(シャドークロー)
→61.4〜72.4%(確定二発)
ダイフェアリー(じゃれつく)
→65.5〜78.1%(確定二発)
- ほっぺすりすり→あまえるでいずれ痺れて剣舞しても追いつかなくなる。ダイフェアリーもオボンのみ込みで、超高乱数でなければ二発耐えるので、皮が剥がれる→あまえるで攻撃二段階下降→倒されてもダイマが切れて後続の起点に、という流れが決まる。身代わり持ちでなければ、安定して相手できるポケモン。
・ダメージ計算は順次追加していきます。要望があれば、コメントにてお願いします。
相性の良い味方
・ギャラドスギャラドス:自信過剰といかりのまえばによるサポートの相性が非常に良く、圧倒的な制圧力を見せてくれます。
・エースバーンエースバーン:言わずとしれたエースポケモンの代表格。ビルドアップを採用するのがオススメです。
- 順次追加する予定です。要望があれば、コメントでお願いします。
最後に
いかがだったでしょうか。デデンネは、可愛いだけでなく、ちゃんと戦えるポテンシャルを持っていることをお伝えできれば幸いです。また、ポケモンというコンテンツの魅力についてもお伝えできれば、嬉しい限りです。最後までお付き合いいただきありがとうございました!