ドクロッグ- ポケモン育成論ソードシールド

闘毒複合（耐性6つ）＋乾燥肌（水無効）による流し性能の高さを活かし、サイクルを回しながら毒守で相手を削ります。

ドクロッグはA種族値が高めなので物理アタッカーとして採用したくなりますが、その場合には様々な問題点があります。まず、環境上位に苦手な相手が非常に多く（ドラパルトミミッキュエースバーンギャラドスギルガルド(シールド)アーマーガアetc.）、それらが後出しされる際に負担をかけづらいです。役割破壊技（地震/冷凍パンチ/雷パンチetc.）は覚えますが、技スペの関係上諦めざるを得ない相手も多いうえに火力も不足気味です。中速で耐久も高くないので対面性能が低く、Sをあげる手段がダイジェット（飛び跳ねる）しかないため抜き性能もありません。そもそも、タイプ一致の格闘/毒のダイマックス技の威力が低いためダイマ適正が薄いゲーフリに虐められたポケモンです。

それらの問題を解決するために、毒毒+守る（＋身代わり）を採用します。これにより役割対象への遂行能力を確保しつつ、技スペを節約しながら苦手な相手に安定した負担をかけることができます。もともと耐性を利用した流しや耐久型の相手が得意なポケモンなので毒守運用とマッチしています。Sが上回っていれば相手を一方的に嵌め倒すことができ、挑発を絡めることで再生技を所持した耐久型も処理できる点は特筆に値するでしょう。毒守使いとしては、格闘タイプなので（技構成がバレるまでは）鋼ナットレイルカリオを呼びにくい点も強みと言えます。

また、毒毒無効（毒菱回収）＋乾燥肌＋挑発によりドヒドイデを完封可能なことも唯一無二の個性です。いくらでも後投げできるため、ドヒドイデ入りのサイクルに崩されにくくなります。乾燥肌なので雨パニョロトノルンパッパカジリガメにも強め。一致弱点を突いてくるペリッパーガマゲロゲ、今作暴風を習得したキングドラなどは流石にきついですが、雨補正の載った高火力水技を抑制するという役割だけでも十分でしょう。ウオノラゴンの拘りエラ噛みも流れるかダイマックスかを強制できます。

耐久：ドヒドイデポリゴン2カビゴンラッキーハピナスサニーゴ(ガラル)ブラッキーシャワーズヌオー(ナットレイ)
特殊AT：アシレーヌウォッシュロトムラプラスニョロトノルンパッパ
物理AT：マリルリカジリガメウーラオス(れんげき)バンギラスゴリランダー

その他ドクロッグより遅く毒毒が有効なポケモン全て。

性格：穏やか
個体値：31-0-31-×-31-31
努力値：H212 D236 S60
実数値：185-99-85-×-126-113

H 8n+1調整(乾燥肌の回復効率最大)
A 最低
D C4振りウォッシュロトムのボルトチェンジを身代わりが12/16で耐える(21.6%~25.9%)
S 準速60族アシレーヌラプラス/最速50族マリルリ抜き

確定欄はこちら。耐久ポケモンは特殊技持ちが多く、Dに寄せることで無振りポリゴン2の10万ボルト程度なら身代わりが残るようになるため、役割対象への安定性が増します。アシレーヌウォッシュロトムラプラスといった特殊ATを対処する上でもメリットが大きいです。パーティ次第では、マリルリウーラオス(いちげき)バンギラスなどに強く出られるようDをBに回すのもありでしょう。

素早さについては、1つ下の112というのがS+1で最速100族リザードン抜きという中速帯ではメジャーなラインでもあり、ここまで振ればほとんどSに割いていない中速帯のポケモンウォッシュロトムヒートロトムカットロトムゴリランダーウオノラゴンは抜ける可能性が高い点も意識しています。

Hについては、ぶっぱだとヘドロの回復効率もあまり良くなく、ダイマックスで雨が降る機会もそれなりにあるので有用と判断しました。補正D236振りはC4振りウォッシュロトムのボルトチェンジの乱数が変わり、身代わりを残せる確率が9/16→12/16に上がるラインでもあります。総合耐久意識でH244-D204(189-122)もありだと思います。

性格：臆病
個体値：31-0-31-×-31-31
努力値：H20 D252 S236
実数値：161-99-85-×-117-148

H 16n+1調整(ヘドロの回復効率最高)
A 最低
D ぶっぱ
S 最速81族ギャラドス+2

Sをあげることでまもみがで嵌められる範囲を増やした形。ギャラドスの竜舞やトゲキッスの悪巧みの上から挑発が打てるため、起点回避しやすいメリットもあります。

仮想敵に対する耐久を確保するためにD振りから入ります。Hをヘドロの回復効率の良い16n+1で止め、Dに最大まで振った余りをSに割くと最速81族ギャラドス抜き抜きに。最速ギャラドス抜きは今作よく見かける気がするので、それ+1で良い感じなのではないでしょうか。この調整だと特殊耐久は配分Aの82%程度で、具体的には無補正C252振りサザンドラの眼鏡流星群が確定耐え(83.2%~98.9%)から確定1発(103.1%~121.7%)に変化するくらいです。

コンセプトから乾燥肌で確定です。

毒守と相性のいい黒いヘドロ(食べ残し)を推奨します。

次点でオボンの実や混乱実など。

毒を入れて削るのが仕事なので確定です。鋼(と毒)にさえ注意すれば使いやすいです。必中なのもポイント高い。

ドヒドイデを見るために確定です。挑発で熱湯のPPを枯らすことで理論上勝てます。ほとんどの耐久ポケモンより早く、回復技をはじめとする面倒な補助技の使用を許さないため、あると非常に便利です。

毒ダメを安全に稼ぐために確定です。身代わりと違い、自分より早いポケモンに対しても確実にダメージを稼げます。ヘドロの回復稼ぎ、ダイマターン枯らし、拘りロック、様子見など用途も広いです。

守ると併せて自分より遅いポケモンを嵌めるために確定です。交代されてもアドが取れる点、低火力技に身代わりを残すことで次のターン自由に行動できる点、補助技を透かすことができる点などで守るとの住み分けができています。

毒の通らない鋼、特にナットレイに打ちたい技。火力は貧弱であり、鉄壁/鈍いまで考えるとあってもナットレイに勝てるかは怪しいところ。とはいえ、ポリゴン2カビゴンラッキーハピナスを素早く削る打点にもなるうえに回復効果も美味しいので、5つ目の技枠があったら必ず入れたい技。

フェアリー、特に水技に繰り出せるマリルリアシレーヌへの打点。ハイボ撃ってくるニンフィアに強くなったり、上から撃てればトゲキッスに一矢報いたりできます。

役割破壊を毒毒で行うというコンセプトのため、タイプ不一致技は候補外です。

受けや水タイプに弱いポケモン（例えばドサイドンなど）と組ませてサイクル戦をしつつ、毒を撒いて相手を削っていきます。最終的にはそのまままもみがで倒すか、控えのエースの圏内に入れて一掃します。耐性はそこそこいい方ですが、耐久数値が心許なく再生技もないため崩す速さは求められます。そういう意味でも相方は火力があるに越したことはないですね。

A特化バンギラスのストーンエッジ 36.2%~43.2% 確定3発
無補正A252振りウーラオス(いちげき)のインファイト 38.9%~46.4% 確定3発
無振りナットレイのジャイロボール(推定威力129) 53.5%~63.2% 確定2発
A特化カジリガメの珠諸刃の頭突き 63.7%~75.6% 確定2発
A特化マリルリの力持ち戯れつく 72.9%~85.9% 確定2発
A特化ゴリランダーの10万馬力 88.6%~104.8% 乱数1発
A特化マリルリの力持ちDM戯れつく 104.3%~123.2% 確定1発

C4振りポリゴン2の10万ボルト 18.3%~22.1% 乱数5発（身代わりが確定で残る）
C4振りウォッシュロトムのボルトチェンジ 21.6%~25.9% 乱数4発（身代わりが12/16で残る）
C特化ラプラスのフリーズドライ 25.9%~30.8% 確定4発
C特化ポリゴン2のトライアタック 34.0%~40.5% 確定3発
C特化ウォッシュロトムの10万ボルト 37.8%~45.4% 確定3発
C特化ラプラスのDM絶対零度 47.5%~56.7% 乱数2発
C特化アシレーヌのムーンフォース 45.4%~53.5% 乱数2発
C特化アシレーヌのDMムーンフォース 61.6%~72.9% 確定2発
無補正C252振りサザンドラの眼鏡流星群 83.2%~98.9% 確定耐え