はじめまして。
今回はブロスターの育成論を投稿させていただきます。
- HABCDS等非公式な略語を一部使用します。予めご了承下さい。
はじめに:特性「メガランチャー」について
波動系の技、例えばりゅうのはどうのような、名前に「はどう」と付く技の威力が1.5倍になります。
この特性により、ブロスターは覚える波動技を"実質"タイプ一致で放つことができます。
……実質じゃなくて、本当にタイプ一致してたらどんな火力が出るんだ??
そんな夢を叶えてくれるシステムが登場しました。テラスタルです。
不一致メガランチャー適用技にテラスタルによるタイプ一致補正を乗せ、ついでに眼鏡も掛けてトンデモ火力を叩き出そうというのが本論の趣旨になります。
採用理由と役割
- 環境に多い物理受け連中ラウドボーンヘイラッシャキョジオーンを超火力で強引に突破します。
- 受けとして出てくるドオーを崩して相手のサイクル崩壊を狙います。
- 本来なら不利対面であるウォッシュロトムヒートロトムマスカーニャ辺りをテラスタルの耐性変化で耐えて突っ張ります。
持ち物
こだわりメガネで確定とします。
今回のコンセプトです。
特性
メガランチャーしかないです。
テラスタル
今回はドラゴンを採用しています。
弱点である草・電気を半減しつつ、りゅうのはどうの威力を1.5倍にします。
攻守に優れたテラスタルタイプです。
他の波動技をメインウェポンに据えたいならあく・かくとうも選択肢になるかと思います。
ただ耐性面で元の水タイプと噛み合わずドラゴンとは大きく異なる運用方法になるため、本論ではドラゴン前提で進めます。
性格・努力値と調整
ひかえめ
H180 C252 S76
上記を確定としています。
ブロスターはS59と鈍足ですが、S60族付近は激戦区かつ役割対象が多いため、S調整が必要です。
今回はS4振りアーマーガア抜きまで振っています。(実数値89)
与ダメージ計算について
- ポケソル様のダメージ計算ツール(https://sv.pokesol.com/calc)を使用させていただいております。
- ツールがメガランチャーに未対応のため「特攻ランク+1」で代用しています。
- 努力値表記内の「↑」は性格補正が掛かっていることを表しています。
技構成
りゅうのはどう/みずのはどう/選択1/選択2
以下解説。
確定技
- りゅうのはどう
本論のメインウェポン。コンセプトなので確定。
テラスタル時の威力は85*1.5*1.5≒191、火力指数で表記すれば36146という数値。
おおよそガブリアスのげきりんと同じぐらいの指数と捉えてもらえれば火力の高さが分かるかと思います。
等倍であれば並の耐久のポケモンでは耐えられないですが、後続のフェアリーを考えるとなかなか思考停止で撃ちづらい技でもあります。
- すべてテラスタル時の結果です
H252D4ヘイラッシャ:237 ~ 279 (92.3 ~ 108.6%) 乱数1発 : 50%
H252D4ラウドボーン:211 ~ 250 (100.0 ~ 118.5%) 確定1発
H252D4アーマーガア:96 ~ 113 (46.9 ~ 55.2%) 乱数2発 : 66.79%
HD↑252キョジオーン:130 ~ 154 (62.9 ~ 74.4%) 確定2発
HD↑252ドオー:121 ~ 144 (51.1 ~ 60.8%) 確定2発
無振サーフゴー:91 ~ 108 (56.2 ~ 66.7%) 確定2発
⇒半減の場合でも並の耐久であれば確2が取れます(サーフゴーの耐久を並と呼んで良いのかはともかく)
H252D4ドドゲザン:96 ~ 113 (46.4 ~ 54.6%) 乱数2発 : 57.03%
⇒チョッキだと厳しい
無振蝶舞1回ウルガモス:109 ~ 129 (68.2 ~ 80.7%) 確定2発
- みずのはどう
水タイプとしての本来の役割対象(炎とか地面とか)への遂行技。
威力は60*1.5*1.5=135。非テラスタル時のメインウェポン。
混乱の追加効果(20%)が地味に強い。
H252D4ラウドボーン:300 ~ 354 (142.2 ~ 167.8%) 確定1発
H252D4ラウドボーン等倍:150 ~ 177 (71.1 ~ 83.9%) 確定2発
⇒一応妖テラスタル等で受けられた場合でもゴリ押しが効く火力はあります
HD↑252キョジオーン:186 ~ 218 (89.9 ~ 105.4%) 乱数1発 : 31.25%
H252D4アーマーガア:135 ~ 160 (65.9 ~ 78.1%) 確定2発
H252D4ニンフィア:96 ~ 114 (47.6 ~ 56.5%) 乱数2発 : 83.2%
H252D4ドドゲザン:135 ~ 160 (65.3 ~ 77.3%) 確定2発
HD↑252カバルドン:212 ~ 252 (98.7 ~ 117.3%) 乱数1発 : 93.75%
選択技
- あくのはどう
通りの良い悪技。あって困ることはないので準必須くらいの感じ。
威力は80*1.5=120。上2つの威力を見てからだとなんだか低く感じますが、普通に強いです。
サザンドラのおくびょうとひかえめの中間くらいの火力をイメージすると良いかも。
H252D4ヘイラッシャ:148 ~ 175 (57.6 ~ 68.1%) 確定2発
H252D4ラウドボーン:266 ~ 314 (126.1 ~ 148.9%) 確定1発
H252D4アーマーガア:120 ~ 142 (58.6 ~ 69.3%) 確定2発
H252D4サーフゴー:228 ~ 270 (117.6 ~ 139.2%) 確定1発
HD↑252キョジオーン:82 ~ 97 (39.7 ~ 46.9%) 確定3発
HD↑252キョジオーン抜群:164 ~ 194 (79.3 ~ 93.8%) 確定2発
H252D4瞑想1回クエスパトラ:212 ~ 250 (105.0 ~ 123.8%) 確定1発
- ヘドロばくだん
苦手とするフェアリーへの打点。マリルリニンフィアに刺さる他、ラウドボーン等の妖テラスタルを採用している耐久ポケモンへの遂行技になります。
メガランチャー適用外ですが、C120の眼鏡なのでサブウェポンとしては十分。
これがないとフェアリーで詰みがちなのでこちらも準必須といったところでしょうか。
H252D4マリルリ:190 ~ 224 (91.8 ~ 108.3%) 乱数1発 : 50%
H252D4ニンフィア:128 ~ 152 (63.4 ~ 75.3%) 確定2発
H252D4ラウドボーン抜群:200 ~ 236 (94.8 ~ 111.9%) 乱数1発 : 68.75%
H252D4ウォッシュロトム抜群:150 ~ 178 (95.6 ~ 113.4%) 乱数1発 : 75%
- はどうだん
メガランチャー適用技ですが役割対象が狭い。ドドゲザンサザンドラ辺りに撃つ技になります。
威力はランチャー込み120で必中効果付きですが、一番必中で当たってほしいフワライドに効かないのが惜しい。
鋼タイプへの安定した打点……と言いたいところですが、現環境の鋼はサーフゴーアーマーガアデカヌチャンハッサムと格闘の通りが悪いです。
採用する場合は明確に誰を見たいのか意識した方が良いでしょう。四災チオンジェンパオジアンディンルーイーユイ解禁後は採用価値が大きく上がりそうです。
H252D4チョッキドドゲザン:320 ~ 380 (154.6 ~ 183.6%) 確定1発
H252D4砂下バンギラス:284 ~ 336 (137.2 ~ 162.4%) 確定1発
H252D4砂下チョッキバンギラス:192 ~ 228 (92.8 ~ 110.2%) 乱数1発 : 56.25%
D4サザンドラ:230 ~ 272 (137.8 ~ 162.9%) 確定1発
- アクアジェット
どうしても先制技が欲しいなら。
ブロスターは技範囲がお世辞にも広くないので、低威力の先制技で枠を潰したくないという事情はあります。
基本的にはコイツで先制技を撃たないといけないような事態にならないよう、PT全体でカバーしたいところです。
(火力はお察しなのでダメージ計算は省略)
被ダメージ計算
耐久は平均的で、等倍であれば大抵1回は耐えられる程度。
A252ガブリアスじしん:96 ~ 114 (56.9 ~ 67.5%) 確定2発
A252ドラパルト珠ドラゴンアロー:120 ~ 142 (71.1 ~ 84.1%) 確定2発
C252サーフゴー等倍ゴールドラッシュ:115 ~ 136 (68.1 ~ 80.5%) 確定2発
C252サザンドラ珠りゅうせいぐん:153 ~ 183 (90.6 ~ 108.3%) 乱数1発 : 50%
A252マスカーニャ半減鉢巻トリックフラワー:67 ~ 79 (39.7 ~ 46.8%) 確定3発
A↑252マリルリ腹太鼓アクアジェット:93 ~ 111 (55.1 ~ 65.7%) 確定2発
選出・立ち回り例
本論のブロスターは高火力で相手サイクルを崩壊させることに特化しているため、
サイクル戦を重視している構築、受け気質のポケモンが多い構築に対して選出します。
特にヘイラッシャラウドボーンやアーマーガアドオーのような、優秀な耐久・耐性で受け出しを行う並びに対して積極的に選出できます。
逆に、ドラパルトミミッキュマスカーニャのような対面性能の高いポケモンが多い構築に対しては慎重な選出が必要になります。
対戦が始まったら物理受けとの対面を作るよう動かしていきます。
とんぼがえり等で対面操作しても良いですし、こちらが物理寄りの構築であれば相手の方から出てきてくれるでしょう。
有利対面を作った後は火力でゴリ押すも良し、交代読みでサブウェポンを刺すも良し。
持ち前の火力で相手サイクルを破壊しましょう。
苦手なポケモン
フェアリー全般。マリルリニンフィアデカヌチャンなど。
竜技の威力でゴリ押しするポケモンなので、その一貫を切られてしまうのは辛いです。
マリルリニンフィアに関しては相手がSに振っていなければ対面からヘド爆での突破が狙えます。
こちらのテラスタルを見せていなければ、相手のテラスタルに受けられるようなこともほぼ無かったです。
相性の良い味方・構築例
対面操作ができ、かつ物理受けを呼ぶポケモンとは好相性でしょう。
とんぼがえりを覚える物理アタッカーと組ませると良いかと思います。
マスカーニャハッサムムクホーク等。
まとめ
今回は眼鏡ブロスターを考察しました。
従来はどうしてもロマン砲というイメージが強かったですが、テラスタルのおかげで思いのほか実用的に運用ができるようになりました。
環境的に自身より遅いS帯のポケモンが多いというのも追い風になっているかと思います。
ぜひ使ってみてください!
- 更新履歴
2023/01/14:一部ダメ計追加、立ち回り例に選出についての記載を追加