はじめに
大変ご無沙汰しております。ロマンです。
ソード・シールド版の育成論では散々ポットデスポットデスの項を作成させていただきました。今作でも引き続き使用することができ、使い手としては嬉しい限りです。
さて、今作のシステムとしてテラスタルが登場しましたが、ポットデスと相性が良いのでは?と個人的に感じておりました。そこで実戦で試したところ、概ね想定通りに働いてくれたので、本論を投稿いたします。至らぬ点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
- 特化(性格補正↑+努力値252振り)、最速、準速などの呼称を使用します
- ダメージ計算は、スマホアプリ「ポケマネ」を使用しています
- HP,攻撃,防御,特攻,特防,素早さをそれぞれH,A,B,C,D,Sと表記させていただきます。
- 理想個体は31-0-31-31-31-31とします
ポットデスについて
前作にて初登場したゴーストタイプのポケモンで、からをやぶる+バトンタッチの実質唯一の使い手であり、ちからをすいとるの存在により場持ちも悪くなく、オンリーワンの性能を誇っていました。今作でもこれらの技を全て習得可能なのは、今のところポットデスのみです。
しかし、サブウェポンが余りに少なかったため、デメリットを承知で以下の技を採用せざるを得ませんでした。
・超火力を出せるが、悪タイプのポケモンになす術がなくなる「アシストパワー」
・威力と攻撃範囲は悪くないが、反動があり気軽に撃てない「はかいこうせん」
・デメリットはないが威力は低く、明確な仮想敵もいなかった「ギガドレイン」
それが今作に入り、テラスタルと新技「テラバースト」を得て、貧弱な技範囲の解消にようやく光が差し込みました。もう悪タイプにもはかいこうせんの反動にも怯えなくていいんです!
採用理由
- からをやぶった後の制圧力の高さ
- 攻撃範囲の広さ
ロマン砲
性格、努力値振りと調整意図について
前作時代に自身で投稿した論をベースに調整を加えました。
性格:おくびょう
努力値:HP124 防御172 特攻4 特防4 素早さ204
実数値:HP151 攻撃** 防御107 特攻155 特防135 素早さ127
素早さ↑↑:最速スカーフガブリアス抜き
HP,防御:意地っ張りカイリュー のげきりん 低乱数1発調整(6.25%)
特攻、特防:余り
殻を破った後に相手ポケモンのこだわりスカーフにより抜き返されることを極力防ぐため最速スカーフガブリアス抜きとしました。
また、ここまで防御を振りちからをすいとるを採用することで、こだわりハチマキを持ったカイリューをいなしたり、対面から鋼テラスタルハッサムを強引に起点にできるようになったりします。
追記(2023/3/16)
執筆から3ヶ月程度が経過し、パラドックスポケモンの登場もあって執筆当時と環境が変わったことから、素早さ以外の努力値配分を見直し、以下のように変更しました。
性格:おくびょう
努力値:HP140 防御164 素早さ204
実数値:HP153 攻撃** 防御106 特攻154 特防135 素早さ127
素早さ↑↑:最速スカーフガブリアス抜き
A特化・鉢巻・鋼テラス・テクニシャンハッサム バレパン確定2発調整
C252ハバタクカミ シャドボ確定2発調整
特性・持ち物について
特性:のろわれボディ
持ち物:しろいハーブ
からをやぶるを使用した際の防御・特防ダウンをキャンセルできるしろいハーブ、くだけるよろいの防御ダウンでしろいハーブが発動しないようにするためのろわれボディで共に確定です。特性は消去法の採用ではありますが、のろわれボディが運良く発動すれば相手はポットデス への有効打を1つ失い、より有利なゲームメイクができることも期待されます。ここまでコピペ
なお、今後パオジアンハバタクカミトドロクツキなど、一致でポットデスの弱点を突ける高速アタッカーが解禁された際にはくだけるよろいが候補に挙がることも考えられます。
技構成
- 確定技
からをやぶる
ポットデスポットデスの採用意義に直結する技なので外せません。
- 攻撃技1(メインウェポン)
- アシストパワー
からをやぶれば一致技以上の火力が出ます。確定欄はこちら。
積みアタッカーが苦手なてんねんが相手でも、この技の威力までは減衰しません。
てんねんの仕様を逆に利用して防御と特防のダウンを気にせずにからをやぶるを使い続け、威力の上がったこの技で強引に突破する立ち回りが理論上可能ではあります。
- シャドーボール
通りの良い一致技。この技を切るとラウドボーンサーフゴーに勝てないため、こちらにも採用価値があります。
これらの技の同居は悪タイプになす術がないので基本的に二者択一での採用となり、両方採用したい場合は補助技を切ることになります。
- 攻撃技2(サブウェポン)
- テラバースト(格闘)
メインウェポンにどちらを採用しても第一候補となります。ドドゲザンを誘って返り討ちに出来る点が優秀です。
霊・闘の攻撃範囲を両方半減可能なポケモンは未解禁のヒスイゾロアークと飛行テラスタルのキョジオーン 程度です。超・闘は超とサーフゴー に有効打がありませんが、シャドーボールがないことを知られるまではこれらのポケモンは誘いにくいと考えられます。
- テラバースト(ノーマル)
弱点は取れないものの、ゴーストが効かない悪とノーマルに等倍で通せます。ドドゲザンバンギラス+キョジオーンには霊ノーマルが半減となります。
- テラバースト(フェアリー)
採用例があるため追記。悪タイプへの耐性を得つつ流行しているドラゴンを見ることができるのは評価点ですが、後投げされやすいドドゲザンを狩れない点は気になります。今後トドロクツキが解禁された際には優先度が上がると考えられます。
なお、テラスタルを切らずともとりあえず威力80のノーマル特殊技として使えるのは地味に嬉しい点かもしれません。
- 補助技
- ちからをすいとる
回復量は相手依存ではあるものの、相手の弱体化と回復を同時に行える、便利とかそういう次元じゃないチート技。
今作では回復技のPPが軒並みになったのにこの技だけPP据え置きなのもズルい。
物理偏重の現環境にもマッチしているので、確定欄はこちらにしています。
- バトンタッチ
積極的なバトンタッチだけでなく、不利な相手からの逃げの一手としても。
バトンタッチ先やバトン構築の考察は割愛させていただきます。
テラスタル考察
- 格闘
霊や超との攻撃範囲の補完に優れており、よく飛んでくる悪技に耐性がつくのも嬉しいです。ただし、よく死に出しで出てくる対ミミッキュは面倒です。
- ノーマル
ゴーストタイプが抜群から無効になるため対ミミッキュが安定する代わりにドドゲザンに勝てなくなります。また、キノガッサのマッハパンチに縛られるようになります。
与ダメージ計算
- アシストパワー(特攻↑↑、威力140で計算)
H4ドラパルト 104.9〜123.8%
H4ミミッキュ 99.2〜117.6%
H252D4キョジオーン71.0〜84.1%
H252D4てんねんヘイラッシャ37.4〜44.0%
H252D4てんねんラウドボーン40.3〜47.9%
HD特化てんねんドオー42.2〜49.8%
- シャドーボール
H4キノガッサ 64.0〜75.7%
H4ドラパルト 91.5〜107.3%
H252D4ラウドボーン 69.2〜82.5%
H252サーフゴー 70.8〜84.3%
- テラバースト(格闘)
H252D4ドドゲザン 129.5〜152.7%
H252D4キョジオーン 67.0〜79.6%
H252D4バンギラス(砂嵐) 77.3〜92.8%
H252D4アーマーガア 32.7〜38.5%
被ダメージ計算
- 物理方面
A252いのちのたまミミッキュ
シャドークロー 89.4〜108.6%
かげうち 53.6〜63.6%
A252いのちのたまドラパルト ドラゴンアロー(1発あたり) 39.7〜47.0%
A特化こだわりハチマキハッサム バレットパンチ 84.8〜100.7%
A特化カイリューげきりん 85.4〜101.3%
A特化ちからもちマリルリ アクアジェット 31.8〜37.7%
- 特殊方面
C特化サーフゴー シャドーボール 88.7〜107.3%
C4ラウドボーン 59.6〜71.5%
苦手なポケモン
ただし、ふいうちはちからをすいとるで誤魔化しが効く場合があります。
相性の良い味方・構築例
ハッサムマリルリの先制技に強く、てんねんラウドボーンヘイラッシャドオーに対して一致技で弱点を突くことができます。ドオーはちょすいの可能性がありますが、アシストパワーを採用している場合はポットデスが強く出られます。
- ステルスロック要員
きあいのタスキやがんじょうを消費させ、ポットデスの抜き体制を強化します。両壁や状態異常、デバフなどで、からをやぶるを使用するための隙を作り出せるとなお良いです。
以上で本論を終わります。ご覧いただき、ありがとうございました。