はじめまして。りかるどと申します。初投稿になります。
みちづれアンコールゲンガーゲンガーの魅力を感じていただけると幸いです。
アンコールとゲンガーゲンガーの相性について
アンコールは敵の行動を縛る優秀な技です。剣盾ではダイマックスで無効化されるため不遇でしたが、今作ではダイマックスがないため実質強化されました。またノーマルテラスタルすれば、これまで勝てなかったミミッキュミミッキュに対してかげうちをアンコールで縛って勝てるようになりました。つまりゲンガーゲンガーは実質強化されました。
現環境には鈍足〜中速ポケモンが多く、素早さの高いゲンガーにとって、上からアンコールで縛ることで攻撃のチャンスを作りやすくなっています。
アンコールはみちづれ、ちょうはつ、かなしばり、さいみんじゅつ、ほろびのうたと相性がよく、これらが使えるゲンガーにはピッタリの技だと思っています。特性のろわれボディとも相性がいいです。
今回紹介するのはみちづれとのコンボに焦点をあてた型になります。詳細は後述します。
差別化
コンセプトの関係上アンコールとみちづれを覚えるポケモンと差別化します。
アンコールとみちづれを覚えるポケモンはゲンガーゲンガーのほかにサーナイト、エルレイド、マルノーム、ノクタス、ジュペッタ、テツノブジンがいます。テツノブジンテツノブジンはシーズン1で使用できないため除外すると、Sが一番高いのはゲンガーになります。
Sはアンコールやみちづれにとって大変重要です。アンコールで上から縛ったり、こちらが残りHPわずかなときに先手でみちづれを打ち相打ち、または変化技が来たらアンコールで縛るなど、Sが高いほど扱いやすいです。
また、A or Cの高さで攻撃面をみるとテツノブジンA130とならんでゲンガーがC130でトップです。きれあじエルレイドエルレイドの方が火力が出るかもしれませんが、いずれにしてもゲンガーは高火力なほうです。
みちづれやアンコールのポイントは「相手を縛っている間に何をするか」だと思います。チャンスにしっかりと殴れるのは長所です。
以上から、ゲンガーはみちづれ+アンコール使いとして差別化できていると考えます。今後テツノブジンが解禁されたら下位互換となるので改良が必要になると予想しています。
役割
・特殊アタッカー
・積みストッパー
・受けポケモン対策
ゲンガーゲンガーの一般的なイメージである特殊アタッカーとしての役割をもちつつ、積みストッパー、受けポケモン対策としての働きができます。
持ち物
- きあいのタスキ
高速アタッカーの対応に必須なので確定とさせてください。
特性
- のろわれボディ
これしかないです。
アンコールとの相性がよく、のろわれボディで使えない状態の技を上からアンコールで縛ると、そのターンは相手がなにもできず、その次から悪あがきになります。
絶望的な状況でものろわれボディの発動で勝てた試合がたくさんあります。
性格
- おくびょう
ひかえめと悩むところですが、おくびょうをオススメします。
最初は火力だせるようにひかえめにしていましたが、最速サザンドラサザンドラに何回もやられました。
努力値
- H4,C252,S252
深く考えられていないので改善の余地はあります。ベストではないかもしれませんがゲンガーゲンガーといえばこの配分でベターだと思っています。
技構成
- 確定枠
・アンコール ・みちづれ
コンセプトのため確定です。
- 自由枠...攻撃技
・シャドーボール
・ヘドロばくだん
・マジカルシャイン
・きあいだま
・こごえるかぜ
・エナジーボール
・10まんボルト
・サイコキネシス
特別な仮想敵がいなければシャドーボールとヘドロばくだんをオススメします。
シャドーボールはノーマルに、ヘドロ爆弾は鋼に無効化されるリスクがありますが、タイプ一致でダメージが出やすいのと追加効果がうれしいです。
相手のめいそうをアンコールで縛った時など、相手は居座ってくることが多いです。このときにヘドロばくだんやシャドーボールが連打できるので、運ゲーとはいえ追加効果を得やすく、毒やDダウンが刺さる場面があります。
他にも本来確定3発の相手が追加効果のおかげで2発で倒せることがあります。ゲンガーは耐久が低いので、殴り合いでは殴れて2回までです。確定2発と3発では大きな差があります。
仮想敵を考慮して採用するなら、以下のイメージです。
おおまかなダメージ計算は後述しますが、こごえるかぜに可能性を感じています。
マジカルシャイン→サザンドラ
こごえるかぜ→カイリュー、ボーマンダ、ガブリアス
10まんボルト→アーマーガア、ギャラドス、ヘイラッシャ
きあいだま→サザンドラ、ドドゲザン、バンギラス、キョジオーン(命中不安ですがキョジオーンはアンコールで縛れば連打できます。)
サイコキネシス→ドオー、キラフロル(どちらも補助技持ちが多くアンコールで縛りやすい)
エナジーボール→カバルドン
- 自由枠...補助技
ここから1つ採用してしまうと1ウエポンになるので、筆者は不安で採用しておりません。優秀な補助技を多く覚えるので採用できず大変もどかしいです。
・わるだくみ
相手を縛っているすきに積めれば強いです。
・みがわり
タスキが消されていても、相手を縛っている隙にみがわりを打てれば実質タスキ復活です。
・ちょうはつ
アンコールともみちづれとも相性のよい技です。ゲンガーを先発で出して相手の起点作成を邪魔することもできるようになります。
・さいみんじゅつ
アンコールで敵を縛っていれば外すのも怖くない。まさにローリスクハイリターン。
・ほろびのうた
プレイングスキルが要求される技ですが、相手が最後の1匹になったらアンコールで縛ると詰みに持っていけます。※追記...このときこちらは2体生存している必要があります。
ほろびのうたについて補足です。「相手がラスト1体ならアンコールで縛っている間に攻撃すればよくないか」と思われるかもしれませんが、これまで何回か以下のパターンでやられています。
(実際にやられた例)
- ラスト1体同士で相手キョジオーンの自己再生をアンコールで縛ったが回復連打されているため殴ってもなかなか削れず、キョジオーンの自己再生のPPが切れてアンコール解除。(アンコールの仕様として対象の技PPがきれたら効果解除になります。)
- そのまま攻撃技を出されて負け。ほろびのうたがあれば勝てていた。
※コメントにてご指摘頂きました。ほろびのうたは素早い順に倒れるのでこの場合でも結局負けになります。。。ラスト1体同士でほろびのうたは厳しいですね。。。
テラスタル
- ノーマル
ノーマルテラスタルをおすすめします。ミミッキュに剣舞読みで後出しした後、ノーマルテラスタルしながらのアンコールでかげうちを縛れます。
他にもサーフゴー対面でシャドーボールを透かすなど使い道はあります。
みちづれとアンコールのコンボがミミッキュ対面でかみ合っているので現在はノーマルを採用していますが、最近じならし持ちのガブリアスに何度かやられたので、飛行もありだと思っています。
立ち回り例
- 中継ぎとして
基本的に先発はださずに、死に出しや補助技読みで交換して出します。
ただし最後の1匹になるとみちづれが使えないので、基本は中継ぎとして相手を1〜2体倒すのが仕事になります。一応、最後の1匹としても特殊アタッカーとして使えます。
- 相手がゲンガーより速い場合
例えば相手のウルガモスがちょうのまいを積み終え、身代わりを残した状態でこちらの先発が倒されたとします。状況は絶望的です。
- 死に出しでタスキもちゲンガーを出し、みちづれを選択します。
- 相手の先手でゲンガーのHP1まで削られますがみちづれを打てます。(みちづれは身代わり貫通です)
- 次のターンでアンコールを選択。相手が攻撃してきたら相打ち。補助技を打ってきたらアンコールで縛れます(アンコールも身代わり貫通です)。交換されたら仕切り直しですが、積みポケモンを引かせることには成功します。交換先のポケモンがゲンガーより遅ければ上からみちづれを選択することもできます。
このように積みポケモンやゲンガーより高速かつ高火力なポケモンに一方的にやられる盤面でも、タスキ+みがわり+アンコールを組み合わせることで打開できます。ステルスロックや連続技、先制技に弱いので、注意が必要です。
追記...上記の例の補足です。身代わりを使うウルガモスは食べ残しを持つことが多いですが、ウルガモスに居座られてめいそうを積まれ続けると硬すぎて突破できない可能性があります。しかしアンコールが切れるタイミングでみちづれを打てればppが切れるまでのループに入ります。早い段階でヘドロばくだんで毒にできれば勝ち筋があります。
- 相手がゲンガーより遅い場合
タスキが残っている場合
- まず一発殴ります。
- そのまま殴り合いに勝てそうなら次のターンも攻撃、負けそうならみちづれを打ちます。こちらの方が速いので補助技を打ってきたらいつでも上からアンコールが打てます。
タスキが残っていない場合
- 1発でやられそうならみちづれを打ちます。
- 相手が攻撃してきたら相打ち。補助技を打ってきたら次のターンにアンコールで縛ります。
これまで150戦くらいランクで選出しましたが、3回だけ以下の妙手によって上記のコンボを突破されました。
(実際にやられた例)
よくこんなことを試合中に思いつきますね。皆様の発想力には頭が下がります。
他にも、こちらが残りHP1のときに相手に道連れを打っても鬼火を打たれてやられるパターンや、のろいを縛ったらゴーストテラスタルされてのろいダメージでやられることがありました。
ゲンガーはアタッカーのイメージがあるのでアンコールを最初に見せるときは大体決まります。ただし意外性があるだけに一度使うと相手の印象に残り、後で読まやすくなると感じています。
※追記...パーモット様よりゲンガーのアンコールは有名とのコメントをいただきました。
意外性はないので最初から読まれる可能性もケアする必要があると思われます。
与ダメージ計算
- シャドーボール
H4ひかえめサーフゴー乱数1発43.75% (92.0〜107.9%)
H252ひかえめサーフゴー確定2発(77.3〜90.7%)
H252いじっぱりコノヨザル 確定2発(70.0〜82.9%)
H4いじっぱりミミッキュ ばけのかわ考慮なしで確定1発
H252D0ひかえめクエスパトラ 確定1発
H4ひかえめエーフィ確定1発
H4いじっぱりドラパルト確定1発
H252いじっぱりドラパルト乱数1発31.25% (89.2〜105.6%)
※ドラパルトは基本勝てません。相手もタスキケアしてドラゴンアローしてくることが多いです。たまに特殊型でシャドーボールを打ってくる型などに対してはノーマルテラスタルを切って勝てることもあります。
- ヘドロばくだん
H252ひかえめニンフィア確定2発 (62.3〜74.2%)
H252いじっぱりマリルリ 乱数1発37.5% (89.8〜107.2)
低乱数37.5%を引けなくても毒になれば最大HPの12.5%ダメージが入るので1発でおとせます。1発で落ちなかった場合の62.5%を引いたうえで毒になる確率は0.625×0.3 = 約0.208(20.8%)なので、実質6割ちかく落とせます。
H4いじっぱりミミッキュ ばけのかわ考慮なしで確定2発 (57.2〜67.1%)
※ミミッキュはこちらのシャドーボール読みでノーマルテラスタルしてくる場合があり、こちらからの有効打がヘドロばくだんのみになることがあります。
- マジカルシャイン
H4振りサザンドラ確定1発
- こごえるかぜ
H4いじっぱりカイリューマルチスケイルこみで確定2発。
H4いじっぱりボーマンダ 乱数1発43.75%(91.2〜107.6)
H4いじっぱりガブリアス 確定2発 (78.6〜93.9%)
- きあいだま
H4ひかえめサザンドラ 乱数1発 (89.2〜105.9%)
H252D0いじっぱりドドゲザン 確定1発
H252いじっぱりバンギラス 天候砂で乱数1発37.5%(88.8〜106.2)
H252D252しんちょうキョジオーン 確定2発(51.2〜60.8%)
※たべのこしがあると乱数2発になります。
- 10まんボルト
H252 わんぱくアーマーガア 確定2発 (57.5〜68.2%)
H252 D0 いじっぱりギャラドス 確定1発
H252 D0 ずぶといヘイラッシャ 確定2発(56.8〜66.9%)
- サイコキネシス
H252D252しんちょうドオー 乱数3発91.25%(32.0〜37.9%)
H252D0ひかえめキラフロル 確定2発
- エナジーボール
H252D4 ずぶといカバルドン 確定2発(62.3〜73.4%)
オボンの実の回復量が25%なので、オボン込みでもほぼ2発です。
ただ特殊方面に振ってあると2発で落とせません。
被ダメージ計算
基本的に一撃でやられます。半減で受けられば耐える程度です。
タスキで一発耐えること前提の型ですので、天敵となる連続技の被ダメを書きます。
A252いじっぱりボーマンダ ダブルウイング 乱数1発9.76% (85.2〜102.9%)
A252 いじっぱりドラパルト ドラゴンアロー 乱数1発98.43%(98.5〜116.1)
C252ひかえめリキキリン ツインビーム 確定1発
A252いじっぱりパルシェン つららばり(5回)、ロックブラスト(5回) ともに確定1発
A252いじっぱりセグレイブ つららばり(1回) 乱数3発 0.9%(28.6〜33.8%)
苦手なポケモン
・連続技もち ドラパルト、パルシェン、セグレイブ、リキキリン
1ターンキルされます。
・ノーマル格闘以外の先制技もち...マリルリ、ニンフィア、ハッサム、こおりのつぶて持ち
※マリルリやニンフィアは場合によっては勝てますが、こちらの残りHPが少ない状態では一方的にやられます。
相性の良い味方・構築例
模索中です。先発とゲンガーで相手の1〜2体を落とした後に最後の1匹同士になる試合が多い印象なので最後の1匹は対面性能のあるポケモンがいいと思います。著者はしばらく眼鏡アナライズジバコイルを使っておりました。後攻ボルチェンで安全にゲンガーを出しやすいと思ったのですが、地面弱点が共通しており地震もちドラゴンにやられることが多いです。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
不慣れな文章で恐縮ですがアンコール+みちづれゲンガーゲンガーの可能性、魅力を感じていただけましたでしょうか。
ゲンガーは素早さが高く火力もあり、技が豊富なためいろいろな型が存在します。大変味わい深いポケモンだと思っています。
ぜひ一度アンコール+みちづれゲンガーを育成してみてください。