はじめに
こんにちは、前回のエーフィ育成論SV/590
に引き続き、ブイズの育成論を投稿させていただきます、黒薪シュンです。
VTuberをしています、よろしくお願いします。
今回紹介するのは前回の育成論で紹介させていただいたエーフィと組ませたいポケモンナンバーワンの座を欲しいままにするブイズ、ブラッキーブラッキーです。
現在の環境に多くいるドラパルトドラパルトにまず負けることがなく、竜舞を積まないとこちらを倒しきれないカイリューセグレイブ等のドラゴンタイプポケモン達にも基本強く出ることができ、物理受けなのに特殊防御の数値に恵まれているので相手が特殊型に入れ替わっても急いで引く必要が無く、
テラスタルを切ることで「とりあえず一撃5割未満の被弾に抑えてイカサマorあくび」が安定するようになったので、対策していないと一生ブラッキーを倒すことができずに降参していく対戦相手が多数……これだけ聞くと強そうですね?(前も言ったな)
また、ここではステータスを以下のように略して記載する事があります。ご了承ください。
HP→「H」こうげき→「A」ぼうぎょ→「B」とくこう→「C」とくぼう→「D」すばやさ→「S」
このポケモンの役割
シンプルに物理受けになります。この型は昔から存在する型ではありますが、「あくび」への対策が不十分な相手に対して対面操作を行いながらこちらの有利対面を作成するクッション役として現環境においてかなり優れているポケモンだと思います。
逆に、手持ちに入れておくだけで「あくび」対策として最近使われることの多いサーフゴーコノヨザルをほぼ確定選出させる役割を果たしますので、選出誘導としても大きな圧になります。
型がバレて居る事すら逆手にとって、こちらの優位に対戦を進めていきましょう。
とくせい
もう一つのとくせいが「シンクロ」ですが、元より「おにび」ラウドボーン「でんじは」ウォッシュロトム「どくどく」ドオーを扱ってくる敵はそのタイプのポケモンばかりであること。
もし発動するにしても自身が「あくび」を扱いたいのに相手の技の追加効果で意図せず相手を状態異常にしてしまい、本来の役割を果たせなくなる可能性がある点もデメリットと判断し、「せいしんりょく」で確定とします。
(ミミッキュの「でんじは」や、ドラパルトの「おにび」を重く見るなら「シンクロ」の採用も当然価値がありますが、サーフゴーのおかげで採用が少ないのを鑑みて、今回は不採用とします)
持ち物
「まもる」を採用しており、1ターン毎に回復が入ることで相手からの確定数をずらす事で1ターンでも多く生き残れる可能性を加味し、「たべのこし」とします。
性格
「ずぶとい」(B↑A↓)で確定。
自身も使う「イカサマ」のダメージを抑えることはもちろん、今作はまだあまり見かけないが「ちからをすいとる」での相手の回復量を減らし、混乱による自傷ダメージ量も減らす意図があるので、出来るだけAは下げておきたい。
正直Aで殴らないポケモン全てにおいて言える事ではある。
個体値
個体値は可能であればA0が望ましいですが、特にA0で無くても大きく問題はありません。
それ以外のステータスはC以外4Vで確定です。
テラスタル
- 本論では「はがね」で確定とします。
理由としては弱点相性3つに対して半減or無効が11タイプある事で、様々な攻撃を耐えてくれます。
鋼で半減できないゴーストと悪を元々のタイプで半減にしていることもかみ合いとしてバッチリです。
(格闘からはどちらも弱点を突かれて居るのでドラパルトゲンガーサーフゴーコノヨザル等のゴーストを入れて無償降臨を狙いましょう)
他選択肢として幾つか紹介します。
- 「どく」
ブラッキーの本来の弱点である「かくとう」「むし」「フェアリー」を半減できる為、相性は良い方だと考えます。
今回は「はがね」による幅広い半減で安定を求めたので不採用になりましたが、弱点も「じめん」「エスパー」の2個と、等倍なら基本受けられるであろうブラッキーとの相性は良いです。
- 「フェアリー」
こちらも本来の弱点から「かくとう」「むし」を半減できる為相性は悪くありません。
弱点が「どく」と「はがね」の2個にこちらも絞ることが出来、上記「どく」よりも弱点を突かれづらいのが強みかなと思います。(どこからでも地震は飛んでくる)
不採用の理由は上記同上ですが、もし「はがね」を採用しない場合はこちらを私としては推奨いたします。
- 「ゴースト」
こちらはもともとの弱点たる「かくとう」を無効化し、カイリューの神速ケアとして「ノーマル」も無効化できる事がメリットになります。(しれっと「むし」も半減)
しかしながら「フェアリー」が弱点である事を継続してしまう点が思わしくなく、間違いなく戦う機会の多いであろうハバタクカミにそのまま焼かれてしまう事を嫌うため、不採用としました。(「はがね」の場合1度ムンフォを受けてからマジフレを撃たれるターンは守るを使うことで欠伸で眠らせることが出来る)
努力値振り・調整
- H252(実数値202)…言うまでもなく上限まで。食べ残し最大効率16n+1にこだわるならH180(実数値193)で72余った努力値をDに振っても良いですが、純粋に柔らかくなるのでお勧めはしません。両受けしたいなら……?
- B252(実数値178)…現在の環境は物理環境なので上限まで。
- D4(実数値D151)...余り。振ってないのに充分硬い……。
技構成
このブラッキーの技構成は4つとも確定枠としますが、新規習得の技もありますので、一応それらも紹介します。
イカサマ
あくタイプ 威力95 自分の『こうげき』ではなく、相手の『こうげき』の能力値でダメージ計算する。
現在環境に物理アタッカーが多種多様に存在するので、腐ることの少ない技です。
あくび
ノーマルタイプ 次のターン終了時に相手を2〜4ターン(実質1〜3ターン)の間『ねむり』状態にする。
対面操作をする為の技です。
まもる
ノーマルタイプ 必ず先制でき(優先度:+4)、そのターンの間、相手の技を受けない。
「たべのこし」での回復、「あくび」の後に使用して安定して眠らせる、相手のテラスタルを一旦確認、等々使い道が多岐にわたる技。
ねがいごと
ノーマルタイプ 次のターンの終了時にHPが最大HPの半分回復する。
今作「じこさいせい」等の回復技が軒並みPP5(8)にされた中、1ターン掛かる事を理由にナーフを受けなかった唯一の回復技。
好きなポケモンを回復させることも(一応)可能。
前作剣盾と変わらない回復を繰り返し、相手を絶望させましょう。
でんじは
でんきタイプ 相手を『ルガルガン(まひる)』状態にする。『じめん』タイプや『でんき』タイプには無効。
今回は採用を見送ってはいますが、新規習得技として紹介します。
「あくび」と入れ替えで採用する型も考えられます。
今回は対面操作もコンセプトに入れている為不採用ですが、決して弱くはない技なので「でんじは」採用の型を別途考案中です。
ちょうはつ
あくタイプ 3ターンの間、相手は攻撃技しか出せなくなる。(変化技を使えなくする)
今回は採用を見送ってはいますが、採用した場合明確な強みもある為紹介します。
こちらを採用することで相手側も受けポケを出してきた際に機能停止に追い込むことが出来るため、起こりえる場面で言うとヘイラッシャドオーラウドボーン欠伸バトルに終止符を打つことが出来ます。
のろい
今回は採用を見送ってはいますが、採用した場合超火力で受けきれない相手への打点となります……が、これの為にテラスタルを切ってまで呪うのが本当に強いのかは私個人が使ったことが無い為、言及は控えます。
立ち回り例
先発でも構いませんが、
1.相手の物理アタッカーへの後投げ(A系統の積み技とされていたとしても「イカサマ」のカモです)
2.不利対面から一旦逃げるためのクッションとして
これらの方法で場に出して、被ダメを見て最適な行動をとってください。
すぐ「あくび」を撃つのが正解な場面もありますし、「まもる」で1回食べ残しの回復を挟むのも大事ですし、サーフゴー引きを予想して一旦「ねがいごと」を入れる場合もありますし、アタッカーに引いてくる場合を読んで「イカサマ」を即撃ちする場面もあります。これらに関しては経験としか言いようがないので、慣れていきましょう。
与ダメージ計算
イカサマ
A252 B4ドラパルト→確定1発(117.8〜139.9%)
A252 H4ミミッキュ→乱数2発(46.6〜55.7%)
(剣舞してくるミミッキュがほとんどなので、大体1発で落とせます)
A特化252 H4カイリュー→確定2発(57.4〜68.2%)
A特化252 H4(竜舞1積み)カイリュー→乱数1発(86.2〜101.1%)
A0 H4サーフゴー→確定3発(34.3〜41.7%)
載せてほしい・載せた方が良いであろう相手がいればコメントいただければ幸いです。
被ダメージ計算
よくある物理対面に後投げパターン
いじっぱりA252ドラパルトとんぼがえり→確定4発(27.7〜33.6%)
いじっぱりA252こだわりハチマキドラパルトとんぼがえり→確定3発(41.5〜49.5%)
(マスカーニャの「とんぼがえり」に後投げするパターンの場合も、似たような被ダメージになります)
いじっぱりA252ドラパルトドラゴンアロー→確定4発(30.6〜36.6%)
いじっぱりA252こだわりハチマキドラパルトドラゴンアロー→確定3発(44.5〜53.4%)
いじっぱりA252ノーマルテラスタルカイリューしんそく→確定4発(25.7〜31.1%)
いじっぱりA252ノーマルテラスタルこだわりハチマキカイリューしんそく→確定3発(38.6〜46.0%)
いじっぱりA252いのちのたまミミッキュじゃれつく→確定2発(57.9〜69.3%)
いじっぱりA252いのちのたまミミッキュかげうち→確定16発(6.4〜7.9%)
(相手の「かげうち」に合わせて後投げする事が多かったため)
基本的にこれらの技を受ける際はがねテラスタルを切る事で耐え、「イカサマ」で倒すことができます。
特殊アタッカーに投げ込まなくてはならないパターン
ひかえめC252サザンドラりゅうせいぐん→確定3発(46.5〜55.4%)
(食べ残し込みで被弾を確実に5割以下に抑えることができます)
ひかえめC252ウルガモスむしのさざめき→確定2発(68.3〜81.1%)
ひかえめC252蝶舞1積みウルガモスむしのさざめき→確定1発(101.9〜121.7%)
(耐えられませんが、蝶舞前なら「あくび」を差し込む機会はあります)
ひかえめC252サーフゴーゴールドラッシュ→確定3発(45.0〜53.4%)
(食べ残し込みで被弾を確実に5割以下に抑えることができますし、どんどん火力が落ちるので「イカサマ」との打ち合いで勝てます)
苦手なポケモン
- コノヨザルコノヨザル…特性によって眠りません。「イカサマ」カウンターをするにも「ビルドアップ」で余裕で受けられるので、相手の手持ちに居たら選出を控えるか、対策ポケモンと共に選出しましょう……難しいとは思いますが……。
- ウルガモスウルガモス…特殊火力が高すぎて「ほのおのまい」でも突破されかねません。しかし、鋼以外のテラスタルだと受けれる対象が一気に減ってしまうので悩ましい所です……。幸い他のスカーフ使いや、僕の書いた育成論のエーフィで簡単に倒すことができるので、PT単位で倒していきましょう。
- 基本的に物理アタッカーはもちろん、こだわり眼鏡さえ無ければほぼ全ての特殊アタッカーも耐えることができます。苦手ポケモンがはっきりしているので、それらさえ対策して選出することでずっと生き残りながら手持ちのこだわり系を持たせたポケモンの技リセット用クッションや、相手の妨害行動を続けることができます。
相性の良い味方・構築例
- 高速アタッカー枠ドラパルトドラパルト…現時点のランクマッチで使用可能なポケモンの中で実質1位の素早さを誇る物理アタッカー。ブラッキー同様、相手の選出を縛れる強さを持っているのでPT構築に必須のポケモンです。僕はこだわりハチマキを持たせたドラパルトと運用し、初手でドラパルトvsサザンドラが起きた際などにスカーフサザンドラの放つ「あくのはどう」を受ける事でスカーフである事を確信する、のような使い方をしていました。
- 受け破壊エーフィエーフィ…ブラッキーの彼女、いや彼氏かもしれない。弊PTでは僕の書いた育成論のエーフィ育成論SV/590を採用しており、技構成次第で苦手ポケモンに挙げたコノヨザルウルガモスを粉砕してくれる優秀な相棒です。こちらのブラッキーの「あくび」を嫌って出てくるキョジオーン等も1撃で沈めてくれますし、今回このペアは相性補完含めて完璧です。
- ステロまきびしガブリアスガブリアス…最近流行の起点型ガブ君。「あくび」での交代を誘発する動きとマッチしており、似た動きができるカバルドンと比較して砂を撒かない点で優れています。「マルチスケイル」に重きを置いているカイリューを突破しやすくなる点、ウルガモスが「ステルスロック」に弱いので「あつぞこブーツ」採用ではなく「オボンのみ」採用のウルガモスだと間違いなく飛んでこなくなる点が評価が高いです。注意としてステロまきびし要因と今回のブラッキーを選出した場合、当然ですがアタッカーが1枠しか無い点に注意しましょう。火力不足で押し切られる事が割とあります。1枠アタッカーのおすすめはコノヨザルです。
(結局お前か)
動画紹介
今回のブラッキーを使った動画を後日アップロードする予定ですが、前回のエーフィの動画でも同時採用されていたので一旦こちらのリンクを貼っておきます。
実際の対戦動画の方が使用の際の雰囲気が伝わってくると思います。
さいごに
ここまで「物理受けブラッキー」を紹介してきました。物理受けとは言ったものの、今の環境に多くいる特殊アタッカーサーフゴーサザンドラにもそれなりに戦える優秀なクッションです。
ランクマッチをしているとウォッシュロトムが「トリック」を仕掛けて来る事が多く、それを「まもる」で受け流した後、こだわりハチマキを持っているドラパルトに入れ替えることで「トリック」されても痛く無い状態を維持する、といった動きや、相手のサザンドラが撃ってくる1発目を一旦「まもる」して悪のままで居るのか鋼になるのかを選ぶ、といった動きも多かったので、今回のテラスタル環境において「まもる」の有用性を一番実感できるポケモンなのではないでしょうか。
初めてのフォーク投稿でしたが、剣盾とは当然環境がかなり違うので改めて投稿し、皆さまからのダメージ計算での追加してほしい仮想敵の要望、情報などを足して行きながら、有益な育成論に育っていければなと考えています。
ここまで見ていただきありがとうございました。