はじめに
ミミッキュ対策、後投げデカヌチャン第2弾です。
前回(育成論SV/732)はテラスタルなしでの陽気AS霊ミミッキュ対策でしたが、今回は意地AS霊ミミッキュを含めた対策(一部悪テラスタルで対応)となっております。
ASミミッキュに親を殺された人にオススメです。
※1:HABCDSを用いて解説します。
※2:理想個体であることを前提とします。
採用理由
かわいい。
役割・調整
腕白H204A76B228
上述の通り、「陽気or意地AS霊テラスタルミミッキュに対して後投げできるデカヌチャン」を目標として調整しています。
ただし、ASミミッキュに限定しても完全に対策することは難しく、一部において「ミミッキュに体力を8分の1以上残させない」ことを目標地点としています。
持ち物
ゴツゴツメットです。
B方面にかなり厚く振る必要があることから、火力不足を補うべくゴツゴツメットを採用しています。
特性
ミミッキュのばけのかわを無視できる、型破り一択です。
技構成
デカハンマー 確定枠
鋼の最大打点。
役割上必須です。
連発不能で、デカハンマー使用後は別の行動を成立させる必要があります。
はたきおとす 確定枠
相手の持ち物を無効化できるわざです。
追加効果の優秀さに加え、ミミッキュが霊テラスタルを使用した際の安定行動として選択できるため、後述の悪テラスタルと併せて確定枠としています。
アンコール
鋼・炎タイプに対する打点に乏しいことから、ウルガモス等のポケモンに起点にされることを防ぐために採用。
主にみがわり読みで使用します。
電磁波
みがわりを置かれそうにない場面で、起点防止・後続補助目的で使用します。
テラスタル
鬼火剣舞霊ミミッキュに後投げで対応するためにはノーマルor悪が必要となります。
本調整では、ノーマルだと火力が不足する場面があることから、はたきおとすの火力を増強する目的で悪テラスタルを採用しています。
ダメージ計算
とにかくA252S252ミミッキュを倒すことが目的ですので、以下では同条件の意地ミミッキュについてのみ記載します。
b4ミミッキュとh4ミミッキュに対する与ダメージの実数値は変わらないので、以下は全てh4を前提として計算しております。
デカハンマー 鋼160(240)
188 ~ 224 (143.6 ~ 171.0%) 確定1発 ※通常時
94 ~ 112 (71.8 ~ 85.5%) 確定2発 ※火傷orミミッキュが霊テラスタル発動時
47 ~ 56 (35.9 ~ 42.8%) 確定3発 ※火傷&ミミッキュが霊テラスタル発動時
はたきおとす 悪95(悪テラスタル発動時142.5)
39 ~ 46 (29.8 ~ 35.2%) 乱数3発 : 14.4% ※通常時
78 ~ 92 (59.6 ~ 70.3%) 確定2発 ※ミミッキュが霊テラスタル発動時
39 ~ 46 (29.8 ~ 35.2%) 乱数3発 : 14.4% ※火傷&ミミッキュが霊テラスタル発動時
58 ~ 69 (44.3 ~ 52.7%) 乱数2発 : 16.01% ※悪テラスタル発動&通常時
116 ~ 138 (88.6 ~ 105.4%) 乱数1発 : 31.25% ※悪テラスタル発動&ミミッキュが霊テラスタル発動時
58 ~ 69 (44.3 ~ 52.7%) 乱数2発 : 16.01% ※火傷&悪テラスタル発動&ミミッキュが霊テラスタル発動時
ASミミッキュに対する後投げ
※以下は全て意地A特化・H4ミミッキュを想定しています。
(H実数値131・ばけのかわダメージ16・命の珠ダメージ13・ゴツメダメージ21)
また、デカヌチャンの行動は全てデカハンマー → はたきおとすです。
ただし、一部のパターンでミミッキュの行動を見てから悪テラスタルで対処する必要があります。
最後にまとめますので、しばらく読み飛ばしていただいても大丈夫です。
- 命の珠ASミミッキュ(意地)
被ダメージ
剣舞1回・霊テラスタルシャドクロ 156 ~ 185 (83.9 ~ 99.5%) 確定2発
霊テラスタルシャドクロ 78 ~ 94 (42.0 ~ 50.6%) 乱数2発 : 0.39%
<流し際に剣舞パターン>
→ 霊テラスタルシャドクロ(〇)
確定耐えします。
15%ほどの確率で落とし切れませんが、その場合のミミッキュ側の体力は最大で3です。
そこからの相手の択としては相打ち、鬼火、交代が考えられますが、いずれにしてもはたきおとすで安定して対処できます。
→ 霊スタル鬼火 → シャドクロ(× 悪テラスタルで対処必須)
シャドクロで3割程度の確率で落とされます。
落とされなければデカハンマー → はたきおとすで相打ちの形で突破できますが、
落とされた場合、ミミッキュ側は最大で体力を49残してデカヌチャンを突破できてしまうので、悪テラスタルを使用して対処する必要があります。
もっとも、意地ミミッキュで素早さの判明していないデカヌチャンに対して対面で鬼火を撃つのはかなりリスキーなので、あまりないパターンかとは思われます。
<流し際に霊テラスタルシャドクロパターン>
→ シャドクロ(〇)
最高乱数×2の場合のみ落とされます(0.39%)。
返しのデカハンマーで確実に落とせます。
→ 鬼火 → シャドクロ(△ 少なくともばけのかわは無効化)
5割以下の確率でデカヌチャンがシャドクロで落とされます。
落とされた場合、ミミッキュに最大で14の体力が残りますが少なくともばけのかわは無効化できます。
落とされなかった場合、デカハンマー → はたきおとすでミミッキュが落ち、乱数次第でデカヌチャンは生存します。
悪テラスタルを切れば確実に落とせますが、デカヌチャンが落とされても最低限の仕事は果たせることから、テラスタルを使用するほどの状況ではないかと思われます。
<流し際に鬼火パターン>
→ 霊テラスタルシャドクロ → シャドクロ(△ 少なくともばけのかわは無効化)
2発目のシャドクロで確実に落とされます。
デカハンマー+ゴツメダメージ×2+命の珠ダメージ×2でミミッキュは体力を最大16残せますが、少なくともばけのかわは無効化できます。
→ 霊テラスタル剣舞 → シャドクロ(× 悪テラスタルで対処必須)
シャドクロで7割方落とされます。
落とされた場合、ミミッキュ側は最大で体力を50残せてしまうので、悪テラスタルで対処する必要があります。
- 呪いのお札ASミミッキュ(意地)
被ダメージ
剣舞1回・霊テラスタルシャドクロ 144 ~ 170 (77.5 ~ 91.4%) 確定2発
霊テラスタルシャドクロ 72 ~ 86 (38.8 ~ 46.3%) 確定3発
<流し際に剣舞パターン>
→ 霊テラスタルシャドクロ(〇)
確定耐えします。
ただしほとんどの場合、返しのデカハンマーではミミッキュを落とせず、体力を最大で16残されてしまいます。
もっとも、ばけのかわは無効化できているため、相手が相打ち・鬼火・素引きのどの選択肢を採ってもはたきおとすが安定します。
→ 霊スタル鬼火 → シャドクロ(× 悪テラスタルで対処必須)
シャドクロを確定耐えし、火傷ダメージ後も7割程度の確率で生存します。
ただし、火傷ダメージで落ちた場合はミミッキュが体力を最大24残して生存してしまうため、悪テラスタルで対処する必要があります。
<流し際に霊テラスタルシャドクロパターン>
→ シャドクロ(〇)
ミミッキュのシャドクロは確定3発なので返しのデカハンマーで確実に落とせます。
→ 鬼火 → シャドクロ(△ 少なくともばけのかわは無効化)
シャドクロを確定耐えし、火傷ダメージ後も乱数次第でデカヌチャンが生存します。
ただし、デカハンマー → はたきおとすの流れで低乱数を引いてしまうとミミッキュが最大で体力を3残して生存してしまいます。
<流し際に鬼火パターン> ☆悪テラスタル採用理由
→ 霊テラスタルシャドクロ → シャドクロ(× 悪テラスタルで対処必須)
2発目のシャドクロで4割程度の確率で落とされます。
落とされた場合、ミミッキュが体力を33〜42残して生存してしまうため悪テラスタルで対処する必要があります。
このとき、ノーマルテラスタルではミミッキュが低乱数で生存してしまうことから、本調整では悪テラスタルを採用しています。
→ 霊テラスタル剣舞 → シャドクロ(× 悪テラスタルで対処必須)
シャドクロで75%の確率で落とされます。
落とされた場合、ミミッキュが体力を54〜63残せてしまうので、悪テラスタルで対処する必要があります。
ノーマルテラスタルだとミミッキュが確定耐えしてしまいますが、悪テラスタルであればそこそこの確率で落としきることができます。
<まとめ>
鬼火剣舞両採用のミミッキュに対しては(鬼火・剣舞を使用された次のターンで)悪テラスタルを使用して対処する必要があります。
また、呪いのお札持ちの意地ミミッキュに流し際に鬼火→霊テラスタルシャドクロ→シャドクロとされた場合にも悪テラスタルで対処する必要があります。
命の珠ではないのにシャドクロ後の火傷ダメージでデカヌチャンの体力が86以下しか残らなかった場合にはほぼ呪いのお札で確定なので、悪スタルを使用すべきです(残り86の場合6.66%の確率で落とされ、1減るごとに6.66%ずつ落ちる確率が上昇)。
それ以外のパターンではテラスタルを使用せずに討伐or相打ちorばけのかわ無効化(体力16以下)まで追い込むことができます。
苦手なポケモン
鋼半減のタイプ(テラスタルを含む)
上記のタイプに正面から打ち勝つことはできないので、はたきおとす・アンコール・電磁波で起点にされることを防止しつつ、逃げるなり落とされるなりしましょう。
その他
トリックフラワー・ふいうち・とんぼがえりが全て半減以下であることから、マスカーニャ対策としてもある程度機能します。
その他の物理アタッカーに対しても優秀な耐性・悪テラスタルによる耐性変化を生かしてある程度繰り出せますが、前回の調整から更に火力を落とした分、鋼が抜群でない限り一撃ではなかなか落とせないので、ミミッキュが出てこなかった場合にはゴツメによる削りを中心に相手ポケモンに負担をかけつつ早めに退場する形が良いかと思われます。
相性のいいポケモン
ミミッキュにキャッチされがちな拘り持ちのドラゴンタイプ、特に神速カイリューとの組み合わせがオススメです。
以上です。許すまじミミッキュ。