エビたくあんと申します。
前回の育成論にて2022年最後と記載していましたが、今回の育成論のツンベアーツンベアーが意外と強かったのでこれだけ投稿させてください。
前回→ (マルノーム育成論SV/664)
注意点
- 非公式の略語(HABCDS等)を一部に用います。
- 本論で記載されるポケモンは全て理想個体を想定しています。
- ダメージ計算はポケソル様を使用しました。
ツンベアーツンベアーについて
- 分類:とうけつポケモン
- タイプ:こおり
- 特性:ゆきがくれ ゆきかき (夢)すいすい
- 種族値:H95 A130 B80 C70 D80 S50 計505
BWから初登場のこおり単タイプポケモン。クマシュンからの進化ということもあり、進化前とのギャップが逆に人気なところもあります。高めのA130とH95という耐久力と特性のゆきかきからハルクジラハルクジラと似たようなものを感じた人も多いと思います。差別化については後述します。
コンセプトと役割
特性による加速で相手の上から殴るというのが基本の役割です。
S種族値が50しかないですが、努力値と天候補正によって最速時の実数値は224まで伸びます。
持ち物
- 候補1:じゃくてんほけん
こおり単タイプという耐性の無さを逆手に利用した持ち物です。相手の技を耐えることが前提なのでB上昇の効果のある雪状態で使う方がいいのでゆきかき個体にはこれを推奨。
- 候補2:とつげきチョッキ
- 候補3:ラムのみ
やけどやねむりなどで行動が制限されるのが嫌な方へ。すいすいでもゆきかきでも使えるので万能。
- 候補4:こだわりハチマキ
ガラルヒヒダルマの再来技を1本に縛って行動するので動きづらくなります。枠が余った場合採用しましょう。
- 候補5:いのちのたま
安定して火力アップができる優秀な持ち物が故に枠争いがかなり激しいです。
- 候補6:たつじんのおび
効果抜群の技の威力が上がります。広い技範囲と相性が良く、デメリットも少ないため安定。
特性
すいすいorゆきかきです。それぞれメリットと相方を簡単に紹介します。
すいすい
アクアジェット・アクアブレイクの火力を伸ばすことができます。現環境にほかのすいすい持ちは少ないので役割が被らないのが魅力。相方はあめふらしペリッパーぺリッパー。
ゆきかき
正直に言うとあまり大差がないのでどちらでもいいです。ヤドキングかペリッパーのどっちを選択するかで決めてもいいです。
性格・努力値と調整
性格と努力値:ようき H4 AS252
個体値:H31-A31-B31-C31-D31-S31
実数値:H171-A182-B100-C90-D100-S112
ASに振り切り、余りをHBDのどれかに4振りする簡単で強い配分です。天候下でのS実数値は224まで伸び、最速スカーフサーフゴーまで抜けるようになります。
性格をいじっぱりにすることも考慮しましたが、元のA種族値が130あるので性格補正を振らずとも高火力を出せるためようきとします。
技構成
- 確定枠
つららおとし
一致威力127命中90の高火力技です。命中90というのはじゃれつく同様に外れることが多いので、ダメージを安定させたい場合れいとうパンチの採用を推奨します。
- 選択枠
インファイト
今作で初取得の高火力かくとう技です。従来のばかぢからはデメリットとしてAダウンがあったため、連射性能がイマイチでしたがこれなら耐久が下がるだけなので連発できますが先制技に注意。ガラルのレコードには拒絶反応が出たのかな
アクアブレイク
雨で活躍する水技の1つです。すいすいで運用なら確定枠に移動か。
じしん
インファイトと同じく今作で初取得になります。剣盾ではあなをほるを採用してダイアースで戦うことしかできませんでしたが安定した火力を確保できるようになったので優先度高め。
テラバースト
はがねテラスの場合、メタルクローくらいしかはがね技がないので欲しい場合これで代用。フェアリーへの打点がないのでこれで相性補完できます。
ストーンエッジ
威力100で急所ランク+1の高火力のウルガモスキラーです。命中80で肝心な時に当たらないのがかなりネック。
くさむすび
じゃれつく
対ドラゴンはつららおとし、対あくはインファイトなどで事足りることが多いですがかくとうタイプへの打点はこれしかないです。(主にコノヨザル等)
アクアジェット
剣舞タスキなどで逆転されるのを防ぐための先制技。つぶては覚えないので先制技を入れるならこれも選択肢に。
ぜったいれいど
どんな不利対面でも撃てれば逆転できる完全ギャンブル技です。運に左右されすぎるので苦手な方には非推奨。
ゆきなだれ
相手のじこさいせいなどを読んであえて後手で行動します。火力が安定しないですが決まれば1番気持ちいです。
ビルドアップ
AとBを同時に1段階上げられるめいそうの物理版みたいな技です。ツンベアーの覚える積み技の中では優秀な方なのでじゃくてんほけんやチョッキを使わない場合火力アップのために採用も十分にあり。
つるぎのまい
じゃくてんほけんでは不安な方に。ビルドアップと違ってB上昇がないので耐久には難あり。テラスタルと合わせて使えば等倍以下で保険発動のような状況になります。雨雪ターンを消費するのが少し痛い。
アンコール
かみくだく
シザークロス
欲しいと思う機会は極めて少なく、あまり使えません。一応覚えるので記載しておきますが優先度は最低クラス。
テラスタル
こおり単タイプは何かと不便な属性なのでテラスタルの可能性は大きいです。
- はがね
元の弱点を2つ克服しつつ、テラバーストではがね技を使い相性補完もする一般的な型です。読まれやすいのとかくとうが一貫していることが弱点。
- くさ
まともなくさ技がくさわけくらいしかないのでこれもテラバーストを意識したテラスタイプです。みずタイプへの打点はないので活躍はしてくれます。弱点のカバーができなのが難点。
- みず
アクアブレイク・アクアジェットの火力を上げに行くテラスタイプ。これに関しては使いたい技にテラスタルして火力の底上げをすることになります。すいすいで使う場合タイプ一致と雨補正を重ねがけできるので使いやすいです。
ハルクジラハルクジラとの差別化
- 技範囲
技構成の選択肢を見てもらうとわかりますが、ツンベアーはハルクジラよりも技範囲が広いです。例を挙げるとインファイト・ストーンエッジです。ハルクジラの覚えるかくとう技はボディプレスとばかぢからのみで、B65のハルクジラとは相性の悪いボディプレスとAが下がってしまうばかぢからでは、環境トップのはがねテラスタルサザンドラに強く出れません。いわ技に関してはがんせきふうじすら覚えないので大きな差別化になります。
- はらだいこ
ハルクジラは、はらだいこを覚えるのでオボンのみと合わせて使われることが多いです。それによって持ち物がオボンのみで固定されたり、耐久力が著しく下がってしまうデメリットが足かせとなってしまいます。てんねん持ちのラウドボーンやヘイラッシャで簡単に対策できてしまうのも弱点です。それに対しツンベアーは素の火力で十分押し切れるので持ち物の自由度が上がり、挑発も流すことができます。ラウドボーンにはじしん、ヘイラッシャにはくさテラバーストで対策できるので突破できる相手が増えます。
- 特性
ハルクジラの特性はあついしぼう ゆきかき (夢)ちからずくとなっておりツンベアーと違って雨ではSを上げられません。ついでにアクアブレイクの火力もはらだいこ以外では上昇させることができません。
主な差別化点はこの辺りです。お互いに一長一短なので最終的にどちらを採用するかは使用者次第となってしまいます。
与ダメージ計算
・テラスタル時(1.5倍)の威力は[ ]で表示します。
・太字のものは弱保発動(A↑↑)状態で確定1発。
・天然は考慮しません。
- じしん:威力100/[150]
vs サーフゴーサーフゴー(H4/B252↑)
86 ~ 102 (52.8 ~ 62.6%) 確定2発
vs ラウドボーンラウドボーン(HB特化)
82 ~ 98 (38.9 ~ 46.5%) 確定3発
vs デカヌチャンデカヌチャン(H252)
142 ~ 168 (74.0 ~ 87.5%) 確定2発
vs ドオードオー(H252/B4)
170 ~ 200 (71.8 ~ 84.4%) 確定2発
- インファイト:威力120/[180]
vs サザンドラサザンドラ(H4)
150 ~ 178 (89.3 ~ 106.0%) 乱数1発 : 37.5%
vs マスカーニャマスカーニャ(B4)
180 ~ 214 (119.3 ~ 141.8%) 確定1発
vs セグレイブセグレイブ(H4)
146 ~ 174 (76.5 ~ 91.1%) 確定2発
vs ドドゲザンドドゲザン(H252/B4)
236 ~ 280 (114.1 ~ 135.3%) 確定1発
vs ジバコイルジバコイル(H252/B4)
122 ~ 144 (69.0 ~ 81.4%) 確定2発
- つららおとし:威力85/[170]
vs ドラパルトドラパルト(H252)
186 ~ 218 (95.4 ~ 111.8%) 乱数1発 : 62.5%
vs カイリューマルスケ込カイリュー(H196)
152 ~ 182 (79.6 ~ 95.3%) 確定2発
vs ドオードオー(H252/B4)
218 ~ 258 (92.0 ~ 108.9%) 乱数1発 : 43.75%
vs キノガッサキノガッサ(H4)
176 ~ 210 (129.5 ~ 154.5%) 確定1発
vs ボーマンダボーマンダ(H4)
352 ~ 420 (205.9 ~ 245.7%) 確定1発
vs ガブリアスガブリアス(HB252↑)
220 ~ 264 (102.4 ~ 122.8%) 確定1発
- テラバースト(はがね):威力80/[120]
vs ニンフィアニンフィア(H100/B252)
140 ~ 168 (76.6 ~ 91.9%) 確定2発
vs ミミッキュミミッキュ(B4)
164 ~ 194 (126.2 ~ 149.3%) 確定1発
vs オーロンゲ壁込みオーロンゲ(HB252)
70 ~ 84 (34.7 ~ 41.6%) 確定3発
vs マリルリマリルリ(H4)
84 ~ 99 (47.8 ~ 56.3%) 乱数2発 : 80.07%
- アクアブレイク(+雨補正):威力127/[191]
vs ラウドボーンラウドボーン(HB特化)
106 ~ 126 (50.3 ~ 59.8%) 確定2発
vs ウルガモスウルガモス(H252/B4)
204 ~ 242 (106.3 ~ 126.1%) 確定1発
vs キョジオーンキョジオーン(HB252)
98 ~ 116 (47.4 ~ 56.1%) 乱数2発 : 76.17%
vs ヒートロトムロトム(H4)
138 ~ 164 (109.6 ~ 130.2%) 確定1発
- その他サブウェポン
じゃれつく:威力90/[135]
vs コノヨザルコノヨザル(H252/B4)
124 ~ 146 (57.2 ~ 67.3%) 確定2発
vs エルレイドエルレイド(B4)
144 ~ 170 (100.7 ~ 118.9%) 確定1発
vs ケンタロス(パルデア炎)ケンタロス(H4)
50 ~ 59 (33.2 ~ 39.1%) 乱数3発 : 99.8%
vs カラミンゴカラミンゴ(耐久無振り)
132 ~ 156 (84.1 ~ 99.4%) 確定2発
ストーンエッジ:威力100/[150]
vs ウルガモスウルガモス(HB特化)
216 ~ 256 (112.5 ~ 133.4%) 確定1発
vs ラウドボーンラウドボーン(HB特化)
82 ~ 98 (38.9 ~ 46.5%) 確定3発
vs グレイシアグレイシア(H100)
106 ~ 126 (69.3 ~ 82.4%) 確定2発
くさむすび(C無振り):最大威力120/[180]
vs ヘイラッシャヘイラッシャ(H252/D4)
96 ~ 114 (37.4 ~ 44.4%) 確定3発
vs バンバドロバンバドロ(H252/D4)
78 ~ 92 (37.7 ~ 44.5%) 確定3発
被ダメージ計算
- 物理
vs カイリューほのおのパンチ(A特化)
116 ~ 138 (67.9 ~ 80.8%) 確定2発
vs ドラパルト珠ドラゴンアロー(A特化)
140 ~ 166 (81.9 ~ 97.1%) 確定2発
vs ガブリアスアイアンヘッド(A特化)
122 ~ 144 (71.4 ~ 84.3%) 確定2発
vs アラブルタケ特性込ふいうち(A特化)
101 ~ 121 (59.1 ~ 70.8%) 確定2発
vs イダイナキバ特性込じしん(A特化)
148 ~ 175 (86.6 ~ 102.4%) 乱数1発 : 18.75%
vs ハッサムテクニ鉢巻バレパン(A特化)
134 ~ 162 (78.4 ~ 94.8%) 確定2発
vs トドロクツキアイアンヘッド(A特化)
126 ~ 150 (73.7 ~ 87.8%) 確定2発
vs ドドゲザンアイアンヘッド(A特化)
186 ~ 222 (108.8 ~ 129.9%) 確定1発
- 特殊
vs サーフゴーゴールドラッシュ(C252)
252 ~ 296 (147.4 ~ 173.1%) 確定1発
vs テツノツツミ特性込ハイドロポンプ(C特化)
156 ~ 185 (91.3 ~ 108.2%) 乱数1発 : 50%
vs ハバタクカミ特性込マジカルフレイム(C特化)
151 ~ 179 (88.4 ~ 104.7%) 乱数1発 : 31.25%
vs テツノドクガ火炎放射(C252)
198 ~ 234 (115.8 ~ 136.9%) 確定1発
vs スナノケガワでんじほう(C特化)
129 ~ 153 (75.5 ~ 89.5%) 確定2発
相性の良い味方
- クレッフィクレッフィ
悪戯心と雨乞いで雨展開ができます。
先制雨乞い@脱出ボタンで雨ターンを無駄にすることなくツンベアーに繋げます。
絡め手を使うならてっていこうせんによる自主退場や撒菱・電磁波採用などでより一層後続サポートに磨きがかかります。
- ユキノオーユキノオー
ゆきふらしからオーロラベールを貼り、リーフストームだっしゅつパックで退場といった形を取ればヤドキングとはまた違った強さがあります。キュウコン(アローラ)が解禁されればそちらも選択肢に入ります。
私はじゃくてんほけんと相性のいいユキノオーを使っています。使いたい持ち物や枠が余ってる持ち物との相性で相方を選ぶのも有効なのでお試しください。
さいごに
本論を最後まで閲覧頂き、ありがとうございます。他育成論の閲覧・評価もよろしくお願いします。