はじめに
ブリムオンの育成論を投稿します。
今作の準伝説の一体であるディンルーディンルーの起点能力に驚き、ランクバトルが始まるまでに何かしらの対策をしなければと考えたのが、今回のブリムオン育成論です。
しかしご存知の通り、シーズン1とシーズン2では準伝説が使用禁止となっております。それでも似た動きをするカバルドンカバルドンや、新ポケモンのドオードオー、ステルスロックを新規取得したトリトドントリトドンなど、使用可能なポケモンのうち起点作りができる相手もいるため、ディンルー対策と言いつつも流用できると考えランクバトル初期に使っていました。
ですが、変化技を特性で無効化するサーフゴーサーフゴーの存在が大きく、またステルスロック&あくび型でも特性で状態異常にならないキョジオーンキョジオーンもいるせいか、カバルドンをはじめとするあからさまな起点役の採用が少ないという印象を受けました。
次第にブリムオンブリムオンがパーティにいるだけの存在になり、また今週ツイッターにてオーロンゲオーロンゲのすてゼリフをマジックミラーで反射するとデータが破損するという現象を目にしたことで、元々大した活躍もしていなかったこともあり、パーティから外すことにしました。
この育成論は半ば供養としての投稿になります。ディンルーがランクバトルで解禁され、マジックミラーのエラー現象も修正されたときに、改めて活躍できるかもしれませんので、育成論として残しておきます。
採用理由と役割
前述の通り、ディンルーディンルーをはじめとするステルスロックのループなどで起点を作るポケモンへの対策になります。ただしブリムオンブリムオン単体で高耐久のディンルーを突破できるわけではなく、あくまで相手のディンルーを後退させて、出てきたディンルー以外の二体をブリムオン以外の後続二体で対応して、ディンルーを最後に残して詰ませる戦法を想定しています。
持ち物
確定数をずらすためオボンのみを採用。その他たべのこしやイアのみなどの混乱実も候補になるかと思いますが、オボンのみが一番安定するかと。
特性
ステルスロックなどを阻止するコンセプトのため、マジックミラー確定です。
性格・努力値と調整
ディンルーディンルーの主な攻撃技が物理のため、性格はずぶとい、努力値はHPと防御に252振りします。
攻撃無振りディンルーのじしんで乱数3発、攻撃252振り性格補正付きじしんで確定3発になります。カタストロフィ+じしんでも落ちません。
しかし、後述しますがひこうテラスタルを採用してじめん技を無効化するのであれば、耐久に振らず特攻に振るのもありだと思います。また選択技でトリックルームを採用するのであれば、素早さに下降補正の入る性格がおすすめです。
余りはお好きなところに振ってください。一応今回の育成論では特攻に振っています。
技構成
確定はドレインキッスとめいそう。それ以外の二枠は自由です。どういった動き方をするのか次第で採用する技をカスタマイズできます。今回の育成論ではアシストパワーとみがわりを採用しています。
確定技
- ドレインキッス
ねむる以外にまともな回復技を覚えないブリムオンブリムオンにとっての貴重な回復技。一応あくタイプのディンルーディンルーに弱点をつくことはできる。
- めいそう
素のドレインキッスでは火力がなく回復量も少ないため、めいそうを積んで底上げをする必要あり。ただしディンルーディンルーは特性込みの特殊耐久がとても高いので、相当めいそうを積まないとドレインキッスの効果が薄いです。ディンルー相手に撃破するのではなくあくまで後退させて流す立ち回りを想定しているのは、このためです。
選択技
- アシストパワー
めいそうを積むのであれば、アシストパワーとの相乗効果に期待できます。めいそう二回で威力100。うまくめいそうを積めれば、ディンルーディンルーが後退して新たに登場してきたポケモンに致命傷を与えることができ、場合によっては一撃で落とせるかもしれません。ただし役割対象であるディンルーに無効化される。
- みがわり
ディンルーディンルーがじわれを採用していた場合の保険。ただし素早さが低いため先制みがわりができず、隙が大きい。
- テラバースト
ブリムオンブリムオンでテラスタルを活用する動き方をするのであれば採用。テラスタイプはテラスタル欄で説明。
- トリックルーム
素早さが低いブリムオンブリムオンと相性がいい。またブリムオン以外の手持ちポケモンの素早さも低いのであれば、ブリムオンで起点を作ることができるかと。パーティと要相談。
- いやしのねがい
負傷した味方を回復する。ディンルーディンルーなどの起点役が選出されなかった場合でクッションとして立ち回る際におすすめ。
- あまえる
疑似的に物理耐久を上げる。物理アタッカー相手であれば交代を促すことも可能。
- まもる
様子見。トリックなどマジックミラーで防げない変化技も対応。その他、テラスタルによる不意の一撃も防げる。連発はできない。
- リフレクター
後続サポート。素早さが低いので貼りづらい。
- ひかりのかべ
同上
- でんじは
後続サポート。相手が高速ポケモンでなければブリムオンブリムオンでも先制できるかもしれない。ただしディンルーには無効。
- ほっぺすりすり
でんじは同様後続サポート。タマゴ技。攻撃技なのでタスキ潰しもできる。同じくディンルーに無効化される。
- バトンタッチ
低速ゆえに後攻で交代ができる技。めいそうを後続の特殊アタッカーに引き継げる。
テラスタル
できればブリムオンブリムオンにテラスタルを使うのではなく、後続のエースポケモンにテラスタルを温存させたい。ただブリムオン自身がテラスタルする動きもできます。
- ひこうテラスタル
ディンルーディンルーの攻撃技であるじしんやじわれを無効化。ディンルー以外でもカバルドンカバルドンやドオードオーなど、じめん技しか採用していないことが多いポケモンにも有効。一番おすすめ。
- ほのおテラスタル
弱点であるはがね技を半減で受けられる。またはがねポケモン相手であればテラバースト(あるいはマジカルフレイム)で返り討ちが可能。ただし本来の役割対象であるディンルーのじしんで弱点を突かれる。
- みずテラスタル
ほのおテラスタルと同じくはがね技を半減で受けられる。ディンルー相手でも弱点を突かれず、テラバーストで弱点を突くことも可能。ただしはがね相手では等倍でしか攻撃できない。
- はがねテラスタル
弱点であるはがねとどくを同時にカバーできる。ただしほのおテラスタルと同様ディンルーのじしんで抜群を取られる。
- あくテラスタル
弱点のゴーストを半減で受けられる。ただしそれ以外の恩恵はあまりない。
立ち回り例
既述の通り、起点を作ろうとするディンルーディンルーを阻止して交代を促し、出てきたポケモンを後続の二体で対応する立ち回りを想定しています。あるいはうまくめいそうを積むことができていれば、そのままブリムオンブリムオンのアシストパワーで突破する動きになります。
先発に出してもいいですが、後続に控えさせて相手の先発が起点役であれば後出して、あわよくばステルスロックなどを反射できるかもしれません。
努力値を耐久に振っていますが、HP種族値が低すぎるため、受けポケモンとしての役割は果たせません(HPと攻撃の種族値が逆であれば可能性はあった)。受けとして使うのであれば、相手の受けポケモンに対する受け、という役割になるかと。あとはサイクル戦にて死に出しをしたい場面で盾になってもらうくらいです。
与ダメージ計算
ダメージ計算はポケソルさんの計算ツールを使いました。ただアシストパワーの計算がうまくいかなかったので、残念ながらアシストパワーについては割愛します。
与ダメージは、特殊耐久に特化した(HP特防252振り性格補正あり)ディンルーディンルー、カバルドンカバルドン、ドオードオー、トリトドントリトドンに、その他の目安として耐久無振りガブリアスガブリアスを対象にドレインキッスで攻撃したものになります。
- ディンルーディンルー(特性込み)
48 ~ 56 (18.4 ~ 21.4%) 乱数5発 : 16.91%
92 ~ 110 (35.2 ~ 42.0%) 確定3発(めいそう二回)
- カバルドンカバルドン
33 ~ 40 (15.4 ~ 18.7%) 乱数6発 : 81.73%
66 ~ 78 (30.7 ~ 36.3%) 乱数3発 : 42.08%(めいそう二回)
- ドオードオー
13 ~ 16 (5.5 ~ 6.7%) 乱数15発 : 0%
27 ~ 32 (11.4 ~ 13.5%) 乱数8発 : 18.45%(めいそう二回)
- トリトドントリトドン
31 ~ 37 (14.2 ~ 17.0%) 乱数6発 : 0.03%
60 ~ 72 (27.5 ~ 33.0%) 確定4発(めいそう二回)
- ガブリアスガブリアス(耐久無振り)
84 ~ 102 (46.0 ~ 55.8%) 乱数2発 : 53.51%
168 ~ 200 (91.9 ~ 109.3%) 乱数1発 : 50%(めいそう二回)
被ダメージ計算
被ダメージは、ディンルーディンルー、カバルドンカバルドン、ドオードオーのじしん、トリトドントリトドンのだいちのちから、その他の目安として性格補正なし252振りガブリアスガブリアスのじしん、ウルガモスウルガモスのオーバーヒート、サーフゴーサーフゴーのゴールドラッシュを計算しました。
- ディンルーディンルー じしん
46 ~ 55 (28.0 ~ 33.5%) 乱数3発 : 0.17%(無振り)
63 ~ 75 (38.5 ~ 45.8%) 確定3発(252振り性格補正あり)
- カバルドンカバルドン じしん
48 ~ 57 (29.3 ~ 34.8%) 乱数3発 : 4.24%(無振り)
64 ~ 76 (39.1 ~ 46.4%) 確定3発(252振り性格補正あり)
- ドオードオー じしん
33 ~ 40 (20.2 ~ 24.4%) 確定5発(無振り)
49 ~ 58 (29.9 ~ 35.4%) 乱数3発 : 21.53%(252振り性格補正あり)
- トリトドントリトドン だいちのちから
48 ~ 57 (29.3 ~ 34.8%) 乱数3発 : 4.24%(無振り)
66 ~ 78 (40.3 ~ 47.6%) 確定3発(252振り性格補正あり)
33 ~ 40 (20.2 ~ 24.4%) 確定5発(252振り性格補正あり、めいそう二回)
- ガブリアスガブリアス じしん
64 ~ 76 (39.1 ~ 46.4%) 確定3発
- ウルガモスウルガモス オーバーヒート
111 ~ 132 (67.7 ~ 80.5%) 確定2発
57 ~ 67 (34.8 ~ 40.9%) 確定3発(めいそう二回)
- サーフゴーサーフゴー ゴールドラッシュ
204 ~ 242 (124.4 ~ 147.6%) 確定1発
102 ~ 122 (62.2 ~ 74.4%) 確定2発(めいそう二回)
苦手なポケモン
被ダメージ欄の通り、アタッカーの高火力攻撃(とくに特殊)が苦手です。とくにサーフゴーサーフゴーやはがねテラスタルのサザンドラサザンドラなどは一瞬で吹き飛ぶので、要注意です。
相性の良い味方・構築例
この育成論でのブリムオンブリムオンはあくまで相手の起点役を流すためのものですので、突破力のあるアタッカー二体と組ませるのがいいと思います。あるいは受けループの一枠に入れてみるのも面白いかと(受けは受けでも受けの受けとして)。