採用理由と役割
採用理由
高い攻撃と素早さに加え、こおり/あくのタイプ一致技で幅広い相手に打点を持てる点、固有特性のわざわいのつるぎによって高い火力が出せる点を評価して採用する。
役割
優秀な攻撃面での性能と、持ち物のきあいのタスキによる行動保証で、相手のポケモンに対して1:1交換以上を行うことを役割とする。
持ち物
パオジアンは6つものタイプが効果ばつぐんな上に、耐久面が高いわけでもないため、相手の技で一撃で倒されてしまうことが多い。
持ち物は、その弱みを補うためのきあいのタスキで確定とする。
特性
パオジアンの特性は1つのみのため、わざわいのつるぎのつるぎで確定とする。
この特性は、相手(ダブルバトルでは場に出ている自分以外の3体)の防御を25%下げるものであり、物理アタッカーのパオジアンと非常に相性が良い。
性格・努力値と調整
努力値と調整
攻撃252/防御4/素早さ252
出来るだけ攻撃と素早さが欲しく、きあいのタスキを持たせているため耐久に努力値を振る必要はないため、攻撃と素早さに252振り。
あまりは防御と特防どちらでもいいが、対戦環境に物理アタッカーが多くなることを予想して防御に4振っている。
性格
相手へのダメージを重視していじっぱりとしている。ただしその場合、最速トドロクツキや最速マスカーニャ、準速ドラパルトに素早さで上を取られてしまうため、その時の対戦環境や、自分のパーティでどのポケモンが重いかに合わせて、ようきとの選択になる。
いじっぱりで採用することで、ダメージ乱数が変わるポケモンを一匹紹介すると、ミミッキュに対して、命の珠ダメージ+ばけのかわダメージ込みで、不意打ちが確定一発になる。
命の珠持ちのミミッキュは、今後の対戦環境で間違いなく猛威を振るうので、対面で勝てるのはパオジアンの一つの強みと言える。
テラスタイプ
タイプ一致のかみくだくやふいうちの火力を底上げするあくタイプとしているが、でんきタイプに変更し、テラバーストを覚えさせるのも良い。
でんきテラバーストに関しては、技構成の欄に後述している。
技構成
こおり技から一つ、あく技から一つ、先制技から一つが確定で、あと一つは自由枠とする。
こおり技
- つららおとし 威力85 命中90
パオジアンが覚えるこおり物理技の中で最も火力が高く、高い素早さから30%のひるみを押し付けられるのが強力。
ただし技が外れることがある点が弱み。
- アイススピナー 威力80 命中100
命中安定のこおり物理技。
エレキフィールドなどのフィールドを解除する追加効果があるが、発動の機会は少ない。
あく技
- かみくだく 威力80 命中100
追加効果の防御ダウンがパオジアンと相性が良い。
- じごくづき 威力80 命中100
相手の音系の技を使えなくする追加効果がある。
むしのさざめき、すてゼリフ、ほえるなどを使うポケモンに強く出ることができる。
先制技
- ふいうち あく 威力70 命中100
先制技としては破格の威力がある。
ただし、相手が変化技やポケモンの入れ替えを選択したときに、技が失敗するため使うのが少し難しい。
- こおりのつぶて こおり 威力40 命中100
こおり技であるため、多くポケモンに等倍以上のダメージを与えられる点、ふいうちと違い技が失敗することがない点が優秀。
ただし、威力は控えめになっている。
自由枠
- せいなるつるぎ かくとう 威力90 命中100
こおり/あく技どちらも半減の、ルカリオ、ドドゲザン、イーユイなどに弱点をつけるかくとう技。相手の能力変化を無視して攻撃できる。
- かわらわり かくとう 威力75 命中100
せいなるつるぎより威力が低いが、相手のひかりのかべ、リフレクター、オーロラベールを壊すことが出来るため、壁展開に強い。
- テラバースト(でんき) 威力80 命中100
こおり/あくどちらも半減のマリルリ、ウェーニバルに対して弱点をつける。こおり/でんきの技範囲も優秀。
ただし、テラスタルを使わないといけないのが難点。
- つるぎのまい
攻撃を二段階上げる変化技。
きあいのタスキを盾につるぎのまいを積み、高い素早さと上げた攻撃力で、相手のポケモンを一掃することを狙える。
- ちょうはつ
相手の変化技を使えなくするため、再生技などの変化技を多様するポケモンに強く出ることができる。
りゅうのまいやつるぎのまいなどの積み技や、でんじはやきのこのほうしなどの状態異常技を使えなくできるのも強い。
立ち回り例
きあいのタスキを生かすため、先発もしくは自分のポケモンが倒されたときに出すのが望ましい。
相手のポケモンを一体以上倒すことを目標とする。
与ダメージ計算
- つららおとし
無振りマルチスケイルカイリュー126.5~149.4%
無振りトドロクツキ134.4~160.0%
無振りテツノブジン73.2~87.2%
体力/防御特化カバルドン61.4~72.6%
- かみくだく
体力252振りサーフゴー123.5~154.7%
体力252振りラウドボーン89.1~106.2%
無振りテツノツツミ64.1~76.3%
体力252振りウォッシュロトム57.3~67.5%
- ふいうち
無振りドラパルト126.4~150.9%
無振りミミッキュ76.9~90.8%
無振りハバタクカミ101.5~120.0%
- せいなるつるぎ
体力252振りドドゲザン119.8~141.1%
無振りイーユイ130.8~155.4%
被ダメージ計算
きあいのタスキで一発は耐えるため、最低限のみ記載。
攻撃252振りドラパルトドラゴンアロー
31.6~37.4%(2回攻撃)
攻撃252振り、攻撃ランク+1ボーマンダダブルウィング
40.6~48.4%(2回攻撃)
攻撃252振り、こだいかっせいトドロクツキスケイルショット
22.6~27.7%(2~5回攻撃)
苦手なポケモン
こおり/あく両方半減かつ、かくとうが抜群でないマリルリ、ウェーニバル、デカヌチャンなど。
つるぎのまいやちょうはつを採用しない場合は、物理受けのポケモンもやや苦手。
相性の良い味方・構築例
パオジアンはサイクル性能が低いため、極力ポケモンの入れ替えをせず、1:1交換以上を繰り返して勝利を狙う対面構築に採用すると良い。
相性の良い味方はパオジアンと同じく対面性能の高いミミッキュがおすすめ。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。