はじめに
7つ目の育成論投稿となります。至らぬ点も多々あると思いますが、改善点等ご指摘いただければ幸いです。
また色物の育成論となります。今回のテーマは環境に多いらしいサザンドラマスカーニャ等の悪タイプに対するメタとなります。
本育成論で紹介するドヒドイデのあまり採用されているところを見たことがない特性であるひとでなしには、毒状態の敵に対しての攻撃が確定で急所になるという効果があります。
前作以前では毒状態にする手間がかかり運用の難しい特性でしたが、今作からはキラフロル大先生という毒要員がいるので使いやすくなっているのではないかと思います。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
- HABCDS、など非公式の略語、単語等を用います。
- 論中に登場するポケモンの個体値は特に指定がなければ理想個体とします。
- ダメージ計算にはポケソル様のダメージ計算ツールSV(https://sv.pokesol.com/calc)を使用させていただきました。
採用理由と役割
先述した通りサザンドラマスカーニャ等の悪タイプに対するメタが主な役割となります。また確定急所をコンセプトとしているため、毒の効かない鋼、毒タイプ以外の積み受けのポケモンに対しても強く出られると思います。
持ち物
いかさまダイス
持たせると、連続攻撃技の攻撃回数が必ず4回以上(最大回数が4回未満の場合はその最大回数)になる。
後述するミサイルばりの火力を上げるために使います。1発ずつすべての攻撃に急所判定があるためかなりのダメージを見込めると思います。
特性
ひとでなし
相手が『どく』『もうどく』状態の時、自分の攻撃が必ず急所に当たる。
今回のコンセプトです。毒、鋼タイプ以外の相手にミサイルばりの5連続急所を当てていきましょう。
性格・努力値と調整
いじっぱり(A↑C↓)H252 A252 B4 C0 D0 S0
HAぶっぱです。
詳しくはダメージ計算欄に書きますがひとでなし発動時ミサイルばり5発で無振りサザンドラが確1、しんりょくマスカーニャが2発で確1、はたきおとす使用後のへんげんじざいマスカーニャが4発で確1です。
ドヒドイデはH振りだけでも十分硬くなるので少しでも火力が欲しくてこのような形になりました。
技構成
- 確定技
ミサイルばり
今回のコンセプトの一つです。5連確定急所で悪タイプを蹴散らしたいという思いから採用されました。
- 選択技
アクアブレイク
水タイプの一致技です。地面弱点のため出てきた相手の地面ポケモンに対する打点として持つならこれになります。
ダストシュート
毒タイプの一致技です。威力120で30%の毒付与もあるので当たればとても強力です。
どくづき
毒タイプの一致技です。ダストシュートの命中不安が気になる方にはこちら
どくどく
ふゆう持ちや飛行タイプには毒びしが効かないため自ら毒にする必要があります。
ドヒドイデは毒タイプのため必中なのが良いですね。
トーチカ
相手が接触技を使った際に毒状態にします。毒のターンも稼げるのでダメージソースにもなり得ます。
じこさいせい
H振りのみでも十分硬いため半端なアタッカーであれば受けきるポテンシャルはあります。
テラスタル
むし
弱点である地面タイプを半減にしつつ今回の主役であるミサイルばりのダメージを底上げします。
立ち回り例
先発キラフロルからどくげしょうで毒びしをまく、あるいはふしょくで運用し毒、鋼タイプに対しても毒を入れつつ技で毒びしをまいてドヒドイデに繋いでいきます。結局のところミサイルばりでは毒、鋼タイプに半減のため汎用性を考えるならどくげしょうでの運用が望ましいと思います。
対面に毒が入っているなら採用している中で一番火力の出るもので押していき、毒が入っていないならトーチカやどくどくで毒状態にしていきます。
毒、鋼タイプが出てきたら裏のポケモンに引くかそもそも選出しないのが無難だと思います。
与ダメージ計算
- 特に表記がない場合"持ち物無し""無振り"で計算しています。
- 相手のポケモンに毒が入っていることを前提として計算しています。
- 【 】内は自分がテラスタルした時のダメージとします。
ミサイルばり
サザンドラ
4発
- 136 ~ 168 (81.5 ~ 100.6%) 乱数1発 : 0%
- 【200 ~ 248 (119.8 ~ 148.6%) 確定1発】
5発
- 170 ~ 210 (101.8 ~ 125.8%) 確定1発
マスカーニャしんりょく
(初手はたきおとす想定)
2発
- 168 ~ 200 (111.3 ~ 132.5%) 確定1発
マスカーニャへんげんじざい
(初手はたきおとす想定)
2発
- 84 ~ 100 (55.7 ~ 66.3%) 確定2発
- 【124 ~ 148 (82.2 ~ 98.1%) 確定2発】
3発
- 126 ~ 150 (83.5 ~ 99.4%) 確定2発
- 【186 ~ 222 (123.2 ~ 147.1%) 確定1発】
4発
- 168 ~ 200 (111.3 ~ 132.5%) 確定1発
バンギラス(H252)
4発
- 120 ~ 144 (58.0 ~ 69.6%) 確定2発
- 【176 ~ 216 (85.1 ~ 104.4%) 乱数1発 : 0.29%】
5発
- 150 ~ 180 (72.5 ~ 87.0%) 確定2発
- 【220 ~ 270 (106.3 ~ 130.5%) 確定1発】
アクアブレイク
ラウドボーン(HB↑252)
- 114 ~ 134 (54.1 ~ 63.6%) 確定2発
カバルドン(HB↑252)
- 102 ~ 120 (47.5 ~ 55.9%) 乱数2発 : 70.7%
ドオー(H252)急所無し
- 152 ~ 180 (64.2 ~ 76.0%) 確定2発
ダストシュート
ウォッシュロトム(H252)
- 102 ~ 121 (65.0 ~ 77.1%) 確定2発
マリルリ(H244)
- 258 ~ 306 (125.3 ~ 148.6%) 確定1発
被ダメージ計算
- 特に表記がない場合"持ち物無し""無振り"で計算しています。
- 【 】内は自分がテラスタルした時のダメージとします。
こだわりメガネサザンドラ(C↑252)
りゅうせいぐん
- 132 ~ 156 (84.1 ~ 99.4%) 確定2発
こだわりハチマキマスカーニャ(A↑252)
はたきおとす
持ち物補正有り
- 85 ~ 102 (54.2 ~ 65.0%) 確定2発
持ち物補正無し
- 58 ~ 69 (37.0 ~ 44.0%) 確定3発
いのちのたまバンギラス(A↑252)
じしん
- 117 ~ 140 (74.6 ~ 89.2%) 確定2発
- 半減【22 ~ 27 (14.0 ~ 17.2%) 乱数6発 : 0.11%】
ラウドボーン
だいちのちから
- 56 ~ 66 (35.7 ~ 42.1%) 確定3発
カバルドン
じしん
- 86 ~ 104 (54.8 ~ 66.3%) 確定2発
- 半減【21 ~ 26 (13.4 ~ 16.5%) 乱数7発 : 99.12%】
ドオー
じしん
- 66 ~ 78 (42.1 ~ 49.7%) 確定3発
- 半減【16 ~ 19 (10.2 ~ 12.2%) 乱数9発 : 40.6%】
こだわりメガネウォッシュロトム(C↑252)
10まんボルト
- 164 ~ 194 (104.5 ~ 123.6%) 確定1発
- 【82 ~ 97 (52.3 ~ 61.8%) 確定2発】
マリルリ(A↑252)ちからもち
じゃれつく
- 33 ~ 39 (21.0 ~ 24.9%) 確定5発
苦手なポケモン
- 毒にならない鋼、毒タイプのポケモン
- 特性により毒にならないキョジオーン
- HPの半分以上を与えてくる高火力アタッカー(耐久に振っていないため普段受けることのできていたポケモンも不利になる可能性がある)※要ダメージ計算
相性の良い味方・構築例
キラフロルをはじめとした毒をばら撒くことのできる先発ポケモンはセットで使いたいところです。
追記
ドヒドイデと相性補完の取れていてどくどくを覚えるポケモンとして(※ブラッキー)リククラゲキノガッサブロロローム等がいます。
※ブラッキーは今作ではどくどくを覚えないようです。相性自体はいいので一応残しておきます。
- リククラゲは通常毒にすることのできないキョジオーンに対しても毒を入れることができるのでとても強力です。毒びしの効かない鋼、毒タイプに対してきのこのほうしを打つことができるのも強いと思います。
- キノガッサはポイズンヒール型などで受けまわすことができるのが強いと思います。最近はきのこのほうし対策が厚いのでどくどくに入れ替えたASタスキのアタッカー型で運用しても十分な戦力になると思います。
- ブロロロームは特性フィルターによって弱点の技のダメージを減らせるのでドヒドイデとは地面の一貫がありますが、鋼毒という優秀な複合タイプということもあり広い範囲を受けることが可能だと思います。また特性ぼうじんも所持しているためきのこのほうし対策要員としても強力です。
さいごに
ここまで本育成論を見ていただきありがとうございます。
本育成論では攻撃力に振り切りましたが、従来の耐久振りさいせいりょくで受ける型にも一種の役割破壊技としていかさまダイスミサイルばりを採用するのも悪くはないのではないかと思います。
ねっとうを没収され悲しみに暮れていたドヒドイデの活躍の一助となれば嬉しく思います。