前書き
こんにちは!炊き込み淡水です。
今回はカイリューを考察したいと思います。
注意!
- この育成論ではHP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=Sなどの略称を使います。
- 個体は特に理由が無い限り理想個体とします。
- ダメージ計算は「SWSH」、ポケソルを参照しています。
- 不明な点などありましたらコメントで指摘して頂けると助かります。
- 気になったところなどを随時追記しています。
- この育成論はフォーク元育成論の考察の補完、及び再考察となります。
カイリューとは?
初代から存在するドラゴン・ひこうタイプです。ムーミンカイリューの種族値は、
H91 A134 B95 C100 D100 S80
合計種族値600のいわゆる600族と言われるポケモンです。火力も耐久も高水準で強力なポケモンです。
採用理由と役割
カイリューの強みは以下の通りです。
- 環境に多い物理受けに対しても遅れを取らない高火力
- 特性マルチスケイル
- 先制技しんそく
1.環境に多い物理受けに対しても遅れを取らない高火力
A134&こだわりハチマキのげきりんは、HBに特化したラウドボーンを確定2発、
キョジオーンを99%の乱数で2発にできるほどの高火力を持ち、このポケモンの一致技を等倍で交代してから受け切ることができるポケモンはそうそういません。
これだけならばセグレイブや
オノノクス等にこだわりアイテムを所持させても同じことはできますが、
カイリューは他のポケモンに無い強みを持ち合わせています。
2.特性マルチスケイル
この特性は、HPが満タンの時に相手からの攻撃で受けるダメージを半分にするというものです。
ダメージを受けていると発動できなくなる点には注意が必要ですが、これにより相手からの高火力技を1度だけ無理やり耐えることができます。その隙にげきりんや後述の技を喰らわせる動きが強力です。
3.先制技しんそく
この技は、威力80 命中100のノーマル技、優先度+2の先制技です。
ふいうちやマッハパンチ等の他の先制技よりも早く行動することができ、先制技の中での火力はであいがしらに次ぎ2番目の威力を誇ります。
この技にノーマルテラスタルを合わせることで、耐久に振らないガブリアスに65.5〜77.5%のダメージを与える高火力を与えることができます。
これと前述の特性マルチスケイルと合わせることで、ウルガモス等の積みエースの攻撃を受け止めながら大ダメージを与え、その快進撃を止めることができる他、耐久に振っていない
ウルガモス
マスカーニャを上から一撃で倒すことができます。
ゴーストタイプのポケモンには無効化されてしまいますが、相手の低耐久のポケモンや、HPが削れた相手を一気に倒し切れる強力な技です。
物理受けを許さない威力120の一致技と低耐久のポケモンを一撃で倒せるほどの高威力の先制技、特性マルチスケイルを両立できるポケモンはカイリュー以外に存在しません。
フォーク元では、相手の消耗したポケモンを先制技で倒し切るスイーパー性能に重きを置いて考察していましたが、本論で着目する役割は、カイリューの初手から出せる高火力とノーマルテラスタルしんそくの制圧力、マルチスケイルのカウンター性能を活かした初手の高威力での荒らし&スイーパー&相手エースへのカウンターです。
持ち物
こだわりハチマキ
初動から高火力の一致技と先制技で制圧するというコンセプトのため確定です。
他の持ち物ではウルガモス
マスカーニャをノーマルテラスタルしんそくで確定一発に出来ないなど、本論と同様の動きをすることができないので、その他の持ち物の候補はありません。
技構成
げきりん しんそく
じしん けたぐり
げきりん しんそく 自由枠 自由枠
自由枠はパーティの苦手なポケモンに合わせて技を選択してください。
- 確定枠
げきりん
威力120 命中100 ドラゴンタイプの技です。 2〜3ターンの間命令ができなくなり、攻撃し続けた後に混乱状態になります。
前述の通りラウドボーン
キョジオーン等の物理受けの受け出しを許しません。(
ラウドボーンはフェアリーテラスタルを使用してくる場合があるため警戒が必要)
リスクがある技なので、使用する際には注意が必要です。
しんそく
威力80 命中100のノーマル技、優先度+2の先制技です。
高火力先制技です。はがね、ゴーストタイプには通りが悪いので、それらが相手の控えにいるならば警戒して使用しましょう。テラスタル無しでも割と火力でます。
- 自由枠
じしん
威力100 命中100のじめん技です。
H252サーフゴー、耐久無振り皮ダメあり
ミミッキュを確定で倒せる他、
ラウドボーンの受け出しにじしんを当てることができれば、テラスタルのタイプ変化でフェアリータイプになっても受け切れない火力を押し付けられます。
- 仮想敵
けたぐり
威力が相手の体重を参照して決まるかくとう技です。
環境に多いはがねテラスタルのサザンドラを読み合いをせずに倒すことができる他、じしんでは一撃で倒すことが出来ない
ドドゲザンを倒せます。
- 仮想敵
からげんき
威力70 命中100のノーマル技です。状態異常の時、威力が2倍になります。
状態異常時、ノーマルテラスタルを使用することでげきりん以上の打点になり、やけど状態への耐性が身につきます。
条件が揃えばHB特化ヘイラッシャも確定2発にできます。
- その他候補
・ほのおのパンチアーマーガア
ハッサム
フォレトスへの最大打点。他のはがねタイプは大抵じしんかけたぐりで確定一発にできる。
・かみなりパンチマリルリ
アーマーガアへの最大打点。しかし
マリルリはしんそくで確定2発。
・かわらわりオーロンゲ等のリフレクターやひかりのかべを破壊できる。
サザンドラは乱数6割で倒せる。
特性
- マルチスケイル
HPが満タンの時に相手からの攻撃のダメージを半減します。
採用理由に直結しているため確定です。
ノーマルテラスタルで弱点を無くす動きともかなり相性が良いです。
性格・努力値と調整
性格:いじっぱり
努力値:H36 A252 B4 D100 S116
個体値:31:31:31:×:31:31
実数値:H171 A204 B116 C× D133 S115
調整意図
H:4n-1
B:端数
HD:マルチスケイル発動でC252こだわりメガネサザンドラのりゅうせいぐんを乱数94%で耐え
A:特化
S:すばやさ1段階上昇最速麻痺セグレイブ抜き、準速
バンギラス抜き抜き(無振り94族
デカヌチャン抜き)
攻撃を下げると仮想敵への乱数が変わるため、こうげきは低くすることができません。カイリューはいわゆる中速帯なのですばやさ調整は悩むところですが、準速での採用もある
バンギラス抜きを基準に、りゅうのまいを1度使用したまひ状態の
セグレイブを抜けるまですばやさを上げ、偶発的にその状況になった時に勝てる調整にします。
耐久方面はテラスタル無し、マルチスケイル込みで一般的なサザンドラのメガネりゅうせいぐんを最大乱数以外は耐えられるように調整しました。テラスタルを使用することで、連続で最大乱数を引かない限り、2連続で使用されても耐えられます。Dに振った分をHに振る場合、テラスタル未使用時のダメージが87.4〜103.8% 乱数1発(25.0%)となります。
テラスタルについて
- ノーマル
しんそくの威力を補強できる他、弱点がかくとうだけになります。コンセプトのため確定です。
ノーマルタイプの弱点の少なさと相まって、マルチスケイルと合わせて攻撃を複数回耐えられる場面が多くなります。
与ダメージ計算
基準になりそうなポケモンのみ記載します。原則的に相手のテラスタルは考慮しません。
- げきりん
無振りドラパルト
268.7〜316.5% 確定1発
H252ウォッシュロトム
ヒートロトム
103.8〜122.9% 確定1発
HB特化キョジオーン
49.7〜59.4% 乱数2発(99.6%)
HB特化ラウドボーン
58.7〜69.6% 確定2発
HB特化アーマーガア
29.2〜34.6% 乱数3発(7.56%)
- しんそく
無振りマスカーニャ
67.5〜80.1% 確定2発
無振りセグレイブ
43.6〜51.5% 乱数2発(10.93%)
H252ウォッシュロトム
ヒートロトム
46.4〜54.7% 乱数2発(60.54%)
HB特化モロバレル
31.2〜37.1% 乱数3発(78.9%)
H252バンギラス
16.9〜20.2% 乱数5発
- ノーマルテラスタルしんそく
無振りマスカーニャ
101.3〜119.8% 確定1発
無振りセグレイブ
65.2〜77.3% 確定2発
H252ウォッシュロトム
ヒートロトム
69.4〜82.1% 確定2発
HB特化モロバレル
46.6〜55.6% 乱数2発(71.09%)
H252バンギラス
25.6〜30.4% 確定4発
- じしん
H252サーフゴー
104.1〜122.6% 確定1発
無振りミミッキュ
88.4〜104.6% ばけのかわダメージ込み確定1発
H252ドドゲザン
80.1〜94.6% 確定2発
HB特化ラウドボーン
65.4〜77.7% 確定2発
- けたぐり
- 状態異常時のノーマルテラスタルからげんき
HB特化ヘイラッシャ
51.7〜61.0% 確定2発
被ダメージ計算
基準になりそうなポケモンのみ記載しています。
マルチスケイルは非考慮です。発動時はダメージが半分になるものと思ってください。
AC252ドラパルトいのちのたま
抜群ドラゴンアロー1回 63.7〜77.7% 確定2発
抜群りゅうせいぐん 127.4〜152.0% 確定1発
等倍ドラゴンアロー1回 32.1〜38.5% 乱数3発(94.7%)
等倍りゅうせいぐん 63.7〜76.0% 確定2発
A特化ミミッキュいのちのたま
抜群じゃれつく 104.6〜124.5% 確定1発
等倍じゃれつく 52.6〜62.5% 確定2発
C252こだわりメガネサザンドラ
抜群りゅうせいぐん 169.5〜201.1% 確定1発
等倍りゅうせいぐん 84.7〜100.5% 乱数1発(6.25%)
C252とくこう1段階上昇ウルガモス
弱点テラバースト 112.2〜133.3% 確定1発
等倍テラバースト 56.1〜66.6% 確定2発
A252こうげき1段階上昇セグレイブ
抜群つららばり1回 86.5〜105.2% 乱数1発(25.0%)
等倍つららばり1回 21.0〜25.1% 乱数4発(0.01%)
A特化へんげんじざいマスカーニャ
等倍トリックフラワー 54.3〜63.7% 確定2発
抜群じゃれつく 60.8〜72.5% 確定2発
等倍じゃれつく 30.4〜36.2% 乱数3発(50.83%)
C特化サーフゴー
ゴールドラッシュ 60.2〜71.9% 確定2発
シャドーボール 40.3〜47.9% 確定3発
苦手なポケモン
メインウェポンが両方効きづらいです。ハチマキで固定されていると引かざるを得ません。サブウェポンで対処しましょう。
すばやさが高く、なおかつしんそくを無効化してきます。
2連続で攻撃してくるドラゴンアローでマルチスケイルの効果を軽くして攻撃してくるため、対応が難しいポケモンです。
げきりんやしんそくで固定されている状態で出されるとかなり面倒な相手です。てっぺき型だとサブウェポンでも対応出来るかあやしいので特殊アタッカーに任せましょう。
場に出る度にダメージを与えてくるステルスロックはマルチスケイルの発動が出来なくなるためカイリューの最大の天敵です。ちょうはつで阻止しましょう。
相性の良い味方・構築例
苦手なサーフゴー
アーマーガアに有利を取れます。相手の行動の後にボルトチェンジすることで、マルチスケイルを大事にしながら
カイリューを出すこともできます。
苦手なミミッキュに有利を取れます。
どちらもカイリューを出しやすくなるとんぼがえりも覚えます。
オーロンゲ等のちょうはつ持ち
ステルスロックを使用させないように戦えます。
カイリューは高火力で先制技持ちかつ耐久力もあるため、一体一体のパワーで相手の交代戦を崩壊させて倒す、対面構築での採用が多いポケモンです。
後書き
いかがですか?
今回はカイリューを考察してみました。
是非使ってみてください!
ここまで見てくださりありがとうございました!