ラウドボーン- ポケモン育成論SV

初投稿です。よろしくお願いします

ラウドボーンの特異性

ラウドボーンをラウドボーンたらしめているのは
?フレアソングという対面処理と崩しを兼ねた強技
?高耐久と高速再生技による詰ませ性能の高さに加えて天然による積み技での崩しの無効化

の2つである。これらの要素は、有利対面で相手の引きを強要する。（裏に天然持ちがいない場合）ラウドボーン相手に居座ることはフレアソングを積む隙を与えることになるからだ。勝てないポケモンは裸足で逃げ出す。この構図はどこかで見たことがある。そう、6世代のメガゲンガーである。ならば、このポケモンも身代わりでアドを取れるのではないか。これがコンセプトである。

身代わりと吠えるの相性

過去に身代わり吠えるスイクンという型が存在した。これは先発でステロを撒き、2体目として繰り出したスイクンが有利対面で流し際に身代わりを貼った後、不利対面で身代わりを盾に吠えることでステロでの削りを入れる戦術である。この戦術は非常に強力だったが、スイクンの身代わりターンに多少の不利対面でも強引に殴られるとスイクンのHP管理ができず、十分な削りが入れられないことが弱点であった。
ここにラウドボーンと吠える身代わりの親和性が存在する。ラウドボーンと対面した不利ポケモンは強引に殴る択をかなり選びづらく、また仮に選ばれたとしても怠けるによってHP管理が間に合うことで身代わりが安定行動として成立する。これにより、仮にサザンやヘイラッシャなどを投げられても吠えることでステロダメージにより本来の役割対象を削っていくことができ、相手パーティの耐久のギャップを突くことで裏のエースを通したりTODでの勝ち筋を追ったりできる。
また、副次的な利点だが身代わりを持つことでラウドボーンの処理を一撃技に頼っているパーティは詰ませることができる。

採用理由

上記の通り、ステロを撒いている前提として相手のパーティの削りを担う。相手のポケモンによってはテラスタルに頼らくてもよく、テラスタルを残すことで裏のエースの通しやすさに貢献する。

持ち物

たべのこし
身代わりで減ったHPを最も回復できる持ち物。これを持つことで有利対面での
相手の殴り→こちらの身代わり→相手の殴り（身代わり割れ）→怠けるで回復が追いつく範囲が劇的に広がる。

特性

てんねん
言わずもがな。

性格・努力値と調整

ずぶとい
H252
B252
S4

Sラインとしては20まで振るとS4振りアーマーガア抜きになり、捨て際の挑発で崩される心配がなくなる。気にしたいならそこまで振ってもよいが、それ以上振るのは性格効率も悪くなるので非推奨。

技構成

身代わり/吠える/怠ける/フレアソング
全て確定技なので選択技はなし。

テラスタル

フェアリー
鉢巻ドラパルトにすり抜けつつドラゴンアローで突っ込まれると怠けるでのケアが効かないため、ドラパ対面でも身代わりを押せるようメインウェポンのドラゴン技を無効化できるフェアリーとした。

苦手なポケモン

挑発持ち、トリック持ち
1ウェポンのためフレアソングを打ちたくない相手（主にサザン）に挑発を打たれた場合は引くしか無いが、2サイクル目は身代わりなしの即吠えるの択が生まれる。
トリックに対しては1サイクル目でトリックを透かしてしまえば他のポケモンと同じように身代わり吠えるでハメれる。特にロトムは打たれたくない択が複数あるので受け出せるポケモンを用意するのが無難。

相性の良い味方・構築例

ステロを撒くことができるポケモンは必須である。
また、削れたポケモンを縛りつつエースとなれるポケモンもまた相性がよい。
ステロ撒きにはサザンに対して（できればガブも）不利を取りづらいポケモンだと良い。私はガブを使っていたが、地震受けを用意できるならドオーもロトムへの耐性と特殊受けとして悪くないし、デカヌチャンもそこそこの対面性能で良いと思う。
エースとしては鉢巻ノーマルカイリューや眼鏡ドラパルト、セグレイブなどを使用していた。総じて、積み技によるエースというよりは積まなくても火力を出せるポケモンで相手の削れたポケモンを縛りつつ受けポケモンをステロ込みで2発で落とすというルートを取ることが多かった。ラウドボーンで吠えるを入れられた場合、ヘイラッシャやラウドボーンに対しても受けを許さないような立ち回りを取ることができることもあった。

ダメージ計算

被ダメージ

182ガブリアスのじしん
122 ~ 146 (57.9 ~ 69.2%) 確定2発

172ドラパルトのドラゴンアロー
1発につき28 ~ 33 (13.2 ~ 15.7%)

204カイリューのじしん
92 ~ 110 (43.7 ~ 52.2%) 乱数2発 : 10.93%
138 ~ 164 (65.5 ~ 77.8%) 確定2発　（鉢巻）

162マスカーニャのはたき
108 ~ 128 (51.2 ~ 60.7%) 確定2発　（持ち物あり）
72 ~ 86 (34.2 ~ 40.8%) 確定3発　（持ち物なし）
残飯込み2耐え