はじめまして、楓という者です。育成論は初投稿となりますが、よろしくお願いします。
- H,A,B,C,D,Sといった非公式用語を使用します。
- ダメージ計算は、ポケモンソルジャー様のものを使用させてもらっています。
https://sv.pokesol.com/calc
採用理由と役割
- まずジバコイルというポケモンですが、高い特攻と物理耐久を併せ持つポケモンです。SVシーズン1の環境においては、その特攻種族値は8位(同率)であり、有名所だとサーフゴーに匹敵するレベルです。
- さらに夢特性のアナライズも含めると、ここから火力が1.3倍に上がります。こだわりメガネを持たせれば、H252振りウォッシュロトムくらいならほぼ一撃で倒せるレベルです。
このように、火力だけで言えばかなり強いポケモンであることが分かるでしょう。その火力を用いて、壁貼りなどの起点作り後に不特定多数のポケモンをなぎ倒していくというのが、このジバコイルの役割となっております。半端な耐久のポケモンではタイプ受けが成立しないレベルの火力なので、相手にかなりの圧をかけることができます。
一方、弱点もはっきりしています。
- メジャーなほのおやじめんが弱点(じめんは四倍)
- サブ技が貧弱というか、無に等しい
- 素早さが低く、基本的に相手からの攻撃を受けてしまう
今作はテラスタルがあるので、こういった弱点を持つジバコイルもかなり戦いやすい環境だと思っています。というわけで、色々と細かく見ていこうと思います。
持ち物
- こだわりメガネ
超火力がコンセプトなので、ここは確定です。
特性
- アナライズ
シングルにおいては、後攻なら技の威力を1.3倍にするようなものなので、こちらも当然採用。
性格・個体値
- れいせい
特攻上昇、素早さ下降性格。今回の構成的に、最遅を狙っていくべきです。わざわざ抜きたい相手もいませんし。
- S個体値0
アナライズをより多くの相手に発動するためにも、Sの個体値は可能なら0にするべきです。ただ面倒ではあるので、ここは妥協しても問題ありません。
ちなみに素早さを最遅にした場合でも、メジャー所だと以下の無振りポケモンには先制してしまいます。
ヘイラッシャドヒドイデキョジオーンモロバレルドオー
ジバコイル相手に受け出ししてくる可能性があるのは、この五体の中では後半の三体くらいですが、2発目以降はアナライズを除いた数値で計算しなければいけません。
努力値調整
- C252
火力重視のため、極振りに。
- H252
全体的に高水準な種族値だが、使う種族値の中でここだけ微妙に低いので、努力値で補う。
- D6
残りは耐久に。Dの方が低めなのでそちらに振ったが、Bに振っても問題無い。
技構成
- 10まんボルト
威力90の命中安定メインウェポン。威力を重視したいので、基本的にはこれを採用。
- ボルトチェンジ
最遅にすれば、後攻から強力なボルトチェンジができる。扱いやすい技なので当然確定。
- ラスターカノン
一致技。特殊はがね技の中では最も癖がなく扱いやすいので採用。
- テラバースト
今回はひこうで使用する。本来のジバコイルでは圧倒的不利な相手であるコノヨザルを、一撃で仕留めることができる。
このジバコイルについては、安定した高火力を第一に求めているため、技の威力は可能な限り高くしたいところです。
とはいえ命中不安技や反動技を連発するのは些か不安が大きいため、命中安定技の中で最も火力が出るものを採用しています。流石にかみなりは撃ちたくない、アレは体感かなりの高確率で外れるから。
テラスタル
- でんき
じめん以外には比較的通りが良い一致技をさらに強化できる。だがこの場合、技範囲が貧弱になるのが難点。
- はがね
半減の数が多い。だがやはり技範囲が狭く、しかも弱点が変わらず、全く減らない点が弱点。
- ひこう
耐性を重視するならこれがいい。弱点であるじめんを無効化し、かくとうを半減できる。本来なら耐性の部分が弱点になるので、補完という面ではおそらく一番。その上、面倒な相手であるコノヨザルを一撃で潰せるようになるのも良い点。
- みず
ひこうテラスタルを、さらに攻め重視にしたイメージ。本来の弱点であるほのおを半減、他のタイプも等倍にできる上、ほのおタイプとじめんタイプに弱点が突ける。みず技の通りは中々に良くて使いやすいが、この場合はコノヨザルを相手にすると死ぬ。
テラスタルはみずタイプかひこうタイプがおすすめ。ただどちらにしろ、相手にウォッシュロトム等がいる可能性がある場合は、テラスタルは慎重に使わなければならないでしょう。
与ダメージ計算
私の使用したダメージ計算サイトは、アナライズに対応していないようでしたので、『いのちのたま+特攻一段階上昇』の威力計算を元に、ダメージ計算を行っています。
それとアナライズ込みであれば、とつげきチョッキを持っていようが、抜群の場合は基本的に確定1発なので、弱点を突けるポケモンについては記述しません。
加えてテラバーストの方も、相手の弱点を突けるという場面以外で使用することがまず無いので、今回はダメージ計算を行いません。どうせ弱点なら大体確定1発ですから。
- 10まんボルト(アナライズ込み)
H252ウォッシュロトム∶99.4 ~ 117.9% 乱数1発(93.75%)
H252ラウドボーン∶98.6 ~ 117.1% 乱数1発(93.75%)
H4ウルガモス∶99.4 ~ 116.8% 乱数1発(93.75%)
H4マスカーニャ∶71.8 ~ 85.6% 確定2発
H4キノガッサ∶90.5 ~ 107.4% 乱数1発(43.75%)
H252モロバレル∶44.8 ~ 53.0% 乱数2発(23.82%)
HD252↑モロバレル∶30.8 ~ 36.7% 乱数3発(55.95%)
HD252↑キョジオーン∶62.4 ~ 73.5% 確定2発
H252コノヨザル∶83.5 ~ 98.7% 確定2発
HD252↑コノヨザル∶59.5 ~ 70.1% 確定2発
H4カイリュー(マルチスケイル)∶49.4~58.7% 確定2発
H4サザンドラ∶53.6 ~ 63.7% 確定2発
H4ドラパルト∶63.5 ~ 75.0% 確定2発
H252サーフゴー∶92.3 ~ 109.3% 乱数1発(56.25%)
- ラスターカノン(アナライズ込み)
H4マスカーニャ∶129.0 ~ 152.0% 確定1発
H4キノガッサ∶161.8 ~ 192.0% 確定1発
H252モロバレル∶79.2 ~ 94.2% 確定2発
HD252↑モロバレル∶54.8 ~ 65.2% 確定2発
H252ドオー∶62.5 ~ 73.9% 確定2発
H4ガブリアス∶91.4 ~ 108.2% 乱数1発(43.75%)
これを見てもらえば分かる通り、アナライズさえ発動してしまえば、等倍ならHD無振りのアタッカー系ポケモンの多くを乱数1発に持ち込めます。半減だとしても、耐久に振っていないポケモンに関しては、強引に確定2発に持ち込める場合も多いです。600族系のドラゴンを乱数1発や確定2発にできる時点で、その恐ろしさは容易に伝わることでしょう。
以下は、アナライズ抜きの火力となります。とはいえ、最遅のジバコイルが抜けるポケモンはかなり少ないので、最低限とさせていただきます。
- 10まんボルト(アナライズ無し)
HD252↑ヘイラッシャ∶91.9 ~ 109.8% 乱数1発(56.25%)
HD252↑ドヒドイデ∶91.8 ~ 108.3% 乱数1発(50%)
HD252↑キョジオーン∶47.9 ~ 56.6% 乱数2発(83.2%)
- ラスターカノン(アナライズ無し)
被ダメージ計算
ラウドボーンフレアソング∶61.1 ~ 72.4% 確定2発
C252↑ウルガモスほのおのまい∶95.0 ~ 113.0% 乱数1発(68.75%)
C252↑ウォッシュロトムハイドロポンプ∶54.3 ~ 64.5% 確定2発
C252メガネウォッシュロトムハイドロポンプ∶81.4 ~ 96.7% 確定2発
A252マスカーニャはたきおとす∶37.9 ~ 44.7% 確定3発
A252キノガッサマッハパンチ∶52.0 ~ 62.2% 確定2発
A252キノガッサじならし∶104.0 ~ 124.3% 確定1発
無振りコノヨザルドレインパンチ∶48.6 ~ 58.8% 乱数2発(97.26%)
無振りコノヨザル一段階↑ドレインパンチ∶72.4 ~ 85.9%) 確定2発
C252サザンドラかえんほうしゃ∶62.2 ~ 73.5% 確定2発
C252メガネサザンドラかえんほうしゃ∶91.6 ~ 108.5% 乱数1発(50%)
C252サーフゴーシャドーボール∶43.0 ~ 50.9% 乱数2発(2.73%)
C252メガネサーフゴーシャドーボール∶63.3 ~ 75.2% 確定2発
A252珠ミミッキュシャドークロー∶31.0 ~ 37.3% 乱数3発(67.01%)
A252珠ミミッキュ二段階↑シャドークロー∶61.6 ~ 72.9% 確定2発
ダメージ計算に関しては、不足などがございましたら、コメントにてお知らせしてもらえると嬉しいです。
苦手なポケモン
ひこうテラスタルを使わないと、一撃で倒すことが絶対に不可能な相手。こいつを前にしたら、テラスタルを切って一撃で倒そう。
単純にきのこのほうしが苦手。アナライズ10まんボルトで乱数1発ではあるが、タスキ持ちが多いのであまり意味が無い。
はたきおとされてメガネが消える可能性が高い。長時間居座れるようになり、場合によってはこちらが有利になるが、本来の強みを失う形になるのが厄介。
相性の良い味方・構築例
こちらは攻撃を受ける前提の型なので、壁を展開できるオーロンゲを先発に入れてあげるだけで、被ダメが軽減されて戦いやすくなる。
味方にしたら心強いポケモン。物理アタッカーと特殊アタッカーという違い、メインの技タイプの違いに加え、タイプ補完もそこそこ良い感じで、バランスが良い。さらに言うと、上記のオーロンゲとの相性も良いのも高評価ポイント。
ステルスロックと壁貼りが同時にできるポケモンは、基本的にジバコイルとの相性が良い。タスキ潰しができるので、高火力低耐久系のポケモンを一撃で潰せるようになる。
運用方法
- どちらかというと、積み構築に近い編成にすると使いやすい。この型のジバコイルの弱点は、ダメージを受けやすい点だが、そのダメージを軽減できる壁持ちのポケモン等と組むのがいい。
- 可能なら死に出しして、そのまま等倍以上のポケモンをなぎ倒していきましょう。耐久に振っているポケモンでない限りは、乱数1発くらいには持ち込めます。
- テラスタルする際は、特にでんき技を持っていそうな相手がいないかを確認してから行うこと。加えてでんき技を選択する際も、裏にじめんタイプのポケモンがいるかどうかは確認しなければならない。
運用する際に気をつけるべきことは、こんな感じでしょう。こだわっている上、でんき技はじめんタイプに無効化されるので、他のポケモンと比べると考えることが多めです。ですが上手く扱えれば、超火力で敵を一気に薙ぎ倒すことができるロマンを秘めています。