- この育成論ではHABCDSなどの略称を用います.
- ダメージ計算はダメージ計算ツールSV by ポケソルを使用しています.
採用理由と役割
- 採用理由
- HP種族値が125かつ防御種族値が80と高い耐久力をもつポケモンであることから,物理攻撃を1度耐えてまひを使用することが出来る可能性が高いから.
- まひを与えた際に相手の素早さを1/2にすることができ,Sがとても高い相手でなければてんのめぐみいわなだれによる60%とまひによる25%の運ゲーを押し付けることが出来るから.
- 元々がノーマルタイプという弱点の少ないタイプであることから,安定した耐久性を実現することが出来るから.
- かわいいから
- 役割
基本的には物理受けをしつつ相手にまひをばらまき,更にチャンスが有ればひるみを使用することによって相手を倒すことを目的としてます.
持ち物
持ち物は基本的にイッカネズミイッカネズミ対策として後出しが出来るようにゴツゴツメットを採用しています.
こちらに関しては意識する相手次第で変更しても大丈夫です.
特性
まひるみ戦法を使用するために,いわなだれのひるみ確率を2倍の60%にしてくれるてんのめぐみを採用しています.
性格・努力値と調整
H252 A4 B252
相手の物理アタッカーを意識した調整としてHBぶっぱとさせていただいています.
性格は少しでも耐久力を上げるためにわんぱく(防御↑ 特攻↓)を採用しています.こちらに関しては耐久面より攻撃面を上げていわなだれの試行回数を減らしたいという場合にはいじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)の採用もありだと思います
技構成
確定枠
いわなだれ
いわタイプでタイプ不一致の威力60の非接触技です.こちらはもともと30%で相手をひるませるという効果を持った技ですが,てんのめぐみによって技の追加効果の発生確率を2倍にすることによって30%×30%=900%のひるみ確率を実現させることができます.
はねやすめ
ひこうタイプの変化技であり,最大HPの1/2を回復する技です.今回は基本的に耐久が高く,更にゴツゴツメットを持たせている構成であるため,回復手段を持つことによって長い間居座ることが可能となります.これによって相手の耐久ポケモン相手に戦い続けることややけど状態などでの居座り,相手に一貫を取れていた場合には全抜きも視野にいれることが可能となります.
へびにらみ
ノーマルタイプの変化技で,命中率100%で相手をまひにするわざです.こちらを使用することによって有名なまひるみ戦法を使用することが可能となります.更に不利対面においてもまひをばら撒くことが出来るというだけで大きな仕事が出来るため,とても重要な技の一つであると考えられます.
候補技
じしん
じめんタイプのタイプ不一致で威力100の非接触技です.こちらの候補理由としては,まひの効かないサーフゴーサーフゴーやいわタイプを半減してくるはがねタイプなどの対策をするための技として候補にさせていただきました.威力の高い物理技として安定してぶっ放すことも出来るため,あと少しで相手を倒せそうな時にとどめとして使用することも可能です.
ボディプレス
かくとうタイプのタイプ不一致で威力80の接触技です.こちらの候補理由としては,じしんと同じくはがねタイプへの打点として使用したいという理由になっております.こちらの技ではゴーストとの複合であるサーフゴーサーフゴーに対する対策として使用することが不可能となってしまいますが,自分のBをAとして計算して攻撃するため,火力が高くなりとどめとして使用することが容易になるといったところでじしんとの差別化をしています.
おどろかす
ゴーストタイプのタイプ不一致で威力30の接触技です.こちらの候補理由としては,こちらの技もいわなだれと同じく30%の確率でひるむ技で,てんのめぐみを使用することによって2倍の60%へと確率を上げることが可能であるため,いわなだれでは心配な敵やゴーストタイプの相手などへのサブウェポンとして使用することが可能であるからです.
とぐろをまく
どくタイプの変化技でこうげきとぼうぎょと命中率を一段階上げられます.こちらの技の候補理由としては,ノココッチノココッチの耐久が高いことから相手の攻撃を1度耐える可能性が高いことを利用し,「とぐろをまく」を使用することによって更に耐久を上げるのみならず,いわなだれの不安要素である命中率やこうげきを増加させることによってまひるみ戦法を安定化させ,更に試行回数を減少させることが出来るといった独自の強みがあるため,この技を候補とさせていただきました.
テラスタル
基本的にテラスタル要員として使うことがないため,テラスタイプはノーマルでの運用でも大丈夫です.しかし格闘の弱点をカバーしたい場合やおどろかすの威力を上げたい場合にはゴーストでの運用が有効だと思います.
いわなだれの強化でいわタイプへ変更した場合には格闘で一貫が取られてしまったり,弱点の数が増加してしまうため,おすすめはいたしません
立ち回り例
基本的には物理アタッカー相手に後出しを行うことを考えております.弱点の格闘でさえなければ1確を取られることもないため,そこまで警戒しつつ出す必要はないです.特にミミッキュミミッキュなどのゴーストタイプ相手には気持ち楽に出しても良いと思っています.
被ダメージ計算(カッコ内はテラスタル時)
A252ハッサムハッサムのインファイト 53.5 ~ 63.8% (80.2 ~ 95.7%)
A252セグレイブセグレイブのきょけんとつげき 44.0 ~ 51.8% (44.0 ~ 51.8%)
A252ドラパルトドラパルトのドラゴンアロー(2回) 31.9 ~ 38.8% (43.2 ~ 51.8%)
C252ドラパルトドラパルトのりゅうせいぐん 50.9 ~ 60.0% (68.2 ~ 80.2%)
C252サザンドラサザンドラのあくのはどう 36.3 ~ 43.2% (36.3 ~ 43.2%)
C252サザンドラサザンドラのだいもんじ 33.7 ~ 39.7% (50.5 ~ 59.5%)
A252ガブリアスガブリアスのじしん 33.7 ~ 40.1% (44.9 ~ 53.5%)
A252カイリューカイリューのしんそく 18.5 ~ 22.0% (18.5 ~ 22.0%)
A252ボーマンダボーマンダのげきりん 41.4 ~ 49.2% (55.2 ~ 65.6%)
C252ボーマンダボーマンダのりゅうせいぐん 54.4 ~ 63.8% (54.4 ~ 63.8%)
A252特性テクニシャンイッカネズミイッカネズミのねずみざん(ゴツメを考慮して7回) 48.3 ~ 63.4% (66.4 ~ 84.5%)
与ダメージ計算(カッコ内はテラスタル時)
基本的にいわなだれでジャンケンを行うため,いわなだれのダメージのみを掲載することにします.要望があればおどろかすやじしんの数値も書きます.
- いわなだれ
HB252ヘイラッシャヘイラッシャ 8.2 ~ 9.7% (12.0 ~ 14.4%)
H252ドラパルトドラパルト 19.0 ~ 22.5% (28.3 ~ 33.9%)
H252セグレイブセグレイブ 28.0 ~ 33.4% (41.5 ~ 49.6%)
H252ボーマンダボーマンダ 33.7 ~ 40.6% (50.5 ~ 60.4%)
HB252キョジオーンキョジオーン 9.2 ~ 11.2% (13.5 ~ 16.5%)
H252カイリューカイリュー 30.4 ~ 36.4% (45.5 ~ 54.6%)
苦手なポケモン
- サーフゴーサーフゴー
へびにらみが効かないため,Sを半減できずにそのまま特殊技で倒されてしまうパターンが多く見られました.もしかしたらBぶっぱをDに移動すれば耐える回数は増えるかもしれませんが,基本的にはBぶっぱで耐えつつゴツゴツメットを絡めて潰していきたいため,相性がとても悪いです.そのため後述するウルガモスウルガモスなどで対抗して,ノココッチノココッチが活躍するための基盤を作ってあげてください.
- でんきタイプ
でんきタイプの相手にはまひが効かないため,結果的にSを抜くことができずにひんしに追い込まれてしまいます.更にでんきタイプを使用する相手はたぶん?基本的に特殊アタッカーが多いため,ノココッチノココッチのような物理受けにとってはとても厳しい相手であるということができます.でんきタイプのポケモンも対策が必須なポケモンたる理由が存在するポケモンの一つであるということが出来るでしょう.
相性の良い味方・構築例
- ウルガモスウルガモス
ほのおタイプの特殊アタッカーとしてCとSがとても高く,こだわりメガネをもたせた状態でほのおのまいをうち続ければほのお弱点を起点として全抜きを狙うことも出来るポケモンです.ウルガモスウルガモスを先発で出してサーフゴーサーフゴーなどのはがねタイプや,でんきタイプを力技で対策することによって,ノココッチノココッチが自由に泳ぐ事ができる水槽を作ってあげることが出来るため,とても相性がいいポケモンであるということができます.
さいごに
この育成論では鈍足や準速の相手を狩ることがとても簡単にできるポケモンとしてノココッチノココッチを採用させていただきました.こちらのポケモンであればヘイラッシャヘイラッシャやキョジオーンキョジオーン,ラウドボーンラウドボーンなどの鈍足の環境ポケモンに対してとても強く出ることが出来るため,ぜひ気分転換にでも採用してあげてください.