はじめまして。
- 本論は第4世代から御大の御名で親しまれてきた ユキノオーの育成論です。採用理由は旅パで使ったユキノオーが非常に強力で、往時の活躍をまた見られるだけの可能性を感じたからです。今回のユキノオーは新仕様に準じたHB特化。この型を軸にランクマS1にて勝率9割でマスターボール級に到達。御大は強い。ちょうつよい。というわけで、皆様と共にユキノオーの復権を目指していきたいです。
ユキノオー と対戦環境の歴史
ユキノオーが最も活躍したのは第5世代スタンパにおける
ユキノオー トドゼルガ ガブリアスの通称ユキトドガブ
ユキノオー ガブリアス サンダーのノオーガブサンダーといった並びでしょうか。当時はトップメタの一角を担っていましたね。
レーティングバトル黎明期からBW2末期まで猛威を振るったもの、第6世代から天候の永続仕様が5ターン制限に変更され弱体化。 XYではユキノオナイトにより メガユキノオーというメガシンカ先を獲得しますが、全く使われませんでした。というのもくそとりファイアローが暴れたせいです、環境に刺さらなくなったからです。この世代からユキノオーは一気にマイナーポケモンへと凋落します。
さて、ユキノオーの個性はみずポケモンがサブウェポンに採用する冷凍ビームに役割破壊されないくさタイプという立ち位置にありました。こおり等倍のくさタイプ、みず半減のこおりタイプ、フリーズドライ等倍の水・氷に一致草技で弱点を突けるなど対みず性能に優れたポケモンです。また、限られたこおりのつぶて習得者でガブリアスボーマンダ等の強力な竜ポケモンを対面から確実に処理することができました。一方で、耐性が悪く数値も低い ユキノオーが役割を遂行するにはきあいのタスキが必需品。対戦環境はインフレの一途を辿り、貴重な襷枠をこのポケモンに割けるほど甘い世界ではなくなっていました。天候の弱体化と襷枠の消費。二つの理由がユキノオーの衰退の原因といってよいでしょう。
それでも、特性を活かした霰パ始動員としての役割は残されていました。
キュウコン(アローラ)が参戦した第7世代では、バイバニラまで「ゆきふらし」を獲得。始動要員ならオーロラベールを習得するキュウコン(アローラ)が適役とされ、エクストリームスポーツとして名高い単氷統一では自主退場ができるバイバニラが使われました。
ユキノオーが完全に姿を消したのは、この世代からであったように思います。それでもカロスの某ツンドラポケモンよりはマシだが
第8世代でも何ら強化されることがなく、存在していたのか分からないほど不遇なポケモンでした。それまで愛着あるユキノオーを頑張って使ってきましたが、剣盾で完全に諦めました。ダイマックス技で天候がめまぐるしく変動し、ゆきかきアタッカー自身も始動要員になれるダイマックス環境はユキノオーにとってミスマッチな環境といえました。
そして、第9世代へ!
ユキノオーが漸く強化されたではありませんか!
あられの仕様変更に伴い、B方面が1段階上昇するように!
ユキノオーの復権が期待できるのではないか?
ユキノオーをもう一度活躍させてあげたい……。
長い冬の時代を経て、雪辱を晴らすユキノオー……。
そんな思いを込めて育成論の投稿に至った次第です。
採用理由と役割
天候「あられ」から「ゆきげしき」へ
新天候「ゆき」の仕様
無補正無振りでもB種族値122に相当、これにより一定の数値受けが可能。
今回はこの仕様変更を活かすべくB特化。B実数値は207相当。
役割をはっきりさせることで、単体でも選出しやすくなった。
キノガッサモロバレルリククラゲの胞子使いには無類の強さを誇る。
一方、こおり、くさの技範囲と貧弱な耐性から相手のテラスタルに弱く、かつての役割であった氷四倍弱点ドラゴン狩り遂行には不安が残るようになった。一方で、ユキノオーが相手にテラスタルを切らせる圧力は凄まじい。鋼や炎になったドラゴンポケモンを裏のイルカマン(ナイーブ)などで一掃することも可能であり、この点を強みだと考える。もちろんユキノオー自身はテラスタルを切る恩恵を全く受けない。そのため相手のテラスタイプを考慮して立ち回る必要がある。
- 有利
SVランクマの初期環境は物理ATが多く、噛み合っている。
ヤドキングとの差別化について
ユキノオーをゆきかきATの起点として考えた場合、あくびを覚える上にさむいギャグで後続を安全に着地させることのできるヤドキングがライバルになる。耐性面ではヤドキングのほうが遙かに補完が取りやすく、オーロラベールを加味したとてヤドキングよりユキノオーが優れるとは言いがたい問題がある。本論はユキノオーをHB特化することで単体でも運用可能な物理受けの型としているためヤドキングとの比較は不要としているが、翻ってこの型のユキノオーをゆきふらし要員として構築に組み込む場合ヤドキングの存在を充分に考える必要があるので注意。
特殊受けでHDバンギラスを単体運用する場合あくびカバルドンや爆発ギガイアスは比較対象にならないが、すなあらし要員としてHDバンギラスを砂パに組み込む場合はカバルドンやギガイアスはもちろん電磁波CSバンギラスまで考えて採用すべきである。本論におけるユキノオーもHDバンギラスのような単体運用を想定しており、ゆきふらし要員として考察しない。
持ち物
たべのこし
耐久力を維持しやすいのでこの型のスタンダードとして採用。
やどりぎのたねと絡めることでHPを維持しやすい。
後続に積みアタッカーがいる場合は、オーロラベールの持続時間を3ターン増やすひかりのねんども有用か。
追記、おおきなねっこについて
やどりぎのタネと組み合わせた場合、自分の最大HPが相手の最大HPの60%以下でたべのこし以上の効果、それより最大HPが高いとたべのこしの方が回復量が増える。他にたべのこしを持たせたい手持ちが構築にいる場合、第二のたべのこしとして採用余地がある。
だっしゅつパック
ヘイラッシャ対面で連打できないデメリットがあるが、オーロラベールからリーフストームで円滑に後続の積みエースを降臨させられる。60族のユキノオーは下から動くことが多いので好相性。S1の威嚇持ちはボーマンダギャラドスしかいないため、暴発の恐れは少ない。
ゴツゴツメット
マスカーニャカイリューキノガッサ対面に強くなる。限局的ではあるが、とんぼがえりを打たれやすいのでマスカーニャの襷潰しが出来る。へんげんじざいかつ鉢巻きの場合は乱数2発 : 90.23%となり受けられないので要注意。珠なら86 ~ 101 (43.7 ~ 51.3%) 乱数2発 : 2.73%に抑え込める。カイリューはマルチスケイル、キノガッサは襷を持っている関係上、行動ターンを踏まえるとたべのこしより多くHPを温存したまま突破できるのがメリットか。
オッカのみ
物理ATの炎テラスを恐れずに立ち回ることができる。炎テラスを切られたら打点はなくなるので一見意味がなさそうに思えるが、ガブリアスの炎テラバーストを受けてもHPが6割以上残る。相手の後続に物理ATがいる場合は充分な仕事が出来るのことは他のアイテムに無い強みだと考える。
特性
ゆきふらし
採用理由のため確定。
性格
ずぶとい
物理受け運用のため確定。
努力値と調整
H252、B244、S12
具体的な耐久調整を施せるほど環境が定まっていないため、最も硬くなるH252、B244は確定。
余りは60族の上からオーロラベールを貼るためにSに割いた。
61族のバンギラスに天候を書き換えられるデメリットがあるが、環境にバンギラスがいないためジバコイルニンフィアの上を取れる方がいいと判断。
技構成
- ふぶき
- リーフストーム or ギガドレイン ※好みの草技
- オーロラベール ※やどまもの場合はまもるも候補
- やどりぎのたね
1.ふぶき採用理由
無振りでもそれなりの負荷をかけられる必中ふぶきは確定。
2.草技採用理由
当初はHP維持のためにギガドレインを採用していたが、リーフストームに変更。
草テラスタルを切ることで、
カバルドンHB特化を240 ~ 284 (111.7 ~ 132.1%) 確定1発
ヘイラッシャHB特化を260 ~ 308 (101.2 ~ 119.9%) 確定1発
キョジオーンHB特化を204 ~ 240 (98.6 ~ 116.0%) 乱数1発 : 87.5%
SVシーズン1初期はこれらのポケモンがHB特化していることが多く落とせたが、最近は落とせないことが多くなってきたのでギガドレインもあり。
てんねん持ちに相当な負荷がかかるのでヘイラッシャを重く見る場合はリーフストーム推奨。
ギガドレイン最大のデメリットは、はらだいこを積んだH244マリルリにテラスタルを切っても128 ~ 152 (62.2 ~ 73.8%) しか入らないこと。
このときマリルリのHPはオボン込みで154のため倒せない。
エナジーボールにすることでH振りウォッシュロトムヘイラッシャキョジオーンマリルリを確定2発で落とせるように。
個人的にはエナジーボールよりはHPを確保できるギガドレインの方が使いやすいと感た。
草技は一長一短なので使用者の好みの範疇だと思われる。
くさむすびはマリルリウォッシュロトムに負荷がかからず、ヘイラッシャキョジオーンへの確定数も変わらないので論外。
3.オーロラベール採用理由
ユキノオーの個性。
物理ポケモンの前でオーロラベールを張る動きが強力なので確定。
ヤドキングとの差別化にも。
4.やどりぎのたね採用理由
有利不利対面が非常にはっきりしているため、引き先に刺さりやすい。
テラスタル
くさテラスタル
役割上くさとしたが、防御上昇の恩恵が消えてしまう。
なるべく切らない立ち回りを心懸ける必要がある。
こおりはドラゴンポケモンのほのおテラバースト、はがねテラスタルアイヘを耐えてるようになるが、耐えたところで勝てないので有用とは言い難い。
ようきガブリアス程度のほのおテラバースト程度は普通に耐えるので、テラバーストを切らせた上にオーロラベールまで張れたれたのならむしろ御の字である。御大だけに
立ち回り例
有利な物理ATやキノガッサモロバレルに繰り出し、オーロラベールを張る。
この動きができるだけで充分に強い。
後続の積みアタッカーが安定する。
与ダメージ計算
- ふぶきの与ダメージ
マスカーニャH60、D4振り
→152 ~ 182 (95.6 ~ 114.5%) 乱数1発 : 75%
→76 ~ 91 (47.8 ~ 57.3%) 乱数2発 : 91.4% ※変幻自在で悪、妖、虫の場合
モロバレルH244、D108最硬振り
122 ~ 146 (55.5 ~ 66.4%) 確定2発
カバルドンHD
114 ~ 134 (53.1 ~ 62.4%) 確定2発
カイリューH244振り
116 ~ 140 (58.9 ~ 71.1%) 確定2発
ドラパルト無振り
150 ~ 176 (92.1 ~ 108.0%) 乱数1発 : 43.75%
セグレイブH4振り
67 ~ 79 (35.0 ~ 41.4%) 確定3発
ギャラドスH4振り
58 ~ 70 (34.0 ~ 41.0%) 確定3発
ミミッキュH4振り
57 ~ 67 (43.6 ~ 51.2%) 乱数2発 : 5.07%
ドオーHD特化
84 ~ 102 (35.5 ~ 43.1%) 確定3発
- リーフストーム、ギガドレインの与ダメージ
ウォッシュロトムH252振り
リーフストーム
132 ~ 156 (84.1 ~ 99.4%) 確定2発
ギガドレイン
78 ~ 92 (49.7 ~ 58.6%) 乱数2発 : 96.48%
ヘイラッシャH252、D4振り
リーフストーム
192 ~ 228 (74.8 ~ 88.8%) 確定2発
ギガドレイン
110 ~ 132 (42.9 ~ 51.4%) 乱数2発 : 3.51%
マリルリH252振り
リーフストーム
168 ~ 198 (81.2 ~ 95.7%) 確定2発
ギガドレイン
96 ~ 114 (46.4 ~ 55.1%) 乱数2発 : 47.65%
イルカマン(ナイーブ)D4振り
リーフストーム
152 ~ 182 (86.9 ~ 104.0%) 乱数1発 : 25%
ギガドレイン
90 ~ 108 (51.5 ~ 61.8%) 確定2発
カバルドンH252振り
リーフストーム
180 ~ 212 (83.8 ~ 98.7%) 確定2発
ギガドレイン
104 ~ 126 (48.4 ~ 58.7%) 乱数2発 : 95.7%
トリトドンH244振りチョッキ
リーフストーム
216 ~ 256 (99.6 ~ 118.0%) 乱数1発 : 87.5%
ギガドレイン
132 ~ 156 (60.9 ~ 71.9%) 確定2発
キョジオーンH252振り
リーフストーム
152 ~ 180 (73.5 ~ 87.0%) 確定2発
ギガドレイン
86 ~ 104 (41.6 ~ 50.3%) 乱数2発 : 0.39%
被ダメージ計算
パルシェンA252振り
A+2ロックブラスト
→140 ~ 170 (71.1 ~ 86.3%) 確定2発
※返しのギガドレインでユキノオーのHP89〜119なので後出しから勝つには礫を採用する必要がある。
キノガッサA特化
マッハパンチ
→66 ~ 80 (33.5 ~ 40.7%) 確定3発
同上タネマシンガン5発
→50 ~ 60 (25.4 ~ 30.5%) 確定4発
同上がんせきふうじ
→66 ~ 80 (33.5 ~ 40.7%) 確定3発
同上ほのおテラバースト
→180 ~ 216 (91.4 ~ 109.7%) 乱数1発 : 37.5%
ウォッシュロトムC特化
ハイドロポンプ
→51 ~ 60 (25.9 ~ 30.5%) 確定4発
ボルトチェンジ
→33 ~ 39 (16.7 ~ 19.7%) 確定6発
眼鏡10まんボルト
→63 ~ 74 (32.0 ~ 37.6%) 乱数3発 : 91.11%
マスカーニャA252振り
珠トリックフラワー
→31 ~ 38 (15.7 ~ 19.2%) 乱数6発 : 93.55%
珠叩き落とす
→56 ~ 68 (28.5 ~ 34.5%) 乱数3発 : 1.97% ※へんげんじざい
珠とんぼがえり
→86 ~ 101 (43.7 ~ 51.3%) 乱数2発 : 2.73% ※へんげんじざい
ミミッキュA252振り
A+2じゃれつく
→70 ~ 84 (35.5 ~ 42.7%) 確定3発
マリルリA特化
じゃれつく
→55 ~ 66 (28.0 ~ 33.7%) 乱数3発 : 0.17%
ばかぢから
→100 ~ 118 (51.1 ~ 60.3%) 確定2発
鉢巻きじゃれつく
→84 ~ 99 (42.9 ~ 50.6%) 乱数2発 : 1.17%
鉢巻きばかぢから
→146 ~ 174 (74.5 ~ 88.8%) 確定2発
イルカマン(ナイーブ)A252振り
ウェーブタックル
→35 ~ 42 (17.7 ~ 21.4%) 乱数5発 : 9.78%
インファイト
102 ~ 122 (51.8 ~ 62.0%) 確定2発
ギャラドスA252振り
A+1たきのぼり
→29 ~ 35 (14.7 ~ 17.7%) 乱数6発 : 11%
A+1とびはねる
→122 ~ 146 (62.0 ~ 74.2%) 確定2発
ガブリアスA252振り
じしん
→25 ~ 30 (12.7 ~ 15.2%) 乱数7発 : 4.36%
同上がんせきふうじ
→42 ~ 50 (21.4 ~ 25.4%) 乱数4発 : 0.02%
同上ほのおテラバースト
→160 ~ 192 (81.3 ~ 97.5%) 確定2発
同上はがねテラスタルアイアンヘッド
→80 ~ 96 (40.7 ~ 48.8%) 確定3発
カバルドン無振り
じしん
→18 ~ 22 (9.2 ~ 11.2%) 乱数9発
セグレイブA特化
つららばり5発
80 ~ 95 (40.7 ~ 48.3%) 確定3発
同上きょけんとつげき
72 ~ 85 (36.6 ~ 43.2%) 確定3発
ドラパルトA252振り
竜テラスタル鉢巻きドラゴンアロー
→96 ~ 116 (48.8 ~ 58.9%) 乱数2発 : 99.3%
下降補正だいもんじ
→172 ~ 204 (87.4 ~ 103.6%) 乱数1発 : 12.5%
モロバレル無振り
クリアスモッグ
→56 ~ 68 (28.5 ~ 34.5%) 乱数3発 : 3.34%
ヘイラッシャB特化
ボディプレス
→56 ~ 66 (28.5 ~ 33.5%) 乱数3発 : 0.02%
B+1ボディプレス
→80 ~ 96 (40.7 ~ 48.8%) 確定3発
→オーロラベール下40 ~ 48 (20.4 ~ 24.4%) 確定5発
キョジオーンB特化
ボディプレス
→60 ~ 72 (30.5 ~ 36.6%) 乱数3発 : 49.21%
B+1ボディプレス
→90 ~ 106 (45.7 ~ 53.9%) 乱数2発 : 34.37%
→オーロラベール下45 ~ 53 (22.9 ~ 27.0%) 乱数4発 : 32.11%
アーマーガアB特化
B+2ボディプレス
102 ~ 120 (51.8 ~ 61.0%) 確定2発
苦手なポケモン
明確な不利対面
ほぼ不利対面
どちらとも言えない対面
相性の良い味方
補完が優秀なポケモン
ガブリアスドラゴン・じめんタイプ
言わずと知れた有名な並び。
ギャラドスみず・ひこうタイプ
これも有名な並び。岩の一貫が痛いが、ギャラドスを通しやすくなる。
ラウドボーンほのお・ゴーストタイプ
弱点を相殺し合い、物理に強くなる。てんねんでユキノオーの苦手な積み技のストッパーになる。
マリルリみず・フェアリータイプ
マリルリの苦手なウォッシュロトムやヘイラッシャにユキノオーが強く、ユキノオーの苦手なウルガモスやサザンドラにマリルリが強い。
ヤドキングヤドランみず・エスパータイプ
ヤドキングとは競合相手であるように見えて、タイプや種族値配分が異なるため共存もできそう。
構築例
サザンドラウルガモスサーフゴー等の特殊積みアタッカーとの組み合わせが強力。環境にはドオーハピナスしかまともな特殊受けがいないため、悪巧みやちょうのまい等の強力な積み技を積めたら勝ちに持って行きやすい。ミミッキュですら剣舞を切る環境なのでサザンドラサーフゴーウルガモスといった特殊ATに積む機会は滅多に訪れない。オーロンゲも壁を張れますが、タイマン性能に不安があり、両壁を築くまでに時間がかかります。オーロラベールを張ることで耐久力に不安のある特殊ATが積みやすくなり、勝ちを拾いやすい。
鈍いAD振りヘイラッシャやイルカマン(ナイーブ)等のみずアタッカーとの組み合わせも強力。ヘイラッシャはAD振りにすることで特殊方面に滅法硬くなり、攻守ともにスキがないポケモンになる。オーロラベールによりヘイラッシャの受け出し機会を確保し、鈍いを積むことで要塞化。ユキノオー自身が相手に鋼や炎のテラスタルを切らせやすく、イルカマン(ナイーブ)のウェーブタックルの一貫を作りやすい。タイプ面における相性補完も優れる。
ユキノオーというと襷アタッカーのイメージが先行するのかちょうはつを打たれることもなく使いやすい。
むすびにかえて
定数ダメージの変わりに、圧倒的な物理受け性能を手に入れたユキノオー
ダメージ計算からユキノオーの硬さに気付いて頂けたなら嬉しいです。
対キノガッサ性能はサーフゴー以上。キノガッサもじならしを搭載するなど対策しており、対するサーフゴーもふうせんを持つなどメタ環境が進んでいます。単純な受けポケモンとして見てもウォッシュロトム等のこだわりトリックで腐らない強さもあります。
HB特化ユキノオーには環境に左右されない数値受けの強みがあり、ピン挿しでも活躍できるポテンシャルを秘めていると実感いたしました。
弱点はほのおだけといった感じで、使い勝手はHDバンギラスを彷彿させます。
浮いている強力なポケモンが限られているために、じしんの通りが良い環境であるのも追い風です。
多くの物理技を難なく受け止めてくれる新しいユキノオー
使ってみて楽しいのでおすすめです。