はじめに
初めて育成論を投稿させていただきます。
防御に基礎ポイントを寄せたソウブレイズを愛用しているのですが、同じ型の記事がなかったため投稿をしてみようと思いました。
本育成論では、非公式のポケモンステータスの略称HABCDSを利用しております。
(※12/12追記 滅茶苦茶普通に既に防御にも振ってみがわりを採用した育成論が存在しました。フォークにするか等悩みましたが、ビルドアップによる積みが主軸であるため一旦別物として扱わさせていただきます。)
最初は少し前に大暴れしていたキョジオーンを意識して作成した型ですが、増えて来たウルガモスやモロバレルに対し特に強いため個人的にお勧めできる型です。
最初は物理受けと記載しようとしていましたが、ビルドレのような挙動が本体だと感じたため積みエースと記載させていただきました。
(※12/13追記 表記揺れや誤字等細かな点を修正しました)
(※12/19追記 わざの候補にちょうはつを追加いたしました。)
(※23/1/11追記 わざの候補、テラスタルの候補に関しての記載を修正しました。)
採用理由と役割
モロバレルのきのこのほうしやキョジオーンのしおづけ等、環境で一定数みられるポケモンを起点に積むことが期待でき、全抜きを狙えるポテンシャルがある。
また、同じく環境に多いみがわりを貫通するラウドボーンのフレアソングやウルガモスのむしのさざめき、ニンフィアのフェアリーボイスに耐性があり、型に嵌めた後の安定感が高い。
特殊に対しても元々一定の耐性があり、積んだ後の火力がそのまま回復力に直結する為暴れやすい。
持ち物
身代わりを貼るのにHPを消費しビルドアップをする間もターンが経過するため、安定感を高めるためたべのこしを選択していますが、むねんのつるぎを撃つ段階に入れば体力を回復できるためお好みで変えて問題ないと思います。
その他の選択肢として、キョジオーンをより確実に起点にするため、しおづけの追加効果を防ぐおんみつマント(この場合、あえて一度素でビルドアップをしてからみがわりを使います。)
モロバレル対面での相手側のテラスタルによる睡眠事故を1度だけケアできるラムのみが候補になるかと思います。
特性
もらいび一択です。
くだけるよろいでBを下げるのはコンセプトにあっておらず、もらいびで無効にできる技にフレアソングやほのおのまい等恩恵が大きい技が多いためです。
性格・努力値と調整
A無補正無振りキョジオーンのしおづけを少しでも起点にできる可能性を高めるため性格をB補正かつB極(252)振りにし、Hを4n+1の最大値である181にするH244振り。
残った12をAに振ることで、A1段階上昇時であれば採用率トップのサーフゴーがH252振りしていてもむねんのつるぎで100~118.5%と確実に倒すことができます。(※相手がテラスタルしてきた場合を除く)
技構成
むねんのつるぎ
メインウェポン
通りがよく、みがわりの展開に用いたHPを回収できます。
ほうしを起点にできるモロバレルへの打点にもなり、サーフゴーを倒す際にも必要となります。必須。
かげうち
先制わざ
Sに振らないため上を取られやすいですが、後少しで倒せる敵を処理する際に被ダメージを抑えられたり、非常に使いやすいです。
この型の採用に当たって、PTの他のポケモンや仮想敵の都合で他の技を採用したい場合はこの枠を自由枠にすることとなります。
みがわり
確定わざ
しおづけやきのこのほうしなどを避けたり交換読みを通してみがわりを展開することで、ビルドアップを安定して積むことができる場を整えます。
B上昇無しの状態でみがわりを利用した場合、
みがわりの体力が45に対し無補正無振りキョジオーンのしおづけが38~48ダメージとなり、比較的高確率でみがわりがのこります。(相手が混乱対策などと称してキョジオーンのAを軽視している場合、より確実にみがわりが残ります。)
可能であればBを1段階あげた状態でキョジオーンと対面しみがわりに繋ぎたいですが、まっさらな対面からでも一応みがわりの展開を狙えます。
ひこうわざを搭載していないC1段階上昇のウルガモスの攻撃であれば致命傷にならないため、1舞される時点で交換できればウルガモスを起点にすることができます。
ビルドアップ
確定わざ
筋肉は裏切らない。
AB1段階上昇で火力だけでなく耐久も伸びるため物理ポケモンに対して非常に強くなれます。
ちょうはつ
選択わざ
キョジオーンに対しみがわりを残し1度ビルドアップできた時点で使用することで泥沼を回避できます。
また、Sに振られていなければ上からアーマーガアに対してちょうはつが可能であり、無振りアーマーガアのブレイブバード程度までであれば基点にすることが可能です。
採用する場合かげうちの枠に採用することとなりますが、もらいび等をもったほのおタイプが完全に通らない相手で完全に詰むことに注意が必要です。
テラスタル
むねんのつるぎによる突破力を高めるため、ほのおテラスタルで考えます。
ビルドアップを1度積んでしまえば、HB252振りB補正モロバレルをテラスタルむねんのつるぎで1撃で仕留められる等火力上昇の恩恵が大きいです。
・ほうしを先制みがわりで回避→ビルドアップに対し相手がイカサマ→ほのおテラスタルむねんのつるぎで突破
といった形で、イカサマとほうしの読み合いを拒否できます。(相手がテラスタルを切らない場合)
また、この調整のソウブレイズはほのおテラスタルすることで不一致イカサマのダメージを20.4%~24.3%にできるので、
テラスタルを使うことを決めている場面ならモロバレルのイカサマのタイミングでテラスタルすることで追加のビルドアップやみがわりを残したまま突破をねらうことが可能です。
(※23/1/11 追記)
ランクマッチが一区切りして暫く経ちましたが、本当にテラスタイプの流行に関して、変化がめまぐるしいです。
そのため、丸投げのような形にはなってしまい申し訳ないのですが、その時々で自身のPTに対し一番有効に働きそうなタイプを採用していただければと思います。
かげうちの枠に関しても同様で、この追記をしている時点では耐性を大きく変えるテラスタイプで予想外の耐久を実現する形が特に注目されていると感じます。
ですので、ソウブレイズで処理したいポケモンに刺さりそうなわざを採用していただく方が、活躍をさせやすいと感じます。
立ち回り例
あくまで一例ですが、マスカーニャを先発として採用しとんぼがえりを選択した際に相手がモロバレルへ交換してきた場合等に交換先として選択します。
また、環境に増えてきた印象のあるくさテラスタルウルガモスとの不利対面時の交換先としても優秀です。
みがわりを無事残せたら相手の控えをみてどれだけ積むのかを考えます、
セグレイブなど中途半端に積んだむねんのつるぎで戦うと厳しそうなポケモンが居るなら多めに積む、
相手の裏に特殊が居そうですぐ交換する必要がありそうなら1度積んでからすぐむねんのつるぎで体力を回収してサイクルに戻る...等です。
キョジオーンに対してみがわりを貼ることに成功した際、
・みがわりが壊れるまでビルド→みがわり
の動きを繰り返しますが、相手がてっぺきを積んできた場合に中途半端にテラスタルを切ってしまうとボディプレスをくらうようになるため注意が必要です。
交換読みはお好みで。
(※12/16追記)
当然といえば当然なのですが最近はみがわりを残された後に落ち着いててっぺきを積んで居座り続けるキョジオーンが増えました。相手からの急所はみがわりで対策できる為、こちらからの急所が出るまで膠着することになります。
TODで勝利を狙える場合はわざの合計回数的にもこちらが有利なためそのまま突っ張れば良いですが、そうでない場合は苦しい状態になるため注意が必要です。
与ダメージ計算
ダメージ計算はスマートフォンアプリ、ダメージ計算SVを用いています。
また、以下は全て性格A無補正12振りの実数値147にて計算を行っております。
※コンセプト上ビルドアップを最低一回は積むことが前提のため、それらに主軸を置きダメ計を行います。
A1段階上昇むねんのつるぎ※()内はテラスタルほのお時のダメージ計算
HB252モロバレル: 84.1%~98.6%(112.2%~132.1%)
H252サーフゴー: 100%~118.5%(134.0%~158.7%)
H244ウルガモス: 69.1%~81.6%(92.1~108.9)
HB252ドドゲザン:63.7%~75.3%(85.0~100.4)
H252セグレイブ:45.0%~53.1%(60.3%~71.1%)
無振りマスカーニャ:164.2%~194.7%(計算不要)
あくテラス無振りマスカーニャ:82.1%~97.3%(109.9%~129.8%)
H244ミミッキュ: 69.5%~82.6%(93.1%~110.5%)
H220ドラパルト: 30.8%~36.1%(41.3%~48.6%)
マルスケH244カイリュー: 12.1%~14.2%(16.2%~19.2%)
H244カイリュー: 24.3%~28.9%(32.9%~39.0%)
A1段階上昇かげうち
HB252モロバレル: 19.0%~22.1%
H252サーフゴー: 44.3%~53.6%
H244ウルガモス: 30.3%~36.6%
HB252ドドゲザン:8.6%~10.1%
H252セグレイブ:20.2%~24.3%
無振りマスカーニャ:18.5%~21.8%
H244ミミッキュ: 63.3%~74.5%
H220ドラパルト: 54.4%~65.9%
マルスケH244カイリュー: 10.6%~13.1%
H244カイリュー: 21.8%~26.3%(※A上昇無し時: 15.2~18.2)
被ダメージ計算
以下は実数値防御145特防120で計算しています。※()内はテラスタルほのお時のダメージ計算
物理
B上昇無し
無補正無振りキョジオーンのしおづけ: 20.9%~26.5%
A補正252カイリューのじしん:58.5%~69.6%
A補正252カイリューのげきりん:53.0%~62.9%
A補正252いのちのたまミミッキュのシャドークロー:61.8%~74.5%(30.9~37.5)
A補正252ドドゲザンのドゲザン:74.0~89.5%(37.0%~44.7%)※そうだいしょう未対応
この時点である程度の物理わざなら1度受けて行動することができます。
B1段階上昇
無補正無振りキョジオーンのしおづけ: 14.3%~17.6%
A補正252キョジオーンのしおづけ: 19.8%~24.3%
A補正252カイリューのじしん:36.4%~43.0%
A補正252カイリューのげきりん:32.0%~38.6%
A補正252いのちのたまミミッキュのシャドークロー:43.0%~51.9%(21.5~25.9)
A補正252ドドゲザンのドゲザン:50.8~60.7%(25.4%~30.3%)※そうだいしょう未対応
A補正252ハチマキドラパルトのドラゴンアロー:40.8%~49.7%
A補正252ハチマキドラパルトのふいうち:38.6%~46.4%(19.3%~23.2%)
悪テラスA補正252ハチマキマスカーニャのふいうち:72.9%~86.1%(36.4%~43.0%)
タイプ不一致イカサマA0~6※ビルドアップを用いるためBも同様に変動
40.8%~48.6%(20.4%~24.3%)
特殊
C上昇無し
C補正252ウルガモスのむしのさざめき: 11.6%~13.8%(23.7%~28.1%)
C補正252ウルガモスのギガドレイン: 13.2%~16.0%
くさテラスC補正252ウルガモスのギガドレイン: 19.8%~23.7%
C補正252ウルガモスのエアスラッシュ: 27.0%~32.0%
無補正無振りモロバレルのギガドレイン:9.9%〜12.1%
無補正無振りモロバレルのヘドロばくだん:12.1%〜14.9%(24.8%~29.8%)
無補正無振りモロバレルのクリアスモッグ:6.6%〜8.2%(13.8%~17.1%)
C補正252サーフゴーのシャドーボール: 83.9%~100.5%(41.9%~50.2%)
C補正252ニンフィアのスキンハイパーボイス: 24.8%~29.8%
C1段階上昇
C補正252ウルガモスのむしのさざめき: 17.6%~20.9%(35.9%~42.5%)
C補正252ウルガモスのギガドレイン: 19.8%~23.7%
くさテラスC補正252ウルガモスのギガドレイン: 29.8%~35.3%
C補正252ウルガモスのエアスラッシュ: 40.3%~47.5%
苦手なポケモン
シャドーボールを搭載したてんねんラウドボーンやてんねんヘイラッシャ等積みが効かずこちらへの打点があるポケモンや、物理相手でも既に舞ってしまったカイリュー等に後からぶつけるような運用は不得意です。
また、ウォッシュロトムも余程積めていない限り単独での突破は難しいです。
相性の良い味方・構築例
マスカーニャやスカーフウォッシュロトム等、交代わざにより対面操作をおこないつつモロバレル等といった仮想敵を呼びやすいポケモンの相性が良いと使用していて感じます。
特にマスカーニャが居るとウォッシュロトムが出てきにくい印象があり、てんねんヘイラッシャの処理もしやすいです。
また、みがわりを残して積むことに重点を置くならでんじは等で起点を作成できるポケモンとも相性が良いとおもいます。
おわりに
一般的な物理受けポケモンと違い、物理相手にとりあえず後投げといった運用が難しいですが、その分環境に多いモロバレルやくさテラスタルウルガモスを起点に大暴れできますのでマスターランクに上がった今でも頼れる相棒です。
気が向いたら育ててみては如何でしょうか...?