はじめに
どうも、マイナーポケモンを愛するむぎレモンという者です。今回初めて育成論を投稿させて頂きます。それ故に多々抜けているところ等があった場合はご指摘して頂けると幸いです。
- この育成論は非公式用語HABCDSを用いています。
- ダメージ計算には『ダメージ計算ツールSV byポケソル』を使用しています。
- この育成論における『特化』とは、個体値が31で性格補正あり努力値252振りのポケモンのことを指します。
コンセプトと役割
ミカルゲミカルゲはという優秀な複合タイプを持っています。(この複合は現状ミカルゲミカルゲとヤミラミヤミラミの2匹のみです)
この複合は弱点が しかなくその上、を無効化できます。また、オーロンゲオーロンゲ等の特性『いたずらごころ』のポケモンの変化技も無効化できます。
そして、SVで新たに『トリックルーム』を習得しました。この技を使うと、素早さが低いポケモンから行動することが出来るという技で、素早さ種族値35という極端に低い数値を活かし、上から『みちづれ』や『おにび』、『おきみやげ』等を使って1:1交換をしたり、裏のポケモンの負荷を減らすことが出来るのではないか、と思い今回考察することになりました。
持ち物
- 『メンタルハーブ』
相手に『ちょうはつ』や『アンコール』等の妨害技をされても、一回きりですが妨害を回復することが出来ます。そうすれば確実に『トリックルーム』を使える為採用しました。
- 『ロゼルのみ』
持たせると効果抜群の技のダメージを半減するきのみです。本来では耐えきれない、力持ちマリルリマリルリの『じゃれつく』や、フェアリースキン眼鏡ニンフィアニンフィアの『ハイパーボイス』等の技を耐えることが出来ます。
- 『おんみつマント』
相手の技の追加効果を防ぐアイテムです。ミカルゲはSが低いので、初ターンで上から『あくのはどう』や『ほっぺすりすり』を上から打たれ、追加効果怯んだり麻痺になったりする可能性が出てきます。それを防ぐ為に採用してみるのも有効だと思います。
- 『ラムのみ』
自身が状態異常になると、その状態異常を回復することが出来るきのみです。初ターンでキノガッサキノガッサと対面した場合、上から『キノコのほうし』を打たれてミカルゲは眠ってしまいます。そうなると『トリックルーム』を張ることさえ出来なくなるので、そういった自体を防ぐ為に。
特性
『プレッシャー』
ミカルゲは『すりぬけ』という、相手の壁や身代わりを貫通する激強特性を持っていますが、『トリックルーム』を使った後は交代や自主退場するというのが基本の立ち回りです。なので、相手の技のPPを枯らすことを目的にこの特性を採用しました。
性格・努力値と調整
なまいき
H252 B100 D156
『なまいき』は、Sに0.9倍の下降補正がかかる代わりに、Dに1.1倍の上昇補正がかかる性格です。
特殊方面の耐久を高めたいというのと、トリルパで使用するのでSは低ければ低いほど良いということでこの性格を採用。
H種族値が50とかなり低いためHの努力値は最大まで振ります。特殊方面はC特化眼鏡ブリジュラスブリジュラスの『りゅうせいぐん』を、物理方面はA特化変幻自在マスカーニャマスカーニャの『じゃれつく』を意識して調整しています。
理想個体はA.Sの個体値が0、他は全て31の個体です。Sの個体値が0にすることでトリル下で最も早く行動できるようになり、Aの個体値が0のことで、相手の『イカサマ』のダメージを最小になる、という利点があります。
テラスタル
です。
いざというときのへの保険として一応変えておきましょう。基本は裏のポケモンにテラスを切るので、変える必要性はそこまで無いと思います。
技構成
確定枠
- トリックルーム
- コンセプト的に確定です。先述した通り、使うと素早さが遅いポケモンから行動できるようになります。
自由枠
- おにび
- 相手を火傷にすることができる技です。火傷状態だと相手のAが半分になり、裏のポケモンの負担を減らせます。
- のろい
- 自主退場技。自身のHPを削り、ターンが終わる毎に相手のHPを少しずつ削ります。自主退場したいときや受けポケ破壊等に有効。
- イカサマ
- 相手のAが高いほど威力が高くなる技。自分から殴りたい場合はこれ。ただし相手のAが低ければ威力は下がるので、相手に合わせて使いましょう。
- まもる
- 相手の技を防げる技です。特性『プレッシャー』と併せることで、相手の技のPPを枯らすことが出来ます。
- (『まもる』を貫通する特性『ふかしのこぶし』を持つウーラオス(れんげき)が居ないのが何気に嬉しい)
- いたみわけ
- 相手と自身のHPが(相手のHP+自身のHP)÷2になる技です。トリックルーム展開後、相手の技を受けてHPが低い状態で使うと自身の回復&相手にダメージを与えるという行動が同時に出来ます。
- ふいうちorかげうち
- 先制技。レアケースではありますが相手が最遅コータスコータスや最遅モロバレルモロバレル等のミカルゲよりも遅いポケモンだった場合、逆にトリックルームを利用されてしまう恐れがあります。そんなときのために、素早さ関係なく先制できる技を採用したい、という方の為に。優先度は低めです。
- あくのはどうorシャドーボール
- 『トリックルーム』を使った後に、相手がサーフゴー等のこだわり系アイテムを『トリック』してくるポケモンを後出しした場合、起点にされたり交代先の動きを縛ってくる可能性があります。そこを様子見で攻撃することによって、ケアが効くようになり、相手にテラスタルを強要したり、あわよくば突破することもできます。
- (こちらはコメントにて提案してもらった技です。ありがとうございます)
立ち回り例
- ミカルゲを先発で出し、『トリックルーム』を使用しましょう。これにより行動する順番が逆転します。
- 大体のポケモンの攻撃は一発耐えるので、次のターンに『おにび』『おきみやげ』『のろい』『みちづれ』等の技で裏のポケモンの負荷を減らせるようにしましょう。
- 裏のポケモンで全抜きを狙いましょう。
被ダメージ計算
- C特化シルフのスカーフ持ちガチグマ(アカツキ)
『ブラッドムーン』
120〜142(76.5〜90.5%)確定2発
『だいちのちから』
66〜78(42.1〜49.7%)確定3発
『ムーンフォース』
90〜108(57.4〜68.8%)確定2発
『ハイパーボイス』
78〜93(49.7〜59.3%)乱数2発
『しんくうは』
40〜48(25.5〜30.5%)乱数4発
- C特化眼鏡ブリジュラス
『ラスターカノン』
82〜97(52.3〜61.8%)確定2発
『りゅうせいぐん』
132〜156(84.1〜99.4)確定2発
『エレクトロビーム』
88〜104(56.1〜66.3%)確定2発
- C特化眼鏡サーフゴー
『ゴールドラッシュ』
127〜151(80.9〜96.2%)確定2発
『シャドーボール』
85〜102(54.2〜65.0%)確定2発
『10まんボルト』
64〜76(40.8〜48.5)確定3発
- C特化+C2↑サーフゴー
『ゴールドラッシュ』
169〜201 (107.7〜128.1%) 確定1発
『シャドーボール』
114〜135 (72.7〜86.0%) 確定2発
『10まんボルト』
85〜101 (54.2〜64.4%) 確定2発
- C特化眼鏡サザンドラ
『あくのはどう』
82〜97(52.3〜61.8%)確定2発
『ラスターカノン』
55〜65(35.0〜41.5%)確定3発
『りゅうせいぐん』
132〜156(84.1〜99.4%)確定2発
『だいもんじ』
74〜88(47.2〜56.1%)乱数2発
- C特化+C2↑サザンドラ
『あくのはどう』
109〜129 (69.5〜82.2%) 確定2発
『ラスターカノン』
73〜86 (46.5〜54.8%) 乱数2発
『りゅうせいぐん』
175〜207 (111.5〜131.9%) 確定1発
『だいもんじ』
99〜117 (63.1〜74.6%) 確定2発
- C特化アシレーヌ
『ムーンフォース』
132〜156(84.1〜99.4%)確定2発
『うたかたのアリア』
61〜73(38.9〜46.5%)確定3発
- C特化眼鏡フェアリースキンニンフィア
『ハイパーボイス』
204〜240(130.0〜152.9%)確定1発
- C特化変幻自在ゲッコウガ
『みずしゅりけん』(5回)
35〜50(22.2〜31.9)乱数4発
『ハイドロポンプ』
66〜78(42.1〜49.7%)確定3発
『れいとうビーム』
54〜64(34.4〜40.8%)確定3発
- C特化ラウドボーン
『フレアソング』
51〜60(32.5〜38.3%)乱数3発
- C特化+C1↑ラウドボーン
『フレアソング』
76〜90(48.5〜57.4%)乱数2発
- C特化眼鏡ペリッパー
『ぼうふう』
93〜111 (59.3〜70.8%) 確定2発
『ウェザーボール』(雨)
127〜150 (80.9〜95.6%) 確定2発
- C特化ウルガモス
『ほのおのまい』
58〜69 (37.0〜44.0%) 確定3発
『むしのさざめき』
66〜78 (42.1〜49.7%) 確定3発
『オーバーヒート』
93〜111 (59.3〜70.8%) 確定2発
- C特化+C1↑ウルガモス
『ほのおのまい』
85〜102 (54.2〜65.0%) 確定2発
『むしのさざめき』
97〜115 (61.8〜73.3%) 確定2発
『オーバーヒート』
139〜165 (88.6〜105.1%) 乱数1発
- C特化ジャローダ
『リーフストーム』
64〜76 (40.8〜48.5%) 確定3発
- C特化+C2↑ジャローダ
『リーフストーム』
160〜189 (102.0〜120.4%) 確定1発
- A特化セグレイブ
『きょけんとつげき』
103〜123 (65.7〜78.4%) 確定2発
『つららばり』『スケイルショット』(5回)
110〜135 (70.1〜86.0%) 確定2発
『つららおとし』
75〜88 (47.8〜56.1%) 乱数2発
『じしん』
58〜69 (37.0〜44.0%) 確定3発
- A特化+A1↑セグレイブ
『きょけんとつげき』
156〜184 (99.4 〜117.2%) 乱数1発
『つららばり』『スケイルショット』(5回)
165〜200 (105.1〜127.4%) 確定1発
『つららおとし』
109〜130 (69.5〜82.9%) 確定2発
『じしん』
87〜103 (55.5〜65.7%) 確定2発
- A特化ソウブレイズ
『むねんのつるぎ』
70〜84 (44.6〜53.6%) 乱数2発
『ポルターガイスト』
85〜102 (54.2〜65.0%) 確定2発
- A特化+A2↑ソウブレイズ
『むねんのつるぎ』
139〜165 (88.6〜105.1%) 乱数1発
『ポルターガイスト』
171〜202 (109.0〜128.7%) 確定1発
- A特化鉢巻ガブリアス
『げきりん』
144〜171(91.8〜109.0%)乱数1発
『じしん』
120〜142(76.5〜90.5%)確定2発
『スケイルショット』(5回)
155〜185(98.8〜117.9%)乱数1発
- A特化鉢巻カイリュー
『スケイルショット』(5回)
155〜185(98.8〜117.9%)乱数1発
『じしん』
82〜97(52.3〜61.8%)確定2発
『げきりん』
147〜174(93.7〜110.9%)乱数1発
『テラバースト』
132〜156(84.1〜99.4%)確定2発
- A特化変幻自在マスカーニャ
『トリックフラワー』
76〜90(48.5〜57.4%)乱数2発
『はたきおとす』
69〜82(44.0〜52.3%)乱数2発
『トリプルアクセル』
89〜107(56.7〜68.2%)確定2発
『ふいうち』
51〜60(32.5〜38.3%)乱数3発
『じゃれつく』
128〜152(81.6〜96.9%)確定2発
- A特化命の珠ミミッキュ
『じゃれつく』
148〜174(94.3〜110.9)乱数1発
- A特化命の珠ドラパルト
『ドラゴンアロー』
102〜120(65.0〜76.5%)確定2発
『とんぼがえり』
47〜56(30.0〜35.7%)乱数3発
『りゅうせいぐん』
90〜107(57.4〜68.2%)確定2発
『ゴーストダイブ』
47〜56(57.4〜68.2%)確定2発
- A特化鉢巻テクニシャンハッサム
『バレットパンチ』
49〜58(46.5〜55.5%)乱数3発
『とんぼがえり』
84〜100(53.6〜63.7%)確定2発
『はたきおとす』
78〜92(49.7〜58.6%)乱数2発
- A特化力持ちマリルリ
『じゃれつく』
162〜192(103.2〜122.3%)確定1発
与ダメージ計算
- 攻撃技不採用のため、与ダメージ計算は省略させて頂きます。
相性の良い味方・構築例
ミカルゲの唯一の弱点である技に強く、鈍足アタッカーのポケモンなら誰でもOKです。
例:ラウドボーンハッサムエンペルトベトベトンetc…
また、トリルパ特有のトリルのターンが切れた、貼れなかった等の事故を防ぐ為に、1、2匹は速いポケモンも入れておいた方が安定します。
苦手なポケモン
A特化だと上から『じゃれつく』をされただけで一発KOです。
一応マリルリは性格補正をかけてBの努力値を244振ると確定2発(84.1〜99.4%)で耐えることが出来ます。
初ターンで『キノコのほうし』を打たれて眠らされてしまいます。モロバレルの場合は交代すればまだどうにかなるのですが、先述した通りキノガッサは上から眠らせてくるので『トリックルーム』さえ貼れないです。
特性『おうごんのからだ』でミカルゲの『おにび』や『おきみやげ』等の、相手のサーフゴーが対象の変化技が無効になってしまいます。『みちづれ』を採用している場合は1:1交換が安定択だと思われます。
終わりに
如何でしたでしょうか。
ミカルゲは個人的にデザインがとても好きなポケモンなので、このような場で考察ができてとても嬉しく思っています。
色違いもカッコいいので、是非厳選してみてはどうでしょうか。
初投稿故に至らない点も多々あると思いますが、コメントでご指摘、ご感想等を書いてくださると幸いです。