お久しぶりの投稿です。お手柔らかによろしくお願いします。
【はじめに】
エースバーンエースバーンについて
分類 | ストライカーポケモン |
---|---|
タイプ | |
弱点 | |
体力/HP | ████████ 80 |
攻撃/A | ███████████ 116 |
防御/B | ████████ 75 |
特攻/C | ███████ 65 |
特防/D | ████████ 75 |
素早さ/S | ████████████ 119 |
平均&合計 | 平均88.3/合計530 |
ガラル御三家の一角で、特性リベロや専用技のかえんボールが特徴的なポケモン。
ポケモン剣盾のランクマッチでは散々暴れ回ったものの、リベロの弱体化(タイプ変化無制限→1回)や相性の良かったダイマックスの没収で環境からは姿を消していた(レギュG:使用率圏外) 。
しかし、現在のレギュHにおいては早い素早さからの広い技範囲や火力、とんぼがえりでサイクルに参加できる事などが評価され、かなり使用率を上げてきている(レギュH:使用率36位) 。
分類ストライカーポケモン、特性リベロに加えて見た目も正統派主人公っぽいが、ふいうちやダストシュート、ちょうはつ、バークアウトなど明らかにスポーツマンシップに反する技を多く覚える。
型概要
持ち物 | きあいのタスキ |
---|---|
テラスタル | 推奨 |
性格 | ようき(S↑C↓) |
特性 | リベロ |
努力値 | A252 S252 D4 |
技構成 | かえんボール/とびひざげり おにび/自由枠 |
その他 | 先発に出すタスキ枠。ブリジュラスの処理や後出しカイリュー等に鬼火を入れたい。 |
採用理由/強み
- 【ブリジュラスに打点がある事】
現在のレギュHにおいて先発で頻繁に選出されるポケモンとしてブリジュラスブリジュラスが挙げられる。
ブリジュラスは優秀な耐性に加えて型の多様性が強みのポケモンであるが、エースバーンは格闘技高威力のとびひざげりを特性リベロで実質タイプ一致で打ち込めるため、比較的早い処理が可能である。(詳しくは後述)
- 【おにびを使える高速ポケモンである事】
現環境で鬼火を使えるポケモンの中では3番目に早く(1位ドラパルト、2位ファイアロー) 、カイリューやガブリアス等の物理ポケモンの上から鬼火を打て、火力を半減させる事ができる。
特にエースバーンの技範囲では弱点を突けないカイリューはかなり後出しされやすい傾向にあるが、そこに鬼火を刺せるのが大きいと感じた。
カイリューは構築の中心になる事も多いため、鬼火を刺せれば後の試合運びを有利に進めやすい。
採用理由1 | 対ブリジュラスの比較的早い処理速度 |
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採用理由2 | 鬼火を高い素早さから刺せる事 |
採用理由3 | 対環境トップにおいて刺さりが良い事 |
以上の強みを両立できるのがエースバーンの採用理由になる。
似た役割のポケモンとの差別化は後述。
調整について
- 性格・努力値調整
- ・性 格...ようき(S↑C↓)
- ・努力値...A252 S252 D4
【備考】
きあいのタスキを持たせての採用であるため、耐久調整等は行っていない。
主にガブリアス(s102)の上から鬼火を打つため性格ようきで最速にしているが、火力を求める場合はいじっぱり(A↑C↓)も選択肢には入る。
余った努力値は特性ダウンロードの対策で特防に振っている。
特性/持ち物/テラスタル
- 特性:リベロ
打った技のタイプに一度だけ変化するトリッキーな特性。格闘技の威力を高めないとブリジュラスやガチグマ(アカツキ)等への打点が下がり、エースバーンの強みが活かせないため確定。
元がタイプであるためかえんボール/おにびを打ってもタイプは変化せず、リベロのタイプ変化を温存できることは覚えておきたい。
- 持ち物:きあいのタスキ
HPが満タンであればどんな攻撃も一撃耐えることができる万能品。殴り合いに強くなる。
現在メジャーなエースバーンの型としてこだわりハチマキ、こだわりスカーフ型があり、高い素早さからの火力、とんぼがえりの押し付けが特に強い。
本論のエースバーンはこれらの型に比べて単体性能は落ちるものの、相手の交代やテラスの読み合いにも襷の行動保証、技の打ち分けが可能である事で強気に出れるのが独自の強みといえる。
正直テラスタルを積極的に切るポケモンではないが、カイリューのしんそくを透かして鬼火が入ればかなりのアドバンテージであるためとしている。
他候補は以下。
- /
- 単純に火力を求めるなら。体感跳び膝蹴りの火力が欲しいと思う場面が多かったため、どちらかといえばの方が優先度は高そう。
- 特にテラス無ではH244ガチグマ(アカツキ)を一撃で倒せない(硬すぎる)が、テラス+とびひざげりなら一撃で倒し切ることができる。
技構成/候補技について
- 【確定枠】
- かえんボール/物理/威力110/命中90
- エースバーンの専用技。メインウェポン。少ない炎タイプの高威力物理技で使いやすい部類だが、PPが5しかない事、命中90故に肝心なところで外れるのが残念。
追加効果の10%火傷はいらないから命中100にしてほしいと思っている
- 【打つ相手:サーフゴーマスカーニャアーマーガアキュウコン(アローラ)ハッサム等】
- とびひざげり/物理/威力130/命中90
- 高威力の格闘打点。環境に格闘技の刺さりがよく、打つ相手も多いため確定。これも肝心な所で外すほか、への交換を誘いやすい技であるため打つときは注意が必要。
- 【打つ相手:ブリジュラスガチグマ(アカツキ)セグレイブサザンドラ等】
- 【自由枠候補】
- テラバーストor/特殊(物理)/威力80/命中100
- テラス時における実質的な一致技。パーティの重いポケモンに合わせて採用を検討したい。打点がないポケモンへの奥の手ではあるが、威力は80と並程度ゆえに過信は禁物。
- その他(優先度低め)
- 【ふいうち】...先制技の打ち合いに強くなる。素早さのデフレから打つ機会は以前より少ないと感じたが、ガチグマ(アカツキ)セグレイブ辺りの先制技に被せるのは強い。
- 【ちょうはつ】...変化技を封じる。しかし特に高耐久相手に結局打点が乏しく、素直に蜻蛉返りした方が有利に進む事が多かった。
立ち回り/選出について
- 【立ち回り例】
基本は先発で選出する。タスキと技範囲を活かして殴り合いを制するほか、後投げのカイリュー辺りに鬼火を入れたい。
1匹もっていって裏も確認できれば上出来だが、タスキさえ残っていれば不利な相手に強引に鬼火を入れたり、無理やり削ったりといった動きが可能であるため、相手に合わせて柔軟に動くようにする。
- 【選出について】
タスキ枠であるため積極的に選出したいが、特に受け寄りのパーティには出来る事が少ない。
特に先発ブリジュラス始動で対面寄りのパーティには選出しやすいが、アシレーヌやヘイラッシャ辺りが入っている事も多いため、裏で対策できるようパーティを考えたい。
差別化について
- 特長と類似点
- ・特性いかく込みの初手性能が優秀。
- ・エースバーンとほぼ同じ技範囲/構成が可能(ケンタロス(パルデア炎)レイジングブル/インファイト/おにび@1)
- 本論エースバーンの利点
- ・素早さが勝る点(ケンタロス(パルデア炎)100<エースバーン119)
- ・技威力、攻撃種族値ともにエースバーンが上回っており、一部役割対象の処理速度に差がある点
- 【概要】
ゴウカザル、ケンタロス(パルデア炎)が役割として近いため、差別化を纏める。
この2匹との差別化を一言で表すなら「攻撃性能」という他ない。
それぞれの攻撃、素早さの種族値は以下のようになっている。
- 攻撃種族値
- ゴウカザル 104 < ケンタロス(パルデア炎) 110 < エースバーン 116
- 素早さ種族値
- ケンタロス(パルデア炎) 100 < ゴウカザル 108 < エースバーン 119
大きく優っているわけでわないものの、それぞれでエースバーンがトップである。
また、2匹の格闘打点がインファイト (威力120)であるのに対して、エースバーンはとびひざげり(威力130)であるため、攻撃性能に差があるのは明確といえる。
具体的には対B4振りブリジュラスにおいて、
- 陽気a252エースバーン...とびひざげり
- 99.3〜117.5% 乱数1発(87.5%)
- 陽気a252ゴウカザル...インファイト
- 84.8〜101.8% 乱数1発(6.2%)
- 陽気a252ケンタロス(パルデア炎)...インファイト
- 88.4〜105.4% 乱数1発(25.0%)
となる。
対ブリジュラスは鬼火から入る場合が殆どであるが、やけどのスリップダメージ(6.25%)を合わせて頑丈ブリジュラスを確定で倒せるのはエースバーンのみである。
なお、ゴウカザルを特殊型で採用した場合なら話は別であるが、物理・特殊で倒せる対象の違いから棲み分け出来ていると思う。
また、炎技の威力ならゴウカザルやケンタロス(パルデア炎)の覚えるフレアドライブの方が上ではあるが、襷と非常に相性が悪いため今回は触れていない。
ダメージ計算
エースバーンは陽気A252振りで計算。記載はリベロ発動でタイプ一致補正が入っている場合の計算で、リベロ発動無しなら火力は約3/2程になるため注意が必要。
エースバーン かえんボール | サーフゴーH4 | 122.6%〜144.7% 確定1発 |
サーフゴーH244 | 103.6〜122.2% 確定1発 | |
マスカーニャB4 | 168.8〜196.0% 確定1発 | |
ミミッキュH4 (化ノ皮ダメ 8/1有) | 100.0〜116.1% 確定1発 | |
アーマーガアHB特化 | 65.3〜77.0% 確定2発 | |
ウルガモスH244 | 70.6〜83.2% 確定2発 | |
キュウコン(アローラ)H244、雪下 | 90.5〜107.2% 乱数1発(43.7%) | |
オオニューラB4 | 90.9〜107.0% 乱数1発(43.7%) | |
グライオンH244 | 43.6〜51.9% 乱数2発(13.2%) | |
コノヨザルH252 | 52.5〜62.2% 確定2発 | |
ハッサムH252 | 212.4〜253.1% 確定1発 | |
イエッサン♂B4 | 111.1〜131.1% 確定1発 | |
エースバーン とびひざげり | ブリジュラスB4 | 99.3〜117.5% 乱数1発(87.5%) |
ブリジュラスHB特化 | 63.9〜76.1% 確定2発 | |
ガチグマ(アカツキ)H244 | 80.3〜95.8% 確定2発 | |
ガブリアスB4 | 57.9〜68.8% 確定2発 | |
セグレイブH4 | 111.4〜136.1% 確定1発 | |
セグレイブH244 | 98.6〜117.6% 乱数1発(93.7%) | |
サザンドラB4 | 132.9〜158.0% 確定1発 | |
エースバーン とんぼがえり | マスカーニャB4 | 193.3〜230.4% 確定1発 |
ヘイラッシャHB特化 | 15.5〜18.6% 確定7発 | |
サザンドラB4 | 71.8〜86.2% 確定2発 |
↓タスキ前提故最低限。エースバーンはD4振りで計算。
ガチグマ(アカツキ) C特化 | ブラッドムーン | 109.0〜129.6% 確定1発 |
カイリュー A特化 | しんそく | 41.9〜49.6% 確定3発 |
ミミッキュ A特化+命の珠 | シャドークロー | 55.4〜65.1% 確定2発 |
カイリュー/ガブリアス A特化 | スケイルショット×4 | 80.0〜95.4% 確定2発 |
スケイルショット×5 | 100.0〜119.3% 確定1発 | |
セグレイブ A特化 | スケイルショット×4 | 85.1〜103.2% 乱数1発(6.2%) |
スケイルショット×5 | 106.4〜129.0% 確定1発 |
相性の良い味方
苦手なポケモン
対ブリジュラスについて
特に難しいと感じた先発ブリジュラス対面について、自分の考えをまとめておく。相手の型や動き次第なため正解といえる物はないが、打率はこれが高いと思う。
【理由と根拠】
エースバーンとブリジュラスが対面した場合にブリジュラス側が取る行動としては、
1.突っ張り(特性がんじょうの場合)
→ステルスロックや攻撃技
2.交代(エースバーンの鉢巻飛び膝蹴りを警戒)
→カイリューやアシレーヌ等が出てくる
3. テラスタル(エースバーンの鉢巻飛び膝蹴りを警戒)
→ ブリジュラスなどのタイプに変化
の主に3パターンが考えられる。
この型のエースバーンの飛び膝蹴りではHBに特化したブリジュラスは倒せないのだが、現在のエースバーンの持ち物は約半数がこだわりハチマキであるため、それを警戒される場合が多かった。
よって交代やテラスタル、頑丈型の突っ張りでも裏目に出にくい鬼火が安定だと思う。
勿論裏に鬼火が入れば美味しい他、頑丈型のレッドカード/イバンのみの発動やテラスタルを切って無理やりじきゅうりょくを発動させようとする動きも防げる。
一番悲惨なのはHB型にテラスを切られず突っ張られる事やでんじは(採用率11%)で麻痺して行動不可を引き続ける事だが、正直防ぎようがないので割り切るしかない。
現在のブリジュラスの特性はじきゅうりょくが6割、がんじょうが4割ではあるが、初手に出てくるタイプは頑丈の方が多いか同数くらいな気がする。
使用感など
初手ブリジュラスを殴れつつ、よくある取り巻きにも抗えるポケモンを探したところ、エースバーンが目についた。
技範囲が広く、蜻蛉返りや鬼火などは場面によって安定択になりえるため使いやすいポケモンだと思う。
どうしても命中不安技を多く採用しなくてはならない上、打つ機会もかなり多いためそこがネック。いつも大事な場面で外す。
ハバタクカミ等のsブーストによる素早さインフレ環境は厳しいと感じていたが、今は主に素早さがデフレしたおかげで以前よりも使い勝手はかなり上がっている。