はじめに
- はじめまして
今回3本目の育成論を投稿するぶろ🥦と申します。久しぶりに投稿するので至らぬ点がありましたらコメントしていただけると嬉しいです。
- 本論では指定のない限り、全てのポケモンは6Vとします。
- H,A,B,C,D,Sといった略語を使用します。
- ダメージ計算は「ダメージ計算ツールSV byポケソル」を使用させていただきます。
- 環境考察のため「ポケモンバトルデータベース スカーレット・バイオレット」を参照 させていただきます。
採用理由と役割
初登場の4世代から常に一線級で活躍していたマンムーマンムーですが、S15開始時の使用率はなんと150位圏外(2024/02/11現在150位)でした。種族値、タイプ。特性、技などどれも優れているものの、SV環境におけるインフレと地面枠の競争はすさまじくマンムーマンムーがパーティに入る余地がありませんでした。
しかし、限環境でもこのポケモンは唯一無二の性能(後述)をもっており環境上位と戦えるスペックは十分にあると考えました。まず、採用理由についてですが、環境上位のポケモンのうちテツノツツミテツノツツミが非常に対策しにくく感じ『ハイドロポンプ』を半減、『フリーズドライ』を等倍以下で受けながらピンメタにならないポケモンを探したところ草テラスマンムーマンムーにたどり着きました。本論ではとつげきチョッキを持たせて特殊アタッカーとの対面に強い対面物理アタッカーとして運用します。
タイプ
マンムーマンムーの強いポイント一つ目です。はこのポケモン固有のタイプであり、攻めの補完が非常に優れています。ドータクンドータクンなどの一部のポケモンを除けばほぼすべてのポケモンにタイプ一致技で等倍以上を取ることができます。また、なので『でんじは』が効かないという点や『エレクトロビーム』で起点にならないという点においても優秀です。
持ち物
仮想敵であるテツノツツミテツノツツミに役割を持ちます。
特防を1.5倍にします。マンムーマンムーといえば襷ですが、パオジアンパオジアンやオーガポンオーガポン、ウーラオス(いちげき)ウーラオスなどマンムーマンムーより速い先制技持ちに対応されやすいことから、テツノツツミテツノツツミ含む特殊アタッカーに役割集中させます。
特性
テラスタル
テツノツツミテツノツツミの『ハイドロポンプ』を筆頭に、技に合わせて切ります。前述の特性と併せてタイプ受けの性能が高く、マンムーマンムーにベストマッチなタイプと言えるでしょう。
同じく弱点となる技を半減にしながら特性でこおり弱点を打ち消します。等倍→1/4できるという点がと異なります。ただし、テラスでは特性含めて弱点となるタイプがであり、のポケモンはタイプ一致技で弱点を突けます。一方テラスではというメジャーなタイプが弱点となるので一長一短です。
技構成
マンムーマンムーの強いポイント三つ目です。技範囲が広くタイプ受けが難しい。
- 確定技
- 準確定技
以下の技から1つ選択
- 選択技
- くさわけ
- 隙を見て積みましょう。ただし、Sに204まで努力値を割かないと準速テツノツツミテツノツツミでさえ抜けないので難しいです。(S努力値100なら1積みで準速エルフーンエルフーン抜き、2積みで準速スカーフウーラオス(いちげき)ウーラオス、最速スカーフサーフゴーサーフゴー抜き)
- ストーンエッジ
- 威力の高い技です。命中不安。
- ロックブラスト
- 威力の高い技です。連続技ですが命中不安。イカサマダイスなしだと使いにくいです。
- はたきおとす
- 技は通りがよく使いやすいです。特に受け構築に刺さります。
性格・個体値・努力値と調整
個体値はC抜け5Vまたは6Vです。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
---|---|---|---|---|---|---|
種族値 | 110 | 130 | 80 | 70 | 60 | 80 |
個体値 | 31 | 31 | 31 | × | 31 | 31 |
努力値 | 140 | 252 | 12 | 0 | 4 | 100 |
実数値 | 203 | 200 | 102 | 81 | 81 | 113 |
※加筆・修正(2024/02/12)
パオジアンパオジアンの先制技がこおりのつぶてではなくふいうちの場合安定しない、ウーラオス(れんげき)水ウーラオスをテラバースト+こおりのつぶてが低乱数でしか落ちないという点を指摘していただいたため、パオジアンパオジアンの先制技を切り捨て、ウーラオス(れんげき)水ウーラオスに安定するように再調整しました。
HB | パオジアンA特化『せいなるつるぎ』 | 83.4 ~ 98.1% 確定2発 |
パオジアンA特化鉢巻『かみくだく』 | 82.9 ~ 97.6% 確定2発 | |
HD | テツノツツミC252『ハイドロポンプ』+『フリーズドライ』+『フリーズドライ』 | 81.3 ~ 97.6% テラス時 |
テツノツツミC特化眼鏡『ハイドロポンプ』+『フリーズドライ』 | 83.8 ~ 99.1% テラス時 | |
テツノツツミC特化眼鏡『クイックターン』+『ハイドロポンプ』 | 80.8 ~ 96.1% ハイドロポンプのみテラス時 | |
A | ハバタクカミH252『じしん』+『こおりのつぶて』 | 130.3 ~ 154.4% 瀕死率 : 100% |
ハバタクカミHB特化『じしん』 | 59.9 ~ 71.0% 確定2発 | |
S | 無振りランドロス(霊獣)ランドロス抜き抜き |
シーズン14で結果を残したカイリューカイリュー入りの構築を見たところSに92振って無振りランドロス(霊獣)ランドロス抜き、S+1で最速ウーラオス(いちげき)ウーラオス抜き、最速イーユイイーユイ抜きとする調整が多かったため、S80属の92振りを抜けるS100振りとしています。
素早さのラインをもう少し緩めてSを削りA132とし、無振りテツノツツミテツノツツミを『テラバースト』+『こおりのつぶて』で確実に落とせるようにするのもアリです。
立ち回り例
- ウーラオス(いちげき)悪ウーラオスには不利なので交代。水ウーラオスはきあいのタスキを読んで『すいりゅうれんだ』を打つので、テラスタルを切って『テラバースト』または『くさわけ』で対面突破を図りましょう。
- テラスタルを切ることで相手の技を軽減できるときは基本的に切って構いません。テラスタル前提で運用するようなポケモンではないですが、序盤でも終盤でもマンムーマンムーがテラスタルを切る動きが強い場面が多いです。
- 壁構築やギミック構築に対する崩しの手段に乏しいので、相手のパーティへの刺さりが悪いなら選出を控えましょう。選択技の『じわれ』や『はたきおとす』を採用していない場合は受けループや「攻め2受け4型」の構築にも選出しないようにしましょう。
上記のパターンは飽くまで一例です。
ダメージ計算
テラバーストはすべて『テラバースト』とします。
じしん+こおりのつぶて | ハバタクカミH252 | 130.3 ~ 154.4% 瀕死率 : 100% |
サーフゴーH252 | 112.4 ~ 133.0% 瀕死率 : 100% | |
イーユイH4悪テラス時 | 122.2 ~ 145.1% 瀕死率 : 100% | |
ブリジュラスH252『じきゅうりょく』でない | 92.9 ~ 110.2% 瀕死率 : 57.81% | |
テラバースト+こおりのつぶて | テツノツツミH4 | 107.6 ~ 130.4% 瀕死率 : 100% |
ガチグマH4 | 104.8 ~ 124.9% 瀕死率 : 100% | |
ウーラオス(いちげき)H4 | 97.2 ~ 115.4% 瀕死率 : 85.15% | |
アシレーヌH252B4 | 115.6 ~ 137.5% 瀕死率 : 100% | |
つららばり ダメージ/hit回数 | カイリューカイリューH252 マルチスケイル | 30.2 ~ 37.4% |
カイリューH252 マルチスケイル無し | 60.3 ~ 74.7% | |
ランドロス(霊獣)H252 | 65.9 ~ 80.5% | |
ガチグマH4 | 22.2 ~ 26.5% | |
ディンルーHB特化 | 12.2 ~ 14.5% |
テツノツツミ C252 A0 | ハイドロポンプテラスタル時 | 22.0 ~ 26.5% 乱数4発 : 10.3% |
フリーズドライテラスタル時 | 29.5 ~ 35.3% 乱数3発 : 7.37% | |
れいとうビームテラスタル時 | 36.3 ~ 44.2% 確定3発 | |
クイックターン | 44.2 ~ 53.0% 乱数2発 : 18.75% | |
テツノツツミ C特化眼鏡 | ハイドロポンプテラスタル時 | 36.3 ~ 42.7% 確定3発 |
フリーズドライテラスタル時 | 47.1 ~ 55.9% 乱数2発 : 70.7% | |
れいとうビームテラスタル時 | 59.9 ~ 71.6% 確定2発 | |
ハバタクカミ C252 | ムーンフォース | 41.2 ~ 48.6% 確定3発 |
シャドーボール | 34.4 ~ 41.2% 確定3発 | |
ハバタクカミ C特化眼鏡 | ムーンフォース | 66.7 ~ 79.5% 確定2発 |
シャドーボール | 56.4 ~ 66.7% 確定2発 | |
ガチグマ(アカツキ) C特化 | ブラッドムーン | 66.2 ~ 78.0% 確定2発 |
ハイパーボイス=だいちのちから | 42.7 ~ 50.5% 乱数2発 : 1.56% | |
しんくうは | 25.5 ~ 30.4% 確定4発 | |
サーフゴー C252 | ゴールドラッシュ | 101.0 ~ 120.6% 確定1発 |
シャドーボール | 33.9 ~ 40.2% 確定3発 : | |
パオジアン A特化 | せいなるつるぎ | 83.4 ~ 98.1% 確定2発 |
パオジアン A特化鉢巻 | かみくだく | 82.9 ~ 97.6% 確定2発 |
他の物理アタッカーとの差別化点
マンムーマンムーは攻めの範囲と耐性の広さから他の物理アタッカーと比較しても充分打ち合うことができます。他にの技範囲を持つ物理アタッカーにセグレイブセグレイブがいます。マンムーマンムーにはきょけんとつげきのような爆発的な火力を出すことはできませんが、でんじはを食らわないことや、あついしぼうによる耐性変化のために切るテラスタルとの相性の良さなどで差別化できているとします。
苦手なポケモン
速い物理アタッカーは厳しいです。対面からならパオジアンパオジアンなどは対応できますがウーラオス(いちげき)ウーラオス、特にウーラオスには簡単にやられてしまうので引き先を用意しておきましょう。タイプ一致テラスなどで強引に火力を出されると等倍で受けても耐えられないことがあるため、イーユイイーユイやサーフゴーサーフゴーも苦手です。
また、絡め手を一切使わないので展開構築や受けループには弱いです。
相性の良い味方・構築例
物理のクッションになることができるポケモンがいると非常にいいです。例えばランドロス(霊獣)霊獣ランドロスやアーマーガアアーマーガアなど。さらに、テラステルではカバーしきれない技を受けられるサーフゴーサーフゴー、テツノカシラテツノカシラ、アシレーヌアシレーヌ、ラウドボーンラウドボーンなどもいいでしょう。
また、技範囲の広さからカイリューカイリュー、ジャローダジャローダ、サーフゴーサーフゴーなど多くのポケモンにテラスタルを強要させることができるので、マンムーマンムーにテラスを切らずにテラスのパオジアンパオジアンやハバタクカミハバタクカミがいると非常に強いです。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
インフレが進んでいる環境と言ってもあのマンムーマンムーが圏外だったのは納得いかなかったので、考察して環境に適応した型を編み出すことができて良かったです。また、ポケ徹が新たに表やリストなどの機能を実装してから初めて利用してみたので書くのに時間がかかりました。もし、もっと読みやすくしてほしい、ダメ計を充実させてほしいなどの要望があればコメントしていただけると可能な限り対応いたします。お疲れさまでした。