この型のポイント
- 持ち物の「こだわりスカーフ」を利用し、相手に「ちょうはつ」や抜群をついてくる威力の高い技を撃たれて「しっぽきり」を封じられる前に「しっぽきり」を使う
- 「しっぽきり」を使用した後でも「こだわりスカーフ」で、上から「アイアンヘッド」や「ボディプレス」を打つことによりミミッキュをはじめとしたタイプ上有利なポケモンやある程度HPが削れた相手ポケモンを倒す
持ち物
「こだわりスカーフ」を持たせることで、最速マスカーニャと同速の素早さを得られるため、大半の抜きたい相手ポケモンの上を取ることができます
特性
「じめん」を無効にできる上にHPが回復することは「しっぽきり」と相性がいいため【どしょく】で確定
性格・努力値と調整
H:無振りの場合は奇数の為、「しっぽきり」を発動した際にHPを1だけ損します。
A:もともと火力はそこまで高くないので無振り
B:本来の持ち味である物理耐久を残しつつ、「ボディプレス」の威力を上げる為
D:もともと特殊耐久はかなり低いので捨て
S:スカーフ込みで最速123族と同速なため、今回の型のコンセプト上確定
技構成
しっぽきり
従来の「バトンタッチ」と「みがわり」を掛け合わせた技。後続のポケモンの積み技「りゅうのまい」や「つるぎのまい」などを使う展開を安定させることができます。
ボディプレス
自分の防御の値でダメージ計算を行います。高い防御のポケモンであり、テラスタルと合わせるとトドロクツキなども確定1発で持っていくことができます
アイアンヘッド
「こだわりスカーフ」により上から打つことができるのでミミッキュをはじめとしたポケモンに対し、「ひるみ」の効果も狙っていくことができます
じしん
キラフロルやテツノドクガなどに4倍弱点をつくことができる他、ある程度体力が削れたサーフゴーなども狙っていくことができます。
候補技
ヘビーボンバー
アイアンヘッドとの選択肢になるのですが、「ヘビーボンバー」にすることにより、ミミッキュニンフィアに対してはアイアンヘッドよりも火力が出ます。ただ、ミミッキュには確定1発となりますが、H252ニンフィアは確定2発とアイアンヘッドと確定数は変わらないので、「ばけのかわ」なども含め、怯みも狙っていけるアイアンヘッドの方が優先度は少し高いかなと感じています。
本文
ミミズズはモトトカゲと異なり後攻のしっぽきりが大きな強みとなっています。
しかし、後の相性のいい味方で説明をしますが、ミミズズから繋げたい積み展開ポケモンはミミズズの弱点である「ほのお」「かくとう」に対して半減以下で抑えることができるポケモンが多く、セグレイブは弱点の「かくとう」が被ってしまっていますが、ドラパルトギャラドスカイリューなどは半減以下に抑えてくれるので、「しっぽきり」で残した「みがわり」が耐えるという点で無理に後攻しっぽきりにする必要性はないと考えています。
特にカイリューの場合「マルチスケイル」も乗るためほぼ確実に「みがわり」が耐えることができます。
なので後続との相性補完がしっかり取れていれば先行しっぽきりも十分強いと思います。
従来のHBやHDの「オボンのみ」型ミミズズに比べ、耐久力や「ステルスロック」などの展開はできなくなりますが、「しっぽきり」展開を遂行できる安定感はかなり増しました。
元々特殊耐久がかなり低いので、特防に努力値を割いてもヒートロトムの「オーバーヒート」は全く耐えることができず、等倍であっても「いのちのたま」など持っていた場合は役割が遂行できなくなることがあり、どんなに頑張っても基本的に相手が物理のポケモンでなければ「しっぽきり展開」が阻止される事がとても多かったです。
なので、「こだわりスカーフ」によりやられる前に先に逃げるという考えに至り、今回の型を考案しました。
「しっぽきり」をした後のミミズズはクッション機能にしかならない事がほとんどですが、この型ではその部分において改善ができています。
いきなり「しっぽきり」を使うのも良いですが、スカーフ型なので「奇襲性」という意味で抜群であれば「ボディプレス」から仕掛けれることも大きな強みです。
注意点
相手の「ちょうはつ」を読んでミミズズが「しっぽきり」で後続に回すことは可能ですが、「ちょうはつ」は「みがわり」を貫通するので、繋げた後続ポケモンが実質2ターンの間変化技を使用することできなくなります。なので、そこもケアしたい方は後続ポケモンに「メンタルハーブ」などを持たせる必要性があります
差別化点
モトトカゲとの差別化点について本文でも少し触れていますが、もう少し触れておきたいと思います。モトトカゲとは【耐久力】【後続との相性補完】が差別化点と考えています。
まず、【耐久力】についてですが、モトトカゲの場合、素早さラインはある程度確保したい関係上、HBやHD型などは難しく、Hに努力値を割いた程度ではオボン込みでも耐えれないことが多いです。
キノガッサとの対面などがわかりやすいかもしれません。
テラスタル化して抜群を回避することはできますが、【しっぽきり】する為だけにテラスタルを使うことは勿体無いと考えていますのでここの部分で差別化しています。
続いて【後続との相性補完】ですが、モトトカゲは【ドラゴン】【ノーマル】というタイプの関係上、裏の積みエースと抜群技が被ってしまっているケースが多いです。サーフゴーやウルガモスは問題ないですが、ミミズズでもこの2体は十分展開できるので、繋げたい積みエースの範囲の広さでも差別化できると思います。
与ダメージ計算
アイアンヘッド
H4ドラパルト---31.0~36.5%
H4ミミッキュ---73.2~87.0%
H252ニンフィア---56.4~66.3%
ボディプレス(テラスタル込み)
H4マスカーニャ---132.5~156.3%
H4トドロクツキ---109.4~129.3%
H252ディンルー---46.6~55.8%
H4セグレイブ---82.8~98.5%
じしん
H4サーフゴー---42.9~~51.5%
H4キラフロル---93.0~110.6%
H4ジバコイル---82.1~98.6%
被ダメージ計算(性格補正なし)
A252キノガッサ【テクニシャン】(マッハパンチ)---45.6~53.8%
A252イルカマン(ナイーブ)(インファイト)---67.6~80.0%
A252ミミッキュ(シャドークロー)---20.5~24.3%
A252マスカーニャ(ふいうち)---22.7~27.4%
苦手なポケモン
特殊型のポケモンは基本打ち負けるため、「しっぽきり」展開で逃げることが好ましいです
カバルドンなどの「ふきとばし」は「みがわり」状態であっても交代させられるので注意が必要です
相性の良い味方・構築例
ドラパルト---炎、格闘を半減以下に抑えつつ、トップクラスの素早さと「きあいのタスキ」に強い「ドラゴンアロー」を使えます
ギャラドス---炎、格闘を半減以下に抑えつつ、「みずタイプ」であることから、積みポケモンに対して強いカバルドンディンルーラウドボーンドオーに対して強く出れます。
カイリュー---炎、格闘を半減以下に抑えつつ、「マルチスケイル」により、さらに耐久力を確保できるため、大半の攻撃を「みがわり」が耐えることがとても強いです。「マルチスケイル」を生かすことによりテラスタイプの自由度も上がるため「ノーマルタイプ」の「しんそく」型なども使うこともできます。