育成論初投稿です。拙い文章力で机上論を超えない型になっていますが最後まで見ていただけますと嬉しい限りです。
事前注意
- この育成論ではHP=H、攻撃=A、防御=B、特攻=C、特防=D、素早=Sなどの略称を使います。
- 個体値はA0、それ以外は31とします。
- ダメージ計算は今後追加していきます。
- 不明な点などありましたらコメントで指摘して頂けると助かります。
- 現在はカジュアルマッチのみでの使用となります。
バドレックスとは
バドレックスはエスパー・草タイプの通常の姿に加え、エスパー・ゴーストタイプの黒馬乗の姿、エスパー・氷タイプの白馬乗の姿の3種類が存在します。今回考察するのは黒馬乗の姿のバドレックス(こくば)バドレックスとなります。
黒馬乗の姿の種族値は「H100-A85-B80-C165-D100-S150」と、伝説ポケモンの中では耐久は低いものの、圧倒的なCとSにより上から致命傷を与え、相手のパーティを破壊していくのが主な役割です。「黒の嘶き」で相手を倒せば倒すほどCが上昇するのも極めて優秀です。
ノーマルと格闘タイプは無効にできるものの、ゴーストと悪タイプが4倍弱点である上、半減できるタイプは毒、エスパーのみであるため、耐久値の低さを加味すると、あまり良いタイプではありません(前作の剣盾ではこのタイプでこの耐久値だから許されたCとSだったと思うが)。しかし、テラスタルがあればタイプと耐久値の低さの2点は克服することができます(後述)。
コンセプト
上から高火力を押し付けるだけなら拘り眼鏡の方が良いと思う人もいるでしょうが、黒バドレックスのメインウェポン候補となり得るアストラルビットやサイコショックが一環するケースは少なく(裏に無効化されるノーマルや悪タイプがいると交換を余儀なくされる)、また、影打ちや不意打ちなどで上から殴られ倒されてしまうため(影打ち:ミミッキュミミッキュ、不意打ち:パオジアンパオジアン、マスカーニャマスカーニャ、ドドゲザンドドゲザンなど4倍弱点の先制技持ちは環境上位に無視できない数いますし、カジュアル環境だとウーラオス(いちげき)ウーラオスも多いと思います)、上から拘りアイテムでの運用を厳しくします。
他にも候補として挙がるのが気合の襷や命の球だと思いますが、これは序盤で相手のサイクルを崩壊させることや終盤でのスイープが主な役割となりますので今回のタイトルにある「3タテを量産」は不向きです(もちろんこれはこれで強いことは投稿者自身痛いほど分かってます)。今回紹介するバドレックスの型は体力管理が肝となりますので、気合の襷や命の球を持たせた型とは役割・立ち回りは全く異なります(後述)。
採用理由
圧倒的種族値の暴力の伝説で相手を圧倒する。テラスタルによりタイプと耐久値の低さという前作では克服しきれなかった弱点を克服し、本来勝てないポケモンにも勝っていくことが目的です。
上から積んで殴るも良いが、攻撃をいなしつつ積んで殴る動きが机上論上強いです。
あと単純に単体性能が高く、とりあえず選出しても腐りにくいです。
役割
絡め手の補助技(後で詳しく書きますがアンコールのことです)を使い、積み技(瞑想または悪巧み)を使った上で3タテを狙っていきます。
4倍弱点の先制技はテラスタルを使うことで半減にするどころかアンコールで積みの基点にすらできます。
持ち物
食べ残し
体力管理が命です。オボンの実でも良いかもしれません。
特性
じんばいったい
これしかありません。でもこれが壊れ特性なので全く問題はありません。
性格・努力値と調整
性格は「臆病」確定です。Sを上げてAを下げる性格です。
努力値は「H108-A*-B0-C252-D0-S148」です。レベル50での実数値に換算するとH189-A*(A0だと81)-B100-C217-D120-S207となります。
Cはぶっぱ(火力出すため)、Sは最速テツノツツミテツノツツミ抜き、Hは奇数になるように最大としました。立ち回りで相手の攻撃を必ず受けるターンが生じるので体力は少しでも多い方がいいです。
もう一つの調整案が「H140-A*-B0-C220-D0-S148」です。この場合、H193、C213となり、Hが食べ残しの回復最大効率である16n+1となります。
A0はイカサマでの被ダメージを減らす等の目的があります。あくまでも理想個体としてA0と書いただけなので妥協しても問題はないと思います(Aが低いに越したことはないですが)。
技構成
確定技
アストラルビット
タイプ一致の高火力ゴースト技です。採用しない理由がありません。
アンコール
今世代最強レベルの補助技です。コンセプト上確定とします(アンコールを使う関係上挑発は今回は非採用となります)。
準確定技
どちらか1つを採用。
瞑想
1ターンでCとDを1段階ずつ上昇させる技です。瞑想だとDも上昇するのでターンはかかりますが、悪巧みに比べ特殊アタッカーの特にハバタクカミハバタクカミやイーユイイーユイなど、特殊耐久もそこそこあるポケモンの相手がしやすくなります。
悪巧み
1ターンでCが2段階上昇する技です。特殊耐久を上げる必要があまりない相手なら瞑想よりも早く試合が終わります。受け構築を破壊するのは悪巧みの方が向いています。
選択技
所謂サブウェポンです。
ドレインキッス
食べ残し以外の貴重な体力管理ソースとなり、フェアリー技なのでバドレックスが苦手とする悪タイプに抜群を取れます(ムーンフォースを覚えるなら雑に強いムーンフォースの方が良い)。威力50ですが、バドレックスのCと既に積んでいる状態があれば十分な火力が出ます。ただ、1積み状態だと相手を倒すには至らないことが多いことが予想できますが、75%も回復すれば相手の攻撃は等倍なら耐えることができると思います(過去作の経験上と投稿者自身の妄想です)。体力をなるべく高く維持し、攻撃を受けつつ積むコンセプトにはドレインキッスの方が合うと思います
サイコショック
タイプ一致技なので採用価値は十分あると思いますが、悪タイプに無効化されます。ただ、特殊耐久が異常に高いラッキーラッキー、ハピナスハピナス、ドオードオー(ただし貯水なら悪テラスでもされない限りアストラルビットでゴリ押しできます)を崩せる点やムゲンダイナムゲンダイナでコスモパワーとの打ち合いに負けなくなる点は良いと思います。
ギガドレイン
ドレインキッス同様体力管理ソースとなります。ドレインキッスよりも技火力は高いですが、現環境下で草技を半減するポケモンが多いのでギガドレインによる回復にあまり期待ができない印象です。回復割合だけを見るならギガドレインは与ダメージの50%、ドレインキッスは与ダメージの75%なのでドレインキッスの方が優れていると思います。
リーフストーム
草技で高火力が出ますが、草技を半減するポケモンは多いのと1回打つとCが2段階減少してしまうので採用はややしづらい印象です。
宿り木の種
体力管理ソースとなる補助技。この場合アストラルビット1ウェポンとなり、ノーマルタイプに対し攻撃が通らなくなるため、個人的にはあまり良くないと思います(ただしノーマルタイプ相手でも宿り木で削って勝てる場合もあるにはあるでしょう)。もちろんノーマルタイプ以外に対しては受けつつ殴る動きを遂行することは十分可能です。1回だけ当たった事のあるバークアウトチオンジェンチオンジェンには勝てません。
身代わり
身代わり→補助技無効→上からアンコールの動きができればかなりのアドバンテージは取れます。しかし、バドレックス相手に悠長に補助技を撃つケースは少ない(電磁波かチオンジェンの交替読み宿木くらいな気がします)と思うので優先度は低め。また、身代わりを採用するとアストラルビット1ウェポンになるのも気になります。コンセプトから外れますが、身代わりを採用するなら積み技(瞑想、悪巧み)ではなく宿木の種採用の方が強いと思います。
テラスタル
悪
4倍弱点のゴースト・悪タイプをなんと半減にします。耐久が実質8倍なのでダイマックス以上の耐久を確保できます。
立ち回り例
- 先発は別のポケモンで相手を削って、退場する。
- テラスタルを切らずに相手を倒し、黒の嘶きを発動(相手を倒すと1段階Cが上昇する)させる。
- バドレックス(こくば)バドレックスを倒そうとやって来るゴースト・悪タイプに対し、悪テラスタルを切る。この際、飛んでくるゴースト・悪タイプの技が先制技(影打ち・不意打ち)や上からゴースト・悪タイプの技が上から飛んでくる(ブーストエナジーハバタクカミハバタクカミなど)ならば後攻でアンコール、先制技でなければ悪タイプで半減で受け、次のターンに先制でアンコールする。この動きをする際に相手を攻撃を受ける必要があるので体力管理が重要となります(Sがドラパルトドラパルトに抜かされてるので相手視点Sが負けてる前提で立ち回りしてくる可能性こそありますが正直諸説ありです)。
- 半減技で相手を拘らせた隙に瞑想や悪巧みをする(積み技をアンコールされると体力管理が厳しいので裏から出てくるブーストエナジー持のテツノツツミテツノツツミ等には注意)。
- アストラルビットで大ダメージを与えたりドレインキッスでダメージを与えつつ体力管理し、必要に応じて更に積み技を使うのもあり。
- 相手を倒せば黒の嘶きが発動し、Cが理不尽に更に上昇します。
与ダメージ計算
カジュアルで潜りつつ必要に応じて追記します。
被ダメージ計算
カジュアルで潜りつつ必要に応じて追記します。
苦手なポケモン
サイコショックを採用しない場合、ラッキーラッキー、ハピナスハピナス、天然ドオードオーは厳しいです。
等倍でも高火力が出る先制技持ち(パオジアンパオジアンやセグレイブセグレイブの氷の礫、マリルリマリルリのアクアジェット、イルカマン(マイティ)イルカマンのジェットパンチ等)は対応が難しいですし、Sが抜かされてる且つ高火力を放ってくるポケモンも対応が難しいです(ザシアン(王)ザシアンなど)。
吹き飛ばし持ちのディンルーディンルーに能力上昇リセットされても苦しいですし、積み技のタイミングでアンコールされるのも苦しいです。
アンコールするだけでは解決しない積み技(SとDが挙がるもの)持ち(ウルガモスなど)は要塞になってしまい、泥仕合化します。
あと、ノーマルテラスを切った相手に隙を見せてしまうとそこから全抜きされる可能性もあるので立ち回りには注意が必要です(要は最強ムーミンことカイリューカイリュー)。他にもノーマルテラスのサーフゴーサーフゴーにはアンコールが効かない上に不利も取ってしまうため苦しい。
他にも不意のスカーフ持ちには十分気を付ける必要があります(スカーフカイオーガカイオーガなど)。
相性の良い味方・構築例
ラッキー・ハピナス対策→格闘技持ちのアタッカー(パオジアンパオジアン、テツノカイナテツノカイナなど)
パオジアン・マリルリ・イルカマン・ディンルー対策→ヘイラッシャヘイラッシャ、ウォッシュロトムウォッシュロトムなど
ザシアン対策→ヘイラッシャ、ヌオーヌオー、ラウドボーンラウドボーン
ウルガモス対策→岩技持ち(キョジオーンキョジオーン、キラフロルキラフロル、バンギラスバンギラスなど)やチョッキセグレイブセグレイブなど
終わりに
テラスタルにより机上論上最強のバドレックス(こくば)バドレックス、是非カジュアルバトルで使って見て下さい!