アラブルタケ- ポケモン育成論SV

【保険を求めて現代に】弱点保険アラブルタケ

2022/12/02 02:16 / 更新:2022/12/02 22:50

投稿者 : ユグドラ (@Aruku_dot)

ＨＰ: 111

攻撃: 127

防御: 99

特攻: 79

特防: 99

素早: 55

閲覧:51102登録:61件評価:4.96(8人)

アラブルタケ 【ポケモン図鑑】

性格: ようき(素早↑ 特攻↓)

特性: こだいかっせい

努力値配分(努力値とは？): HP:68 / 防御:244 / 素早:196
個体値:31-31-31-x-31-31
実数値:195-147-150-x-119-110 (素早さ比較)
覚えさせる技: くさわけ / ふいうち / テラバースト / キノコのほうし
持ち物: じゃくてんほけん
テラスタイプ

ルール: シングルバトル

このポケモンの役割: 物理

登録タグ

あいさつ

剣盾でもいくつか育成論を投稿させて頂いてましたユグドラです
SVのゲーム内ではセッカと名乗っていますので対戦等で出会いましたらよろしくお願いします。

ところで2022/12/02(本育成論の投稿日)からランクマッチが解禁されますがパラドックスポケモンと伝説、準伝説ポケモンは使用禁止みたいですね！
この育成論を執筆している最中に気づきました！
なのでこの育成論はアラブルタケが使用可能になる未来で有用かもしれません、パラドックス育成論だ！
・・・すいません、少しヤケになりましたが、真面目に考察した育成論となります。
パラドックスポケモンが使用不可な古来に生きる方々にはオカルト文として
パラドックスポケモンが使用可能となった未来に生きる方々には有用な育成論として
それぞれお楽しみ頂ければと思います。

ボン・ボヤージュ！

アラブルタケについて

モロバレルのパラドックスポケモンで全体的にモロバレルより高い種族値を誇ります。
モロバレルがH114/A85/B70/C85/D80/S30
アラブルタケがH111/A/127/B/99/C79/D99/S55
とHは僅差でモロバレルの方が高いものの、特攻を除いて他ステータスは軒並み上回っており、特に攻撃は飛び抜けて伸びており、アタッカーとしても扱えそうです。
だからといってアラブルタケがモロバレルの上位互換なのかと言われると全くそういったことはなく、特性やタイプの違いにより実質的な耐久力ではモロバレルに軍配が上がる事が多いでしょう。
ですがアラブルタケはAが高く、Sも最低限度はある為考察すればするほど深みを感じるポケモンになっている...と思います。

採用理由

ダイマックスがなくなり、じゃくてんほけんの採用が難しくなった中、多弱点高耐久を両立したアラブルタケに目をつけました。
抜群を受ける事を前提とした耐久振りとくさわけによるS上昇、じゃくてんほけんによる火力補強により、同じキノコのほうし使いであるキノガッサモロバレルリククラゲと差別化ができ、採用に至ります。

差別点

キノガッサとの差別化ですが、キノガッサ対策として挙げられるサーフゴーによる特性とタイプによる封殺。
カイリューやパルシェンによる複数回攻撃によるタスキ潰しながらの確1取り
等の対策に対し、アラブルタケはサーフゴーに対して悪タイプ技や炎テラバーストによるダメージレースでの勝利、複数回攻撃については全部食らっても耐えるという方法で対応することができます

モロバレルとは火力面での差別化が顕著です。ステータス差+じゃくてんほけんの存在で催眠をしかけながら相手を突破していく事が可能です。

リククラゲとは先制キノコのほうしが可能かどうか、といった点が大きいです。
リククラゲとアラブルタケはくさわけを覚える為、Sを上げた上でキノコのほうしを撃つことができますが、リククラゲは特性によりキノコのほうしを先制で撃てませんのでそこが主な差別点となります。

役割

弱点を突かれてじゃくてんほけんを発動して動いて行くことを想定している為、先発として出しやすいです。
先発からじゃくてんほけんを発動させつつ、くさわけでSを上げて上からキノコのほうしを撃って負担をかけていくのが主な役割です。

持ち物

じゃくてんほけん

本論のコンセプト上これで確定とします、弱点が多すぎて色んなところから保険に入れます。

特性

こだいかっせい

これしかありません、持ち物がブーストエナジーではない以上発動する場合は晴れの時となります。
もし発動した場合はBが上昇する形になります。

性格・努力値と調整

ようき(S↑C↓)/H68-B244-S196

Sはくさわけ1回で最速ミミッキュ抜き調整、実数値が110と1余計ですが109を飛ばして110になってしまうので仕方なし。
くさわけ2回でSが220となり、最速ドラパルトすら抜けるようになります。
HとBはHPを奇数にした上で物理方面に最も厚くなるように振ります。
タイプ一致抜群を耐えるだけならばもう少し切り詰められるのですがその後の先制技を考慮したり、弱点が多いあまりに想定外の所から弱点を突かれるので耐久に振り切ります。

技構成

確定技

くさわけ

威力50で攻撃しながらSを1段階上昇、一回撃てば最速ミミッキュをちょうど抜けます。
2回撃てば最速ドラパルト抜きです。

キノコのほうし

アラブルタケを使うならこれを外して語れはしない命中100確定睡眠の壊れ技、くさわけでSを上げて上から相手を眠らせましょう。
相手からすれば最も撃たせたくない技で真っ先にアラブルタケを潰そうとする為ふいうちが刺しやすくなったりじゃくてんほけんの発動がしやすくなるのも良し。

選択技

テラバースト

アラブルタケの技範囲を補強しつつ火力をだせる有用な技、候補は炎・霊・毒あたり。テラスタルせずに使うと攻撃の方が高くても特殊技判定となりダメージが大幅に下がる点に注意。

ふいうち

高火力な先制技、じゃくてんほけんも発動させれば侮れない威力となり、（技選択肢としての）優先度は高めです。
キノコのほうしの存在もあり、変化技で透かそうとする動きにプレッシャーをかけられます。
くさわけでSを上げても先制技が怖い時もあるので欲しい場面は多いです。
相手が攻撃技を選択しないと発動しないので本来抜群を突ける相手でも相手の型次第では使いにくくなることがあるのでその点はデメリットとなります。
キノコのほうしで眠らせた相手に使っても相手が攻撃技を選んでいれば有効なのは覚えておきましょう。

かみくだく

悪タイプの純粋火力技です、確率でBを下げる事ができるので受けポケモン相手、特にてんねん持ちのポケモンであるドオーヘイラッシャに対して少し希望が持てます。
相手の行動に依らず確実に攻撃ができるので変化技主体のゴースト等にも確実に刺せていけることに有り難みを感じる場面があるでしょう。

インファイト

格闘が刺さる相手が結構多く、技威力の高さからタイプ不一致でもかなりの火力がでます。タイプ的に苦手筆頭となりそうなイーユイに対しテラスタルで凌いで反撃、といったことも期待できます。キョジオーンに対しての打点にもなります。

こうごうせい

くさわけでSを上昇させて相手の上からキノコのほうしで眠らせた後に使用、テラスタルを絡めることで抜群を透かす事ができる為、最速起きされて攻撃されてもまず生き残る事が可能です。
起きられてもすぐキノコのほうしで眠らせてまた回復することでターンアドバンテージを確実に稼ぐ事ができます。
懸念点はこうごうせいを採用すると攻撃技に使えるタイプが狭まるので受けポケモンに弱くなります。

テラスタル考察

本論では炎テラスタルを採用します、他の候補は霊テラスタルか毒テラスタルを挙げます。

炎テラスタルの利点

まずは元タイプとの相性補完の良さが挙げられます。攻めで見ても受けで見ても非常に良いタイプです。
キノコのほうしメタで出てくる草タイプの受けポケモンに対する打点にもなる上、やけどにもならない等メリットが多いテラスタルとなります。
イーユイ等の元タイプだと一撃で倒されてしまう恐れがある相手にキノコのほうし等で切り返す事も狙いやすいです。
受けでも攻めでも炎テラスタルの方が良さそうに見えますが、先制技に対する耐性と等倍範囲の違いによる弱点保険発動からの抜き性能の違いから一概に炎テラスタル一択とは言えません。

霊テラスタルの利点

多くの先制技を透かすことができる事が最も大きな利点となります。
ノーマル・かくとう無効の為、カイリューのしんそくやキノガッサのマッハパンチ等を無効にでき、じゃくてんほけんが発動した後の低体力をカバーしやすいです。
あく・ゴーストが弱点になりますが、ふいうちはキノコのほうしでスカしながら後攻で眠らせられるという爆アド要素となり、かげうちは高威力で撃つことが難しい技なので少ないダメージでじゃくてんほけんを発動させることを期待できます。
また、霊テラバーストも等倍範囲が広く扱いやすいです。
懸念点としては悪タイプ相手に火力がでにくいことと、キノコのほうし対策で出てくる草タイプの受けポケモンを突破できない可能性が高い事です。

毒テラスタルの利点

アラブルタケが元タイプの状態で良く食らう弱点であるフェアリー・格闘を半減し、４倍弱点である虫タイプも半減にする事ができます。
そして特性ふしょくを持つエンニュートキラフロル以外には毒状態にされない為、じゃくてんほけんを発動したが毒状態で交代せざるを得なくなるといった状態を回避しやすいです。
また、弱点がじめん・エスパーとなるのですが、それぞれ元のタイプで弱点を突くことができ、じめんはサブウェポンとして採用される場合が多く、エスパーも悪タイプが多い中メインウェポンとしての採用率は（個人の体感で）低い為、弱点を突かれても被害が大きくなりにくいです。
懸念点は覚える毒タイプの技がクリアスモッグとベノムショックしかなく、どちらも特殊な為にテラバーストを採用しなければ火力がでない点と抜群・等倍範囲が若干狭く、鋼タイプには無効にされる点です。

立ち回り例

くさわけを撃ち、Sを上昇させつつタスキ潰し等を行う。
上からキノコのほうし、またはじゃくてんほけんによって火力が上昇した不意打ち等で突破を図る。敵の次の攻撃が受けにくい場合はテラスタルで受けることも考慮する。
突破した場合、上がっているSを武器に上からキノコのほうしで催眠し、有利を広げていく。キノコのほうしが聞かない草タイプやサーフゴーに対してはテラバーストで対処が可能。

与ダメージ計算

じゃくてんほけん適用時(A2段階上昇)

くさわけ

H4ミミッキュ84 ~ 99 (64.2 ~ 75.6%) 確定2発
H252ディンルー116 ~ 138 (44.3 ~ 52.7%) 乱数2発 : 16.01%
H228B12マリルリ164 ~ 194 (80.4 ~ 95.1%) 確定2発
H252キョジオーン114 ~ 134 (55.1 ~ 64.8%) 確定2発
H252カバルドン120 ~ 144 (55.9 ~ 67.0%) 確定2発
H252ウォッシュロトム132 ~ 156 (84.1 ~ 99.4%) 確定2発
B4パオジアン84 ~ 99 (54.2 ~ 63.9%) 確定2発
H252ヘイラッシャ(てんねん)62 ~ 74 (24.2 ~ 28.8%) 乱数4発 : 97.23%

ふいうち

H4ミミッキュ117 ~ 138 (89.4 ~ 105.4%) 乱数1発 : 31.25%
H252サーフゴー204 ~ 240 (105.2 ~ 123.8%) 確定1発
B4ドラパルト242 ~ 288 (148.5 ~ 176.7%) 確定1発
B4キノガッサ57 ~ 68 (42.3 ~ 50.4%) 乱数2発 : 1.17%
H4カイリュー102 ~ 120 (61.1 ~ 71.9%) 確定2発
B4パオジアン57 ~ 68 (36.8 ~ 43.9%) 確定3発

霊テラバースト

H4ミミッキュ266 ~ 314 (203.1 ~ 239.7%) 確定1発
H252サーフゴー230 ~ 272 (118.6 ~ 140.3%) 確定1発
B4ドラパルト276 ~ 326 (169.4 ~ 200.0%) 確定1発
H4カイリュー115 ~ 136 (68.9 ~ 81.5%) 確定2発
B4キノガッサ132 ~ 156 (97.8 ~ 115.6%) 乱数1発 : 87.5%
H252B特化モロバレル100 ~ 118 (45.3 ~ 53.4%) 乱数2発 : 33.98%
H252ヘイラッシャ(てんねん)51 ~ 60 (19.9 ~ 23.4%) 乱数5発 : 99.89%
H252B特化ドオー(てんねん)55 ~ 66 (23.2 ~ 27.9%) 乱数4発 : 72.46%

炎テラバースト

H4ミミッキュ133 ~ 157 (101.6 ~ 119.9%) 確定1発
H252B特化モロバレル200 ~ 236 (90.5 ~ 106.8%) 乱数1発 : 43.75%
B4キノガッサ264 ~ 312 (195.6 ~ 231.2%) 確定1発
B4パオジアン264 ~ 312 (170.4 ~ 201.3%) 確定1発
H252チオンジェン(わざわいのおふだ)168 ~ 198 (87.5 ~ 103.2%) 乱数1発 : 25%
H252カバルドン96 ~ 114 (44.7 ~ 53.1%) 乱数2発 : 23.43%

インファイト

H252チオンジェン(わざわいのおふだ)166 ~ 196 (86.5 ~ 102.1%) 乱数1発 : 18.75%
H252ディンルー184 ~ 218 (70.3 ~ 83.3%) 確定2発
H4イーユイ266 ~ 314 (203.1 ~ 239.7%) 確定1発
B4パオジアン524 ~ 620 (338.1 ~ 400.0%) 確定1発
B4サザンドラ238 ~ 282 (142.6 ~ 168.9%) 確定1発
B4トドロクツキ288 ~ 340 (160.0 ~ 188.9%) 確定1発
H252キョジオーン178 ~ 210 (86.0 ~ 101.5%) 乱数1発 : 6.25%
この育成論のアラブルタケ178 ~ 210 (91.3 ~ 107.7%) 乱数1発 : 43.75%

※あくまでじゃくてんほけんが発動している時のダメージです。

被ダメージ計算

アラブルタケ非テラスタル(くさ・あく)時で計算

A特化いのちのたまミミッキュじゃれつく:140 ~ 166 (71.8 ~ 85.2%) 確定2発
A特化キノガッサ(テクニシャン)マッハパンチ:92 ~ 110 (47.2 ~ 56.5%) 乱数2発 : 77.73%
A特化いのちのたまカイリューダブルウイング:162 ~ 192 (83.1 ~ 98.5%) 確定2発
A特化オーロンゲソウルクラッシュ:108 ~ 128 (55.4 ~ 65.7%) 確定2発
A特化マリルリじゃれつく:152 ~ 182 (78.0 ~ 93.4%) 確定2発
A特化パルシェンつららばり(5回HIT)160 ~ 190 (82.1 ~ 97.5%) 確定2発
A特化パオジアン(わざわいのつるぎ)つららおとし:164 ~ 194 (84.2 ~ 99.5%) 確定2発
C特化ニンフィア(フェアリースキン)ハイパーボイス:186 ~ 218 (95.3 ~ 111.7%) 乱数1発 (62.5%)
C252イーユイ（わざわいのたま)かえんほうしゃ:216 ~ 254 (110.8 ~ 130.3%) 確定1発
C252ハバタクカミムーンフォース:168 ~ 200 (86.2 ~ 102.6%) 乱数1発 : 12.5%
C特化ウルガモスほのおのまい:156 ~ 186 (80.0 ~ 95.4%) 確定2発

苦手なポケモン

技選択にも寄りますが、ほとんどの場合で苦手とするのは特性てんねん持ちのヘイラッシャドオーです、じゃくてんほけんが発動していても効果が無い為突破が難しいです。
ラウドボーンには悪タイプで抜群をつけますがアラブルタケがふいうちを採用してる状態でラウドボーンが耐久型の場合、攻撃技を選択してくれないとふいうちで攻撃できない為、霊テラバースト便りになる上におにびによるやけどが怖いです。
炎テラスタルならやけどは防げますが有効打がありません。
また、物理耐久に努力値を振っているので高火力特殊であるイーユイハバタクカミニンフィア辺りには一撃で倒される可能性が高く、テラスタルで受けてキノコのほうし等で切り返す必要があります、その場合じゃくてんほけんが発動できないのでコンセプト倒れになってしまいます。
身代わり持ちのドラパルト等も苦手です。ふいうち以外の悪タイプの技や霊テラバーストを採用しているなら無問題ですが、そうでない場合は起点にされかねないので注意が必要です。

相性の良い味方

じゃくてんほけんが未発動の場合、火力不足から手数が必要となり、食べ残しor耐久積み技+回復技持ちのポケモンが相手となると突破が困難になることがあります。
また、じゃくてんほけんを発動していてもてんねんドオーヘイラッシャに止められる事があるので、それらに対して強いポケモンを用意するとカバーができると思います。
変化技に強いサーフゴーキョジオーンブリムオン
ふきとばしで相手を流せるカバルドン
のろいでもOKミミッキュ
耐久系ポケモンによく刺さるテツノツツミ
などが挙げられます。