育成論の前に
投稿者のたまごと申します。私が育成論の投稿を始めて半年ほどとなりますが、この度ポケモン徹底攻略様より称号マークを頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます。
今後も時間があれば環境でも使えそうな一風変わった育成論を投稿していこうと思いますのでよろしくお願いいたします。
はじめに
20個目の育成論投稿になります。至らぬ点も多々あると思いますが、改善点等ご指摘いただければ幸いです。
今回の育成論はチャーレムとなります。シーズン5が終わり、新たなシーズンへと移り変わろうとしている現在ですが、未だ使用率TOP10付近に変動が見られません。様々なポケモンでメタられている上位層たちですが、今回も例にもれずハバタクカミパオジアンディンルー等に強く出られるチャーレムを考えてきました。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
- HABCDS、など非公式の略語、単語等を用います。
- 論中に登場するポケモンの個体値は特に指定がなければ理想個体とします。
- ダメージ計算にはポケソル様のダメージ計算ツールSV(https://sv.pokesol.com/calc)を使用させていただきました。
- 環境ポケモンの型や採用技等はhttps://sv.pokedb.tokyo/pokemon/list?season=5&rule=0を参考にさせていただきました。
コンセプトと役割
今回のコンセプトは
- 所持者の少ない鋼先制技であるバレットパンチを用いてハバタクカミミミッキュ等のフェアリーを上から撃破する。
- ゴツゴツメットによりカイリューのマルチスケイルやきあいのタスキを無効化し、返しの攻撃で撃破する。
- ドレインパンチとじこさいせいの回復を用いて接触技しか持たない受けポケモンをゴツメと合わせてじわじわと削り切る。
の以上3点となります。
種族値的にお世辞にも硬いとは言えませんが、火力アップアイテム持ちのフルアタッカーでもなければ十分受けられるだけの耐久は所持しています。
主な役割対象はハバタクカミパオジアンディンルーカイリューテツノツツミミミッキュドドゲザン等になります。
持ち物
ゴツゴツメット
持たせると、直接攻撃を受けた時、相手の最大HPの1/6のダメージを与える。
今回のコンセプトです。一般的にチャーレムは高威力紙耐久のイメージが強いポケモンなので警戒して殴ってこないということは全くありませんでした。
相手の物理ポケモンをドレインパンチやじこさいせいと合わせてじわじわと削っていきます。
特性
ヨガパワー
攻撃時の自分の『こうげき』が2倍になる。なお、技『イカサマ』の場合も、相手の『こうげき』を自分の能力にコピーした後に2倍にして攻撃する。
この特性がないとさすがに種族値的に厳しいので確定です。(説明文にイカサマの仕様が書いてあるのにイカサマを覚えないのはなぜ…)
性格・努力値と調整
おだやか(B↑C↓)H44 A212 B252 C0 D0 S0
H…余り。テツノツツミ(C252)のハイドロポンプを確2
A…ハバタクカミを鋼テラスタルのバレットパンチで確1まで
B…物理方面に硬くなるよう特化
技構成
- 採用技
ドレインパンチ
タイプ一致の格闘吸収技です。格闘が抜群で通るディンルーや接触技しか持たない等倍の受けポケモン等に対してダメージレースで勝るようになります。
また、パオジアンに対しては一発攻撃を耐えた後にドレインパンチを打つことで半分近く回復しながら突破することが可能になります。
れいとうパンチ
カイリューピンポイントメタなところはありますが、現環境においてカイリューの入っていない構築はほぼないというほどよく見るのであって損はないと思います。
バレットパンチ
鋼先制技です。環境に多いハバタクカミミミッキュ等のフェアリータイプのポケモンを上から縛ることができます。
この技を覚えるポケモンは他にハッサムルカリオハリテヤマドクロッグがいますが、じこさいせい等の回復技を合わせて覚えるのはチャーレムだけとなります。(ハッサムのはねやすめ返してください)
じこさいせい
言わずと知れた回復技です。紙耐久なのになぜか覚えています。純粋なアタッカーの攻撃を受けきるほどの耐久はありませんが、半端者相手であれば回復が間に合います。
- その他有用な技
ビルドアップ
AとBを上げることができるのでドレインパンチのダメージと回復量が上がる他、じこさいせいで受けられる範囲が広がります。
採用する場合はれいとうパンチとの入れ替えになります。
とびひざげり/かかとおとし
高威力の格闘技ですが、失敗した際にHPの半分のダメージを受けるのでので今回の耐久型とはあまり相性はよくありません。
しねんのずつき
タイプ一致のエスパー技です。格闘・毒タイプに対する打点になります。
テラスタル
はがね
弱点である飛行・フェアリー等を半減で受けられるようになる他、バレットパンチをタイプ一致で使えるようになります。
立ち回り例
vsハバタクカミ
シンプルに鋼テラスタルのバレットパンチで確1『132 ~ 156 (100.8 ~ 119.1%) 確定1発』です。チャーレムのバレットパンチは採用率が高いため読まれる可能性もありますが、チャーレム自体の採用率が低すぎるためかあまり交代されない印象でした。
vsパオジアン
いのちのたま持ちA特化のつららおとしでも確2『113 ~ 134 (80.2 ~ 95.1%) 確定2発』となるため、返しのドレインパンチで確1『364 ~ 432 (234.9 ~ 278.8%) 確定1発』です。タスキ持ちの場合にはドレインパンチの回復量で先制技の圏外となるため、バレットパンチで撃破できます。
パオジアンのHPは無振りで155なのでドレインパンチの回復量は77となります。タスキ持ちA特化パオジアンのつららおとしは『87 ~ 103 (61.8 ~ 73.1%) 確定2』なので、チャーレムのHPは38〜54となり、ドレインパンチの回復と合わせると115〜135となるのでつららおとしをもう一度耐えることができます。つららおとしより威力の低い先制技も当然耐えられます。
vsディンルー
テラスタルがない前提であればドレインパンチの回復量によりダメージレースで勝ります。
vsテツノツツミ
ブーストエナジーによってSが上がるタイプのテツノツツミであれば、最大打点であるハイドロポンプが確2『115 ~ 136 (81.6 ~ 96.5%) 確定2』なので返しのドレインパンチで確1『134 ~ 162 (102.3 ~ 123.7%) 確定1発』です。
vsカイリュー
一番こちらに都合の良い形はカイリューがしんそくで接触してマルチスケイルがなくなり、返しのれいとうパンチで確1という流れですが、さすがにそううまくはいかないでしょう。
ハチマキ持ちでない限りはカイリューの打点に対して確3なので、初手はれいとうパンチを隠してマルチスケイルをはがしに行く方が丸いかもしれません。
ハチマキげきりんと飛行テラバーストには確1が取られています。鋼テラスタルで受けることはできますが、その後はじしんが抜群になるのでハチマキ以外の場合は注意が必要です。
与ダメージ計算
- 特に表記がない場合"持ち物無し""無振り"で計算しています。
- 【 】内は自分がテラスタルした時のダメージとします。
ドレインパンチ
パオジアン
364 ~ 432 (234.9 ~ 278.8%) 確定1発
ディンルー(H252)
126 ~ 150 (48.1 ~ 57.3%) 乱数2発 : 90.23%
ディンルー(HB↑252)
96 ~ 114 (36.7 ~ 43.6%) 確定3発
テツノツツミ
134 ~ 162 (102.3 ~ 123.7%) 確定1発
チオンジェン(HB↑252)
110 ~ 132 (57.3 ~ 68.8%) 確定2発
ドドゲザン(H252)
264 ~ 312 (127.6 ~ 150.8%) 確定1発
れいとうパンチ
カイリュー(H252)
マルチスケイル有り
106 ~ 126 (53.6 ~ 63.7%) 確定2発
マルチスケイル無し
212 ~ 252 (107.1 ~ 127.3%) 確定1発
ガブリアス(H252)
212 ~ 252 (98.7 ~ 117.3%) 乱数1発 : 93.75%
バレットパンチ
ハバタクカミ(H4)
88 ~ 104 (67.2 ~ 79.4%) 確定2発
【132 ~ 156 (100.8 ~ 119.1%) 確定1発】
ミミッキュ(H4)
66 ~ 78 (50.4 ~ 59.6%) 確定2発
【98 ~ 116 (74.9 ~ 88.6%) 確定2発】
ばけのかわ+ゴツゴツメット込み
【135 ~ 153 (103.1 ~ 116.8%) 確定1発】
被ダメージ計算
パオジアン(A↑252)いのちのたま
つららおとし
113 ~ 134 (80.2 ~ 95.1%) 確定2発
ふいうち
94 ~ 110 (66.7 ~ 78.1%) 確定2発
パオジアン(A↑252)
つららおとし
87 ~ 103 (61.8 ~ 73.1%) 確定2発
ふいうち
72 ~ 85 (51.1 ~ 60.3%) 確定2発
テツノツツミ(C252)
ハイドロポンプ
115 ~ 136 (81.6 ~ 96.5%) 確定2発
カイリュー(A↑252)こだわりハチマキ
じしん
83 ~ 98 (58.9 ~ 69.6%) 確定2発
しんそく
67 ~ 79 (47.6 ~ 56.1%) 乱数2発 : 80.07%
げきりん
150 ~ 177 (106.4 ~ 125.6%) 確定1発
カイリュー(A↑252)
じしん
56 ~ 66 (39.8 ~ 46.9%) 確定3発
しんそく
45 ~ 53 (32.0 ~ 37.6%) 乱数3発 : 89.06%
飛行テラバースト
180 ~ 212 (127.7 ~ 150.4%) 確定1発
カイリュー
じしん
42 ~ 50 (29.8 ~ 35.5%) 乱数3発 : 27.78%
しんそく
34 ~ 40 (24.2 ~ 28.4%) 乱数4発 : 94.67%
飛行テラバースト
136 ~ 160 (96.5 ~ 113.5%) 乱数1発 : 68.75%
ガブリアス(A↑252)
げきりん
97 ~ 115 (68.8 ~ 81.6%) 確定2発
じしん
82 ~ 97 (58.2 ~ 68.8%) 確定2発
ミミッキュ(A↑252)いのちのたま
じゃれつく
151 ~ 179 (107.1 ~ 127.0%) 確定1発
【38 ~ 44 (27.0 ~ 31.3%) 確定4発】
シャドークロー
117 ~ 140 (83.0 ~ 99.3%) 確定2発
【58 ~ 70 (41.2 ~ 49.7%) 確定3発】
かげうち
65 ~ 81 (46.1 ~ 57.5%) 乱数2発 : 82.03%
【32 ~ 40 (22.7 ~ 28.4%) 乱数4発 : 91.01%】
ドドゲザン(A↑252)
ふいうち
58 ~ 70 (41.2 ~ 49.7%) 確定3発
苦手なポケモン
- 上から確1を取ってくるポケモン(サーフゴーイーユイ等)
- チャーレムから打点のない特殊アタッカー(テツノドクガウォッシュロトム等)
- じこさいせいで受けられず、シンプルにダメージレースで負けるポケモン(マリルリセグレイブコノヨザル等)
相性の良い味方・構築例
特殊方面はペラペラなためチャーレムが引いた際のクッションとなれる特殊受けのポケモンは用意しておきたいところです。
テラスタイプを考えると地面技が痛いため飛行タイプかふゆうのポケモンも欲しいところです。
総じてウォッシュロトムの相性が比較的良いと思います。
さいごに
ここまで本育成論を見ていただきありがとうございます。
本育成論の直前にゴツゴツメットパオジアンなるものが出てきてしまったので二番煎じ感は否めませんが役割自体は別物なので気にしないようにします。
評価コメント等いただけると今後の励みになります。