はじめに
こんにちは。
この育成論は、タイトル通りです。
何とあの、最強ゲッコウガゲッコウガをレイドで活躍させる方法です。
レイドバトルを経験された方の中には
「ゲッコウガやエースバーンなどの最強ポケモン=役立たず」
と思われている方が相当数いらっしゃると思います。
当然です、筆者すらそう思ってます。
なぜならば、レイド用に調整していない「使い回し」のゲッコウガがバチクソに弱くて話にならないというのは、紛れもない事実です。
しかし、それはあくまで無調整の場合。
まともに調整したゲッコウガは、そう簡単には倒れず、火力も充分にありそれでいて味方も助けられる万能戦士です。
・この育成論通りに調整し直し
・この育成論通り立ち回りさえすれば
★6テラレイドにおいてはその勝率が、最強ゲッコウガの使い回しそのままと比べて倍以上に跳ね上がるように調整しています。ちょっと前置きが長くなりましたが、本文をご覧ください。
その役割
味方を守り切った後、最速でテラスタルを発動しシールドを破壊するサポーター兼アタッカー
アニポケのサトシゲッコウガとは全く違った立ち回りですが、それでもヒーローになれるのは間違いありませんん。
ステータス調整の方法(必読1)
1.まず「ネコブのみ」「ロメのみ」「ウブのみ」「マトマのみ」を「...の〜は、もう下がらない!」と出るまで与えてください。捕獲後ずっとボックスに入れっぱなしにしている方は、この手順をスキップしてください。
2.「マックスアップ」25個、「ブロムヘキシン」25個、そしてたいりょくのハネとていこうのハネを2個、あとはタウリン1個かきんりょくのハネ4個を与えてください。
3.ステータスが
HP347
こうげき227
ぼうぎょ237
とくこう242
とくぼう195
すばやさ252
になっていれば完成です。
余裕があるなら、わんぱくミントでも与えてあげてください。
特性とテラスタル
特性はへんげんじざいのままである必要があります。
テラスタルもどくのままで構いません。
しかし、より良いのは「みず」です。
持ち物
おんみつマント、ないならクラボのみ(まひを防ぐ)
後で説明しますが、このゲッコウガはギリギリの計算で成り立っています。序盤で防御や特防が下がったりまひ状態になったりすると、途端に弱くなります。
それらを防ぐ持ち物が必要で、アシッドボムやアクアブレイクなどの、追加効果で耐久を下げる技を防ぐおんみつマントは特に理想的です。クラボのみは妥協点です。
技構成(必読2)
・ひやみず(絶対必須)
→追加効果で相手の攻撃を1段階下げます。
変化技を弾く、テラスタルシールド展開後もこの追加効果は有効です。
これがないと、自分自身も味方も守る事が出来ず、テラスタルを効率的に貯める事も出来なくなり、あの忌まわしき改造個体にすら盤面貢献で劣ります。
・ダストシュート(事実上必須)
テラスタル「どく」のままなら、毒の物理技で最高打点のこれが必須です。ポイントアップでPPを8まで上げてください。
・つるぎのまい(必須)
→「こうげき」を2段階上げます。これがないと火力が足りません。
ただし打つのは諸々の条件を満たしてから。
・選択技
サブウェポンです。
ダストシュートのみでは恐らくPPが切れます(実戦ではしょっちゅう切れました)し、なるべく技範囲は広いほうが良いです。
威力70以上の物理技を抜擢しました。
以下の中から1つ選んでください。
・アクアブレイク(みず/物理/威力85)
・つじぎり(あく/物理/威力70)
・あなをほる(じめん/物理/威力80)
・たきのぼり(みず/物理/威力80)
ちょうはつは素晴らしい選択肢ですが、ダストシュートが命中80でPPが最大で8しかなく、抜群2タイプに対して半減4タイプ無効1タイプと技の通り具合が終わっています。
テラスタルをみずかじめんに変更する余裕があるなら、ダストシュートを忘れさせ、ちょうはつを採用する理由は生まれます。
応用発展型「なりきり」の採用について
この技の効果は「対象の(大半の)特性をコピーする」です。
例として、味方のマリルリマリルリの「ちからもち」
をコピーする、キノガッサキノガッサのテクニシャンをコピーしてひやみずの威力を上げる等、悪いことがいろいろと出来ます。
ただしこの場合、テラスタイプや技の調整が難しくなり、改めて育成論を書く必要があるほど別の型になります。詳細はコメント欄をご覧ください。
立ち回り(必読3)
これがめっちゃくちゃ大事です。
このゲッコウガは、4つのモードと移行条件が存在します。
モード1:ぶっかけチャージ
通常モードはこれです。
最速でひやみずを連打し、テラスタルをチャージします。初手ひやみず以外は有り得ません。
<モード移行条件>
1.レイドボスのこうげきを2段階、可能なら3段階下がっている
→モード2へ移行します。
2.1に加え、テラスタルチャージが3回分溜まった場合
→モード2へ移行します。
3.1と2に加え、自身の攻撃が4段階以上上がっている
→モード3へ移行します。
モード2:⚪︎剣乱舞
レイドボスを圧し切る準備をします。
つるぎのまいを2回、盤面に余裕があるなら3回舞います。
体力が半分程度あるなら、最後のつるぎのまいに合わせてテラスタルを発動して下さい。
<モード移行条件>
1.レイドボスのこうげきが元に戻った
→モード1へ
2.自身のこうげきが4〜6段階上がった
→モード3へ
3.テラス発動前にテラスタルチャージを奪われた
→モード1へ
モード3:テラスタル&フィニッシュ
テラスタルを発動し、高威力技を連打してレイドボスに大ダメージを与えます。
<モード移行条件>
1.レイドボスのこうげきが元に戻った
→モード1へ
2.つるぎのまいを消された
→モード2へ
テラスタル発動は大事です。
なぜならばテラスタルシールド発動後は、ダメージが20%しか通らなくなります。
しかしテラスタルを発動することでタイプ不一致でも35%、一致しているなら75%通るようになるからです。
モード0:緊急事態
このモードは全てに優先されます。
自身のHPか、自身含む味方2体のHPが1/4を切ったときは「いやしのエール」です。
事態が解決したら、元のモードに移行してください。
ここに書いてある通り立ち回って負けなら、それはもはやあなたのせいではありません。もしくは、選出する相手を根本的に間違えているかのどちらかです(後述)。
ダメージ計算(被ダメージ)
ここで計算するのは、役割対象の1体である★6ボーマンダボーマンダのげきりん、そして特殊技としてテラバースト(ノーマルなどの等倍タイプ)を計算します。
げきりん:138〜163(確定3発)
テラバースト(特殊):102〜120(確定4発、乱数3発4.3%)
「げきりんダメじゃね?これ」
そう思われた方、心配ありません。
ゲッコウガはその持ち前のすばやさから、現存する★6物理レイドの高火力相手全員に先手を取れます。
つまり、ひやみずを撃ち、攻撃ランクが1段階下がった状態を受けることになります。この場合
げきりん:93〜109(確定4発)
となります。
これはみなさん愛してやまない、あのサポーター特化型イルカマンイルカマン(ナイーブ)と大して変わらない被ダメージとなります。
アタッカーがこれだけの耐久を誇るなら、上等も上等です。
逆を返すと、何らかの原因で初手に先手を喰らったり、先手で麻痺や混乱に追い込まれると一気に厳しくなります。
ダメージ計算(与ダメージ)
ここでも★6ボーマンダ(テラスタイプ:ノーマル)を対象とします。
ダストシュートとアクアブレイク、通常時とモード3(A4段階上昇&テラス発動時)のダメージ計算を行います。
(通常)
ダストシュート...111〜138
アクアブレイク...118〜139
はっきり言って、素の火力は終わっています。
しかし
(モード3)
ダストシュート...496〜585
アクアブレイク...352〜415
剣舞2回の等倍でこれだけ火力が出て、最速でテラスタルを切れるなら充分です。相手の弱点タイプを突き、つるぎのまいをもう一回舞えるなら更にダメージ量は増えるので。
出していい相手一覧
★6レイド相手で出していい相手は、以下の30体です。
イッカネズミイッカネズミ
エルレイドエルレイド
オトシドリオトシドリ
オノノクスオノノクス
カバルドンカバルドン
ケンタロス3種
ギャラドスギャラドス
クレベースクレベース
セグレイブセグレイブ
ソウブレイズソウブレイズ
デカヌチャンデカヌチャン
ドオードオー
ドドゲザンドドゲザン
ドヒドイデドヒドイデ
ハッサムハッサム
ハピナスハピナス
ハルクジラハルクジラ
バウッツェルバウッツェル
バンギラスバンギラス
ファイアローファイアロー(※)
ブースターブースター(※)
ブロロロームブロロローム
ヘラクロスヘラクロス
ボーマンダボーマンダ(※)
マフィティフマフィティフ
ミミズズミミズズ
ムクホークムクホーク
リキキリンリキキリン
ルガルガンルガルガン(まひる)
更に、キノガッサキノガッサとパーモットパーモット、それからリーフィアリーフィア(※)は初手ダストシュート等で半減あるいは等倍受けにすることで選出可能となります。
★5であれば、更に多くの相手に雑に選出可能となります。しかしウォーグルや★5ドドゲザンなどのまけんき持ち、そしてゴチルゼル等のかちき持ちには選出してはなりません。
また、(※)はテラバースト持ちです。
物理側が平気でも、特殊技に切り替わった瞬間に詰む事があります。みずタイプの弱点であるくさ・でんきの際は選出はやめておきましょう。
ちなみに
このゲッコウガのように、耐久に寄せながら攻撃技の追加効果で味方を支え、最速でテラスタルを貯めていくタイプのアタッカーは、既にポケモン徹底攻略でも複数紹介されています。
中でも一番美しいのは、shiokon氏のスナノケガワスナノケガワ
これは筆者のような凡人には思い付かない、理に理を重ねた輝かしい構成をしています。
フォーク元の育成論含め、レイド用ポケモンに必要な事が完璧に詰め込まれています。氏の育成論は、未だに読み返します。その度に新しい気づきや思い出しがあります。
スナノケガワ育成論:育成論SV/2046
対象的に一番雑なのは、筆者謹製のチョッキディンルーディンルー
気が狂っているとしか思えない種族値にモノを言わせ、詰み技すら一切行わず素の連打のみでゴリゴリのゴリに押す構造です。★6サーナイトを野良ソロ問わずフルアタッカーでゴリゴリに押せるのはこいつだけですゴリ。
チョッキディンルーの育成論:育成論SV/1797
そして実は、このゲッコウガと同じような構成にできるポケモンは他にもいます。
その代表例がウェーニバルウェーニバルです。
確かに指数だけ見ればこちらの方が上です。しかしその弱点の多さや技範囲、何より特性による選出範囲の違いから、完全な下位互換になるという事はあり得ません。
おわりに
最強ポケモンの無調整が弱いのが事実なら、強くできる方法を広めれば良い。
ポケモンは、そのプレイヤー層が異常なまでに幅広いゲームです。そして、テラレイドはそれらのプレイヤーが一堂に集まります。
───つまり、最強レイドのポケモンくらいしかレベルや個体値の高いポケモンがいないプレイヤーとマッチングするのは、当たり前なのです。
筆者のように、レイド用ポケモンで4BOX目が埋まりかけているようなプレイヤーの方が少数派です。ポケモンHOME解禁はよ来て。
要は、その少ないリソースである最強ポケモンの活用方法は相当必要とされているはずであるいう事です。
・・・にも関わらず、育て方がどこを調べても見つからない。Google検索で見ても、関連の薄い情報ばかりで肝心要のレイド用の育成論や活用法は目立った場所には見当足らないのが現状です。
「そっか、じゃあ言い出しっぺになるか。」
そういう結論に至ったのは、無調整の最強ポケモンが原因で負けた回数がそろそろ3桁に突入しそうになってるつい最近の事です。
ちなみに、最強レイドシリーズの中で、★6レイドでどう足掻いても活躍不能なのはピカチュウピカチュウだけです。活躍させようとすると、同じ役割のほぼ上位互換にデデンネデデンネやパチリスパチリス、レアコイルレアコイル辺りが立ちはだかります。
あとは何かしらの方法で活躍可能です。★6レイド39種類に弱点を突かれるジュナイパージュナイパーすら。
この育成論が広がって、ゲッコウガを始めとした、最強ポケモンのレイドにおけるイメージが少しでも挽回できるきっかけになればいいなと割と本気で思っています。
ご質問等あったら、コメント欄にてお気軽にお助けください。
ではでは。