はじめに
18個目の育成論投稿になります。至らぬ点も多々あると思いますが、改善点等ご指摘いただければ幸いです。
今回の育成論はチヲハウハネとなります。ふと面白そうな型を思いついたので試行錯誤していたのですが、似たようなことが他のパラドックスポケモンでもできそうだなと感じたので本育成論を面白いと思った方に引き継いでいただけると非常にうれしいです。
- HABCDS、など非公式の略語、単語等を用います。
- 論中に登場するポケモンの個体値は特に指定がなければ理想個体とします。
- ダメージ計算にはポケソル様のダメージ計算ツールSV(https://sv.pokesol.com/calc)を使用させていただきました。
コンセプトと役割
今回のコンセプトは
- 対面が特殊アタッカーの場合
耐久調整によって一番高い数値となっているDを特性こだいかっせいで上昇させ、晴れ状態により回復力の上がったあさのひざしで受ける。
- 対面が受けポケモンの場合
ビルドアップによってABを上昇させ、A>Dとなった状態でにほんばれを行うことにより、特性こだいかっせいでさらにAを上昇させる。
というものになります。
現環境はディンルーのふきとばしやドヒドイデのくろいきりなど、積み受け系統のポケモンに逆風であるため晴れであれば自動的に能力が上昇し、くろいきりの効果を受け付けないこだいかっせいは使いやすいのではないかと思います。カバルドンバンギラス等の天候書き換え系ポケモンの使用率が低いことも良い点ですね。
持ち物
オボンのみ
持たせると、戦闘中にHPが半分以下になった時に自分のHPが最大HPの1/4回復する。
今回の採用枠です。Sに振っていない都合上ビルドアップやにほんばれで耐久を上げる前に攻撃されるため安定感が増します。
たべのこし
持たせると、毎ターンHPが最大HPの1/16ずつ回復する。
耐久するタイプのポケモンなので場持ちの良くなるたべのこしは相性が良いです。自身のパーティと相談してオボンのみかこちらかを選ぶのが良いと思います。
あついいわ
にほんばれの効果を伸ばせるため、ビルドアップ使用後でA上昇となっている場合でも一旦引いてから出すことでD上昇させて特殊のクッションにする等の立ち回りが可能となります。
晴れパの先発としての適性はなさそうですが、中継ぎとして採用するのには良いかもしれません。
特性
こだいかっせい
他にないため確定です。
性格・努力値と調整
しんちょう(D↑C↓)H252 A0 B124 C0 D132 S0
H…最大まで
A…Dより低くするため無振り
B…余り
D…Aより1高くなる値まで
S…無振り
HP実数値が192であり、4n&6nとなるためあさのひざしやオボンのみの回復量が最大となります。
技構成
- 確定技
にほんばれ
今回のコンセプトです。素で打てばD上昇、ビルドアップ後ならばA上昇となります。
少ないケースだとは思いますがビルドアップ後に相手からA下降のデバフを受けた場合は、こだいかっせいがB上昇になります。
ビルドアップ
今回のコンセプトです。A+1&こだいかっせい(ビルド1回+晴れ)よりA+2(ビルド2回)の方が多少威力が高くなるため、晴れ状態と回復力を優先するべきか火力と物理防御を優先するべきかはその時々で考えなければいけません。
- 選択技
きゅうけつ
タイプ一致の虫吸収技です。今回の採用枠では1ウェポンとなるので通りの良い技を持たせたかったのですが、ビルドレインの安定性を重視しました。
対面からであればパオジアンを安定して倒せるようにもなります。
あさのひざし
通常時で1/2、晴れ状態であれば2/3のHPを回復します。回復技の常ですが、PPが足りなくて負けるという試合は多いためMAX推奨です。
じしん
格闘・虫技への対抗策である毒テラスタルを刈り取ることができる他、サーフゴーテツノドクガ等への打点になります。
とびかかる
タイプ一致の虫技です。攻撃後相手のAを下げるため物理アタッカー相手に安定します。
インファイト
タイプ一致の高威力格闘技です。攻撃後に自身のBとDが下がるので打った後ににほんばれでA上昇となりますが、さすがに悠長すぎますね。
環境にも刺さるシンプルな最大打点です。
かわらわり/ローキック
タイプ一致の格闘技です。真面目に格闘技を採用するならこのどちらかでしょう。かわらわりであれば両壁への対策となり、ローキックであれば相手のSを下げられるため後続へのサポートにもなり得ます。
テラスタル
はがね
今回の採用枠です。炎以外の弱点を補完できます。今回の技構成的に炎対面は元から勝ち目がないので切ってしまっても良いと割り切っています。
じめん
にほんばれによって水技が弱点ではなくなる他、威力の上がる炎タイプへの耐性を得ることができます。
むし
きゅうけつのダメージ上昇目的です。
立ち回り例
先述の通り、対面が特殊アタッカーであればにほんばれでDを上げていき、受けポケモンであればビルドアップを積んでいきます。対面が古代ポケモンの場合には相手のこだいかっせいも発動させることになるため注意が必要です。
与ダメージ計算
- 特に表記がない場合"持ち物無し""無振り"で計算しています。
- 【 】内は自分がテラスタルした時のダメージとします。
きゅうけつ
ハバタクカミ(H4)
- A±0
23 ~ 27 (17.5 ~ 20.7%) 乱数5発 : 3.67%
- A+1
34 ~ 41 (26.0 ~ 31.3%) 確定4発
- A+1&こだいかっせいA↑
45 ~ 53 (34.4 ~ 40.5%) 確定3発
- A+2&こだいかっせいA↑
60 ~ 71 (45.9 ~ 54.2%) 乱数2発 : 56.25%
ディンルー(H252)
- A±0
98 ~ 116 (37.5 ~ 44.3%) 確定3発
- A+1
146 ~ 174 (55.8 ~ 66.5%) 確定2発
- A+1&こだいかっせいA↑
188 ~ 224 (71.8 ~ 85.5%) 確定2発
- A+2&こだいかっせいA↑
252 ~ 296 (96.2 ~ 113.0%) 乱数1発 : 75%
チオンジェン(HB↑252)
- A±0
132 ~ 156 (68.8 ~ 81.3%) 確定2発
- A+1
192 ~ 228 (100.0 ~ 118.8%) 確定1発
毒チオンジェン(HB↑252)
- A±0
16 ~ 19 (8.4 ~ 9.9%) 乱数11発 : 36.74%
- A+1
24 ~ 28 (12.5 ~ 14.5%) 乱数7発 : 0.01%
- A+1&こだいかっせいA↑
30 ~ 36 (15.7 ~ 18.7%) 乱数6発 : 97.44%
- A+2&こだいかっせいA↑
41 ~ 48 (21.4 ~ 25.0%) 乱数4発 : 0.02%
キョジオーン(HB↑252)
- A±0
36 ~ 43 (17.4 ~ 20.7%) 乱数5発 : 1.62%
- A+1
52 ~ 63 (25.2 ~ 30.5%) 確定4発
- A+1&こだいかっせいA↑
69 ~ 82 (33.4 ~ 39.7%) 確定3発
- A+2&こだいかっせいA↑
91 ~ 108 (44.0 ~ 52.2%) 乱数2発 : 12.89%
じしん
ハバタクカミ(H4)
- A±0
78 ~ 92 (59.6 ~ 70.3%) 確定2発
【117 ~ 138 (89.4 ~ 105.4%) 乱数1発 : 31.25%】
- A+1
117 ~ 138 (89.4 ~ 105.4%) 乱数1発 : 37.5%
【175 ~ 207 (133.6 ~ 158.1%) 確定1発】
サーフゴー(H252)
- A±0
102 ~ 122 (52.6 ~ 62.9%) 確定2発
【152 ~ 182 (78.4 ~ 93.9%) 確定2発】
- A+1
152 ~ 180 (78.4 ~ 92.8%) 確定2発
【228 ~ 270 (117.6 ~ 139.2%) 確定1発】
毒チオンジェン(HB↑252)
- A±0
54 ~ 64 (28.2 ~ 33.4%) 乱数3発 : 0.02%
【80 ~ 96 (41.7 ~ 50.0%) 乱数2発 : 0.39%】
- A+1
78 ~ 94 (40.7 ~ 49.0%) 確定3発
【116 ~ 140 (60.5 ~ 73.0%) 確定2発】
被ダメージ計算
- 特に表記がない場合"持ち物無し""無振り"で計算しています。
- 【 】内は自分がテラスタルした時のダメージとします。
- チヲハウハネの持ち物オボンのみ考慮外のダメージ計算です。
ハバタクカミ(C252)
ムーンフォース
- 通常時
132 ~ 156 (68.8 ~ 81.3%) 確定2発
【33 ~ 39 (17.2 ~ 20.4%) 乱数5発 : 0%】
- こだいかっせいD↑
102 ~ 120 (53.2 ~ 62.5%) 確定2発
【25 ~ 30 (13.0 ~ 15.7%) 乱数7発 : 33.5%】
ウォッシュロトム(C↑252)こだわりメガネ
ハイドロポンプ
- 通常時
103 ~ 123 (53.7 ~ 64.1%) 確定2発
- こだいかっせいD↑&晴れ半減
39 ~ 46 (20.4 ~ 24.0%) 確定5発
ディンルー(A↑252)
じしん
44 ~ 52 (23.0 ~ 27.0%) 乱数4発 : 49.76%
パオジアン(A↑252)
つららおとし
106 ~ 126 (55.3 ~ 65.7%) 確定2発
キョジオーン
しおづけ
25 ~ 30 (13.0 ~ 15.7%) 乱数7発 : 19.02%
苦手なポケモン
相性の良い味方・構築例
晴れパに添えるのが無難だとは思いますが、シンプルに炎技のダメージが上がるためテツノドクガイーユイ等の炎アタッカーと組ませても良いと思います。
また逆に相手の炎技も強化されるため、炎を半減で受けられるヘイラッシャドヒドイデ等の受けポケモンも欲しいところです。
特殊アタッカー対面は回復を打ち続けるという状況になりがちなので毒を撒けるポケモンが仲間にいると心強いですね。
さいごに
ここまで本育成論を見ていただきありがとうございます。
特性こだいかっせい及びクォークチャージを状況によって使い分けるギミックを試したくて作ってみましたが、正直なところ虫技の通りが悪く使用感はあまりよくありませんでした。
唯一通りの良い四災も虫対策のテラスタルを採用していることが多く、パオジアン以外にはあまり安定しませんでした。ドレインパンチさえあれば
テツノブジンのSブースト+みちづれor積技によりACのいずれかを上昇させる等も考えてみましたが私ではまとまりませんでした。どなたかが引き継いでくれることを望みます。
評価コメント等いただけると今後の励みになります。