型概要
ASに優れたパオジアンをシンプルなタスキアタッカーとして採用
広い技範囲と先制技を活かし、積極的に1-1交換以上を狙う
なお、持ち物・配分がほぼ被っている既存の論が存在するが、そちらはランクマッチでパオジアンを含む準伝説・パラドックスが解禁される前に投稿されたものであったり、剣の舞をコンセプトにしたものであるなどするため、当論を別個に投稿する
襷アタッカーとしての利点
1.それなりの火力
タイプ一致技の最大威力が85※と低くはあるが、特性の効果で実質的に命の玉並みの火力補正を得られる為、実質的にローリスクで威力100前後のタイプ一致技を扱うことができる
A種族値も120とアタッカーとして及第点
※後攻時に威力が100になるしっぺ返しを覚えるが、威力アップの条件がパオジアンの性能と噛み合わない為例外とする
2.技範囲が広い
悪・氷をタイプ一致で扱え、更にサブウェポンとして聖なる剣を習得する
タイプ一致技で等倍以上を取れる範囲+聖なる剣で抜群を取れる範囲が非常に広い
3.足が速い
パオジアン以上のSを持つポケモンは現状次に挙げるものたちしかいない
こいつらとスカーフ持ち、連続技や砂嵐などを絡めてタスキ貫通ワンパンする手段を持つ相手以外をパオジアンは上から二回殴れることになる
3.先制技を習得する
氷の礫、不意打ちを習得する
先制技の存在ゆえにタスキ同士の殴り合いに強く、更にドラパルトとカマスジョーを除くすべての先制技を持つポケモンよりも足が速い
その唯一抜かれているドラパルトには礫・不意打ちのどちらも抜群で入るため、少しでも削れれば逆に縛ることができる、というのもうまあじである
カマスジョーに関してはランクマッチで見たことがないので無視してよいと思われる
★まとめ★
火力・技範囲・S・先制技を併せ持つポケモンであるため、タスキアタッカーとしての適性が非常に高い
努力値配分
陽気AS252 BorD4
ASぶっぱ
タスキアタッカーの性質上、初手でミラー・ハバタクカミ・マスカーニャなどの高速アタッカーと対面することが多い為、そこで有利を取りやすくなる陽気最速を推奨
余りをHに振ると実数値が偶数になってキモいのでBorD振り推奨
テラスタイプ
元々のタイプと一致するテラスタイプを推奨
1-1交換を狙うタスキアタッカーであること、元々の技範囲が十分に広いこと、技スペースがカツカツであることなどから、テラバーストによる崩しを目的としたテラスタイプはあまり推奨しない
悪にしろ氷にしろ極端に有利不利が変わるわけではないので、どちらを選ぶかは環境やパーティ構築次第
技構成
★メインウェポン
- つらら落とし
威力85・命中90と劣悪な性能
ただ怯み効果付きなのは評価ポイントで、紙耐久アタッカーやステロ撒きを狙うタスキ持ちと初手対面した時に無償突破できる可能性がある
怯み率は命中率を考慮すると実質23%であり、10%の外しと天秤に掛けると、ややメリットが勝つか
- アイススピナー
威力80・命中100
フィールド破壊効果はほぼ発動しない
つらら落としの外しを嫌うならばこちらで
威力はほんの少し氷柱落としに劣るが、さしたる影響はない
- 地獄突き
威力80・命中100
ラウドボーンのフレアソングやニンフィアのハイパーボイスを封じながら攻撃ができる
- かみ砕く
威力80・命中100
Bダウンを引けたとしても、それが要因で有利に立てる相手はほとんどいないので、地獄突きの方が良い
例えばアーマーガアはミラーアーマーでBダウンを反射してくるし、ヘイラッシャは固すぎるのでBダウンを引いたところで結局突破は難しい(後続のサポートにはなるか)
★サブウェポン
- せいなるつるぎ
威力90・命中100
悪・氷技との相性補完に優れる
ドドゲザン・イーユイ・ミラーマッチなど、環境に多い相手に刺さるため非常に有用
鋼テラスを匂わせるサザンドラに対してテラスタルジャンケンをしなくて済むのも地味にありがたい
- サイコファング
威力85・命中100
一応ドヒドイデやウェーニバルに刺さるが、彼らが環境に多くない現状ではこの技を入れるスペースはない
- テラバースト
前項でも述べたが、基本的には採用を推奨しない
それでも搭載するとすれば、アーマーガア・ヘイラッシャに刺さる電気が有力か
★先制技
- 氷の礫
クセの少ない先制技
無効タイプがなく、ドラパルトやマスカーニャといった低耐久高速アタッカーに抜群で入るなど非常に優秀
技スペ的に後述の不意打ちとの二者択一になるが、個人的にはこちらを推奨する
- 不意打ち
クセはあれども破格の威力を持つ先制技
ただタスキパオジアンの先制技は、タスキミラー対面でミリ残しの相手を一方的に刈り取るための技としての側面が強いため、威力自体はそこまで重要でもない
個人的には、面倒な読み合いを発生させるデメリットに勝るほど、礫との威力差の恩恵を感じられていない
★補助技
- 剣の舞
タスキを盾にできるので、舞うチャンス自体は作りやすい
が、これを入れようとするとタイプ一致メインウェポンのどちらか・サブウェポン・先制技のどれかを切ることになる
パオジアンの先制技耐性の低さなどの理由から、少なくともタスキ持ちの場合は抜きエースとして運用するには厳しい部分もあり、よってこの技の優先度もあまり高くない
- 挑発
ステロ展開の防止・バトン展開などのギミックを破綻させることができる
やはり技スペがカツカツであるため入れるのは厳しいが、どうしてもパーティにステロやギミックへの対応手段を盛り込めない場合にはアリかもしれない
- 絶対零度
上から当てれば頑丈持ち以外は皆死ぬ
しかし試行回数は基本2回、相手が悠長な行動をとってきたとしてもせいぜい3回程度である
試行回数を稼げる手段があるならまだしも、そうでないパオジアンで零度をぶっぱなすのは国際的な倫理的な何かに違反する
再三繰り返すように技スペもきついので非推奨
●オススメ構成●
つらら落とし/地獄突き/氷の礫/聖なる剣
メインウェポン二種+安定した先制技+サブウェポンのシンプルな構成
無難にタスキアタッカーとしての仕事をこなせる
ダメージ計算
は面倒だったので似た火力指数を持つポケモン・技を上げていく
- 地獄突き(=アイススピナー、≒氷柱落とし)
≒特化マスカーニャのトリックフラワー
- 聖なる剣(抜群)
≒特化鉢巻マスカーニャのトリックフラワー
- 氷の礫
≒特化セグレイブの氷の礫
- 不意打ち
≒総大将が一匹分発動している状態の特化ドドゲザンの不意打ち