はじめに
はじめまして、初めての育成論投稿となりますので、
文章や考察など拙い点が目立つかと思いますがご了承ください。
今回育成したオリーヴァオリーヴァがフリー対戦になりますが、かなり活躍してくれたのにも関わらず、SNSでのオリーヴァに関するツイートはテラレイドバトルの愚痴ばかり。
なんて可哀想なんでしょう。やれる子なのに…
そんオリーヴァの可能性を少しでも多くの人に知ってもらいたいと考え、この型を共有さていただきます。
オリーヴァオリーヴァについて
ポケモンSVにて新登場した草・ノーマルタイプのポケモンです。
・種族値
H-78 A-69 B-90 C125 D-109 S-39
Sが低い代わりに特殊方面が高く、他は平凡とよくある鈍足特殊ATといった印象。
・タイプ
くさ ノーマル
弱点6 半減4 無効1で弱点にメジャーなタイプが多く、お世辞にも強いタイプとはいえません。
ですのでこの型は基本的にテラスタルを前提とします。
特性は今作初登場であるこぼれダネであり、フリーで当たったオリーヴァのほとんどは高いCとグラスフィールドによる威力UPを利用した特殊ATでした。
しかし今回の育成論ではこぼれダネと耐久ポケモンのシナジーに着目しオリーヴァを受けポケモンとして使うことにしました。
採用理由と役割
・こぼれダネによる継続戦闘力
・グラスフィールドと毒テラスタルのシナジー
・等倍なら一発耐える事のできる耐久力
・壊れ技ちからをすいとるとやどりのタネを両立出来る事によって生まれる詰ませ性能
・ちからをすいとるで詰ませることの出来ない特殊ATをミラーコートで流すことができる点
・テラスタル前は粉技、宿り木無効、テラスタル後は毒無効と、相手の耐久ポケモンにもある程度強気に出れる点
が主な採用理由で、生半可な選出をしてきたPTを文字通り詰ませることができます。
基本は物理受けですが、相手の選出との噛み合いや、どくびし等のサポートをすることで3タテも可能になります。
持ち物
たべのこし
基本的にはこれ。
耐久ポケモンといえばこの持ち物です。
微妙に足りない耐久種族値を補ってくれます。
グラフフィールドと合わせることで毎ターン1/8回復。
やとりぎのタネを合わせればかなりの回復量になります。
ゴツゴツメット
対物理での遂行速度が上がり、事故率を減らせます。
しかしこの型では回復技が基本的に相手依存なので、
物理ATをゴツゴツメットで突破
↓
力を吸い取る失敗
↓
体力を残せず後続に突破される
といった流れがよくあったので確定欄からは除外。
グラスシード
この育成論を書いている途中に思い出しました。
対物理がかなり安定しそうです。実際に使ってから使用感を加筆する予定です。
その他なにか良さそうな持ち物があればコメント下さい。
特性
こぼれダネ
攻撃を 受けると グラスフィールドにする
これで確定です。
グラスフィールドと違い何度でも再展開できるので耐久型と非常に相性が良いです。
ギガドレインの威力をあげることができ、遂行速度や回復量も高めることができます。
また、後述するテラスタルとの相性が非常に良いです。
性格・努力値と調整
性格はずぶとい(攻撃↓ 防御↑)で確定
努力値は物理環境なことと、物理方面の種族値が78-90と不安なことを踏まえ
H252-B252の物理耐久特化です。
余りの4はDに。
技構成
▶確定欄
ちからをすいとる
相手のこうげきの能力値と同じ値だけ体力を回復し、相手のこうげきを1段階下げる。
調整ミスクラスの最強技。この技ひとつでほとんどの物理ATを詰ませることができます。
ほかの回復技と違いPPナーフを受けていない(PP10)の強いポイント
この技だけは絶対にPPを最大にして下さい。
やどりぎのタネ
使用後、毎ターン相手のHPを1/8ずつ減らし、その分自身の体力を回復させる。
言わずと知れた強技。このポケモンの主な採用理由かちからをすいとるとやどりぎの両立なので確定。
りゅうのまいやビルドアップなどの積み技を覚えているポケモンでも、やどりぎのタネを入れてしまえばあとはちからをすいとるを連打しているだけで封殺できます。
上2つの技はこの型で使うなら必須です
ギガドレイン
タイプ:くさ
威力75 命中100
与えたダメージの半分を回復する。
遂行速度を早めたいときに。
威力75×フィールド補正1.3倍×タイプ一致補正×1.5倍で威力145
無振りとはいえC種族値が125あるので耐久ポケモンにしてはそこそこの火力が出せます。
殴りながら回復できるのもおいしいです。
ミラーコート
相手の特殊攻撃のダメージを2倍にしてその相手に返す。
ちからをすいとるで詰ませることができない特殊ATをさっさと退場させることができます。
一応食べ残し+グラスフィールド+宿り木+ギガドレインの回復を絡めれば特殊ATでも無理やり突破することが可能ですが、どうしても受けきれない相手が出てきたり、事故率を少しでも減らすために推奨です。
▶選択欄
みがわり
HPを最大HPの1/4だけ減らし、減らしたHPと同じHPの身代わりを作る。
グラスフィールド+たべのこし+やどりぎのタネの定数回復と非常に相性の良い技。
また相手の交換際に刺さったり、あくびなどの変化技を透かすこともできます。
さらに耐久ポケモンの天敵、一撃技の対策にもなります。
タイプ相性的に呼びやすいラウドボーンに対してはフレアソングで貫通されてしまうので注意。
しかしスペースがかなりギリギリで身代わりを入れる余裕がない上に、
物理相手には身代わりがなくても簡単に受けが成立し、特殊相手だと宿り木を打つ余裕もなく身代わり連打なんてことに…
また変化技に対してもS種族値が39と低く、上から変化技を打たれてしまうことが多かったので選択欄に。
まもる
使用したターンの間、技を受けない。
これも定数回復と非常に相性が良いですが、みがわりと同じように物理相手には守がなくても受けが成立することが多く、特殊に対してもまもるをを絡めて対処するよりも、ミラーコートでさっさと倒してしまった方が結果的に多くのHPとPPを残せることが多かったので選択欄に。
だいちのはどう
タイプ:ノーマル 威力50 命中100
場にフィールドがはられているとき、技のタイプが対応するタイプに変化し、威力も2倍になる。
グラスフィールド下で威力100の草技に変化します。
ギガドレインに比べ威力が高く遂行速度を早めることが出来ますが、この型は耐久型なので回復を優先した方がいいと思います。
だいちのちから
タイプ:じめん 威力90 命中100
10%の確率で相手の『とくぼう』ランクを1段階下げる。
相手の変化技を無効化する特性、おうごんのからだを持ち、悪巧みで起点にしてくるサーフゴーサーフゴーに対して有効な技。
H252サーフゴーに半分近く入る(90 ~ 106 (46.4 ~ 54.7%)のダメージ。 )ので起点になることを阻止できます。風船サーフゴーが来たら詰みます
ハイパーボイス
タイプ:ノーマル 威力90 命中100
音系の技。相手の『みがわり』状態を貫通する。。
ちからをすいとる、やどりぎのタネの対策になりうる身代わりにを貫通してダメージを与えることができます。なにげにノーマルタイプが入っているので一致補正もおいしい、
ただし先述したサーフゴーサーフゴーに対してなにもできなくなるのがネック、
こうごうせい
特殊相手でも回復量が安定するようになります。基本的にちからをすいとるの下位互換です。
他に良さそうな技があれば御気軽にコメント下さい。
テラスタル
どくタイプで確定です。
耐久ポケモンの天敵である毒々を無効化でき、本来の弱点であるかくとうタイプを半減することができます。
また、ちからをすいとるの仕様上、物理相手には一撃で倒されない限り受けが成立し、弱点が2タイプと非常に少ない毒テラスタルと非常に相性が良いです。
そして数少ない弱点であるじめんとエスパーですが、
ほとんどのポケモンが使うじめんタイプ技のじしんをグラスフィールドの追加効果によってダメージを半減にする事ができ、等倍のダメージで受けることができます。これによって、実質的に弱点がエスパータイプの1タイプのみとなります。
またエスパータイプの技は基本的に通りが悪く、サブウェポンでは採用されずらく、不意に打たれたとしてもエスパータイプの技は基本的に威力が高くないので、一撃で倒されることはまずないです。
もう実質弱点0って言っていいんじゃないでしょうか。
以上のことからこの型のオリーヴァのテラスタイプはどくで確定です。
立ち回り例
基本的に物理ATに後投げし、ちからをすいとる→やどりぎのタネetc...で突破することができます。
りゅうのまいやビルドアップなどの積み技を持っていそうなポケモンに対しては、やどりぎのタネ→ちからをすいとる連打で受けが成立します。
剣舞はだいぶ分が悪いですが、後述する味方のサポートがあれば突破できたことがほとんどでした。
特殊ATには基本的にミラーコートで、積み技持ちは流石に無理です。
与ダメージ計算
※すべてグラスフィールド下でのダメージ
オリーヴァギガドレイン
H252D4カバルドンカバルドンに
174 ~ 206 (81.0 ~ 95.9%)のダメージ
H252マリルリマリルリに
162 ~ 192 (78.3 ~ 92.8%)のダメージ
H252D4ディンルーディンルーに
120 ~ 144 (45.9 ~ 55.0%) のダメージ
H4トドロクツキトドロクツキに
33 ~ 39 (18.2 ~ 21.5%)のダメージ
H252サーフゴーサーフゴーに
36 ~ 43 (18.5 ~ 22.2%)のダメージ
元のc種族値の高さとフィールド補正のおかげで抜群相手にはなかなかのダメージ。
しかし半減にされる相手も多くそれほど火力は見込めなそう。
耐久ポケモンとしてはそこそこ火力があるほうじゃないんでしょうか。
被ダメージ計算
A特化 古代活性 悪テラスタルトドロクツキトドロクツキのかみくだく
オリーヴァ107 ~ 127 (57.9 ~ 68.7%)のダメージ
C特化 眼鏡サーフゴーサーフゴーのゴールドラッシュ
オリーヴァ144 ~ 171 (77.9 ~ 92.5%)
テラスタル時
A特化 鉢巻 地面テラスタルガブリアスガブリアスのじしん
オリーヴァ148 ~ 176 (80.0 ~ 95.2%)のダメージ
雨下 A特化イルカマン(マイティ)イルカマンのウェーブタックル
オリーヴァ148 ~ 176 (80.0 ~ 95.2%)のダメージ
C特化イーユイイーユイのオーバーヒート
オリーヴァ154 ~ 183 (83.3 ~ 99.0%)のダメージ
ところどころ実際の対戦では見られないような状況がありますが、等倍ではまず一撃で倒されないことをわかっていただければ幸いです。
苦手な相手
サーフゴーサーフゴー
特性『おうごんのからだ』により宿り木を無効化されます。
後述するどくびしも効かず
こちらはギガドレインかミラーコートしか打てないので、相手がフルアタ型なら突破できるものの、自己再生を持っている型なら突破困難になり、悪巧みを持っている型なら起点にされてしまいます。
だいちのちからを入れることによって起点になることは阻止できますが、風船サーフゴーが出てくると詰みます。
ドドゲザンドドゲザン
こちらのギガドレインは半減、後述するどくびしも効かず、
剣の舞によってちからをすいとるの攻撃ダウンが追いつかない上に、
特性が『まけんき』ならちからをすいとるを打つ度に攻撃が上がってしまうので起点にされてしまいます。
イーユイイーユイ
こちらの受けが成立せず、悪タイプなのでミラーコートも無効。なにもできないまま倒されてしまいます。
相性の良い味方・構築例
キラフロルキラフロル
特性『どくげしょう』 によりどくびしを撒くことができ、オリーヴァの遂行速度を高めることができます。
剣舞持ちのアタッカーでもステロ+猛毒+宿り木の定数ダメージで積みきる前に倒すことが出来ます。
ディンルーディンルー
特性『わざわいのうつわ』によりオリーヴァの苦手な特殊を受けることができ、上に挙げたオリーヴァの苦手なポケモンを安定して処理することができます。
ディンルーは現在はステルスロックを撒く起点作成型が主流ですが、私は鉢巻型で使用しオリーヴァの苦手なポケモンを対面から無理やり突破していました。
この育成論の趣旨とは逸れますが、鉢巻ディンルーは非常に対面性能が高く、おすすめの型です。
さいごに
耐久型オリーヴァ、いかがでしょうか。
相手の対策次第ではこのポケモン1匹で相手を詰ませることができ、新要素であるテラスタルとの噛み合いも非常に良い、とても楽しいポケモンです。
この型のオリーヴァの強みがうまく伝わってくださると嬉しいです。
評価、改善点、質問など反応をいただけると幸いです。