はじめに
- この育成論では非公式略語を使用します。予めご了承ください。
例)H→HP、A→攻撃、B→防御、C→特攻、D→特防、S→素早さ、等
- ポケモンの個体値は指定がない限り理想個体としせていただきます。
こんにちはsv2発目の投稿となるお財布です。
本日は電磁波持ちと組み合わせる前提のHBベースワンウェポン型トドロクツキトドロクツキを紹介させていただきます。
環境におけるトドロクツキの現状
現環境でトップに君臨するトドロクツキですが、いざ使ってみるとB種族値71の弱さが浮き彫りになってしまい、竜の舞を積んで殴る前に物理技1発で致命傷をもらったりということがよくあります。例を挙げるなら
竜の舞のS上昇を無力化する先制技を扱う
竜の舞一回では抜けない
下からワンパンしてきて、2ターンの行動を与えない
- マリルリマリルリ
などです。
また、A種族値139をものともしないバカ耐久を持つポケモンに受けられたり流さざるを得ない状況になることもあります。こちらも例を挙げるなら、
ブーストエナジーやA上昇を実質無力化する
積み合戦において不利をとる
- 鉄壁採用アーマーガアアーマーガア
などです。
上記に挙げたポケモンが一体も入ってないパーティはなかなかに少なく、環境の中心にいるからこそ、パーティにはトドロクツキに対して役割を持つポケモンが最低1体はいるのが現状です。しかし、今回のトドロクツキにとっては上記に挙げたポケモンこそ、役割対象となっています。
そこまでしてHBベースの訳
いよいよ読者の皆んなが一番知りたいであろう、古代活性をも犠牲にした上でのHBベースの理由。
その1番の理由は上記に挙げた、
を中心とした物理アタッカーに対して竜の舞を積んで返り討ちにできるからです。
「いやいや、B種族値71如きがHBにしたところで竜の舞積めても耐久不足で結局倒されるやん」
そう思った方、いるのではないでしょうか。
ここでもう一度タイトルを見返してみてください。
そう、何を隠そう今回のトドロクツキは古代活性でBの上がるトドロクツキです。
ダメ計を見て貰えばわかりますが、トドロクツキに対して上記のポケモンが撃ってくる技は半分にも満たないため、トドロクツキを上記のポケモンで対策している場合は竜の舞の起点にできます。もちろん、このような動きは古代活性をも犠牲にした場合のみ実現可能なので、通常のトドロクツキとは十分に差別化できてると言っていいでしょう。
ワンウェポンの訳
今回のトドロクツキは攻撃技として喰らいつくしか採用していないちょっと変わった型ですが、それで戦えるのか、というのが今の読者の疑問でしょう。
結論から言うと余裕で戦えます。もちろん、ドラクロ等を採用してたら火力が出るなんてことは多々ありますが、竜舞を結局複数回積むので半減だろうと並大抵のポケモンなら倒せます。
そして何よりこの技、タイトルでも勧めている通り、電磁波との相性が最高にいいのです。麻痺した相手を喰らいつくで交代を縛れば、竜舞と羽休めを連打するだけでAとS盛り盛りのトドロクツキの完成です。
「麻痺してるのに交代しないことある?」
そう思う方、いるでしょう。もちろん交代はされることもありますが、誰に交代するのでしょうか。そう、トドロクツキに有利なポケモン、ですよね。だがしかし、今回のトドロクツキはそんなポケモンを狩ることができる型なんです。相手自ら役割対象を出して、尚且つ喰らいつくで拘束できるので電磁波がないとはいえ竜舞を2回ほど積むことができます。
しかし、トドロクツキにあと投げしてくるのは物理アタッカーだけではありません。物理受けも出てくることがあります。彼らは基本的に定数ダメージがダメージソースなので調整や努力値による数値での対策が非常に難しいです。そのため、本論のトドロクツキは挑発を採用しており、挑発→喰らいつくで竜舞の起点にしていくことが可能です。
以上のことから竜舞、羽休め、挑発、喰らいつくが確定技となり、ワンウェポンにはなりますが、喰らいつくが無効タイプのない悪技となっているので十分に戦うことができます。
持ち物
- ブーストエナジー
特性「古代活性」を発動させるためのトリガー。今回のトドロクツキは古代活性のB上昇を前提としているため確定とさせていただきます。
特性
- 古代活性
古代パラドックスポケモンに共通する特性。今回はBが上がるよう調整をしています。これしか特性がないためこちらも確定です。
性格•努力値と調整
- 性格
図太い(B↑A↓)
古代活性で無理やりBを上昇させるために必須の性格です。コンセプト上確定とさせていただきます。
- 努力値と調整
H→16n-1
A→古代活性でBが上がるよう個体値は10
B→古代活性でBが上がるよう特化
D→残り
S→古代活性でBが上がるよう個体値は21
技構成
- 喰らいつく
威力80の悪技。自身と相手をどちらかが倒れるまで拘束する。
役割対象を交換させずに竜舞の起点にさせます。
- 竜の舞
自身のAとSを1段階上げる竜技。
役割対象を前に羽休めと合わせて積んでいきます。
- 羽休め
自身の最大H実数値の半分のHPを回復し、そのターン中に
羽休めを使ったポケモンの飛行タイプを消す飛行技。
居座り性能が求められる型ゆえ必須です。
- 挑発
相手が変化技を押せなくなる悪技。
耐久ポケモン相手に撃ってただの低火力ポケモンに変えます。
立ち回り例
※あくまでも例です。
- 喰らいつくから入る場合
•相手が役割対象の中の物理アタッカー
•相手がCの上昇していないハバタクカミハバタクカミ
•相手が麻痺しているアタッカー
- 羽休めから入る場合
•相手が役割対象の中にいないアタッカー
•サーフゴーサーフゴー
- 挑発から入る場合
•受け、もしくは流しポケモン
•キノガッサキノガッサ
•水ロトムウォッシュロトム及び火ロトムヒートロトム
(鬼火警戒)
テラスタル
- 飛行
基本的には飛行テラスをお勧めします。羽休めとのコンボで抜群を突かれなくなります。また、格闘技を抜群→半減に抑えれるのも相性がいいです。
与ダメージ計算
見方
努力値{ポケモン}
喰らいつく
喰らいつく(A+1)
- H4振カイリュー
32.4%~38.4%
47.4%~56.3%
- H252カイリュー
27.3%~32.4%
39.9%~47.5%
- H4振ハバタクカミ
62.4%~73.9%
93.1%~110.8%
- H252振セグレイブセグレイブ
24.7%~29.8%
37.0%~43.7%
- H4振テツノツツミテツノツツミ
35.2%~42.0%
51.2%~61.9%
- H252振ドドゲザンドドゲザン
10.2%~12.5%
16.0%~18.9%
- H4振テツノドクガテツノドクガ
49.1%~58.1%
73.6%~87.1%
- H4振テツノブジンテツノブジン
8.7%~10.7%
14.0%~16.2%
- HB特化ラウドボーン
35.0%~42.7%
52.2%~62.6%
- H252振ハッサム
28.9%~34.5%
43.0%~50.9%
31.3%~37.0%
45.9%~54.2%
H4振ガブリアスガブリアス
29.4%~34.8%
43.0%~51.1%
H4振キノガッサ
22.2%~26.7%
33.4%~40.0%
- H4振ドラパルト
78.1%~92.7%
117.1%~139.1%
- H252振ドラパルト
65.7%~78.0%
98.5%~117.0%
- H252振マリルリ
14.5%~17.4%
21.7%~26.0%
- HB特化ドヒドイデ
17.9%~21.7%
26.8%~31.3%
- HB特化ブラッキー
9.5%~11.4%
13.9%~16.4%
- HB特化モロバレル
20.9%~24.9%
30.4%~36.7%
- HB特化カバルドン
15.4%~18.7%
22.7%~27.0%
- HB特化アーマーガア
17.5%~21.0%
26.4%~31.3%
被ダメージ計算
見方
- 努力値等{ポケモン}
技名
通常時
飛行テラスタル時
- A特化カイリュー@鉢巻(ノーマルテラス)
神速
38.2%~45.5%
〃
- C252振ハバタクカミ
ムーンフォース
152.7%~181.7%
38.2%~45.5%
- A特化セグレイブ
氷柱針(1発)
17.4%~21.2%
〃
氷の礫
27.0%~32.9%
〃
- C252振テツノツツミ
フリーズドライ
53.2%~63.8%
〃
ハイドロポンプ
20.7%~24.7%
42.1%~49.8%
- A特化ドドゲザン
アイアンヘッド
26.0%~31.0%
〃
ドゲザン
13.5%~16.0%
27.5%~32.4%
- C特化テツノドクガ
ヘドロウェーブ
43.5%~51.3%
〃
- A252、C252振テツノブジン
ソウルクラッシュ
87.0%~104.4%
21.7%~26.0%
ムーンフォース
141.1%~168.2%
35.3%~42.1%
- C4振ラウドボーン
フレアソング
11.5%~13.4%
23.2%~27.5%
- A特化ハッサム@鉢巻(鋼テラス)
バレットパンチ
37.7%~45.5%
〃
- C252振ウォッシュロトム
10万ボルト
15.0%~17.9%
60.9%~72.5%
ボルトチェンジ
12.0%~14.5%
49.3%~58.0%
- A252振ガブリアス
地震
28.0%~33.9%
0.0%~0.0%
逆鱗
67.7%~81.2%
33.9%~40.6%
- A252振ドラパルト
ドラゴンアロー(2発分)
54.2%~65.8%
27.0%~32.9%
- A特化マリルリ
じゃれつく
127.6%~150.8%
31.9%~37.7%
- 無振りドヒドイデ
アクアブレイク
5.7%~6.7%
11.5%~13.5%
- 無振りブラッキー
イカサマ
10.2%~11.5%
20.2%~23.7%
イカサマ(A+1)
14.5%~17.4%
29.5%~35.3%
- 無振りモロバレル
クリアスモッグ
12.0%~14.5%
〃
- 無振りカバルドン
地震
20.7%~25.2%
0.0%~0.0%
- HB特化アーマーガア
ブレイブバード
20.2%~24.7%
〃
ボディプレス
29.0%~34.8%
7.2%~8.2%
苦手なポケモン
- 火力の上がった高火力特殊アタッカー
特防にも多少努力値を割いているとはいえ眼鏡を持っていたり、抜群技にテラスや珠による火力増強は耐え切ることが非常に難しいです。大人しく裏に引くことをお勧めします。
- セグレイブなどの氷タイプ
テラス前もテラス後も抜群をついてくる氷タイプのアタッカートドロクツキの点滴であり、その中でも火力のあるセグレイブは非常にきついです。氷柱針と氷の礫によってほぼほぼ倒されてしまうことが多発するので構築単位でセグレイブを選出させないようにしましょう。(来たら知らん)
筆者の思う相性の良い味方
- ミミッキュミミッキュ
安定して電磁波を撃てるかつ、挑発による起点回避性能や先制技を覚える点、型が豊富な点などを評価し基本的にはトドロクツキとセットで採用しています。ミミッキュに強いハッサムを誘いやすいのも相性がいいです。
トドロクツキの苦手とする氷タイプ対して鉢巻バレットパンチで殴れるほか、蜻蛉返りによる対面操作性やスイーパーとしての能力が非常に高いため採用しています。万が一、セグレイブが来てもこいつのおかげでで安心です。
- ヘイラッシャヘイラッシャ
対セグレイブパート2。ほとんど選出はしませんが、受けパーティに対する地割れ脳死連打は気分がいいです。
終わりに
最後まで読んでくださりありがとうございました。役割対象としている物理アタッカーや受けに対しての遂行力は半端なく気付いたら竜舞を4回積めていた試合も何度かありました。飛んだ変態型ではありますが、皆さんの思っている以上に強いのでぜひ使ってみてください。このトドロクツキの強さがわかっていただければ幸いです。