2023/3/22追記:選択技項目に、重要な技を追加しました。
2024/3/14追記:2024年度版の育成論はこちらです
多くの方に使っていただけたからこそ編み出せた最新版です。ありがとうございます。
はじめまして。
こちらでの育成論投稿は初めてになります。よろしくお願いします。
さて、その初投稿のポケモンですが、ウェルカモウェルカモです。
テラレイドバトル「みんなで挑戦」の「だれとでも」カテゴリー(以下、野良レイド)におけるウェルカモの育成論です。
「何でウェルカモ???」
「ブラッキーブラッキーで十分だろ」
「何考えてんだこいつ」
等思われるかもしれません。多分それが普通の反応です。
しかし、このウェルカモは対最強エースバーンの野良レイドで勝率ほぼ6割(30勝19敗)を始め、大半の★6物理レイドで相当安定した実績を残しています。
そんな実績を残せた理由をできるだけ詳しく、そして文字数の割には読みやすいよう心掛けて説明します。
尚、前提として
・レベル100の理想個体(個体値が32段階中最良)使用
・HABCDSの略語使用
・野良レイド=アタッカー選出過多かつ長期戦の環境
・サポーターは、変化技が無効になるシールドを貼られても役割を果たせることが重要
・野良レイドにおいては、パーティの誰か1体が退場するたび、残り時間ゲージが1/7削れる。よって簡単には退場しない高耐久高耐性である事が原則である
ということを御承知おきください。
役割
対★6物理レイド、および一部物理特殊併用レイドにおけるAの速攻かつ継続的降下によるサポート
採用理由
1.圧倒的な耐久
2.弱点の少ない耐性
3.誰にでも扱えるシンプルな立ち回り方
この3点をほぼ完璧に満たしています。
まず1.について
しんかのきせきを持ったウェルカモの最大物理耐久指数は、(2023年2月現在の第9世代環境において)フェザーダンスを覚えるポケモン16体の中でぶっちぎり1位の129344です。
第2位はチルタリスチルタリスの108324で、その差は圧倒的です。
同じ効果である『あまえる』を覚えるポケモン104体を足しても7番目です。約120体中7番目。
ウェルカモの上にいるのは
・リングマリングマ@しんかのきせき(157056)
・ドンファンドンファン(142848)
・ゴマゾウゴマゾウ@しんかのきせき(138240)
・ブラッキーブラッキー(137900)
・ハルクジラハルクジラ(136544)
・リーフィアリーフィア(131590)
ですが、フェザーダンスとひやみずを両立できるのはウェルカモだけです。
次に2.
みずタイプ単のため、弱点はくさとでんきしかありません。
対して半減はみず、ほのお、こおり、はがねの4タイプあり、その分対応可能なレイドは多いです。
※実は上述の高耐久ポケモンの中で、ハルクジラもひやみず、そしてあまえるを覚えます。
しかしこおり単というタイプの都合、とくせい『あついしぼう』を含めても弱点は3タイプあり、当然ながら対応できるポケモンはその分減ります。見た目からアタッカーと誤解されやすいしね
ウェルカモと似たような色でよく使われるポケモンでマリルリマリルリも似たような技構成が可能ですが、ブロロロームブロロロームやテラバースト(毒)を使ってくるポケモンには太刀打ち不可能です。また、耐久指数も114736と、その差は圧倒的です。
最後に3.
これが極めて明確です。
後述の【立ち回り詳細】で記述してますが、ここの項目未満の文字数でそれらが説明可能です。
技構成とその効果さえ知っていれば、初心者でも簡単に扱えます。そして勝てます。(計93文字)
では次にステータスについてです。
持ち物
しんかのきせき(これ以外有り得ません)
特性
げきりゅう
性格
ずぶといorわんぱく
種族値・実数値・努力値
種族値:70-85-65-65-60-65
実数値(努力値):344(252)-206-251(252)-140-157(4)-166
しんかのきせきによりBDは1.5倍されるので、B実数値は実質376、D実数値は実質235になります。
見た目以上に固いです。
技構成
(必須)
・フェザーダンス
・ひやみず
・てだすけ
(選択)
・ローキック
(はねやすめ/あまごい/ミストフィールド(※)と差し替え可)
※...2023/3/22追記
ただしこれを選択される前に、当育成論のコメント欄11番以降に必ず目を通されてください。
テラスタル
みずで充分です。
わざわざテラスピース50個使ってまで他のタイプにする必要はありません
立ち回り詳細
詳細説明開始します
1.開幕フェザーダンス連打
2.隙あらばローキックでS降下(他の選択技可)
3.シールド展開の後はひやみず連打でA降下
4.機を見てアタッカーにてだすけ
以上です。
たったこれだけです。計81文字。
ひやみずのおかげで、シールド展開後無効になってしまってもA降下という役割を完遂できます。
与ダメージ計算
ダメージを与えるのはアタッカーの役割、省略。
被ダメージ計算
対応可能なポケモンで最も物理火力のあるオノノクスオノノクスのげきりん、そして特殊火力としてボーマンダボーマンダのりゅうせいぐんを計算します。
尚、★6レイドのポケモンのACは理想個体努力値無振りレベル90です。
オノノクス/げきりん/A297(龍物理:威力120)→93〜111(確定4発)
ボーマンダ/りゅうせいぐん/C230(龍特殊:威力130)124〜147(確定3発)
前者は返しのフェザーダンス、後者は技の仕様により以降ダメージが実質半減になります。
ウェルカモが1回身を呈し、その後も舞い続けて浴びせ続けることで他の3人の生存ターンが大幅に伸びます。
尚、ウェルカモはなぜかケンタロス(パルデア単)ケンタロス達等のインファイトを非常に誘発しやすく、その結果ケンタロスのBDがほぼ毎ターン下がり続けるという、擬似ポットデスのような事象が発生します。
得意な相手
前述のオノノクスオノノクスやボーマンダボーマンダ、ガブリアスガブリアス等の物理高火力ポケモンほぼ全般。アタッカーが多少脆くても問題ありません。
1秒でも速いフェザーダンスのコマンド入力が、他の仲間3人の退場を防ぎます。
Aを下げすぎるとテラバーストが特殊に切り替わってしまいますが、等倍までなら問題なく受け切れるので選出して構いません。
※対エースバーンにおいては、グレンアルマグレンアルマやクエスパトラクエスパトラ、ソウブレイズソウブレイズが多数並んでいたときに選出していました。30勝のうちの約半数は、フェザーダンスによるA2段階降下が功を奏したものです。約4〜5勝は、ワンパンが決まらず泥沼の長期戦でもぎ取っています。そこで活きたのは、やはりひやみずでした。
禁忌
以下の3つのレイドには、物理相手であろうが絶対に選出してはいけません。
1.コノヨザルコノヨザル(まけんき。★5ドドゲザンも同様)、アーマーガアアーマーガア(ミラーアーマー)等の、ひやみずフェザーダンスと特性の相性が致命的に悪いレイド
2.パーモットパーモット、ヌメルゴンヌメルゴン、バチンウニバチンウニ、モロバレルモロバレル、キノガッサキノガッサといったくさ・でんきタイプ技を主体に使ってくるレイド
3.弱点タイプのテラバーストを使ってくるポケモン
→例としてはブースターブースター、ファイアローファイアロー。後者の場合、テラスがくさ・でんきの場合与ダメ114〜134となります。実質ボーマンダのCが下がらないりゅうせいぐんを連発して喰らうことになります。
それと最大の敵はホストによるレイド解散。こればかりはいくら相性が良くてもどうしようもありません...
これだけ優れたポテンシャルを持ちながら、レイドの解散率は約2割。この悲劇を少しでも防ぎたいと思った事こそ、この育成論投稿の動機です。
相性の良い味方・構築例
特性上ウェルカモでサポートしきれない物理ポケモンは、同じみずタイプのママンボウママンボウで対処可能です(技構成:スキルスワップ/ひやみず/みずびたし/ミストフィールド もちもの:ミストシード)
速やかにAを下げるべきと判断できるパーティならウェルカモウェルカモを、ガブリアスガブリアス相手にミライドンミライドンを選出してくるような、そもそもタイプ不適正なポケモンがパーティにいる時はママンボウママンボウを選出しています。
このママンボウの詳細、また対くさ・でんき・そしてカイリューカイリューに対処可能な対物理専用サポーターについては後日投稿させていただきたいと思います。
おわりに
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
まだ野良レイドを専門とした育成論は少なく、おそらくこの育成論も改善の余地があるものと思います。
次回紹介予定のママンボウママンボウはその型が多岐に渡り、さらに改善の余地はあると確信しています。
尚、野良レイド用サポーターの育成論は全部で6(7)体させていただく予定です。
そのいずれもが実績を残した実用性のあるポケモン達ばかりではありますが、恐らく未完成です。
皆様からの忌憚なきご意見やご感想、お待ちしています。
2023/2/12 体裁の調整、誤字脱字訂正 末文の追記を行いました。