(投稿時点でシーズン3)
ご覧いただきありがとうございます。
今回はパルデア三種蛇の一匹、サダイジャサダイジャについて育成したので投稿します。
ポケモンHOMEによるとシーズン1時点での使用率は150位圏外、シーズン2時点での使用率がギリギリ150位とごくたまに見るか見ないかというレベルで人気の無いポケモンとなっていますが、実はかなりの独自性を持ちガチ対戦でも通用する性能をしています。
至って真面目な考察ですので、安定感のある先発麻痺展開を求めている方は是非ご一読ください。
コンセプトと役割
麻痺展開の多い現環境でサダイジャは安定感のある先発麻痺起点要員として非常に優れた性能を持っていますので、そのコンセプトで紹介します。
〜強い点〜
1.技
まず麻痺技最強であるへびにらみを使えるポケモンは現状ノココッチ族・サダイジャ族・ハブネークの主に3匹で、その中でもノココッチサダイジャはステルスロックと両立ができる貴重なポケモンです。
2.タイプ
ノココッチに対してサダイジャが勝っている点ですが、これはタイプ相性によってへびにらみを無効化してくるでんきタイプとサーフゴーに強い点です。
へびにらみを透かしてきた相手とそのまま殴り合う事ができるため、襷を盾に活躍できる場面も多く、何もできなかったという事がほぼありません。
じめんタイプによって相手のでんじはをくらわないため、相手のでんじは+ステルスロックの展開系にも強くサダイジャ自身が起点になりにくいというメリットもあります。
3.種族値
9世代襷枠の泣き所である「ドラパルトに貫通されないか」という問題をクリアしています。少し耐久に振るだけで珠ドラゴンテラスドラゴンアローを確定耐えできるので、初手テラス択を生みにくい点は非常に優秀です。
更に他に比べられやすいじめんタイプのステルスロック撒きであるカバルドンバンバドロドンファンに比べで素早さが高く、初手で仕事が終わった後でも火力を出しやすいですし、相手がスカーフトリックなどをしてきた際にもそのままこだわりスカーフが活きる事も多くあります。
4.特性
サダイジャといえば特性”すなはき”を真っ先に連想するかと思います。この特性とタイプによりカバルドンと比べられがちですが、実はだっぴも十分優秀な特性で、毎ターン1/3の確率で状態異常を直します。そう聞くと弱く聞こえますが、「キノコのほうしの命中率が67%になる」「でんじはの命中率が60%になる」「おにびの命中率が57%になる」「さいみんじゅつの命中率が40%になる」と考えるとかなり強そうではないでしょうか?
これらはこっちが先に動けた上で1ターンも損しない確率なので例えとしては大雑把ではありますが、実際は毎ターン判定があるので感覚としてはこれ以上の効果があります。
以上により、起点作成としては優秀な技を持ち、環境トップに強く出られ、最低限の仕事をこなしやすく、汎用的な起点対策に対しても耐性を持っているサダイジャが非常に優秀である点がご理解いただけたかと思うので、具体的な調整を紹介します。
持ち物
きあいのタスキ
安定して初手の仕事をするうえで確定とします。でんきだまなげつけるの方が麻痺させられる範囲は若干広いですが高火力に弱く、きあいのタスキ+へびにらみの方が安定した仕事ができる点が優秀だと思います。
特性
だっぴ
ここは構築との相談ですなはきにしてもいいですが、汎用性という観点ではだっぴを推奨します。
性格・努力値と調整
いじっぱり H76A180S252
実数値 157-165-145-x-90-123
H-ドラパルトのA特化珠ドラゴンテラスドラゴンアローを確定耐え
A-H4振りサーフゴーをじしんで確定一発
S-あまりでちょうどぶっぱ
書いてある以上はいう事無いくらいすっきりした調整です。
Sはがんせきふうじ後に-1↓最速テツノブジン抜き、麻痺後最速スカーフオノノクス・麻痺後準速スカーフゲンガーを抜いているライン。
(ただしスカーフを貰った状態だと最速テツノブジンと同速な点に注意)
技構成
・じしん
メイン火力。対サーフゴー用にも欲しい
・がんせきふうじ
サブウェポン。必須ではないが、挑発を持っていそうな相手や麻痺だけでは抜けていない相手に打てる点が非常に偉い。
・へびにらみ
このポケモンを採用する意味の一つ。じめんタイプも麻痺させられるのが偉すぎる。
・ステルスロック
カイリューを無限にいじめたい人へ
他候補
・じならし
火力が足りないが、タイプ一致のためがんせきふうじよりは殴り合える範囲を伸ばせる。
・すなじごく
サダイジャを舐め腐って居座ってくるキョジオーンなどをキャッチして倒すことができるが、サダイジャに対してはよく浮いているポケモンが出てくるため打つ機会は少なめ。
・まきつく
上と同じだが、こちらはゴーストに対しては無効化される。とはいえそもそもゴーストはキャッチできないのであまり気にならない。すなじごくよりはこちらの方が優先。
・ロックブラスト
へびにらみに対してみがわりを張られる動きをよくされるので、欲しい場面はまぁまぁある。しかし同じ岩技ならちょうはつを受けずにSダウンさせられるがんせきふうじの方が勝手はいい。
・いわなだれ・アイアンヘッド
へびにらみと併せて相手を約5割で動けなくできる。特にいわなだれはじしんを透かしてくる相手に刺さりやすく、殴り合い性能を求めるならあり。
・こわいかお
構築的にどうしてもでんきタイプもSダウンさせたいという場合に。
・ねむる
だっぴと併せて早めに起きやすい。火力の無い受け寄りの構築と当たった際には対TODとして活躍する。
テラスタル
一応環境に多いドラゴンが打ってくるげきりんを無効化できるフェアリーを推していますが、ほぼほぼ切らないので好きなものでいいです。
参考例)
カイリューのしんそくを無効にできほのおのうずから逃れられるゴースト
じめんの弱点であるみず・こおりタイプを半減でき苦手なセグレイブに強くでられるみず
ドヤ顔で出てくるウォッシュロトムヒートロトムなどに強く出られるドラゴン
すなはきと併せてテツノドクガ等に強くなる岩
いざという時にじしんの一押しを入れるじめん
構築・立ち回り等
構築
カバルドンのあくび+ステルスロックと違い麻痺自体は誰にかけても仕事をしてくれるというわけではないので、相手を麻痺にした後に上から倒せるような高火力のポケモンや、みがわり・はねやすめ等で麻痺を起点にできるポケモンと組ませるといいと思います。
サダイジャじしんの対面性能も考えると、完全な展開系というよりは対面構築寄りの方がわかりやすいかも知れません。
選出
基本は初手にだします。相手の構築にステルスロックが刺さっている場合などは積極的に選出して、アドバンテージを取っていきます。
ただし、相手がガチガチの対面構築である場合パワー負けする場合もあるので、そう思ったら選出はしませんでした。
立ち回り
サダイジャというポケモンは起点作成の型が一般的なので、それを見越してちょうはつ・みがわり持ち、スカーフトリックなどを呼ぶことが多いです。
そのため技選択自体は慎重に行わなければいけないことが多く、へびにらみやステルスロックから入りたくても、最低限アドバンテージを失わない選択肢としてがんせきふうじを押すという動きを取ることも大事になってきます。
また持ち前の物理耐久から切り返せることもよくあるので、体力が半分程度はあり残せそうな時は積極的に残して勝つパターンもよくあります。
初手にスカーフトリックを貰った時なんかは取っておいてスイーパーとして試合を決める事もあります。
与ダメージ計算
H4振りサーフゴー
じしん 164 ~ 194 (100.7 ~ 119.1%) 確定1発
B4振りドラパルト
じしん 97 ~ 115 (59.6 ~ 70.6%) 確定2発
HB特化キョジオーン
じしん 96 ~ 114 (46.4 ~ 55.1%) 乱数2発 : 47.65%
H252B4キョジオーン
じしん 126 ~ 150 (60.9 ~ 72.5%) 確定2発
HB特化ラウドボーン
じしん 114 ~ 134 (54.1 ~ 63.6%) 確定2発
H252振りドドゲザン
じしん 134 ~ 158 (64.8 ~ 76.4%) 確定2発
H4振りハバタクカミ
じしん 124 ~ 147 (94.7 ~ 112.3%) 乱数1発 : 68.75%
B252振りテツノカイナ
じしん 116 ~ 140 (50.7 ~ 61.2%) 確定2発
HB特化ウルガモス
がんせきふうじ 120 ~ 144 (62.5 ~ 75.0%) 確定2発
H4振りカイリュー
がんせきふうじ(マルスケ無し) 60 ~ 72 (36.0 ~ 43.2%) 確定3発
被ダメージ計算
A特化命の珠ドラパルト
ドラゴンテラスドラゴンアロー 130 ~ 156 (82.9 ~ 99.4%) 確定2発
A特化カイリュー
げきりん 96 ~ 114 (61.2 ~ 72.7%) 確定2発
A252ガブリアス
じしん 72 ~ 85 (45.9 ~ 54.2%) 乱数2発 : 50.78%
A252セグレイブ
つららばり(4回) 152 ~ 192 (96.9 ~ 122.3%) 乱数1発 : 98.88%
C252サーフゴー
シャドーボール 93 ~ 111 (59.3 ~ 70.8%) 確定2発
耐久はちょっとあるようで無いので、下手に耐久振りよりはきあいのタスキでの運用の方が全然使いやすいです。
苦手なポケモン
仕事がしづらいという意味では、ちょうはつ・みがわり持ちにポケモンがよく挙げられます。後ろでケアできるかにも関わりますがマスカーニャサザンドラコノヨザルワルビアルオーロンゲデカヌチャン等の場合は安易にへびにらみやステルスロックを押さずにがんせきふうじから入るようにしています。
対面で殴り負けるという意味ではセグレイブテツノブジンテツノツツミクエスパトラコノヨザルバンバドロアーマーガア等です。
相性の良い味方
構築の所に書いたように麻痺とステルスロックを活かせるアタッカーは最低1匹は入れたいです。上の苦手なポケモンに勝ちやすいという意味ではテラスタルを切ることも込みでウルガモスカイリューセグレイブなどはパワーもありいいと思います。
またテラス+みがわりなどで起点にされてしまった場合のケアとしてドラパルトやSブースト+アンコール持ちテツノブジンテツノツツミなどがいると安心かなと思っています。
以上