コンセプトと役割
シーズン3が始まり、トドロクツキテツノブジンなど強力なパラドックスポケモン達がランクマッチ参戦してきました。
その中でも特殊アタッカーの使用率ランキング(2023.02.07時点)は凄まじく、テツノツツミテツノツツミ(3位)、ハバタクカミハバタクカミ(2位)、テツノドクガテツノドクガ(8位)となっており、素早いS種族値に加えて高いC種族値、優秀なタイプと強力な特性によって、中途半端なポケモンでは受けきれず、上からワンパンなんでことも多々あります。
特にテツノツツミは「みず・こおり」に加え、水タイプに弱点を突ける「フリーズドライ」を覚えるため、タイプ受けが出来ず、かなり突破が難しく対策が必須となっています。
そこで目をつけたのがマリルリです。
マリルリといえば、特性「ちからもち」による物理アタッカーがメジャー、たまに「そうしょく」の型もいる程度ですが、今回注目したいのはもう1つの特性「あついしぼう」です。
その効果は「ほのお・こおりタイプの技のダメージを半減する」というもの。
詳しくは特性の項目で述べたいと思います。
持ち物
- とつげきチョッキ
特防が1.5倍になる代わりに変化技が出せなくなるアイテム
特殊受けをするにあたって必須のアイテムです。
特性
- あついしぼう
ほのお・こおりタイプの技のダメージを半減する特性
これによりタイプ受けが基本不可能と言われているテツノツツミの「みず・こおり」を半減、「フリーズドライ」のを等倍ににする事が可能となります。
また、テラスタルの項目で後述しますが、テツノドクガ対面で🪓鋼テラスタルすることで本来弱点である「ヘドロウェーブ」などの毒技を無効にすると同時に、🪓鋼テラスタルすることによって弱点となった「ほのおのまい」などの炎技も半減することが出来ます。
ハバタクカミの「マジカルフレイム」も同様です。
性格・努力値と調整
〇性格
- おだやか
特防が上がり、攻撃が下がる性格。
なぜ攻撃が上がる性格にしたのかと疑問に思う方も多いと思われます。
ここで、マリルリの種族値を見てみると
H100 A50 B80 C60 D80 S50
となっており、特性「ちからもち」によって物理アタッカーのイメージが強いですが、実はC種族値の方がA種族値よりも10高いのです。
このことから「ちからもち」を採用しない本論では、特殊受けとして必要なDが上がり、Aが下がる性格「おだやか」を採用します。
〇努力値
H・・・252
C・・・252
D・・・6
Sは無振りで実数値70で、
テツノカイナドドゲザンドンファンラッキーなどと同速
ノココッチアラブルタケハピナスジバコイルニンフィアオーロンゲなどには上を取られてしまいます。
技構成
- なみのり
・威力:90 ・命中:100
命中不安定である威力110の「ハイドロポンプ」と選択。
テツノドクガへの打点となる。
無振りテツノドクガに対して「なみのり」でも「ハイドロポンプ」でも確定数は変わりません。
- きあいだま
・威力120 ・命中70
高威力の格闘技だが、命中が超不安定。
テツノツツミへの打点となる。
他に特殊の格闘技を覚えないため、当てるしかない
- テラバースト
・威力80 ・命中100
今回は🪓鋼テラスタルをするため、鋼タイプのテラバーストとなる。
ハバタクカミへの打点となる。
- れいとうビーム
・威力90 ・命中100
タイプ一致ではないが、テツノツツミ同様「みず・こおり」の範囲で攻撃出来る。
命中不安定だが、「ふぶき」と選択。
テツノドクガが🌱草テラスタルした場合にも弱点が突ける。
- ドレインキッス
威力:50 命中:100
タイプ一致のフェアリー技。
与えたダメージの4分の3だけ、自分のHPを回復する。
「ムーンフォース」「マジカルシャイン」は残念ながら覚えない…
低威力のため優先度は低い。
- くさむすび
・威力:- ・命中:100
相手の体重が重いほど威力が高くなる技。
ヘイラッシャなどへの打点。
テラスタル
- はがね
マリルリの弱点である「どく」を無効、「くさ」を半減、「でんき」を等倍にすることが出来る。
テラスタルすることで弱点となる「ほのお」は特性「あついしぼう」で等倍に出来るので、実質弱点は「じめん」と「かくとう」のみになる。
また、テラバーストでハバタクカミの弱点を突ける。
立ち回り例
テツノドクガ対面
ハバタクカミ対面
- マリルリ🪓鋼テラスタル
- ハバタクカミフェアリー技 or ゴースト技→マリルリ等倍
- マリルリ「鋼テラバースト」→ハバタクカミ弱点
- ハバタクカミゴースト技 or 炎技→マリルリ等倍
- マリルリ「鋼テラバースト」→ハバタクカミ瀕死
※「マジカルフレイム」のCダウンを考慮してもゴリ押せます
与・被ダメージ計算
〇=与ダメージ、●=被ダメージ と表記します。
テツノツツミ
〇H4振り
→きあいだま(95.4~113.6%) 乱数1発(81.25%)
●C特化(クォークチャージ C1.3倍)
→フリーズドライ(29.9~35.7%) 乱数3発(28.88%)
テツノドクガ
〇H4振り
→なみのり(57.6~69.2%) 確定2発
→ハイドロポンプ(69.2~82.0%) 確定2発
テツノドクガ🌱草テラスタル
→れいとうビーム(38.4~46.1%)
→ふぶき(46.1~55.1%) 乱数2発(62.5%)
●C特化(クォークチャージ C1.3倍)
→ヘドロウェーブ(85.0~101.4%) 乱数1発(6.25%)
マリルリ🪓鋼テラスタル
→ほのおのまい(37.6~44.4%) 確定3発
ハバタクカミ
〇H4振り
→鋼テラバースト(50.3~61.0%) 確定2発
→なみのり(28.2~34.3%) 乱数3発(1.12%)
→ハイドロポンプ(34.3~41.2%) 確定3発
※マジカルフレイムによるCダウンを考慮していません。
●C特化(古代活性C1.3倍)
→シャドーボール(27.5~32.3%) 確定4発
→ムーンフォース(32.3~38.1%) 乱数3発(96.28%)
マリルリ🪓鋼テラスタル
→マジカルフレイム(17.3~21.2%) 乱数5発
サーフゴー
〇H4振り
→なみのり(31.2~37.4%) 乱数3発(85.13%)
→ハイドロポンプ(38.6~46.0%) 確定3発
●C特化
→ゴールドラッシュ(40.5~47.8%) 確定3発
※反動のCダウンを考慮していません
→10万ボルト(40.5~47.3%) 確定3発
マリルリ🪓鋼テラスタル
→シャドーボール(27.5~32.3%) 確定4発
ジバコイル
〇H252振り
→きあいだま(51.9~62.1%) 確定2発
●C特化
→10万ボルト(58.9~70.5%) 確定2発
マリルリ🪓鋼テラスタル
→10万ボルト(29.4~35.2%) 乱数3発(22.21%)
ニンフィア
〇HD特化
→鋼テラバースト(27.7~30.6%)乱数4発(99.99%)
※マジカルフレイムによるCダウンを考慮していません。
●C特化
→ハイパーボイス(31.8~37.6%)乱数3発(85.54%)
マリルリ🪓鋼テラスタル
→マジカルフレイム(15.4~18.3%)乱数6発
苦手なポケモン
物理アタッカーや高耐久ポケモンに対しては、数値が足りないため苦手です。
ていうか、役割対象以外には大体弱いです…
ただ、役割対象の採用率がかなり多いため、選出率もそれなりに高く、役割を遂行してくれました。
相性の良い味方・構築例
役割対象を倒すことが出来ても、相手の裏のポケモンで突破されるパターンが多かったので、相性の良い味方は今の所模索中です…
一応マリルリの弱点である「みず・でんきどく」を全て半減以下に出来るのはジバコイルストリンダー(ハイ)ドラパルトドラミドロであり、中でもB種族値が高いのはジバコイルです。