注意
1. この育成論は2023年2月からのランクマッチにおける「シングルバトル シリーズ2」を想定し、登場するすべてのポケモンは理想個体を前提とする。
2. HABCDS等の略称を用いる。
3. 「調整(一部項目)」「仮想敵」の表記を除き、ステータスの数値は、基本的に実数値にて表記を行う。
4. 当育成論のダメージ計算は、アプリ「VS SV」様のダメージ計算ツールを利用したものである。(制作者のRyuji Yamakawaさん、ありがとうございます。)
採用理由および差別化など
1. 高水準の素早さから一貫性の高い妖技を高火力で放てる
(コンセプト)
具体的に書くと、
・S194ドラパルトより高い素早さを持ちつつ行動が出来る
・C種族値135という高水準な数値
・環境に多く存在する妖弱点(竜・悪等)に有効かつ無効化されない「ムーンフォース」をタイプ一致で扱える
これらの要素が挙げられる。
終盤に削れた相手を高い素早さから一貫性が高い妖技で一掃する運用も可能となるこれら要素は強力な強みであると言える。
現時点でこの要素を満たすのはハバタクカミのみである為、差別化は不要となる。
2. タイプ妖/霊
相手からの無/格/竜タイプ技をそれぞれ無効にできる。
特に無タイプ無効に関しては、カイリュー等の神速が一貫するのを牽制できる為に優秀。
3. 一致技の技範囲が広い
4. 豊富なサブウェポンを覚える
(相手視点)
一致技の妖/霊タイプを両方とも半減できるのは、環境に少ないだろうタギングルカエンジシのみ。
また、タイプ不一致技は草/電/炎/岩/超タイプを扱えることから、採用する技を変更することで、多くの相手を相手に出来るようになるカスタマイズ性能を持っている。
これらのことから、相手視点ではタイプ受けによる対策を取ることが困難なポケモンであり、特殊受けの選出を強いられる等、相手の選出に圧力をかけることが可能なポケモンであるといえる。
5. 技「身代り」により、交代戦や状態異常を用いる相手に強く出れる
(身代りの採用理由)
・ハバタクカミは状態異常技(特に麻痺)を誘い易い
・(採用理由2〜4から来る副産物)ハバタクカミ対面を不利対面と誤解し交代を選択する場合が散見される
この2点から他のポケモンと比較して身代りを扱い易い。
パーティに状態異常耐性が無い場合でも、身代りを持つことで、ある程度厚みを持たせることが可能。
他の運用方法としては、相手のテラスタルによる耐性変化を織り交ぜた反撃を見越した様子見の技としても扱うことが出来る。
6. 瞬間火力を持たせつつ、技選択が自由に可能
(珠の採用理由)
採用理由1のコンセプトに沿い、メインで運用する妖技の火力を即時で向上出来るのは、主に「物知り眼鏡」「命の珠」「拘り眼鏡」の3種となる。
物知り眼鏡:倍率不足の為に火力不足
命の珠:倍率もそこそこかつ技選択が自由
拘り眼鏡:倍率は十分だが技選択の自由が利かない
採用理由5も活かすことを考慮すると、命の珠が最適なアイテムとなる。
(ここで採用理由5を活かさずに即時火力を求める場合は、別論「育成論SV/28」を参照。)
7. 誘う特殊数値受けポケモンをサイコショックと瞑想で崩すことが可能
(サイコショックおよび瞑想の採用理由)
主にドオーハピナス。
サイコショック(C187&珠)
C±0 対H237B123ドオー 120〜143 50.6%〜60.3% 確2
C+1 対H331B68ハピナス 161〜190 48.6%〜57.4% 乱2(93.35%)
と、誘う主な特殊受けに対して十分な打点を持つことが可能となる。
1〜7より、このポケモンは、
・主に妖技を主体として戦う特殊アタッカーである
・高い素早さからの安定した行動が可能である
・麻痺等の状態異常を扱う相手には身代りを扱うことで強く出れる
・相手視点からした場合、技範囲が広いポケモンに見える為、特殊受けポケモンを誘い易い
・誘う主な特殊受けポケモンドオーハピナスを苦にしない特徴がある
・終盤、削れた相手を、一貫性が高い妖技で一掃する運用も可能
これらの特徴を備えたポケモンと言える。
調整
補正:S↑A↓
特性:こだいかっせい
持ち物:命の珠
個体値:H28〜29 A0〜3 B31 C31 D31 S31(31の箇所は王冠で代用可能)
努力値:B4 C252 S252
実数値:H129 A54 B76 C187 D155 S205
技構成:ムーンフォース/身代り/瞑想/サイコショック
テラスタル:妖or無
H129:
10n-1 (珠ダメ最小)
A54:
主にイカサマダメージ最小意識
C187:
採用理由7参照
S205:
最速
最低実数値は195(準速ドラパルト+1)だが、余りを耐久に振っても旨味が薄い為、不意のスカーフ最速70族等より早く行動できるSに振り切った
B76:
A204ドドゲザン 不意打ち 確2
☆
技構成は、採用理由1と5と7を満たす為に、「ムーンフォース/身代り/瞑想/サイコショック」で確定とする。
確定欄では、H個体値を落として珠ダメ最小としている。
が、厳選難易度含めて面倒というのであれば、H個体値を31かつH4CS252としても良い。
(2回以上攻撃しなければH個体値31かつH4CS252のがH実数値が高く残る。ここは好みの範疇。)
テラスタルは採用理由1および6を補強できる妖タイプを採用。
その他候補としては、誘う霊技を無効にできる無が挙げられる。主にドラパルト相手への有用な切り返し択となりえる点が優秀。
各種ダメージ計算一覧(確定欄調整)
ダメージ計算はある程度のものを記述。追記の要望はコメントまで。確認後、追記の可否を検討。
また、「実数値」「ポケモンのアイコン」「テラスタルタイプ」の順に記述。
・C
ムーンフォース(目安)(妖テラス無)(C±0)
H187D115ガブリアス (-) 確1(250〜296)(136.6%〜161.7%)
H207D105ドドゲザン (-) 確2(125〜148)(60.3%〜71.4%)
H207D105ドドゲザン(チョッキ) (-) 確2(125〜148)(40.0%〜47.8%)
H218D119アラブルタケ (-) 確1(218〜260)(100.0%〜119.2%)
H229D120テツノカイナ (-) 75.0%の乱1(218〜260)(95.1%〜113.5%)
H157D127ウォッシュロトム (-) 確2(103〜122)(65.6%〜77.7%) ←瞑想1積みで87.5%の乱1
・H-B
A205ドドゲザン (-)
不意打ち 確2(108〜127)(83.7%〜98.4%)
ドゲザン 確1(129〜153)(100.0%〜118.6%)
アイアンヘッド むり
A54ブラッキー (-)
イカサマ 28.14%の乱3(39〜46)(30.2%〜35.6%)
1〜2回は一致イカサマへ繰り出し反撃可能
また、妖テラスを合わせた場合、身代りが一致イカサマを耐える
物理方面は非常に脆いので、よほどのことが無い限り相手にさせないよう注意。
・H-D
C185サーフゴー (-)
シャドーボール 6.25%の乱1(110〜132)(85.2%〜102.3%)
ゴールドラッシュ 確1(164〜194)(127.1%〜150.3%) ←瞑想1積みで6.25%の乱1
C177サザンドラ (鋼)
ラスターカノン 確2(104〜126)(80.6%〜97.6%)
注意点等
〜繰り出すタイミング〜
1. 先発or死に出し
2. イカサマや半減技や耐久ポケモンの特殊攻撃技を読んで繰り出す
基本的に上記2つが主となる。
〜相性が良いポケモン(一例)〜
・ゴツメ持ちHBベースカイリューorヘイラッシャ
ハバタクカミが苦手とする物理技に強い点を評価。
特に厳しいドドゲザンマリルリを見れるであろう2体をここでは紹介した。
育成論は以上です
持ち物候補やダメ計や仮想敵や注意点等の追記要望はコメントまで。確認後、追記の可否を検討します。
☆
・更新履歴
2023/02/06 23:33
初版投稿。