3回目の投稿となります、ユイです。今回は本作SVにて初登場したオリーヴァオリーヴァの、ちょっと変わった型を紹介します。対戦での使用感もかなり良く、主お気に入りの頼れる子に仕上がったのでぜひ見ていただけると幸いです。
※非公式の略称HABCDS等を用いて解説し、理想個体前提で話を展開します。
初投稿、対戦はふわふわと行う程度なので気の至らぬ点、にわか、不親切な点等ありましたらご指摘いただきたいです。褒められると伸びます。
オリーヴァオリーヴァについて
SVにて登場した、スペイン舞台のパルデアに似合うオリーブがモチーフのポケモンです。非常にかわいいですね。個人的に、二ノ国 漆黒の魔導士に登場するダークパラフィムを連想させてかなり好みなデザインです。
対戦面の評価で言えば、メブキジカ族メブキジカに次ぐ草/ノーマルという珍しい複合タイプ、合計510という高水準に加え火力・耐久共に無駄の無い種族値配分、唯一無二の特性「こぼれダネ」に強力な技「ちからをすいとる」や「やどりぎのタネ」といった他に真似できない個性を持っており 環境入りとまで言わなくとも、化物揃いのパルデア組に相応しいスペックを持っていると言えます。
おそらく環境のメジャーな型はBに厚く振り、持ち前の耐久と「ちからをすいとる」「やどりぎのタネ」などを活かした物理受けが多いと思いますが、今回は「きあいのタスキ」を持たせた相手ポケモンへのストッパーと反射・グラスフィールド(以降GF)下での高火力特殊アタッカーとしての運用を考察していきます。
コンセプトと役割
- タスキを用いた、相手の積みポケモンなどの高火力に対するストッパー・カウンター
現状、物理受けとして優秀な「ちからをすいとる」と「ミラーコート」を両立できるのはこの子しかいません。
- GF下における高火力の草アタッカー
C種族値125という数字はサザンドラサザンドラと同じで非常に高く、C特化にGF補正をかけることで多くのポケモンに大ダメージを見込める火力が出ます。
持ち物
きあいのタスキで確定です。
もともと高い数値を持っているので、耐久に振ると多くの攻撃を耐えることが可能ですが今回は火力も欲しいので耐久には降りません。また、GFや回復技でのHP管理が可能なため、多少ステロや砂のスリップダメージを受けても相手が悠長な動きをするとHPを回復し襷発動を狙うことができます。比較的襷を発動させやすいのも魅力ですね。
物理の攻撃は初段を襷で耐え、二発目以降を「ちからをすいとる」で回復しながら耐えていきます。特殊の攻撃はミラーコートで跳ね返して突破します。
特性
こぼれダネで確定です。
しゅうかくも強力な特性ですが、今回はきのみを持たせないので選択外です。
性格・努力値と調整
ひかえめ H188 C252 S68
実数値で H177 A- B110 C194 D129 S68
Sがかなり低く、耐久調整は襷を持っているので必要ないためCに補正をかけた特化。Sを無振りカバルドンカバルドン抜きに調整、残りをミラーコートの範囲を広げるためHに振ると、16n+1でGFの回復量が最大になる調整となります。ふつくしいですね。
技構成
リーフストーム
オリーヴァの最高火力。GF下で打つことでサザンドラの眼鏡流星群と同じ火力になり半減でも絶大な負荷をかけることができます。デメリットの無い「エナジーボール」との選択ですが、環境に多いカバルドンカバルドン、キョジオーンキョジオーン、ヘイラッシャヘイラッシャに対して非GFのエナボだと振り方によって耐えられることが多い点と、Cが下がっても「ちからをすいとる」「ミラーコート」などで居座って仕事が可能な点を考えて、ほぼ確定と思っています。
テラバースト
草タイプが通らない時にテラスタルして撃ちます。ノーマルタイプなので素で打っても最低限の火力は出ますが、GFであれば半減リーフストームの方がやや火力が出ます。技構成を変えたいときに最初に抜くのはこれでしょう。
ちからをすいとる
相手のA実数値分自身のHPを回復し、相手のAを一段階下げるというふざけた技。一撃で瀕死になる強力な物理技を 一発目を襷、二発目以降をちからをすいとって耐えていきます。急所に当たったら仕方ないです。こんな技使ってる方が悪いです。コンセプト上確定。
ミラーコート
自分の受けた特殊攻撃のダメージを、二倍にして相手に跳ね返す技。襷カウンター戦術は読まれやすいので対策されがちですが、まさかオリーヴァが襷を持ってるワケないと案外素直に殴ってくることが多かったです。コンセプト上確定。
他の選択肢として「アンコール」や「やどりぎのタネ」などがありますが、今回のコンセプトからは少々外れるので、その場合は他の方が投稿されている育成論を参考にしていただいた方が良いと思います。
テラスタル
明確な指定は無いですが、変化技読みのサーフゴーサーフゴーや弱点を突こうとセグレイブセグレイブが出てくることが多かったのと、GFの地面半減の恩恵をうまく使えるので主はほのおタイプで使っています。セグレイブに対してテラバほのおを撃つのはやめましょう、危険です。
他の選択肢としては環境に多いドラゴンタイプや、弱点を突いてくるかくとうに対するフェアリーも良いと思います。お好みで
立ち回り例
死に出しや相手の積み技を読んで投げます。対面的な調整で、耐久は最低限なので受け出しは半減技でない限りあまり成立しません。
対面したら相手に合わせた技選択をします。殴ってきそうなら「ちからをすいとる」や「ミラーコート」で応戦、火力の低い相手や交換してきそうならリフストで相手のサイクルに負荷をかけます。
与ダメージ計算
リーフストーム
- 非GFの場合
HD特化カバルドン:97.6~115.3%(乱87.5%)
HD特化キョジオーン:89.8~105.3%(乱31.2%)
HD特化ヘイラッシャ:86.3~102.7%(乱18.7%)
H252チョッキウォッシュロトム:96.8~114.6%(乱75.0%)
- GF下の場合
H252コノヨザル:77.8~91.7%
H4ハバタクカミ:91.6~108.3%(乱50%)
無振サーフゴー:51.2~60.4%
無振ドラパルト:59.5~69.9%
H252ガブリアス:82.3~96.7%
無振マスカーニャ:67.5~80.1%
テラバースト
非テラスタル時の火力(等倍換算)で記載します。弱点のテラスタイプであればおよそ二倍ないし四倍のダメージで計算してください。
例)無振ドラパルト:57.0~68.8% ←等倍の火力、抜群なら114.1~133.7%
H252コノヨザル:37.3~44.2%
H4ハバタクカミ:44.2~52.6%
無振サーフゴー:48.7~58.0%
無振サザンドラ:48.5~57.4%
H252ガブリアス:39.0~46.5%
無振マスカーニャ:64.2~76.1%
被ダメージ計算
現環境は優秀な起点作りポケモンが多く、ステロを撒かれやすいのでオリーヴァが襷を温存しやすいとはいえ最低限のダメージ計算を記載します。
陽気A252+1ドラパルトドラゴンアロー:75.7~89.2%(ステロ込み乱12.5%)
A特化+1カイリューノーマルテラスしんそく:71.1~83.6%
A特化セグレイブつららばり(5回):等倍で受けて79.0~96.0%
A特化ドドゲザンあくテラスドゲザン:67.7~80.2%
臆病C252ハバタクカミマジカルフレイム:46.3~55.3%
臆病C252テツノツツミフリーズドライ:62.1~74.5%
C特化+1サーフゴーゴールドラッシュ:90.3~106.7%(乱43.7%)
苦手なポケモン
物理方面は、Aを下げても受けきれない一致レベルの弱点技、襷貫通の連続技が苦手です。
主に飛行テラスのカイリューカイリューとセグレイブセグレイブですが、テラスでタイプを変えることで「ちからをすいとる」と合わせて対処できます。
特殊方面は、ミラーコートの効かないあくタイプの特殊が苦手です、環境ではサザンドラサザンドラくらいしかいません。フェアリーテラスなら安定して勝てます。
また、ミラーコートやこぼれダネの性質上、殴ってこない相手に対しては強く出れません。受けポケモンは仕事をされる前に他の子に任せた方が賢明です。
相性の良い味方・構築例
サイクル寄りの対面構築みたいなイメージで組むと良いと思います。
タイプ補完を考えると、ラウドボーンラウドボーンと非常に相性が良いです。お互いの弱点を補いつつ、GFでラウドボーンの地面弱点を緩和してくれます。受けに弱い型なのでラウドボーンを眼鏡で使うとおよそオリーヴァの欠点を埋めることができます。
また、前述した通りステルスロックに弱く、ラウドボーンもステロが痛いためステロを撒かせない、撒かれても対処のできる子が味方にいると心強いです。挑発やこうそくスピンで対策しましょう。
おわりに
襷オリーヴァオリーヴァの強みを分かっていただけたら幸いです。GFと回復技で襷を潰されにくいのがかなり有難いです。2月からパラドクスポケモンの解禁でまた環境ががらりと変わり、これからどうなるかわかりませんが皆様の好きなポケモンが対戦の中で輝けるよう願っています。