投稿時期が被った方がいらっしゃったので削除予定でしたが、此方の論を残して下さるとのご配慮を頂きましたので訂正致します。
採用理由
スナノケガワは非常に高いフィニッシャー適正がある。以下特に優秀な点をピックアップして考察する。
- 1.広い技範囲
一致技の電気、地面に加えて妖テラバーストを加えることで非常に広い技範囲を持つことができる。
現在の使用率トップ50のうち
カイリュー、テツノツツミ、サーフゴー、トドロクツキ、ドドゲザン、テツノドクガ、テツノブジン、ガブリアス、ドラパルト、ラウドボーン、セグレイブ、マスカーニャ、ヘイラッシャ、コノヨザル、テツノカイナ、イダイナキバ、アーマーガア、ジバコイル、サザンドラ、キョジオーン、アラブルタケ、ドオー、デカヌチャン、キラフロル、マリルリ、テツノワダチ、コータス、ブラッキー、オーロンゲ、チヲハウハネ、キノガッサ、ソウブレイズ、バンギラス、グレンアルマ、スナノケガワ、ゲンガー、イルカマン(ナイーブ)、ハラバリー、パーモット
の39種類のポケモンに一致抜群を突くことができる。
また、残りの11匹のうちヒートロトム以外には等倍打点があり、タイマン性能が非常に高い。
尚、10万ボルト、大地の力の火力はウルガモスの炎の舞ほどの指数となる。サザンドラの悪の波動より少し高い程度なので、抜群を突く前提ならスカーフ悪だくみサザンドラや2舞ウルガモスがラス1に突然出てくるようなものだと思えば強さがわかりやすいかと思う。
- 2.古代活性によるS上昇
掃除役にはスカーフを持たせることが多いが、スナノケガワは古代活性により拘らずSを上昇させることができる。これにより、広い技範囲を活かすことはもちろん、高いS+身代わりによるテラス変化ケアも可能になる。また、交代することで効力を失ってしまう古代活性のデメリットも、フィニッシャーとして採用することで抑えることができる。
他にも
・電気の一貫切り
・ウェポンの命中安定
・アマガ+ドオー等の並びへの処理
・ステルスロック耐性
・平均以上の耐久ライン
・威嚇を受けない特殊AT
等細かいものはあるが本論のメインではないため割愛する。
差別化
- テツノツツミ
テツノツツミは技範囲が広く、Cもスナノケガワよりも高いが、水一致技がハイドロポンプと命中不安な点、どのテラスタルを使用しても抜群を突ける範囲はスナノケガワの方が広いことを差別化とする。また、ステルスロックが抜群で入ってしまう点もスイーパーとしては痛い。
- ハバタクカミ
ハバタクカミも等倍範囲が広いが抜群範囲ではスナノケガワの方が広い。また、Bが非常に低いことで、先制技で縛られやすく、等倍での打ち合いに弱い。
テラスタル考察
コンセプトから「妖」一択となるが、使用率の多い「氷」と使用率トップ50を仮想敵とし、比較してみる。
- 抜群範囲
妖→前述の通り39種類
氷→テツノブジン、コノヨザル、セグレイブ、ブラッキー、オーロンゲ、パーモットへ弱点が突けなくなり、カバルドン、バンバドロに弱点を突けるようになる。計35種。
バンバドロ、カバルドンは先発で出てきやすい2体であるのでスイーパーの仮想敵としては微妙と考える。
等倍範囲には変化がない。
- 単タイプへの抜群範囲
どちらでも弱点を突ける竜と元タイプで弱点を突くことができる飛行を除くと
妖→格、悪
氷→草、地
となる。
妖→ドドゲザンテツノブジンテツノカイナアーマーガア
氷→テツノドクガガブリアスセグレイブヘイラッシャウルガモス
のテラスタル先有利となり、テラスタル前提であると氷の方が若干対応範囲が広い。
元タイプでは妖の方が通りが良いが、単タイプへの変化後では氷の方が強く、一長一短であるので構築と相談となる。
以下はコンセプトがわかりやすい妖テラスタルで進めていく。
型考察
- 基本形
【性格】 おくびょう
【テラスタル】 フェアリー
【努力値】 H52 C204 S252
【技】 10万ボルト/大地の力/テラバースト/みがわり
【持ち物】 ブーストエナジー
- 性格・努力値考察
Sを上げるため臆病でCを削り、残りをHに振る。
C<Sとなり、古代活性でS上昇かつ、Hが4n+3となり身代わりが4回貼れる。
- 持ち物考察
採用理由からブーストエナジーで確定。Sの高いパラドックスポケモンや100族以下のスカーフに先手を取れるS重視となる。AT性能重視の帯は努力値、持ち物、役割が大きく異なるので割愛。
- 技考察
全て確定技のため与ダメを記載。
10万ボルト
テツノツツミ:161.8-192.3%
特化ヘイラッシャ:52.1-61.4%
H252アーマーガア:79.0-93.6%
H252マリルリ:82.1-98.5%
だいちのちから
サーフゴー:93.8-112.3%
H252ドドゲザン:78.2-92.7%
H252ラウドボーン:85.3-100.4%
H252キョジオーン:75.3-89.8%
妖テラバースト
セグレイブ:75.3-89.0%
テツノブジン:126.1-150.3%
ガブリアス:78.6-92.8%
上記のダメージ計算を見て頂いてわかる通り火力が若干足りないので、サイクルで消耗させられるパーティでないならばCS振り切りの帯採用も一考。
相性の良い味方
微妙に足りない火力やチョッキ持ちに対応できるポケモンが望ましい。
ステルスロック持ち
ヒートロトムに弱く、草テラスタルしやすいテツノドクガやウルガモス、地面テラスタルしやすく、チョッキを持ちやすいセグレイブ等に刺さるため相性が良い。
サイクルを回せるポケモン
足りない火力をサイクルで消耗させることでスナノケガワの一貫を作ることができる。役割論理Wiki等からサイクル向けのポケモンを採用すれば動きやすい。
立ち回り
先発ステロ+削り
→中堅で1.5体処理(テラスタルもここで切らせたい)
→スナノケガワで1体処理+ラス1タイマン
のような流れが一番理想的。
スナノケガワ自体も耐性、耐久があるため、古代活性が不要な対戦であればサイクル参加させ、一貫ができたところでテラスタルを切って全抜きのような立ち回りも可能。